ファンド比較、運用状況、決算

インデックス型バランスファンド、全世界株式インデックスファンド、そのリターン・リスクを徹底比較。

投稿日:2019年3月9日 更新日:

1本のファンドだけで分散投資できるバランスファンドや全世界株式インデックスファンド、多くのファンドが運用・販売されており、その利便性の良さから人気を集めていますが、数あるファンドの中からどれを選んだらよいか迷われる方も多いかと思われます。

そこで、投資する上で最も重要なリスク、リターン、シャープレシオを、各バランスファンド、全世界株式インデックスファンドで比較してみます。

また、比較のため、個々のアセットクラスのインデックスファンドのリターン・リスクも同時に示します。

リターン・リスク・シャープレシオの意味がよく分からない方は下記記事を参考にして下さい。
参考記事投資における期待リターンとリスクの考え方

(注)ここで取りあげるバランスファンドはインデックス型のみとします。バランスファンドの中にはインデックス、アクティブと明確に区別出来ないものがありますが、管理人の主観でインデックス型と判断したファンドを評価します。
また、債券、リートを含まず、全世界の株式だけに投資するファンドを全世界株式インデックスファンドと定義します。

尚、当然ですが、これからお見せするデータは全て過去のものであり、将来のリータンを保証するものではない事に注意して下さい。

[最終更新日:2019.3.9]最新の情報に更新するとともに、全面的に改定更新しました。

*本記事は基本的に2018年2月末日時点の情報に基づき記載しています。

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人気のインデックス型バランスファンド、全世界株式インデックスファンド(信託報酬、資金流出入額など)

主なバランスファンド、全世界株式インデックスファンド、その設定日、信託報酬、純資産総額、資金流出入額をまとめます。

純資産総額は2019.2末日時点、資金流出入額は2018.9~2019.2の6カ月間の合計です。
尚、資金流出入額は日々の純資産総額の増減に基準価額の変動を加味して計算した概算値です。

表では6カ月間資金流出入額の大きい順、即ち、より多く購入された人気の順にならべてあります。

 

ファンド
(設定日)
信託報酬 純資産総額
(億円)
資金流出入額
(億円)
バランスファンド
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
(2007.3.15)
0.6200% 1748.3 84.3
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
(2017.5.9)
0.1717% 220.8 63.5
つみたて8資産均等バランス
(2017.8.16)
0.2376% 65.7 36.1
世界経済インデックスファンド
(2009.1.16)
0.5400% 615.8 29.8
iFree 8資産バランス
(2016.9.8)
0.2376% 123.1 28.1
野村6資産均等バランス
(2017.9.19)
0.2376% 36.2 19.9
たわらノーロード バランス(8資産均等型)
(2017.7.28)
0.2376% 24.0 12.9
(りそな) つみたてバランスファンド
(2017.10.26)
0.2106% 19.5 12.3
野村インデックスファンド[Funds-i]・内外7資産バランス・為替ヘッジ型
(2013.9.12)
0.5400% 86.4 11.2
eMAXIS バランス(8資産均等型)
(2011.10.31)
0.5400% 288.5 8.5
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
(2015.8.27)
0.1717% 32.1 6.7
SBI資産設計オープン(資産成長型) スゴ6
(2008.1.9)
0.7344% 292.0 6.3
楽天・インデックス・バランス・ファンド (株式重視型)
(2018.7.20)
0.2376% 6.9 5.7
つみたて4資産均等バランス
(2017.8.16)
0.2376% 8.2 4.9
eMAXIS バランス(4資産均等型)
(2015.8.27)
0.5400% 15.0 3.6
SMT世界経済インデックス・オープン(株式シフト型)
(2017.8.25)
0.5940% 18.7 2.8
楽天・インデックス・バランス・ファンド (均等型)
(2018.7.20)
0.2496% 3.6 2.8
SMT世界経済インデックス・オープン
(2017.8.25)
0.5400% 5.1 2.3
楽天・インデックス・バランス・ファンド (債券重視型)
(2018.7.20)
0.2616% 1.6 1.5
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)
(2017.10.13)
0.1717% 2.3 1.1
iFree 年金バランス(合成指数)
(2018.8.31)
0.1717% 1.0 1.0
野村インデックスファンド[Funds-i]・海外5資産バランス
(2013.9.12)
0.6480% 17.1 1.0
ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)
(2018.2.13)
0.1717% 1.6 0.8
三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド
(2017.10.3)
0.2268% 1.9 0.7
SMT世界経済インデックス・オープン(債券シフト型)
(2017.8.25)
0.4860% 7.7 0.6
SBI資産設計オープン(つみたてNISA対応型)
(2017.12.19)
0.5400% 0.7 0.2
eMAXIS バランス(波乗り型)
(2011.10.31)
0.5400% 40.0 0.1
SMT 8資産インデックスバランス・オープン
(2017.8.25)
0.5400% 0.2 0.1
世界経済インデックスファンド(株式シフト型)
(2013.11.8)
0.5940% 47.2 0.1
世界経済インデックスファンド(債券シフト型)
(2013.11.8)
0.4860% 6.9 -0.4
SMT インデックスバランス・オープン
(2014.11.28)
0.5400% 28.9 -1.5
全世界株式インデックスファンド
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
(2017.9.29)
0.2196% 190.6 68.2
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド
(2011.4.18)
0.2700% 121.6 30.8
野村つみたて外国株投信
(2017.10.2)
0.2052% 60.3 27.5
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
(2018.3.19)
0.1534% 43.5 23.4
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
(2018.10.31)
0.1534% 18.5 17.6
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
(2017.12.6)
0.1500% 20.6 8.9
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
(2018.4.3)
0.1534% 8.8 3.9
全世界株式インデックス・ファンド
(2017.9.8)
0.5184% 9.7 3.1
eMAXIS 全世界株式インデックス
(2010.7.20)
0.6480% 82.0 2.2

