三井住友・DC全海外株式 vs. eMAXIS 全世界株式 徹底比較。

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MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)との連動を目指し運用する、三井住友アセットマネジメントの三井住友・DC全海外株式、三菱UFJ国際投信のeMAXIS 全世界株式、この二つを徹底比較します。

これ一本で先進国(除く日本)・新興国株式の両方に投資できる便利なファンドで、概ね先進国株式90%、新興国株式10%の資産配分となっています。

*2017年9月21日よりファンドの名称が三井住友・DC全海外株式インデックスファンドから三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドに変更になりました。

ファンド基本情報

*信託報酬等は全て税込み表示

表1 : 各ファンドの基本情報 
  三井住友・
DC全海外株式
eMAXIS
全世界株式
信託報酬 0.270% 0.648%
実質コスト 0.354%(*1) 0.752%(*2)
信託財産留保額 0.05%
 純資産総額(百万円)  3,818(*3)  6,268(*3)
マザーファンド
先進国株式純資産総額(百万円) 165,583(*1) 270,065(*4)
新興国株式純資産総額(百万円) 6,806(*1) 35,618(*4)

(*1)2016年11月30日時点
(*2)2017年1月26日時点
(*3)2017年2月28日時点
(*4)2016年5月12日時点

信託報酬・実質コストでは断然、三井住友・DC全海外株式が勝っています。

*信託報酬は現在の値で、それが以前も同じだったとして以降の検証を進めますが、もし過去に信託報酬の引下げなどがあったとしたら、違う結果になります。その時は、すみません。

一方で、純資産で見ると、マザーファンドも含めeMAXISが圧倒的に大きく、特に新興国株式の差が大きくなっています。因みに、三井住友・DC全海外株式の新興国マザーファンド純資産は6,906百万円ですが、その前年度は、さらに小さく993百万円しかありません。

尚、それぞれのマザーファンドは、下記の個別のアセットクラスのファンドと同じものです。

表2 : マザーファンドが同一の個々のファンド 
  信託報酬 実質コスト
三井住友・DC外国株式インデックスファンドS(*5) 0.1728% 0.241%
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド 0.6048% 0.7790%
eMAXIS先進国株式インデックス 0.648% 0.741%
eMAXIS新興国株式インデックス 0.648% 0.831%

(*5)三井住友・DC外国株式インデックスファンドSは確定拠出年金専用です。

ここで懸念されるのが三井住友・DC新興国株式インデックスファンド、大きなベンチマークとの乖離を起こしています。(関連記事)

この影響が三井住友・DC全海外株式に、どの程度出ているかも検証していきます。

騰落率の比較

*基準価額は、三井住友アセットマネジメント、三菱UFJ国際投信のサイトから引用させて頂きました。

先ず、今までの1年間騰落率の推移を見てみます。(グラフの横軸の月に対して、その1年前からの騰落率です)

ACWI_1year_20170401

騰落率では、三井住友・DC全海外株式eMAXIS 全世界株式が重なって差が分かりませんので、赤線で、その差分(三井住友DC – eMAXIS)もプロットします。
*差分の縦軸は右側です。

概ね2015年以降は三井住友・DCの方が勝っていますが、それ以前は、逆にeMAXIS 全世界株式の方が騰落率が大きくなっています。

次に、上のグラフで、各年の2月を抜き出し、表にしてみます。

表3 : 各年2月末時点の1年間騰落率 
  三井住友・DC全海外株式 eMAXIS
全世界株式
差分(三井住友 – eMAXIS)
2017年2月 20.3% 20.2% 0.1%
2016年2月 -16.7% -16.7% 0.0%
2015年2月 25.9% 25.8% 0.1%
2014年2月 29.2% 29.8% -0.6%
2013年2月 24.5% 24.7% -0.3%

2017年、2015年においては、かろうじて三井住友・DC全海外株式が騰落率で勝っていますが、その差は信託報酬(実質コスト)程ではありませんまた、2016年は同じ、2014年、2013年に至っては、これも僅差ではありますが、信託報酬の高いeMAXIS 全世界株式の方が騰落率が高いという逆転現象が見えています。

*インデックスファンドの場合、騰落率が高い方が必ずしも良いファンドという訳ではありません。本来、ベンチマークとの乖離を評価すべきですが、三井住友・DCは配当込、eMAXISは配当無とベンチマークが異なりますので、簡単に乖離を判断する事は出来ません。そこで、次章では、マザーファンドが同じ各アセットクラス(先進国株式、新興国株式)のファンドで乖離を調べてみます。

