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【インデックス型バランスファンド評価・解説】eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

投稿日:2019年4月25日 更新日:

1本のファンドで国内外の債券、株式、リートに分散投資できるインデックス型のバランスファンド、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)について解説します。

1本のファンドで複数の資産クラス(例えば、国内株式・債券、先進国株式・債券など)に投資するファンドをバランスファンドと言います。個々の資産クラスのファンドを組合わせるよりコスト的には割高になる場合が多いですが、バランスファンドなら面倒なリバランスも不要で、ほったらかし投資が簡単に実践できます。

[最終更新日 2019.4.25]最新の情報に更新。
2019.5.14からの信託報酬引下げやベンチマーク変更(配当込)を反映。

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eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の基本情報

eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をコンセプトとした三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンドで、「他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、機動的に信託報酬を引き下げることによって、今も、そしてこれからも業界最低水準を目指し続ける」と公表しています。実際、設定から既に数回の信託報酬引下げを行い、常に最低水準の座を維持しています。

今回解説するのは、国内・先進国・新興国の債券・株式・リートに均等に投資(新興国リートを除く)するeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

先ず、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の基本情報をまとめます。

運用会社 三菱UFJ国際投信
設定日 2017年5月9日
運用形態 インデックスファンド
投資形態 ファミリーファンド
ベンチマーク 合成ベンチマーク(後述)
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込) 0.1512% 
実質コスト 0.212%
純資産総額 244.94億円(2019.4.24時点)
(マザーファンド) 純資産総額 --- 円
分配金実績
つみたてNISA 対象商品
SBI証券ポイント還元年率 0.05%
楽天証券ポイント還元年率 0.048%

*信託報酬、実質コストは2019.5.14からの引下げ後の値。

 

投資対象

国内債券、国内株式、先進国債券、先進国株式、新興国債券、新興国株式、国内リート、先進国リートの8資産に均等に投資します。

バランスファンド8資産均等型

 

ベンチマーク

各投資対象はインデックス運用を行い、各ベンチマークは下表のようになります。

 
 資産クラス ベンチマーク
国内債券 NOMURA BPI総合
国内株式 TOPIX[配当込]
先進国債券 FTSE世界国債インデックス(除く日本)
先進国株式 MSCI Kokusai[配当込]
新興国債券 JPモルガンGMI-EMグローバル・ダイバーシファイド
新興国株式 MSCIエマージング・マーケット・インデックス[配当込]
国内REIT
東証REIT指数(配当込)
先進国REIT
S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込)

いずれも、それぞれの資産クラスで一般的なベンチマークです。

また、各マザーファンドは、eMAXIS SlimeMAXISの個々のファンドと同じで巨額の純資産を持っています。

*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[配当込]の2種類ありますが、本ファンドは2019.7.1より[除く配当]から「配当込」に変更になりました。ただ、実際の運用成績が変わるわけではありません。詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク、配当込、配当除くで実際の運用成績は異なるか?

 

投資国(通貨)

投資資産の組入上位10通貨は下図のようになります。これが、概ね、投資国比率と思って良いでしょう。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

画像引用:eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) マンスリーレポート(2019/3)

 

手数料(信託報酬、実質コストなど)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の最大の魅力は、何と言っても信託報酬の低さ。

8資産均等型バランスファンドでは、最低水準の0.1512%(税込)となっています。

実質コスト0.212%(税込)

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

 

受益者還元型信託報酬

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、下表のように純資産総額に応じて信託報酬率が変わる受益者還元型信託報酬を採用しています。

純資産総額 信託報酬(税込)
500億円未満の部分 0.1512%
500億円以上1,000億円未満の部分 0.1458%
1,000億円以上の部分 0.1404%

 

バランスファンドとしてのお得度 ~個々のファンドの組合せより低コスト~

バランスファンドは、その投資配分と同じになるよう個別のファンドを組合わせた場合に対し、コストが割高になるのが一般的です。

そこで、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)と、現時点で最も低コストの単体インデックスファンドを組み合わせた場合の信託報酬とを比較します。

