三菱UFJ国際投信 eMAXISシリーズ 2017年1月決算 運用報告書のまとめ。

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三菱UFJ国際投信が運用するeMAXISシリーズ 31ファンドが2017年1月26日に決算を迎え、交付運用報告書が本日アップされましたので、その内容を確認します。

*最適化バランスシリーズ5本、JAPANクオリティ150、豪州債券・米国・豪州・欧州リート、さらにコモディティについては割愛させて頂きます。
*先月運用開始された話題のeMAXIS Slimの決算ではありません

*インデックスファンド・コスト比較のページ、及びバランス型インデックスファンド徹底比較のページも最新情報に更新しました。

インデックスファンド・コスト比較
インデックスファンドといっても、同じ指数との連動を目指す類似のファンドが複数の会社から多く販売されています。ここでは、比較的コスト(信託報酬...

運用報告書のまとめ

*騰落率は運用報告書記載の値ではなく、基準価額から独自に算出した値を記載してます。
*コスト等は全て税込みで表示してあります。
*マザーファンドの純資産総額は、マザーファンドの決算日の値です。ファンドの決算日とは一致しない場合があります。

国内

 *()内は前年度の値

  国内債券 国内物価連動 TOPIX 日経平均 JPX400 国内リート
決算日 2017/1/26 2017/1/26 2017/1/26 2017/1/26 2017/1/26 2017/1/26
ベンチマーク配当        込
信託報酬 0.432% 0.432% 0.432% 0.432% 0.432% 0.432%
実質コスト 0.435%
(0.435%)
0.438%
(0.435%)
0.436%
(0.439%)
0.437%
(0.448%)
0.450%
(0.484%)
0.434%
(0.449%)
Δ (信託報酬以外のコスト) 0.003%
(0.003%)
0.006%
(0.003%)
0.004%
(0.007%)
0.005%
(0.016%)
0.018%
(0.052%)
0.002%
(0.017%)
ファンド騰落率 1.46%
(0.95%)
-0.42%
(-1.98%)
15.58%
(-1.53%)
17.80%
(-3.17%)
14.87%
(-2.30%)
13.18%
(-10.31%)
ベンチマーク騰落率 1.91%
 (1.39%)
0.21%
(-1.48%)
13.58%
(-2.98%)
16.12%
(-4.35%)
12.92%
(-3.6%)
13.36%
 (-10.12%)
Δ(ベンチマークとの差) -0.45%
 (-0.44%)
-0.63%
(-0.50%)
2.00%
 (1.46%)
1.68%
(1.18%)
1.95%
 (1.30%)
-0.19%
 (-0.19%)
Δ+実質コスト(コスト除外後の乖離) -0.02%
(0.00%)
-0.20%
(-0.06%)
2.43%
(1.90%)
2.12%
(1.62%)
2.40%
(1.79%)
0.25%
(0.26%)
純資産総額(百万円) 23,193
 (21,850)
1,069
(984)
28,005
 (26,876)
19,590
 (23,131)
10,200
 (9,886)
12,277
 (12,034)
マザーファンド純資産総額(百万円) 529,456
 (343,834)
1,069
(984) 
220,801
 (245,366)
113,966
 (93,511)
12,083
 (12,535)
16,983
 (15,494)
総口数 対前年度増減率 4.6% 9.1% -9.8% -28.1% -10.2% -9.9%

実質コストのうち、信託報酬以外に要したコストは前年度より概ね低下しており、他社と遜色ないレベルになっています。

TOPIX日経平均JPX400のベンチマークとの乖離は、ベンチマークが配当を含んでいないため、運用報告書に書かれている値は、あまり意味がありません。詳細な乖離の評価はこちらの記事を参照して下さい。

国内株式REITは、総口数が大幅に減少しています。特にJPX日経400の減少幅が大きくなっています。(JPX日経400、あまり人気が無いのかな?)

