バリュー平均法、ドルコスト法との比較を簡単なモデルで検証します ~その6~ バリュー経路を変えた場合

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今まで、バリュー経路(バリューパス)は単純に毎月1万円ずつ増えていくという前提で検証してきました。そこで、今回は、このバリュー経路を変えてみます。

例えば、年利回り5%で資産形成したいならば、バリュー経路も毎月の基準投資額に加え年5%ずつ複利的に増やしていくというのも一つの方法です。これにより、投資額、損益はおいといて、最終的には目標とした資産を形成することが出来ます。これも、バリュー平均法のメリットの一つでもあります。

今回の検証ですが、株価モデルは、単純に株価が上昇、下落する二つのケース、またバリュー平均法は、投資額、売却額に制限を加えない条件だけで見ていきます。

前提条件

  • 毎月積立し、それを120カ月(10年間)継続する。
  • ドルコスト法の毎月の積立額は1万円とする。
  • バリュー平均法で、そのバリュー経路(パス)は投資開始月を1万円とし、その後、毎月の基準投資額1万円に加え、任意の月利で複利的に増加していくとする
  • バリュー平均法では、バリュー経路に従い、毎月、投資額を変更し、制限なく購入、売却を行う事とする。売却時の税金は考慮しない。
  • 株価は投資開始月の価格を100円とする。

バリュー経路(バリューパス)

例えば、年利5%(–>月利換算0.41%)でバリュー経路が増えていく例で説明します。

1カ月目 10,000円
2カ月目   10,000 x (1 + 0.041) + 10,000 = 20,041円
3カ月目   20,041 x (1 + 0.041) + 10,000 = 30,122円

というふうに、バリュー経路を複利的に増加させていきます。

Case-15, 16 : 株価が単調に(複利的に)上昇、または下落していく場合。

株価が単調に上昇(Case-15)、下落(Case-16)していく場合です。

同じように単調に上昇、下落していくCase-1,2では、株価が毎月定額上昇(下落)していくモデルでしたが、今回のCase-15,16では、年利5%(月利0.41%)で複利的に上昇・下落するとします。バリュー経路も複利的に上昇させますので、その月利と比較する為です。

Case-15&16 株価

Case-15 :株価が年利換算5%で複利的に上昇

バリュー平均法では、バリュー経路の増加率を年利換算0%, 2.5%, 5%, 7.5%,10%と5種類のケースで比較しています。

  ドル
コスト
バリュー平均法 (バリュー経路の年利)
0% 2.5% 5.0% 7.5% 10%
総投資額(千円) 1,200 909 1,044 1,200 1,381 1,591
最終資産(千円) 1,544 1,200 1,360 1,544 1,755 1,999
最終損益額(千円) 344 291 316 344 374 408
年利回り 4.92% 4.93% 4.93% 4.92% 4.92% 4.91%
平均購入株価 126.1 122.9 124.5 126.1 127.6 129.1
最大投資額(千円) 10 10 10 13 18
最小投資額(千円) 5 7 10 10 10

以前に説明したように(Case-1)、バリュー平均法は株価の単調な増加局面では、総投資額が抑えられ、結果的に損益(利益)がドルコスト法より少なくなってしまいます。

バリュー経路を複利的に増加させていくと、その年利が大きくなるにつれ、平均購入株価は上がっていきますが、損益(利益)は、どんどん増えていきます。株価の上昇率とバリュー経路の上昇率が一致した時(ともに5%)、ドルコスト法とバリュー平均法は同じ結果となり、株価上昇率以上にバリュー経路を増加させていくと、ドルコスト法以上の利益を上げることが出来ます。

これは簡単に予想できる結果ですね。

Case-16 :株価が年利換算-5%で複利的に下落

今度は株価が下落していく場合です。

  ドル
コスト
バリュー平均法 (バリュー経路の年利)
0% 2.5% 5.0% 7.5% 10%
総投資額(千円) 1,200 1,491 1,676 1,887 2,129 2,407
最終資産(千円) 951 1,200 1,360 1,544 1,755 1,999
最終損益額(千円)  -249 291 316 -344 -374 -408
年利回り  -4.70%  -4.69% -4.69% -4.68% -4.68% -4.68%
平均購入株価 77.7 76.4 75.8 75.2 74.6 74.1
最大投資額(千円) 15 18 22 28 34
最小投資額(千円) 10 10 10 10 10

これもCase-2で説明しましたが、株価の単調な下落局面では、バリュー平均法は、その投資額を増やしていきますので、損失はどんどん膨らんでいきます。

バリュー経路の増加率(年利)を大きくしていくと、さらに、その損失は大きくなってしまいます。

勿論、このケースでも、バリュー経路を-5%とすれば、ドルコスト法と同じになるのですが、バリュー経路が基準投資額を積立てた場合より減っていくというのは、ちょっと考えにくいですね。

まとめ

今回は、バリュー経路を複利的に増やしていったらどうなるか、株価が単調に上昇・下落していく二つのケースで検証しました。

バリュー平均法が苦手とする株価の単調な増加、株価の上昇率以上にバリュー経路の上昇率を上げれば、ドルコスト法以上のパフォーマンスを上げることが出来ます。しかし、同じく苦手とする株価の単調な下落局面では、より大きな損失となってしまいます。

従って、バリュー経路の変更では、株価の単調な上昇・下落局面に弱いというバリュー平均法の欠点は解決できません。

今回は、ある程度予想された結果で、分かりやすかったかと思います。

さて、今まで、多くの株価モデルで検証してきましたが、これ以上やってもきりがないので、次回、今までの結果をまとめて、一旦、この検証は終わりとします。

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