アクティブファンド

人気・低コストのアクティブファンド徹底比較 ~インデックスファンドに勝てるのか?~【バランスファンド編】

投稿日:2018年3月20日 更新日:

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インデックスファンドに比較し、その多くが運用成績で劣ると言われているアクティブファンド。その原因と1つとして高コストの信託報酬があります。今やインデックスファンドは信託報酬0.5%以下が当たり前と言う時代に、アクティブファンドは1.0%以上のファンドが多くあります。

そんな高コストのアクティブファンドですが、近年、低コストを謳ったファンドも登場してきました。

また、アクティブファンドの中でも、その高いパフォーマンスで大きな人気を集めているファンドもあります。

そこで、比較的信託報酬の低いアクティブファンド、さらに人気のアクティブファンド(直販系含む)を一覧にしました。

インデックスファンドに勝てるのか? 各アクティブファンドに対して、インデックスファンドとの比較も行っていきます。

今回は、複数の資産クラスに投資するバランスファンド編です。

各ファンドの解説を見るうえでの注意点

  • 購入時手数料は販売会社により異なります。手数料無料の金融機関をお勧めします。
  • 実質コスト:投資信託には信託報酬以外にもコストがかかり、これらのコストの合計を実質コストと呼びます。
  • 分配金:資産形成期においては分配金を出さない方が有利です。
  • ファンドの過去の運用成績:年率リターンは1年間の基準価額の上昇率(下落率)。そのバラツキ(標準偏差)がリスク。そして、リターンをリスクで割った値をシャープレシオと定義。リターンが大きく、リスクは小さく、シャープレシオは大きい方が優れたファンドという事になります。
  • ファンドの評価:「しんたろう」の個人的な主観でコメント、及び★印をつけています。

*フォンド・オブ・ファンズの場合、信託報酬・実質コストは投資先ファンド(ETF)の経費率を含みます。
*信託報酬・実質コストは税込み表示。
*資産配分で先進国と分類していても、一部新興国が含まれる場合もあります。
*ファンドの運用成績は、比較対象とするインデックスファンドのデータの関係上、最長9年間となります。
*ファンドの運用成績は全て分配金再投資基準価額から計算。

 

リスク - リターン特性

最初に、今回取り上げるアクティブファンドのリスク・リターン特性をグラフで示します。

2018年2月末日時点の直近5年間の結果です。アクティブファンド

*ノーロード明治安田5資産バランスは、設定から5年経っていない為プロットしてありません。

 

セゾン資産形成の達人ファンド

ファンドの概要

日本を含む全世界の株式に投資するファンド・オブ・ファンズ。セゾン投信の直販、楽天証券 個人型確定拠出年金(iDeCo)でも購入可能。

つみたてNISA セゾン資産形成の達人ファンド 
運用会社 セゾン投信
設定日 2007年3月15日
信託報酬 1.35±0.2% 
実質コスト 1.501%  (2017.12.11時点)
購入時手数料 無 
信託財産留保額 0.1%
純資産総額 57,630(百万円) (2018.3.19時点)
ベンチマーク
参考指数 MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス(配当込)
分配金実績

下表のように国内、先進国、新興国の株式に投資します。下段は参考までに2018年2月の投資配分。(資産配分は随時変更されます。)

資産配分対象
国内
債券
国内
株式
先進国
債券
先進国
株式
新興国
債券
新興国
株式
国内
REIT
先進国
REIT
--- --- --- --- ---
  13%   73%   14%    

ファンドの過去のパフォーマンス・評価

参考指数としているMSCI ACWIの長期のデータが無かったため、インデックスファンドの基準価額から先進国株式:国内株式:新興国株式=80%:8%:12%の合成指数を作成し(疑似的ACWIと呼びます)、このパフォーマンスと比較してみます。
*インデックスファンドはSMTインデックスシリーズを使用。

過去9年間の成績比較 (2018年2月末時点)
  セゾン資産形成の達人ファンド 疑似的ACWI
年率リターン 17.60% 15.34%
年率リスク 16.01% 17.81%
シャープレシオ 1.10 0.86

9年間と比較的長期間の実績で、MSCI ACWIをリターンで2%以上上回り、リスクは小さく、シャープレシオも勝っています。十分評価できるファンドと言って良いでしょう。

販売先セゾン投信,  楽天証券 確定拠出年金(iDeCo)

詳細解説記事 セゾン投信「セゾン資産形成の達人ファンド」のパフォーマンス

 

楽天資産形成ファンド 【愛称:楽天525】

ファンドの概要

日本を含む全世界の株式・債券に投資するファンド。株式は日本、米国、欧州、アジア、債券は日本、及び先進国に投資。資産配分は原則年1回見直し。
過去の資産配分では概ね株式50%、債券(短期資産3%含む)50%。
アクティブファンドながら0.54%とインデックスファンドなみの低い信託報酬が魅力。