先進国

*()内は前年度の値
*(H)は為替ヘッジ有。先進国債券為替ヘッジありは運用開始から1年経っていない為、実質コストは期中信託報酬の比率から1年に換算して記載しています。

  先進国債券 先進国債券(H) 先進国株式 NYダウ 先進国リート
決算日 2017/1/26 2017/1/26 2017/1/26 2017/1/26 2017/1/26
ベンチマーク配当        (グロス)
信託報酬 0.648% 0.648% 0.648% 0.648% 0.648%
実質コスト 0.664%
(0.668%)
0.670%(*)
(—)
0.741%
(0.736%)
0.706%
(0.783%)
0.732%
(0.750%)
Δ (信託報酬以外のコスト) 0.016%
(0.020%)
0.022%
(—)
0.093%
(0.088%)
0.058%
(0.135%)
0.084%
(0.102%)
ファンド騰落率 -5.33%
(-2.59%)

(—%)
16.20%
(-9.73%)
22.98%
(-8.44%)
6.56%
(-10.44%)
ベンチマーク騰落率 -4.81%
(-2.34%)

(—%)
14.22%
(-11.26%)
21.00%
(-9.76%)
7.66%
(-9.62%)
Δ(ベンチマークとの差) -0.53%
(-0.25%)

(—%)
1.98%
 (1.53%)
1.98%
 (1.31%)
-1.10%
(-0.82%)
Δ+実質コスト(コスト除外後の乖離) 0.14%
(0.42%)

(—%)
2.72%
(2.27%)
2.68%
(2.10%)
-0.36%
(-0.07%)
純資産総額(百万円) 23,176
 (20,643)
22
 (—)
36,259
 (29,750)
4,127
 (3,655)
10,720
 (10,144)
マザーファンド純資産総額(百万円) 156,155
 (159,683)
92,179
 (57,354)
270,065
 (227,514)
4,126
 (3,655)
18,949
 (16,191)
総口数 対前年度増減率 18.6% 4.9% -8.2% -0.8%

実質コスト、先進国株式が前年度より若干上がっています。高水準の信託報酬に加え、その他のコストも大きいとなると魅力がなくなってしまいます。
先進国株式以外の実質コストは前年度より低下しています。特にNYダウ先進国REITが大きく下げています。

先進国株式NYダウの騰落率を比較すると、今期後半好調だった先進国株式ですが、それを引っ張っていたのが米国だという事が良くわかります。

先進国株式NYダウのベンチマークとの乖離が大きくプラスになっているのは、ベンチマークが配当を含んでいないためです。また、配当有無だけでなく、外貨で運用するファンドは、その為替換算を運用会社独自に行っている事があり、運用報告書に書かれている値は、あまり意味がありません。詳細なベンチマークとの乖離の評価は↓の記事を参照して下さい。

総口数、NYダウが大幅に減少しています。超低コストのNYダウ連動型ファンドとしてiFreeたわらノーロードが参入してきた影響でしょうか。

新興国

*()内は前年度の値
*(H)は為替ヘッジ有。新興国債券為替ヘッジありは運用開始から1年経っていない為、実質コストは期中信託報酬の比率から1年に換算して記載しています。

  新興国債券 新興国債券(H) 新興国株式 新興国リート
決算日 2017/1/26 2017/1/26 2017/1/26 2017/1/26
ベンチマーク配当      
信託報酬 0.648% 0.648% 0.648% 0.648%
実質コスト 0.773%
(0.779%)
1.015%(*)
(—)
0.831%
(0.861%)
0.988%
(1.115%)
Δ (信託報酬以外のコスト) 0.125%
(0.131%)
0.367%
(—)
0.183%
(0.213%)
0.340%
(0.467%)
ファンド騰落率 9.15%
(-19.40%)

(—)
24.67%
(-26.41%)
16.16%
(-30.62%)
ベンチマーク騰落率 9.75%
(-18.33%)

(—)
22.00%
(-27.44%)
16.70%
 (-30.20%)
Δ(ベンチマークとの差) -0.60%
(-1.07%)

(—)
2.67%
(1.04%)
-0.54%
(-0.41%)
Δ+実質コスト(コスト除外後の乖離) 0.18%
(-0.29%)

(—)
3.50%
(1.90%)
0.45%
(0.70%)
純資産総額(百万円) 6,223
 (5,097)
39
 (—)
26,749
 (20,790)
1,648
 (1,215)
マザーファンド純資産総額(百万円) 12,443
 (9,861)
879
 (740)
35,618
 (39,530)
1,648
 (1,379)
総口数 対前年度増減率 11.9% 3.2% 16.8%

実質コスト(信託報酬以外に要したコスト)、全てのファンドで前年度より下がっています。
新興国債券は、現時点で最低水準の実質コストです(ヘッジ有、及び決算前のiFree除く)。但し設定から1年経っていない新興国債券為替ヘッジあり、他社に比べ実質コストが、かなり高くなっています。

新興国株式、ファンドによる信託報酬の差が小さいアセットクラスですが、実質コストでたわらノーロードに負けています。さらに、今までトップだったマザーファンド純資産総額たわらノーロードに抜かれてしまいました(純資産総額の比較時期は異なります)。ただ、MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動するファンドでは、実質コスト最低水準の三井住友・DCの運用が安定していない事もあり、たわらノーロードに次ぐeMAXISも有力な投資候補の一つと言って良いでしょう。

