海外投資と為替リスク ~先進国株式の場合~ 為替ヘッジ有ファンドも魅力あります!

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海外の株式、債券等に投資するという事は、同時に為替にも投資する事であり、そのリスクをも背負う事になります。円高になれば、海外資産の時価は目減りしますが、その分、海外資産を安く買う事が出来るとも言えます。

*2016.9.20 : 「しんたろう」の認識に間違いがあったため、一部加筆・修正しました。

先進国株式を例にとり、そのリスクとリターンについて見てみます。

多くの先進国株式ファンドが、そのベンチマークとしているMSCIコクサイ(除く日本)。そのリターン、及びリスクをドルベース、円ベース、それぞれで計算してみました。MSCIコクサイ、及び為替レートとも月次データを使用しています。なお、MSCIコクサイはprice, net, grossの三種類の値がありますが、ここでは配当込、課税無のgrossを使用しました。

尚、円換算はしんたろうが独自に行ったものですので、若干、正確性に欠けることをご了承ください。

先進国株式のリターン・リスク

MSCIコクサイ(除く日本)[gross]の過去のトータル・リターン、リスクを、ドルベース、円ベースそれぞれの場合について下表にまとめました。全て年率換算です。また円/ドルの為替リスクも同時に記載してあります。

    1年 3年 5年 10年 20年 30年
ドル
ベース
リターン -1.6% 8.0% 7.5% 5.5% 7.2% 9.2%
リスク 15.1% 11.9% 13.6% 17.0% 16.0% 15.4%
円ベース リターン -17.3% 9.4% 12.9% 4.4% 6.8% 7.5%
リスク 20.4% 16.3% 18.7% 21.3% 19.6% 19.0%
為替 リスク 11.0% 9.6% 9.4% 10.0% 10.5% 10.8%

                         *MSCI Inc.、日本銀行のデータよりしんたろうが計算、作成

過去の年率トータルリターンは、直近1年間では円ベースが大きなマイナス、3~5年では円ベースが高く、さらに長期的な視点(10年以上)で見ると、ドルベースの方が多少上回っている結果になっています。

一方、リスクは、年数に関わらず、概ね、円ベースの方がドルベースより5%程度大きくなっています。注目すべきは、リターンの差より、このリスクの差。

そもそも、為替レート(円/ドル)そのもののリスクというか標準偏差が10%程度ですので、それよりは小さくなってはいますが、それでも5%のリスク増大というのは無視できない値です。

日本に住み続ける以上、重要なのは円ベースでのリターンであり、リスクです。

この為替リスクを抑えることが出来たら、若干上回るリターンを、確実に少ないリスクで得ることが可能になります。(ヘッジコストを無視した場合)

これが「しんたろう」が為替ヘッジ有のファンドに注目している理由です。

*ただし、ここでは単純に円ベース・ドルベースを比較しただけですので、為替ヘッジのコストは含まれていません。

為替ヘッジ有の先進国株式インデックスファンド

インデックスファンド・コスト比較のページにも記載してあるように、Funds-iと日興AMのDCインデックスファンドには、為替ヘッジ有無、2種類のファンドがラインアップされています。

このファンドのパフォーマンスを見てみましょう。

Funds-i 外国株式
                基準日 2016年7月22日     (1年以上のリターン、及び全てのリスクは年率換算)
    3カ月 6カ月 1年 3年 5年
ヘッジ無 リターン -1.7% 3.3% -16.2% 8.2% 13.6%
リスク 28.8% 28.3% 28.1% 22.2% 24.2%
ヘッジ有 リターン 3.1% 14.3% -0.7% 8.1%
リスク 16.7% 17.2% 19.5% 15.0%  

                  *野村アセットマネジメント Funds-iのサイトより転載、年率換算はしんたろうが計算

日興AM DCインデックスファンド海外株式 
       基準日 2016年6月30日  (1年以上のリターン、及び全てのリスクは年率換算)
    3カ月 6カ月 1年 3年 14.7年
ヘッジ無 リターン -9.16% -16.24% -19.40% 7.76% 3.93%
リスク     21.85% 17.07% 19.84%
ヘッジ有 リターン 0.29% -1.73% -2.45% 7.71% 3.02%
リスク     17.82% 12.01% 14.52% 

      *日興アセットマネジメントのサイトのマンスリーレポートより転載、リターン年率換算はしんたろうが計算

*Funds-i、日興AM DCインデックスファンドで短期の結果が大きく違うのは基準日の違いによるものです。決して日興AM DCインデックスファンドのパフォーマンスが悪いという事ではありません。
*日興AM DCインデックスファンドの14.7年というのは設定来として記載されていたものを年数に変換したものです。

短期で見ると、急激な円高の影響によるリターンの悪化をヘッジ有では抑えられていることがわかります。長期では、リターンに大きな差は見られません。最大でも日興AMの設定来(14.7年)でのヘッジ有の0.9%悪化。これが、ヘッジコストに起因するものか、為替レートによるものかは分かりませんが。

肝心のリスクの方ですが、1年以上で5~10%程度、ヘッジ有が小さな値を示しています。先のMSCIコクサイのデータからしんたろうが計算した値と概ね一致すると言っても良いでしょう。

まとめ

為替の影響をなくすことで(為替ヘッジ)、長期的なリターンは大きく変わらない(原理的にはヘッジコストの分だけ下がる)にも関わらず、リスクを大幅に低減することが出来ます。

*為替ヘッジのコストはベンチマークとなるインデックスそのものに含まれており、信託報酬、実質コストでは見ることが出来ません

以上から、為替ヘッジ有の海外株式ファンドも、投資対象として魅力あるファンドの一つと言えます。

勿論、今後、対象通貨との金利差が拡大していけば、ヘッジコストが高くなり、リターンがその分低下する可能性もあります。その辺は注意していかなければなりません。

尚、本記事は、「為替リスクが大きいから海外投資は怖い」という趣旨ではありません。為替リスクがあっても、先進国株式は(少なくとも今までは)十分なリターンを得られています。

実際に、「しんたろう」は、先進国株式の投資として、主に(為替ヘッジ無の)「たわら」を購入しています。

ただし、一部を「Funds-i 為替ヘッジ有」にも投資しています。為替リスクを抑え、純粋に先進国株式の成長の恩恵を受けたいと思っているからです。特に円安と思われるときには、「Funds-i 為替ヘッジ有」の比率を高めています。どこからが円安と判断するかは、しんたろうの主観ですが。。。

以上、投資は自己判断でお願いします。

*MSCIコクサイ(除く日本)のデータはMSCIのサイトより入手したデータを使用しました。MSCIコクサイの指数に関する著作権、知的財産権、その他一切の権利はすべてMSCI Inc.に帰属しています。

*為替レートは、日本銀行時系列統計データ検索サイトにより入手したデータを使用しました。本サイトの情報、サイト全体の著作権は日本銀行に帰属しています。

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