楽天資産形成のファンド 
運用会社 明治安田アセットマネジメント
設定日 2008年12月1日
信託報酬 0.54% 
実質コスト 0.715%  (2017.11.30時点)
購入時手数料 最大3.24%(楽天証券では無料)
信託財産留保額
純資産総額 4,467(百万円) (2018.3.19時点)
ベンチマーク
参考指数
分配金実績 2012年以降、毎年20円。

2012~2017年の投資配分の平均値は概ね下表のようになります。(短期資産は国内債券に分類)

資産配分
国内
債券
国内
株式
先進国
債券
先進国
(米国・欧州)

株式
新興国
債券
新興国
(アジア)

株式
国内
REIT
先進国
REIT
38% 30% 11% 20% --- 1% --- ---

ファンドの過去のパフォーマンス・評価

ベンチマーク、参考指数ともありませんので、インデックスファンドの基準価額から上記資産配分の合成指数を作成し比較してみます。また株式・債券を50%ずつ投資するセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとも比較します。
*インデックスファンドはSMTインデックスシリーズを使用。

*米国・欧州株式を先進国株式、アジア株式(実際は一部先進国も含みます)を新興国株式に割り振りました。

過去9年間の成績比較 (2018年2月末時点)
  楽天資産形成ファンド 合成指数 セゾン・バンガード・GBF
年率リターン 8.64% 8.39% 9.03%
年率リスク 8.79% 8.82% 11.32%
シャープレシオ 0.98 0.95 0.80

合成指数を若干上回る成績。セゾン・バンガード・GBFとは、リターンでは負けるものの、リスク・シャープレシオで勝っています。

販売先楽天証券 のみ。 

詳細解説記事 「楽天資産形成ファンド」(愛称:楽天525)のパフォーマンス

 

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投資のソムリエ、投資のソムリエ<DC年金>

ファンドの概要

国内債券・株式、先進国債券・株式、新興国債券・株式、国内・先進国REITの8資産に投資(先進国債券は為替ヘッジ有)。投資先のマザーファンドはインデックスファンド。リスクを年率4%程度に抑えながら運用。

投資のソムリエ、投資のソムリエ<DC年金> 
運用会社 アセットマネジメントOne
設定日 2012年10月26日
<DC年金>2013年10月31日
信託報酬 1.512%
<DC年金> 1.188%
実質コスト 1.542%  (2018.1.11時点)
<DC年金>
1.218% (2018.1.11時点)
購入時手数料 最大3.24%(主要ネット証券では無料)
<DC年金> 無
信託財産留保額
純資産総額 92,663(百万円) (2018.3.19時点)
<DC年金> 
6,469(百万円) (2018.3.19時点)
ベンチマーク
参考指数
分配金実績 2015年以降、毎年60円。<DC年金>は分配金実績無。

下表のように8資産に投資します。下段は参考までに2018年2月の投資配分。(資産配分は日々変更されます。)

資産配分
国内
債券
国内
株式
先進国
債券
先進国
株式
新興国
債券
新興国
株式
国内
REIT
先進国
REIT
5% 6% 53% 4% 14% 4% 5% 7%

ファンドの過去のパフォーマンス・評価

ベンチマーク、参考指数ともありませんので、8資産均等型の合成指数、国内債券、先進国債券(為替ヘッジ有)と比較します。
*インデックスファンドはSMTインデックスシリーズ、先進国債券(為替ヘッジ有)だけは日興インデックスファンドを使用。
*「投資のソムリエ」の運用成績ですが、「投資のソムリエ<DC年金>」も概ね同じと思って良いでしょう。

過去5年間の成績比較 (2018年2月末時点)
  投資のソムリエ 8資産均等 国内債券 先進国債券(為替ヘッジ有)
年率リターン 2.13% 7.89% 1.51% 1.20%
年率リスク 3.30% 9.33% 1.89% 3.45%
シャープレシオ 0.65 0.84 0.80 0.35%

8資産に投資しますが、8資産均等型のように高いリターンを期待するファンドではありません。国内債券や先進国債券(為替ヘッジ有)だけでは物足りない、リスクを抑えつつ、もう少し高いリターンを期待したい方の為のファンドです。
リスク3.3%と目標とする4%以内を達成しつつ、国内債券や為替ヘッジ有先進国債券よりは高いリターンを確保している点で評価してよいでしょう。

販売先 SBI証券 楽天証券 マネックス証券、 楽天証券 確定拠出年金(iDeCo) など。 

詳細解説記事 「投資のソムリエ」、「投資のソムリエ<DC年金>のパフォーマンス

 

ハッピーエイジング30、ハッピーエイジング40

ファンドの概要

国内債券・株式、先進国債券・株式、新興国株式の5資産に投資。国内外の株式の基準組入比率はハッピーエイジング30が70%、ハッピーエイジング40は50%、

つみたてNISAハッピーエイジング30、ハッピーエイジング40 
運用会社 損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント
設定日 2000年7月31日
信託報酬 (ハッピーエイジング30) 1.566%
(ハッピーエイジング40) 1.3824%
実質コスト (ハッピーエイジング30) 1.701%  (2017.7.18時点)
(ハッピーエイジング40) 
1.479%  (2017.7.18時点)
購入時手数料 最大2.16%(主要ネット証券では無料)
信託財産留保額
純資産総額 (ハッピーエイジング30) 12,324(百万円) (2018.3.19時点)
(ハッピーエイジング40) 
14,823(百万円) (2018.3.19時点)
ベンチマーク NOMURA-BPI、TOPIX、FTSE世界国債、MSCI kokusai、MSCI EMの合成指数
参考指数 ---
分配金実績 分配金実績無。