尚、新興国株式のベンチマークとの乖離については、こちらの記事を参照して下さい。

総口数、全てのファンドで増加。やはり新興国の場合、超低コストファンドとの差が小さい事が理由でしょう。

全世界・バランス型

*()内は前年度の値

  全世界株式 債券バランス(2資産) バランス(4資産) バランス(8資産) バランス(波乗)
決算日 2017/1/26 2017/1/26 2017/1/26 2017/1/26 2017/1/26
ベンチマーク配当          
信託報酬 0.648% 0.432% 0.540% 0.540% 0.540%
実質コスト 0.752%
(0.751%)
0.412%
(0.499%)
0.588%
(0.961%)
0.608%
(0.617%)
0.603%
(0.603%)
Δ (信託報酬以外のコスト) 0.104%
(0.103%)
-0.020%
(0.067%)
0.048%
(0.421%)
0.068%
(0.077%)
0.063%
(0.063%)
ファンド騰落率 17.09%
(-11.69%)
0.09%
(—)
7.15%
(—)
10.41%
(-9.84%)
9.35%
(-10.74%)
ベンチマーク騰落率 15.04%
(-13.17%)
0.59%
(—)
6.66%
(—)
10.25%
(-9.95%)
10.25%
(-9.95%)
Δ(ベンチマークとの差) 2.05%
(1.49%)
-0.50%
(—)
0.49%
(—)
0.16%
(0.12%)
-0.90%
(-0.78%)
Δ+実質コスト(コスト除外後の乖離) 2.80%
(2.24%)
-0.09%
(—)
1.08%
(—)
0.77%
(0.74%)
-0.30%
(-0.18%)
純資産総額(百万円) 6,213
 (5,049)
167
(537)
217
 (59)
20,556
 (16,008)
3,677
 (3,366)
マザーファンド純資産総額(百万円)
—  — 
総口数 対前年度増減率 5.1% -68.9% 243.3% 16.3% -3.8%

全世界株式、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスとの連動を目指すファンドですが、直接のライバルとなるのが三井住友・DC全海外株式インデックスファンド。実質コストではeMAXISが0.752%なのに対し、三井住友・DCは0.354%と倍以上の差があります。但し、前述のように、三井住友・DCの新興国株式部分、運用が安定していません。どちらが得なのか、こちらの記事で比較しています。

債券バランス(2資産均等型)、総口数-69%と大幅に減少し、1.6億口と危険領域に入っていると思われます。(因みに実質コストが信託報酬より低くなっていますが、簡便法により計算した為との事)

バランス(4資産均等型)、前年度より、実質コスト大幅に下がり0.588%。ライバルとなる<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の実質コスト0.423%。まだ、ちょっと差があります。

バランス(8資産均等型)、実質コスト、若干下がり0.608%。ライバルとなるiFree 8資産バランスの実質コスト、まだ不明ですが、信託報酬の差からいって追いつくのは厳しいと予想されます。但し、iFreeは新興国株式部分のベンチマークが異なりますので、詳細は後日、比較してみます。

バランス(波乗り型)、資産配分の30%をトレンドフォロー戦略にあてていますが、ここ2年間の騰落率を見る限り、単純なバランス(8資産均等型)の方が成績が良いようです。

 

最後に

以上、eMAXISシリーズ、20ファンドの決算報告書のまとめでした。

eMAXIS Slimを含む超低コスト・インデックスファンドの登場で、コストの点からは見劣りするeMAXISシリーズですが、その商品ラインアップ、及び販売金融機関の多さから、多くの方が保有しているかと思います。

eMAXIS Slimの登場で、eMAXIS自体の信託報酬引下げの可能性は少なくなりましたが、今は4資産に限定されているeMAXIS Slimの商品ラインアップ拡充に期待したいところです。

尚、eMAXISシリーズでは、多くのファンドで純資産総額に応じて信託報酬が下がる受益者還元型信託報酬を設けていますが、基準となる500億円に達しそうなファンドはありません。最も近いのが先進国株式の362億円ですが、先進国株式eMAXIS Slimもあり、500億円に到達するのは、まだ時間がかかりそうです。

eMAXISシリーズの運用報告書、他の運用会社に比べて、ベンチマークとの乖離の理由、その成分分離など、比較的、詳細に説明されています。保有されている方は、是非、直接読んでみて下さい。

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