人気(資金流出入額)で見ると、

バランスファンドでは、

債券・株式に半分ずつ投資するセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが1位、世界経済インデックスファンドが4位、

そして8資産均等型eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)つみたて8資産均等バランスが2位、3位となっています。

全世界株式インデックスファンドでは、

楽天・全世界株式インデックス・ファンドが1位となっています。

*eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は設定から4カ月で2カ月分不利な比較になっている事をご承知おきください。

バランスファンドの資産配分

各バランスファンドの資産配分を下図にまとめます。

バランスファンド 資産配分

一部のファンドは、海外資産に為替ヘッジ有としているものがあります。
詳細なバランスファンドの資産配分は下記ページを参照して下さい。

 

バランスファンド・全世界株式インデックスファンドのリスク・リターン

リスク・リターンを短期間で評価しても意味がありませんので、最低3年以上の期間で見ていきます。よって上表で設定から3年未満のファンドは今回の評価対象外とします。類似ファンドのデータを参考にして下さい。

また、一部の資産配分については個別のインデックスファンドのデータから、管理人が独自に計算した合成データをもとに評価します。

*各アセットクラスのインデックスファンドとして、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用するSMTインデックスシリーズのデータを使用させて頂きました。SMTインデックスシリーズは豊富な商品ラインアップを誇り、歴史のある純資産額も大きいインデックスファンドです。
また先進国債券・株式の為替ヘッジ有のデータとして日興アセットマネジメントが運用するインデックスファンド海外債券・株式ヘッジあり(DC専用)のデータを使用させて頂きました。

直近10年間のリスク・リターン

先ずは、10年と長期間のリスク・リターンを見てみます。

10年以上の運用実績のあるファンドは、世界経済インデックスファンドセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドSBI資産設計オープン(資産成長型) スゴ6の3本だけです。

8/6/4資産均等型、全世界株式(オール・カントリー、除く日本、3地域均等型)は個別のインデックスファンドから作成した合成データの結果です。

*全世界株式は先進国:新興国:日本(TOPIX)を80%:12%:8%、全世界株式(除く日本)は先進国:新興国を88%:12%、全世界株式(3地域均等)は先進国:新興国:日本(TOPIX)を均等に1/3ずつ配分した結果です。実際の全世界株式インデックスファンドは、(3地域均等型を除き)その時々の時価総額比率に応じて資産配分が変動しますので、今回の固定比率の結果とは異なる事に注意して下さい。

 

リスク・リターン特性

リスク、リターンの関係をプロットします。この図でおおまかなイメージが把握できるかと思います。

*同じリスクならより高いリターンのファンドが優秀なファンドという事になります。
*図中◇は、個別のインデックスファンドから合成データを作成した結果のプロットです。

バランスファンド

 

シャープレシオ (リスク調整後リターン)

上図で取り上げたファンドをシャープレシオの高い順に並べてみます。

*シャープレシオは無リスク資産のリターンを0として計算。シャープレシオが高いほど、投資効率の良いファンドという事になります。

実際のファンド
個別のインデックスファンドから合成データ作成
個別のアセットクラス
ファンド(または資産クラス) 年率リターン 年率リスク シャープレシオ
6資産均等 10.6% 10.7% 0.99
国内債券 1.6% 1.7% 0.95
先進国株式(ヘッジ) 12.1% 13.0% 0.93
8資産均等 10.1% 11.5% 0.87
SBI資産設計オープン(資産成長型) スゴ6 9.1% 10.5% 0.86
先進国REIT 16.5% 19.4% 0.85
国内REIT 13.6% 16.7% 0.82
4資産均等 7.8% 9.7% 0.81
先進国株式 14.5% 18.2% 0.80
全世界株式 13.9% 17.8% 0.78
全世界株式(除く日本) 14.1% 18.2% 0.77
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 8.3% 11.3% 0.73
全世界株式(3地域均等) 12.2% 17.2% 0.71
先進国債券(ヘッジ) 2.3% 3.4% 0.68
世界経済インデックスファンド 8.3% 12.5% 0.67
国内株式 9.7% 17.0% 0.57
新興国株式 10.8% 21.0% 0.52
先進国債券 3.6% 8.5% 0.43
新興国債券 5.0% 12.7% 0.40

