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eMAXISシリーズ 2018年1月決算でみる実質コスト。そしてeMAXIS Slimの実質コストを推測。

投稿日:2018年3月28日 更新日:

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三菱UFJ国際投信が運用するeMAXISシリーズが2018年1月26日に決算を迎え、その運用報告書がアップされましたので、これから実質コストをまとめます。

さらに、このデータから、eMAXISシリーズと同じマザーファンドで運用しているeMAXIS Slimシリーズの実質コストを推測します。

尚、2018年3月27日に行われた三菱UFJ国際投信のブロガーミーティングで、「運用報告書に記載されているコスト以外にも売買委託手数料がかかっている」との情報がtwitterで流れていましたが、我々が知る事が出来るのは運用報告書に記載されている値だけですので、今後も本サイトでは、運用報告書に記載されている費用の合計を実質コストとして定義します。

 

eMAXISシリーズ 実質コストのまとめ

実質コスト

運用報告書に記載されている実質コスト(信託報酬とそれ以外のコストの合計)を下表にまとめます。

*eMAXISシリーズには多くのファンドがありますが、一部を抜粋してご紹介します。
*一部のファンド(特に国内に投資するファンド)の運用報告書に記載されている信託報酬が、交付目論見書の信託報酬より低くなっており(理由はわかりません。期間は1年なのですが・・・)、その影響で、実質コストが(交付目論見書の)信託報酬より低くなってしまいます。そこで、運用報告書記載の信託報酬が低いファンドについては、[運用報告書記載の実質コスト x 交付目論見書の信託報酬 / 運用報告書記載の信託報酬]を実質コストとしました。

  信託報酬 前年度
実質コスト
今期
実質コスト
今期-前期
国内債券 0.432% 0.435% 0.435% 0.000%
国内株式
(TOPIX)
0.432% 0.436% 0.437% 0.001%
国内株式
(日経平均)
0.432% 0.437% 0.442% 0.005%
先進国債券 0.648% 0.664% 0.668% 0.004%
先進国債券(H) 0.648% 0.670% 0.658% -0.012%
先進国株式 0.648% 0.741% 0.718% -0.023%
NYダウ 0.648% 0.706% 0.734% 0.028%
新興国債券 0.648% 0.773% 0.765% -0.008%
新興国債券(H) 0.648% 1.015% 0.989% -0.026%
新興国株式 0.648% 0.831% 0.816% -0.015%
国内リート 0.432% 0.434% 0.436% 0.002%
先進国リート 0.648% 0.732% 0.711% -0.021%
新興国リート 0.648% 0.988% 0.890% -0.098%
8資産均等型 0.540% 0.608% 0.602% -0.006%
全世界株式 0.648% 0.752% 0.735% -0.017%

前期と比べると、多くのファンドの実質コストが低くなっており(NYダウは+0.028%と高くなっていますが)、特に注目の先進国株式が前年度より-0.023%低くなっています。

 

eMAXIS 先進国株式インデックスのベンチマークとの乖離

eMAXIS 先進国株式インデックスだけですが、ベンチマークとの乖離を見ておきます。

eMAXIS先進国株式インデックスのベンチマークはMSCIコクサイ(配当除く)です。

三菱UFJ国際投信の運用報告書は比較的詳細にベンチマークとの乖離の説明(要因分析)が記載されており、これによると、

ベンチマークとの差異 : +1.4%

この内訳は、

管理コスト等 : -0.8% (実質コスト0.718%に概ね相当)
組入比率要因 : -0.1%
その他の要因 : +2.3% (配当など)

となっています。

純粋な乖離という点では-0.1%という事になります。

 

実際の騰落率で検証

上記、ベンチマークとの乖離を実際の騰落率から検証してみます。

下図は、2018年1月末日時点の複数の先進国株式インデックスファンドの実質コストと騰落率の関係をプロットしたものです。
*eMAXISの決算日は2018年1月26日ですので若干期間が異なります。

eMAXIS先進国株式インデックス

eMAXISは、他のファンドと概ね同一線上にのっており、真のベンチマーク(*)との乖離は無いと考えられます。
(*)真のベンチマークとは、配当込で、その配当の課税を適切に考慮した場合の指数と定義します。上図でグレーの点線と縦軸の切片(図中、赤の星印)、20.7%が真のベンチマークとなります。

2018年1月末日時点では、eMAXISの騰落率は、配当除く指数(18.05%)から1.8%上振れし、

配当による乖離が+2.7%(図中、緑の矢印)、コストによる乖離が-0.9%(図中、ピンクの矢印)という事になります。

*コストによる乖離は、実質コスト(0.718%)*(1 + 期中騰落率) = 0.9%。

期間の若干の違いで運用報告書の値とは異なりますが、実質的な運用に起因する乖離は殆どないと言って良いでしょう。

 

eMAXIS Slimの実質コストを推定

最低水準の信託報酬で、今、最も注目を集めているeMAXIS Slim、今回のeMAXISシリーズの実質コストからeMAXIS Slimシリーズの実質コストを推定してみます。

信託報酬以外のコストが、eMAXIS、eMAXIS Slimで同じあると仮定した推定値になります。

  信託報酬 推定
実質コスト
現時点の
実質コスト
最安値
国内債券 0.15012% 0.153% 0.153%
(たわら)
国内株式
(TOPIX)
0.17172% 0.177% 0.180%
(ニッセイ)
国内株式
(日経平均)
0.17172% 0.182% 0.190%
(iFree)
先進国債券 0.18360% 0.204% 0.201%
(たわら)
先進国株式 0.11826% 0.188% 0.254%
(たわら)
新興国株式 0.20520% 0.373% 0.593%
(たわら)
8資産均等型 0.17280% 0.235% 0.314%
(たわら)
全世界株式
(除く日本)
0.15336% 0.240% 0.363%
(三井住友)

あくまで推定値になりますが、eMAXIS Slim、殆どのファンドが、信託報酬のみならず実質コストでも最低水準となります。(先進国債券が若干たわらより高くなっていますが、これは前述の運用報告書記載の信託報酬が交付目論見書の値より低くなっているファンドであり、正確なところはわかりません)

尚、この推定方法、そう大きく間違っていないと考えています。

下図は2018.2末日時点の先進国株式インデックスファンドの実質コストと騰落率の関係を示したものです。eMAXIS Slimの実質コストは、上記方法で推定した値を使用しプロットしてあります。

この(推定)実質コストで、eMAXIS SlimeMAXIS、さらに他のファンドが綺麗に同一線上にのっているというのが、その根拠です。

勿論、保証の限りではありませんが。

eMAXIS Slim先進国株式インデックス

 

以上、eMAXISシリーズの2018年1月決算での実質コストのまとめ、及び、これから推定したeMAXIS Slimの実質コストでした。

eMAXISを含めインデックスファンドの一覧は下記の記事にまとめてあります。(今回のeMAXISの決算結果も反映してあります)

 

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