同じマザーファンドの個々のアセットクラスのファンドの比較

同じマザーファンドで運用されている表2に示した個々のファンドの2017年2月末時点の1年間騰落率を、他の運用会社のファンドも含めて比較します。

先進国株式

横軸は各ファンドの実質コストです。

MSCI-Kokusai-1year-funds_20170401

概ね全ファンドとも実質コストに応じた騰落率となっており、(ニッセイを除く)全てのファンドの乖離は小さいと推測されます。

注目の三井住友・DC外国株式インデックスファンドSは、実質コストが低いだけあって、eMAXIS先進国株式インデックスの騰落率より、0.75%も高くなっています。

新興国株式

同じように新興国株式もプロットします。

MSCI-emerging-1year-funds_20170401

問題の三井住友・DC新興国株式インデックスファンド、実質コストが低いにも関わらず、1年間騰落率は、eMAXIS新興国株式インデックスより、1.03%も低くなっています。

実質コストと騰落率の関係が、先進国株式のように明確ではありませんが、明らかに三井住友・DC新興国株式インデックスファンドの乖離が大きいと言って良いでしょう。

ここまでのまとめ

先進国株式で、三井住友・DC、その信託報酬の低さから0.8%もeMAXISを上回っていますが、新興国株式では、大きな乖離で逆に1%下回り、その結果、三井住友・DC全海外株式は信託報酬が低いにも関わらず、eMAXIS 全世界株式と概ね同等の騰落率になっていると推測されます。

個々のアセットクラスのファンドの騰落率から、全海外・全世界株式の騰落率を検証

上記推測を、先進国株式、新興国株式の個々のファンドから、さらに深く検証してみます。

2017年2月末時点の1年間騰落率を使います。

検証は次のような流れで行います。

  1. 先進国株式、新興国株式ファンドの1年間騰落率。
  2. 1から、それぞれのファンドの実質コスト分を除外した騰落率を算出。
  3. 2の騰落率を、先進国9:新興国1に配分し、仮想的な全海外・全世界株式の騰落率を算出。
  4. 3.に実質コストを加味し、コストを含む騰落率を求める。(ここでの実質コストは、三井住友・DC全海外株式、eMAXIS 全世界株式の実質コストです)
  5. 実際の三井住友・DC全海外株式eMAXIS 全世界株式の騰落率と比較。

*コストは1年分がまとめて引かれるものと仮定。
*実質コストを計算した期間と騰落率の期間は異なりますが、実質コストは一定と仮定。

表4 : 個々のファンドから全海外・全世界の騰落率を推定 
  三井住友DC eMAXIS 差分 
1. 個々のファンドの騰落率  
先進国 19.95% 19.21% 0.75%
新興国 27.17% 28.21% -1.03%
2. 個々のファンドの騰落率から実質コスト分を除外
*1の騰落率をr、実質コストをsとした時、(1+r)/(1-s)が実質コスト除外後の騰落率
先進国 20.24% 20.10% 0.15%
新興国 28.17% 29.28% -1.11%
3. 実質コスト除外後の騰落率を先進国9:新興国1に配分
*2の値を9:1に配分した時の仮想的な全海外・全世界の仮想的な騰落率を推定します。
 仮想的な全海外・全世界の実質コスト除去後の騰落率 21.03% 21.01% 0.02%
4. コストを加味した全海外・全世界の仮想的な騰落率
*3の値に、全海外・全世界株式の実質コストを追加します。
仮想的な全海外・全世界(コスト含む) 20.61% 20.10% 0.50%
5. 実際の三井住友・DC全海外株式、eMAXIS 全世界株式の騰落率
実際の騰落率 20.27% 20.16% 0.12%

先進国株式、新興国株式の個々のファンドを9:1で配分し、仮想的に作った全海外・全世界株式の騰落率(表中4の値)と、実際の全海外・全世界株式の騰落率(表中5の値)が一致すれば理想的なのですが、あくまで違うファンドですし、いくつかの仮定も用いていますので、そうピッタシという訳にはいきません。

ただ、概ね一致しているといっても良いかと思います。

即ち、三井住友・DC全海外株式eMAXIS 全世界株式の騰落率は、それぞれ同じマザーファンドで運用されている先進国株式、新興国株式の騰落率で概ね説明できるという事です。

まとめ

三井住友・DC全海外株式eMAXIS 全世界株式、信託報酬では断然低水準の三井住友・DC全海外株式ですが、騰落率で見ると、その信託報酬の低さは反映されず、両者とも概ね同等のパフォーマンスとなっています。

現時点では、どちらを選んでも大きな差はなさそうです。 (勿論、将来を保証するものではありません。)

三井住友・DC全海外株式、新興国株式の大きなベンチマークとの乖離が原因で、折角の低水準の信託報酬が活かされてないと推測できます(殆どを先物で運用している事が原因と言われています)

純資産総額が大きくなれば、もっとパフォーマンスも良くなるのでしょうけど。。。

それと、信託報酬が圧倒的に低くマザーファンドの規模もそこそこ大きい三井住友・DC外国株式インデックスファンドSをDC専用では無く、一般に販売して欲しいですね。

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