下表のように5資産に投資します。(短期資産が2%ありますが、国内債券に分類)

資産配分
国内
債券
国内
株式
先進国
債券
先進国
株式
新興国
債券
新興国
株式
国内
REIT
先進国
REIT
ハッピーエイジング30
10% 44% 20% 21% --- 5% --- ---
ハッピーエイジング40
35% 31% 15% 14% --- 5% --- ---

ファンドの過去のパフォーマンス・評価

インデックスファンドから上記資産配分の合成指数を作成し、本ファンドと比較します。
*インデックスファンドはSMTインデックスシリーズを使用。

ハッピーエイジング30

過去9年間の成績比較 (2018年2月末時点)
  ハッピーエイジング30 合成指数
年率リターン 9.73% 10.61%
年率リスク 13.32% 12.68%
シャープレシオ 0.73 0.84

ハッピーエイジング40

過去9年間の成績比較 (2018年2月末時点)
  ハッピーエイジング40 合成指数
年率リターン 7.53% 8.21%
年率リスク 9.36% 8.93%
シャープレシオ 0.80 0.92

ハッピーエイジング30,40ともに、過去9年間のリターンで合成指数を下回っています。約1%低下、概ね信託報酬・実質コストの分だけ負けた事になります。リスク、シャープレシオとも合成指数が勝っています。

販売先 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 など。(つみたてNISAの対象商品です) 

詳細解説記事 つみたてNISAで買える外国株式アクティブファンドを徹底比較。

 

ノーロード明治安田5資産バランス(安定コース/安定成長コース/積極型)

ファンドの概要

国内債券・株式、先進国債券・株式、国内リートの5資産に投資。Jリートを含む国内外株式比率が、安定コース30%、安定成長コース50%、積極コース70%。
アクティブファンドながら0.432~0.4968%とインデックスファンドなみの低い信託報酬が魅力。

ノーロード明治安田5資産バランス(安定コース/安定成長コース/積極コース) 
運用会社 明治安田アセットマネジメント
設定日 2016年12月21日
信託報酬 (安定コース) 0.432%
(安定成長コース) 0.4644%
(積極コース) 0.4968%
実質コスト (安定コース) 0.502%  (2017.12.18時点)
(安定成長コース) 
0.581%  (2017.12.18時点)
(積極コース) 
0.656%  (2017.12.18時点)
購入時手数料
信託財産留保額
純資産総額 (安定コース) 328(百万円) (2018.3.19時点)
(安定成長コース) 
330(百万円) (2018.3.19時点)
(積極コース) 
338(百万円) (2018.3.19時点)
ベンチマーク
参考指数 NOMURA-BPI、TOPIX、FTSE世界国債、MSCI kokusaiの合成指数
分配金実績 分配金実績無。

下表のように5資産に投資します。(短期資産が2%ありますが、国内債券に分類)

資産配分
国内
債券
国内
株式
先進国
債券
先進国
株式
新興国
債券
新興国
株式
国内
REIT
先進国
REIT
安定コース
50% 10% 20% 10% --- --- 10% ---
安定成長コース
30% 20% 20% 20% --- --- 10% ---
積極コース
15% 30% 15% 20% --- --- 20% ---

ファンドの過去のパフォーマンス・評価

インデックスファンドから上記資産配分の合成指数を作成し、ファンドと比較します。
*インデックスファンドはSMTインデックスシリーズを使用。

安定コース

過去1年2カ月間の成績比較 (2018年2月末時点)
  安定コース 合成指数
年率リターン 3.34% 2.23%
年率リスク 2.08% 2.13%
シャープレシオ 1.61 1.05

安定成長コース

過去1年2カ月間の成績比較 (2018年2月末時点)
  安定成長コース 合成指数
年率リターン 5.98% 4.98%
年率リスク 3.54% 3.43%
シャープレシオ 1.69 1.45

積極コース

過去1年2カ月間の成績比較 (2018年2月末時点)
  積極コース 合成指数
年率リターン 6.98% 6.21%
年率リスク 4.32% 4.19%
シャープレシオ 1.62 1.48

安定コース、安定成長コース、積極コースとも合成指数をリターンで約1%上回り、シャープレシオも大きくなっています。まずまずの運用成績と言って良いでしょう。ただ設定から1年2~3カ月しか経っておらず、未だ判断するには時期尚早。今後の運用結果に注目という事で★三つ。

販売先 SBI証券 楽天証券  など。

詳細解説記事 (準備中)

 

以上、アクティブファンド(バランス型編)の評価でした。

随時、ファンドを追加していきます。

(注)あくまで過去の実績に基づき評価したものであり、将来のリターンを保証するものではありません。

 

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