ファンド紹介・解説

【インデックスファンド評価・解説】eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)。

投稿日:2019年3月16日 更新日:

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

国内の株式に投資し、日経平均株価との連動を目指すインデックスファンドeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)について解説します。

[最終更新日:2019.5.24]ライバルファンドの<購入・換金手数料なし>ニッセイ信託報酬引下げを反映。
[2019.5.21]ライバルファンドのiFree信託報酬引下げを反映。
[2019.4.26]2019.5.14からの信託報酬引下げ、及びベンチマーク配当込へ更新。
一部を最新情報に更新。
[2019.4.9]他社ファンドの実質コストを最新情報に更新。
[2019.3.16]初版。本記事は原則2019年3月16日時点の情報に基づき記載しています。

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eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の基本情報

eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をコンセプトとした三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンドで、「他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、機動的に信託報酬を引き下げることによって、今も、そしてこれからも業界最低水準を目指し続ける」と公表しています。実際、設定から既に数回の信託報酬引下げを行い、常に最低水準の座を維持しています。

今回解説するのは、国内の株式に投資するeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

先ず、eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の基本情報をまとめます。

運用会社 三菱UFJ国際投信
設定日 2018年2月2日
運用形態 インデックスファンド
投資形態 ファミリーファンド
ベンチマーク 日経平均株価(配当込み)
(日経平均トータルリターン・インデックス)
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込) 0.1512% 
実質コスト 0.160%
純資産総額 14.93億円(2019.4.25時点)
(マザーファンド) 純資産総額 1088.85億円(2018.5.22時点)
分配金実績
つみたてNISA 対象商品
SBI証券ポイント還元年率 0.05%
楽天証券ポイント還元年率 0.048%

 

投資対象

ベンチマーク日経平均株価[配当込](日経平均トータルリターンインデックス)で国内の株式に投資します。

*日経平均トータルリターン・インデックスは日経平均株価に配当を含めた指数です。

*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[配当込]の2種類ありますが、本ファンドは2019.7.1より[除く配当]から「配当込」に変更になりました。ただ、実際の運用成績が変わるわけではありません。詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク、配当込、配当除くで実際の運用成績は異なるか?

 

マザーファンド

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は、ファミリーファンド方式で、下記マザーファンドに投資します。

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

画像引用:eMAXIS Slim国内株式(日経平均)交付目論見書

日経225マザーファンドは、eMAXIS 日経225インデックス(Slimがつかない)つみたて日本株式(日経平均)などと同じマザーファンドで、1,000億円を超える巨額の純資産総額を持っています。

 

投資銘柄

投資している銘柄数は225(2019.2月末日時点)、日経平均株価の構成銘柄を全て保有しています。

組入上位10銘柄を、日経平均株価とならんで国内株式を代表する指数TOPIXとの連動を目指すeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)と比較できるよう下表にまとめます。

  eMAXIS Slim国内株式
(日経平均)
eMAXIS Slim国内株式
(TOPIX)
  銘柄 比率 銘柄 比率
1 ファーストリテイリング 8.9% トヨタ自動車 3.2%
2 ソフトバンクグループ 5.3% ソフトバンクグループ 1.8%
3 ファナック 3.2% 三菱UFJフィナンシャル・グループ 1.7%
4 KDDI 2.8% 武田薬品工業 1.7%
5 東京エレクトロン 2.6% ソニー 1.5%
6 テルモ 2.3% 日本電信電話 1.4%
7 ユニー・ファミリーマートホールディングス 2.2% キーエンス 1.4%
8 京セラ 2.1% 三井住友フィナンシャル・グループ 1.2%
9 ダイキン工業 2.1% 本田技研工業 1.1%
10 セコム 1.6% みずほフィナンシャル・グループ 1.0%

データ引用:eMAXIS Slim国内株式(日経平均、TOPIX)月次レポート(2019/2)

