インデックス投資全般

各アセットクラスのインデックスファンドのベンチマーク(配当有無、配当込の場合グロス、ネット)、及びその騰落率をまとめました。

投稿日:2017年2月25日 更新日:

はじめに

スポンサーリンク

各アセットクラス毎に多くのインデックスファンドがありますが、そのベンチマークとなる指数、同じ指数を使っていても、実は、配当を含む、除く、さらに、配当を含む場合でも、その課税を考慮しないグロスと、課税を考慮したネットとに分かれます。

さらに、海外資産の場合、全く同じ指数でも、円換算は運用会社が独自に行う事があるため、その使用したレートによって実際のベンチマーク騰落率は大きく異なる事があります。

そこで、各インデックスファンドのベンチマーク(配当有無、課税有無)、及び、その騰落率をまとめました。

ベンチマーク騰落率は2017年1月の月次レポートの値です。表示桁数もレポートに記載されていう通り転載しています。

(注1)一部に「しんたろう」の推測が含まる事をご承知おきください。

(注2)騰落率は各ファンドの騰落率ではありません。あくまでベンチマークの騰落率である事に注意して下さい。

 

国内債券

ベンチマークはNOMURA-BPI総合です。NOMURA-BPIは経過利子を含みます。(詳細は野村證券金融工学センターのこちらのページ)

ファンド ベンチマーク
1年騰落率
信託
報酬
iFree日本債券インデックス --- 0.151%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券 1.1% 0.157%
たわらノーロード国内債券 1.13% 0.162%
三井住友・日本債券インデックス 1.1% 0.173%
SMT国内債券インデックス 1.13% 0.400%
日本債券インデックスe 1.13% 0.400%
eMAXIS国内債券インデックス 1.13% 0.432%
Funds-i 国内債券 1.1% 0.432%
日興インデックスファンド日本債券 1.08% 0.486%

各ファンドンのベンチマーク騰落率も表示桁数こそ違いますが、全て同じです(日興だけ若干違うのは不明ですが...)

国内債券については、ベンチマークの違いはありません。

 

国内株式(TOPIX)

ベンチマークはTOPIXです。

配当込配当除くに分かれます。

TOPIXには、税引前の配当金を使用する配当込指数と、税引後の配当金を使用する税引後配当込指数があります。(詳細は、日本取引所グループのこちらのページを参照)

但し、国内の公募株式投信の場合、ファンドに配当金が入る時点では課税されませんので、ベンチマークとしては、税引前と予想されます。

ファンド 配当 ベンチマーク
1年騰落率
<購入・換金手数料なし>
ニッセイTOPIXインデックス
配当込 8.6%
iFree TOPIXインデックス 配当除く ---
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 配当込 8.6%
SMT TOPIXインデックス・オープン 配当除く 6.26%
日本株式インデックスe 配当込 8.61%
eMAXIS TOPIXインデックス 配当除く 6.26%
Funds-i TOPIX 配当除く 6.3%
日興インデックスファンドTOPIX 配当除く 6.26%

 

配当込はニッセイ、三井住友・DC、インデックスeの3本。

配当込、除くで、ベンチマーク1年騰落率は2.35%も違います。

TOPIX連動型ファンドの場合、そのベンチマークが配当を含む、除くに注意する必要があります。

 

先進国債券

ベンチマークはFTSE世界国債インデックスです。FTSE世界国債インデックスは経過利子を含みます。(詳細はシティのこちらのページ)

ファンド ベンチマーク
1年騰落率
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国債券
-7.5%
iFree外国債券インデックス ---
たわらノーロード先進国債券 -7.53%
三井住友・DC外国債券 -7.5%
SMTグローバル債券 -5.81%
外国債券インデックスe -5.81%
Funds-i外国債券 -5.8%
eMAXIS先進国債券 -7.53%
日興インデックス海外債券 -7.53%

同じ指数なのですが、ベンチマークの円換算を、各運用会社が独自に行っている事から、ベンチマーク騰落率に大きな差が出ています。(今回の1年騰落率は、ちょうど1年前の日銀マイナス金利発表と重なり為替が大きく動いた時ですので、より差が大きく見えています。)