個別のインデックスファンドで8資産均等型に組み合わせた場合
資産クラス 資産配分 信託報酬最安値
国内債券 12.5% 0.1296%
(eMAXIS Slim)
国内株式 12.5% 0.1512%
(eMAXIS Slim)
先進国債券 12.5% 0.1512%
(eMAXIS Slim)
先進国株式 12.5% 0.11772%
(eMAXIS Slimなど)
新興国債券 12.5% 0.2376%
(iFree)
新興国株式 12.5% 0.20412%
(eMAXIS Slimなど)
国内リート 12.5% 0.1836%
(Smart-i)
先進国リート 12.5% 0.2160%
(Smart-i)
組合わせた場合の信託報酬 0.174%

個々のインデックスファンドを組み合わせて8資産均等型にした場合、その信託報酬は0.174%

一方、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の信託報酬は0.1512%ですので、組み合わせた場合より低いコストとなります。

コスト的には、最もお得度の高いバランスファンドになります。

 

他社 8資産均等型インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較

8資産均等型は多くの運用会社から運用、販売されています。これら8資産均等型の信託報酬・実質コスト、そしてファンド純資産総額をまとめます。

*信託報酬が低い順に記載。
*純資産総額は2019年4月24日時点。信託報酬等は税込み。

8資産均等型バランスファンドの信託報酬・実質コスト・純資産総額比較
ファンド  信託報酬
(実質コスト)
純資産総額
(億円)
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 0.1512%
(0.212%)
244.9
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・
インデックスバランスファンド(8資産均等型)
0.17172%
(0.330%)
1.8
たわらノーロード バランス(8資産均等型) 0.2376%
(0.320%)
28.8
iFree 8資産バランス 0.2376%
(0.344%)
131.3
つみたて8資産均等バランス 0.2376%
(0.330%)
79.2
eMAXIS バランス(8資産均等型) 0.540%
(0.606%)
289.4
SMT 8資産インデックスバランス・オープン 0.540%
(0.601%)
0.2

*信託財産留保額 eMAXISバランス 0.15%、SMT 8資産インデックスバランス・オープン 0.10%。これ以外のファンドは無。
*たわらノーロード、<購入・換金手数料なし>ニッセイは新興国債券が、iFreeは新興国株式のベンチマークが異なります。

信託報酬はeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)が単独で最安値。

純資産総額が最も大きいのは設定の古いeMAXIS バランスですが、数カ月中にeMAXIS Slimが追い越す事でしょう。

 

信託報酬の変更履歴

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、業界最低水準の信託報酬を目指し続けるというコンセプト通り、既に設定から複数回の信託報酬引下げを行っています。

 
引下げ日 信託報酬(税込) 備考
2017/5/9
 0.2376% 新規設定
2017/11/10 0.2268% たわらノーロード新規設定、iFreeの引下げに対抗
2018/2/27 0.22572% <購入・換金手数料なし>ニッセイの新規設定に対抗
2018/4/11 0.1728% Smart-i 8資産バランスに対抗
2018/7/25 0.17172% <購入・換金手数料なし>ニッセイの引下げに対抗
2019/5/14 0.1512% 野村AM マイバランス30/50/70(確定拠出年金向け)、マイバランスDC30/50/70に対抗

<購入・換金手数料なし>ニッセイなどの8資産均等型に対抗するのみでなく、2018.4には8資産に投資するものの均等配分ではないSmart-i 8資産バランスにも対抗する措置を取りました。
さらに2019.5の引下げは(新興国やREITを除く)4資産だけに投資するマイバランスに対抗したものです。つまり、均等配分や8資産には拘らず、株式、債券などに投資するバランスファンドであれば類似ファンドとみなし、それらを含めて信託報酬最低水準を目指すと推測されます。(勿論、保証の限りではありませんが)

 

 

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (人気は?)