日経平均、TOPIXとも日本を代表する企業が並んでいますが、日経平均は225銘柄なのに対し、TOPIXは2126銘柄(2019.1時点)なので、日経平均は一部の銘柄、特に株価の高い(値がさ株)の銘柄に集中する傾向があります。

また、上位10銘柄に、TOPIXで3銘柄入っている銀行業が日経平均には入っていません。

勿論、どちらのパフォーマンスが良いかは分かりませんが。

国内株式を代表する指数としてTOPIX、日経平均株価がありますが、両者の違い・比較については下記記事をご覧ください。
参考記事【国内株式インデックスファンド】TOPIX、日経平均株価どちらを選ぶ? 過去の成績を徹底比較。

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手数料(信託報酬、実質コストなど)

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の最大の魅力は何と言っても信託報酬の低さ。

国内株式(日経平均)インデックスファンドとしては最低水準の0.1512%(税込)となっています。

実質コスト0.160%(税込)

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

 

受益者還元型信託報酬

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は、下表のように純資産総額に応じて信託報酬率が変わる受益者還元型信託報酬を採用しています。

純資産総額 信託報酬(税込)
500億円未満の部分 0.1512%
500億円以上1,000億円未満の部分 0.1458%
1,000億円以上の部分 0.1404%

 

他社 国内株式(日経平均株価)インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較

日経平均株価をベンチマークとする他社のインデックスファンドと比較してみます。

(低コスト)国内株式(日経平均株価)インデックスファンドの信託報酬・実質コスト比較
ファンド 信託報酬
実質コスト
eMAXIS Slim
国内株式(日経平均)
0.1512%
0.160%
iFree
日経225インデックス
0.1512%
0.160%
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ
日経平均インデックス
0.1512%
0.155%
野村つみたて
日本株投信
0.1836%
0.190%
i-SMT
日経225インデックス
0.1836%
0.191%
たわらノーロード
日経225
0.1836%
0.192%
Smart-i
日経225インデックス
0.1836%
0.234%
三菱UFJ
つみたて
日本株式(日経平均)
0.1944%
0.203%
日経225
インデックスe
0.2052% 0.216%
ニッセイ
日経225インデックス
0.2700% 0.276%

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の信託報酬はiFree 日経225インデックス<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドと同率で最安値です。

ただ、eMAXIS Slimは他のファンドが信託報酬を引き下げてもそれに追従して引き下げるという安心感がありますので、コストで選ぶならeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)と言って良いでしょう。

 

信託報酬の変更履歴

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は、業界最低水準の信託報酬を目指し続けるというコンセプト通り、既に設定から2回信託報酬引下げを行い、信託報酬最安値の座を維持しています。

eMAXIS Slim国内株式(日経平均)の信託報酬変更履歴
引下げ日 信託報酬(税込) 備考
2018/2/2
 0.17172% 新規設定
2019/2/15 0.1674% Smart-i TOPIXの引下げに対抗
2019/5/14 0.1512% 野村DC国内株式インデックスファンド・TOPIX等に対抗

2019年2月、5月の信託報酬引下げはTOPIXとの連動を目指すインデックスファンドの引下げに対抗したもので、国内株式という括りであれば、日経平均株価だけではなく、TOPIXにも対抗する事を示したものです。

 

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (人気は?)

月次資金流出入額純資産総額から、eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

これは日経平均株価との連動を目指すインデックスファンド全般に言える事ですが、資金流出入額が安定しません。短期的な売買にファンドを使っている方がいるのでしょう。

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)も同様の傾向にあり、安定した資金流入があるとは言えませんが、2018年1年間合計で約15億円の資金流入となっており、まずまず売れていると言って良いでしょう。

ただ、(eMAXIS Slimより高コストにもかかわらず)もっと売れている日経平均インデックスファンドも複数あります。eMAXIS Slimへの投資はネット取引となりますが、そういう方は日経平均株価よりTOPIXを好む傾向にあるのかもしれません。

 

運用状況は?

インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。

*ベンチマークは同じ日経平均株価でも配当込・除くなどファンドにより異なりますが、実際の運用は両者で変わらない事から、配当込インデックスを、ここではベンチマークと定義します。
尚、国内株式の場合、所有する銘柄から配当があっても、それに課税される事無くファンドの資産となります。

下図は、2019年2月末日時点の実質コストに対する1年騰落率を複数のファンドでプロットしたものです。

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

図中グレーの点線は、コストが0の時、配当込指数と一致し、ベンチマーク騰落率から決まる傾きの直線です。
グラフの左側(コストが低い)、上側(騰落率が高い)にあり、そしてグレーの点線上にある(乖離が少ない)ファンドが優秀なファンドという事になります。

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は、最もコストが低く、そして、その低いコストに応じた高い騰落率になっている事がわかります。そして、ベンチマークとの乖離もほとんどありません。(厳密には三菱UFJ国際系3本は若干上振れにも見えますが)

尚、上図は2019年2月末時点の1年間騰落率ですが、この期間に信託報酬引下げを行っているeMAXIS Slimは、この1年の平均信託報酬が0.1716%となります。2019.5.14以降の信託報酬率は0.1512%ですので、今後はさらに低いコスト、そして他のファンドに比較し高い騰落率となるでしょう。
(iFree、<購入・換金手数料なし>ニッセイも信託報酬を引下げていますので、今後、この3本は概ね同等の騰落率になると推測されます)

 

まとめ

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は、他社類似ファンドが引下げを行っても、(今までの実績では)即座に、それに対抗した引下げを行うなど、将来にわたってコスト面では優位にたつであろうファンドです。

国内株式(日経平均株価)インデックスファンドとして、お勧めできるファンドの一つとなります。

まだ設定から日が浅い事もあり、ファンド純資産総額が他社ライバルファンドに比べて小さい、資金流入もそれほど大きくないという懸念はありますが、今後伸びていく事でしょう。さらに巨額の純資産を持つマザーファンドで安定した運用も行われています。

コスト(信託報酬・実質コスト)を重視するならeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)という選択になるでしょう。

尚、三菱UFJ国際投信が運用するeMAXIS 日経225インデックス(Slimがつかない)つみたて日本株式(日経平均)(つみたてんとうシリーズ)は、eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)と同じマザーファンドで運用する兄弟ファンドですので、この中では、コストが圧倒的に低いeMAXIS Slimを強くお勧めします。

日経平均株価インデックスファンドの場合、あまりコストを気にしない、というか低コストのファンドを取扱っていない金融機関で投資している方が多いのかもしれませんが、もっとコスト意識を持ち、より低コストのファンドを選択すべきです。そして、最低水準のコストを常に目指すeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は、もっと売れていいファンドだと思います。

 

購入先

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は下記の金融機関で購入出来ます。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券カブドットコム証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)松井証券岡三オンライン証券GMOクリック証券 、岩井コスモ証券(ネット専用)、フィデリティ証券三菱UFJ国際投信ダイレクト(matttoco)

現時点(2019.3)で、上記金融機関以外では購入出来ません。低い信託報酬(販売会社の利益が少ない)、かつ機動的な信託報酬の引下げに合意できる金融機関のみが取扱うという事でしょう。

楽天証券なら楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです(上限5万円/月)。さらに、そのポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト楽天カード

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります)

 

ライバルとなるファンド

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)  (本記事)

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド

iFree 日経225インデックス 

ニッセイ日経225インデックスファンド  

 

他の国内株式(日経平均)インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

本サイトでは、広く分散(銘柄、投資国)された投資を推奨しています。もし国内株式だけに投資されているのであれば、外国株式にも目を向けてみませんか?外国株式にも簡単に投資できるのが投資信託の魅力の一つです。
例えば先進国株式インデックス。eMAXIS Slimシリーズにも先進国株式に投資できるファンドがあります。
参考記事【インデックスファンド評価・解説】eMAXIS Slim先進国株式インデックス。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

eMAXIS Slimシリーズの他のファンドの評価・解説は下記記事をご覧ください。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) *本記事

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

 

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