先進国債券は、ベンチマークは同じでも、その為替レートが違う事に注意が必要です。

 

先進国株式

ベンチマークはMSCI コクサイ・インデックスです。

先ず、配当込、配当除く(プライス)に分かれ、さらに、配当込の場合、配当の課税を考慮しないグロスと、考慮するネットに分かれます。

ファンド 配当 課税 ベンチマーク
1年騰落率
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国株式
配当込 ネット 12.6%
iFree外国株式インデックス 配当除く --- ---
たわらノーロード先進国株式 配当込 グロス 13.25%
SMTグローバル株式 配当除く --- 12.30%
外国株式インデックスe 配当込 グロス 15.35%
Funds-i外国株式 配当込 グロス 13.2%
eMAXIS先進国株式 配当除く --- 10.26%
日興インデックスファンド海外株式 配当除く --- 10.26%

*ニッセイ、及びたわらノーロードは、たわら男爵さんが運用会社に確認した結果です。
*インデックスeは、2015年決算報告書にベンチマークは配当税引前と明記しているのでグロスと判明。ただし同じグロスのたわらノーロードと比較し、(ここには示しませんが)期間によってプラスだったりマイナスだったりするので、この違いは円換算レートによるものと推測。 
*SMT、eMAXIS、日興は、運用報告書にベンチマークとのプラス乖離要因として「配当分」と記載がある事から、ベンチマークは「配当を含まない」と判断できます。ただSMTだけベンチマーク騰落率が大きく違いますが、これも円換算レートの違いと推測。

同じ配当込でも、課税を考慮しないグロスと考慮するネットでは、ベンチマーク騰落率が異なります。

先進国株式の場合は、配当有無だけでなく、その課税を考慮しているかどうか(ネット・グロス)にも注意する必要があります。さらに円換算レートが違う事にも注意。

 

新興国株式

ベンチマークはMSCIエマージング・マーケット・インデックスです。

*iFreeはベンチマークがFTSE RAFIエマージング インデックスと異なりますので、ここでは除外しました。

先ず、配当込、配当除く(プライス)に分かれ、さらに、配当込の場合、配当の課税を考慮しないグロスと、考慮するネットに分かれます。

*たわらノーロードが運用開始から1年経っていないため、6カ月のベンチマーク騰落率も記載しました。

ファンド 配当 課税 ベンチマーク
6カ月/
1年騰落率
たわらノーロード新興国株式 配当込 グロス 14.76% /
---
日興インデックスファンド
海外新興国
配当除く  --- 13.67% /
19.04%
三井住友・DC新興国株式 配当込 グロス 14.8% /
22.3%
eMAXIS新興国株式 配当除く  --- 13.67% /
19.04%
Funds-i新興国株式 配当込 グロス 14.8% /
22.3%
SMT新興国株式 配当除く  --- 13.67% /
19.04%

*たわらノーロード、三井住友・DCについては運用会社にグロスである事を確認。

基本的にネットをベンチマークとする事が多いニッセイ<購入・換金手数料なし>に、新興国株式のラインアップが無いため、現時点では、配当込=グロスとなっています。(勿論、上に取り上げたファンドについてだけの話ですが)

新興国株式については、配当込、除くだけに(今のところは)注意。

[2018.1.7追記] <購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスが設定されましたが、そのベンチマーク、配当込ですがグロスかネットかは未だ分かりません。分かり次第、更新します。

 

国内REIT

全てベンチマークは東証REIT指数です。

東証REIT指数には、TOPIX同様、税引前の配当金を使用する配当込指数と、税引後の配当金を使用する税引後配当込指数があります。(詳細は、日本取引所グループのこちらのページを参照)

但し、国内の公募株式投信(国内REITも課税上は株式投資信託)の場合、ファンドに配当金が入る時点では課税されませんので、ベンチマークとしては、税引前と予想されます。