シャープレシオの高い順に、

  1. 6資産均等型
  2. 8資産均等型
  3. SBI資産設計オープン(資産成長型) スゴ6
  4. 4資産均等型
  5. 全世界株式
  6. 全世界株式(除く日本)
  7. セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
  8. 全世界株式(3地域均等型) 
  9. 世界経済インデックスファンド

となっています。

シャープレシオが低い新興国株式の投資比率が上記順位に大きく影響しているように見えます。

尚、リターンの1位は全世界株式(除く日本)、リスクが最も小さいのは4資産均等型となっています。

複数の5年間のリターン

上述の直近10年間の評価では、ある特定期間だけの暴騰・暴落に大きく影響を受ける可能性があり、ファンドの評価として十分とは言えません。

そこで2009年1月から5年間、さらに2009年2月から5年間、・・・2014年2月から5年間と、起点を1カ月ずつずらして、それぞれの5年間のリターン、リスクを計算します。全部で62個(区間)のデータとなります。

このリターンの平均値、最大値、最小値をプロットしたのが下図。

バランスファンド リスク・リターン

この複数の5年間のリターン、リスクの平均値、及び、この平均リターンを平均リスクで割った値をシャープレシオと定義し、シャープレシオの大きい順に並べます。

ファンド(または資産クラス) 年率リターン(平均) 年率リスク(平均) シャープレシオ
6資産均等 11.9% 10.3% 1.15
国内債券 1.8% 1.7% 1.09
SBI資産設計オープン(資産成長型) スゴ6 10.7% 10.3% 1.04
4資産均等 9.7% 9.7% 1.01
先進国REIT 15.8% 16.8% 0.94
8資産均等 10.4% 11.1% 0.93
先進国株式 15.8% 17.5% 0.90
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 10.1% 11.4% 0.88
全世界株式 14.7% 17.1% 0.86
全世界株式(除く日本) 14.8% 17.4% 0.85
国内REIT 15.1% 17.8% 0.85
国内株式 12.9% 17.0% 0.75
全世界株式(3地域均等) 12.4% 16.5% 0.75
世界経済インデックスファンド 9.0% 12.3% 0.73
先進国債券 6.6% 9.0% 0.73
新興国株式 7.2% 19.6% 0.37
新興国債券 3.8% 12.9% 0.30

直近10年間のデータと概ね同等の結果で、6資産均等型SBI資産設計オープン(資産成長型) スゴ64資産均等型8資産均等型が上位になっています。

 

直近5年間、3年間のリスク・リターン

2019年2月末日時点の5年間、3年間のリスク・リターンを示します。

5年間、3年間と期間が短いと、より多くのファンドの特性が分かりますが、一方でファンドの評価としては十分な期間ではない事をご承知おきください。

尚、例えば、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)のように設定が新しいファンドの場合、eMAXIS8資産と、資産配分が同じ(または類似)ファンドの結果を参考にして下さい。

*図中◇は、個別のインデックスファンドから合成データを作成した結果のプロットです。

バランスファンド・全世界株式インデックスファンド

バランスファンド・全世界株式インデックスファンド

直近5年、3年ともシャープレシオ1位は、野村インデックスファンド[Funds-i]・内外7資産バランス・為替ヘッジ型
海外資産 約40%が全て為替ヘッジ有のバランスファンドです。

その他のシャープレシオ上位は、

直近5年間では、6資産均等型SBI資産設計オープン(資産成長型) スゴ6など、

直近3年間では世界経済インデックスファンド全世界株式インデックスファンドが上位を占めています。

 

最後に

なるべく長期間での比較を行いたかったのですが、まだ運用開始から日が浅いファンドが多く、十分な比較とは言えませんが、以上がバランスファンド、全世界株式インデックスファンドのパフォーマンス(リターン、リスク、シャープレシオ)のまとめでした。

ここ10年間は新興国のパフォーマンスが悪く、これに、どれだけ投資しているかでバランスファンドのパフォーマンスが決まっているようです。

勿論、全て過去のデータで、将来どうなるかは誰にも予測できません。

過去のデータを参考にしつつ、ご自身での将来の予想を加味し、それに適した資産配分となるバランスファンドをお選びください。勿論、それぞれが許容できるリスクの範囲内で!

 

ここにあげたバランスファンド、全世界株式インデックスファンドの殆どを取扱っているのがネット証券です。
*SBI資産設計オープン(資産成長型) スゴ6はSBI証券のみの販売です。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券など

楽天証券なら楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです(上限5万円/月)。さらに、そのポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト楽天カード

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、セゾン投信の直販、また、個人型確定拠出年金(iDeCo)では楽天証券 iDeCoSBI証券 iDeCo(セレクトコース)で取扱っています。

公式サイトセゾン投信

 

 

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