月次資金流出入額純資産総額から、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

2017年5月の設定以来、概ね10億前後の安定した資金流入が続いており、純資産総額も200億円を突破しています。

バランスファンドの中ではとても人気のあるファンドです。

そして、eMAXIS Slimシリーズの中でもeMAXIS Slim 先進国株式インデックスに次いで、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とともに売れているファンドでもあります。

 

運用状況は?

インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。

ただし、複数の資産に投資するバランスファンドの場合、その評価は簡単ではありません。

幸い、8資産均等型には、複数の運用会社から同じタイプのファンドが販売されていますので、これらのファンドとの比較、さらに、個別のインデックスファンドの基準価額から8資産均等型になるよう合成データを作成し、これと比較する事でベンチマークとの乖離を評価します。

下図は、2019年3月末日時点の実質コストに対する1年騰落率を複数のファンドでプロットしたものです。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

グラフの左側(コストが低い)、上側(騰落率が高い)にあり、そしてグレーの点線上にある(乖離が少ない)ファンドが優秀なファンドという事になります。
*多くのファンドがコスト起因以外でのベンチマークとの乖離はないだろうという前提で評価。

先ず、たわらノーロード<購入・換金手数料なし>、そしてiFree騰落率が高くなっていますが、これは新興国債券・株式のベンチマークが異なる為です。
(尚、わずか1年間の結果だけでベンチマークの優劣をつけられるものでもありません。)

この3本を除いて比較すると、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は最もコストが低く、そして、その低いコストに応じた高い騰落率になっている事がわかります。

また、図中、[eMAXIS合成]、[SMT合成]というプロットは、eMAXIS、SMTシリーズの個々のインデックスファンドを組み合わせた合成データですが、これらを含めて同一線上に乗っている事から、コスト要因以外でのベンチマークとの乖離は殆ど無いと推測されます。

尚、上図は2019年3月末時点の1年間騰落率ですが、信託報酬引下げを複数回行っているeMAXIS Slimは、この1年の平均信託報酬が0.1737%となります。2019.5以降の信託報酬率は0.1512%ですので、今後はさらに他のファンドとの差が大きくなる事でしょう。

 

まとめ

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は、インデックスファンド選択の重要な要素である、

  • 低い信託報酬、実質コスト。他社が引下げを行っても、それに追従する事。
  • ベンチマークとの乖離がない安定した運用
  • 順調な資金流入。
  • 大きなファンド純資産総額、マザーファンド純資産総額。

全てを満たしていると言って良いでしょう。

さらに、個々のファンドを組み合わせるより低い信託報酬で圧倒的な低コストを特徴とするバランスファンドです。

8資産均等型バランスファンドの中では、最もお勧めできるファンドになります。

この低コストを活かして、8資産均等という資産配分がお好みでない方も、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)を核として、これにお好みの資産クラスのインデックスファンドを組み合わせるといった使い方も出来ます。
参考記事eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)、お得なバランスファンド中心のアセットアロケーション。

尚、三菱UFJ国際投信が運用するeMAXIS バランス(8資産均等型)(Slimがつかない)つみたて8資産均等バランス(つみたてんとうシリーズ)は、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)と同じマザーファンドで運用する兄弟ファンドですので、この中では、コストが圧倒的に低いeMAXIS Slimを強くお勧めします。

 

購入先

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は下記の金融機関で購入出来ます。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券カブドットコム証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)松井証券岡三オンライン証券GMOクリック証券 ジャパンネット銀行、岩井コスモ証券(ネット専用)、フィデリティ証券、三菱UFJ国際投信ダイレクト(matttoco)

現時点(2019.4)で、上記金融機関以外では購入出来ません。低い信託報酬(販売会社の利益が少ない)、かつ機動的な信託報酬の引下げに合意できる金融機関のみが取扱うという事でしょう。

楽天証券なら楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです(上限5万円/月)。さらに、そのポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト楽天カード

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります)

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているのは、マネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCo、それにSBI証券 iDeCo(セレクトコース)のみとなります。

 

 

他の8資産均等型との比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

eMAXIS Slimシリーズの他のファンドの評価・解説は下記記事をご覧ください。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) *本記事

 

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