ファンド 配当 ベンチマーク
1年騰落率
<購入・換金手数料なし>
ニッセイJリート
配当込 7.1%
三井住友・DC日本リート 配当込 ---
iFree J-REIT 配当込 ---
たわらノーロード国内リート 配当込 7.09%
eMAXIS国内リート 配当込 7.09%
Funds-i J-REIT 配当込 7.1%
SMT J-REIT 配当込 7.09%
日興インデックスファンドJ-REIT 配当込 7.09%

*三井住友・DC、iFreeの1年騰落率のデータは未だありませんが、3カ月騰落率が他のファンドと同じである事を確認しています。

全てのファンドが配当込で、(グロスかネットかは確認出来ていませんが)ベンチマーク騰落率も同じである事から、全く同じ指数であると考えられます。

国内REITについては、ベンチマークの違いはありません。

 

先進国REIT

ベンチマークは<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートだけはS&Pグローバルリートインデックス、それ以外は全てS&P先進国REIT指数です。S&Pグローバルリートインデックスは先進国だけでなく新興国を含みます。

全て配当込ですが、配当の課税を考慮しないグロスと、考慮するネットに分かれます。

ファンド 配当 課税 ベンチマーク
1年騰落率
<購入・換金手数料なし>
ニッセイグローバルリート
配当込 ネット 3.5%
三井住友・DC外国リート 配当込 グロス ---
iFree 外国REIT 配当込 ? ---
たわらノーロード先進国リート 配当込 グロス 4.47%
Funds-i 外国REIT 配当込 グロス 4.5%
SMT グローバルREIT 配当込 グロス 4.47%
eMAXIS先進国リート 配当込 グロス 4.47%

*ニッセイは電話で確認。
*ベンチマークが異なるニッセイ、そしてiFree以外は全てベンチマーク騰落率が同じであり(三井住友は若干異なる)、Funds-iの運用報告書にベンチマークは"税引前で計算"と記載がある事からグロスと判断。
*iFreeは他社とベンチマーク騰落率が異なり不明。
*三井住友・DC、iFreeは未だ1年騰落率のデータがありませんが、1カ月、3カ月のデータより判断。

 

先進国REITについては、配当課税有無(ネット・グロス)について注意が必要。

 

何故、ベンチマークの細かい違いに注意する必要があるのか?

ベンチマークが配当込であろうが、なかろうが、まして、その配当の課税を考慮するか否かによって、そのファンドのパフォーマンスが変わる事は無いはずです。

実際に確認した結果が↓。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク、配当込、配当除くで実際の運用成績は異なるか?

但し、決算時の運用報告書などを見る際は注意が必要です。

運用報告書には、必ず、ベンチマークと、そのファンドの騰落率の比較、そして、その差(乖離)について、簡単なコメントが記載されています。

もし、ベンチマークが「配当除く」であれば、実際のファンドは配当がある分、必ずプラス乖離の要因になります。それで、乖離がどうこうと書かれていても、正当な評価とは言えません。

さらに、ファンドによってベンチマークが異なるという事は、運用報告書の乖離の結果だけを見て、各ファンドのパフォーマンスの優劣を判断してはいけないという事にもなります。

運用報告書のベンチマークとの乖離を信じてはいけない!

 

最後に

何を購入する場合も同じですが、重要なのはコストとパフォーマンス。インデックスファンドの場合、パフォーマンスとは、ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)が小さい事です。

その重要な乖離が、運用報告書を見ても正確に判断、比較出来ないというのは、非常に残念な事です。

そして、乖離があったとしても、その原因を運用報告書等で説明される事はありません。

これが理由で、「しんたろう」は、独自に、ベンチマークを統一して、そのトラッキングエラーを評価・比較するようにしています。その結果は下記の記事を参照して下さい。

以上です。

 

 

スポンサーリンク

応援お願いします。
にほんブログ村 その他生活ブログ 資産運用へにほんブログ村 株ブログ 投資信託へにほんブログ村 その他生活ブログ 家計管理・貯蓄へ

-インデックス投資全般

Copyright© しんたろうのお金のはなし , 2018 All Rights Reserved.