[新興国株式]信託報酬と騰落率の関係。どうした三井住友・DC? 信託報酬だけで選んではいけない新興国株式、純資産総額も重要。

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昨日まとめた先進国株式インデックスファンドの6カ月の騰落率と信託報酬の関係(↓)。今回は、同様の比較を新興国株式インデックスファンドで行ってみました。

[先進国株式インデックスファンド]信託報酬と騰落率の関係。あの、ニッセイはどうなった?
以前、先進国株式インデックスファンド、2016年10月のマンスリーレポート(月次報告書)から、6カ月の騰落率と信託報酬の関係をまとめました。...

比較したファンド

全て、MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動するインデックスファンドです。

  • アセットマネジメントOne  たわらノーロード 新興国株式 
      信託報酬=0.5346%   ベンチマーク=配当込
  • 三井住友アセットマネジメント 三井住友・DC新興国株式インデックスファンド
      
    信託報酬=0.6048% ベンチマーク=配当込
  • 三菱UFJ国際投信 eMAXIS 新興国株式インデックス
          信託報酬=0.648%   ベンチマーク=配当含まず 
  • 野村アセットマネジメント Funds-i 新興国株式
       信託報酬=0.648%     ベンチマーク=配当込
  • 三井住友トラスト・アセットマネジメント SMT新興国株式インデックス・オープン
        信託報酬=0.648%    ベンチマーク=配当含まず(と思われる) 
  • 日興アセットマネジメント インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 
            信託報酬=0.594%  ベンチマーク=配当含まず(と思われる)  

2016年11月のマンスリーレポートから6カ月騰落率で比較します。

[新興国株式] 信託報酬と6カ月騰落率の関係

2016年11月末での6カ月騰落率

各ファンドの信託報酬(6カ月なので1/2にしています)に対する6カ月騰落率の関係を下図にまとめました。

 msci-emerging-6month-funds_201611

グレーの点線は傾き-1の線です。

(注意)信託報酬と騰落率の関係は、理想的には、その傾き=-[ベンチマークの騰落率+1]となります。例えば、ベンチマーク騰落率が+10%なら傾き-1.1、-10%なら傾き-0.9となります。騰落率が+-10%以内だったら、傾き-0.9~-1.1の範囲に収まるという事です。

新興国株式、元々、各ファンドの信託報酬の差が小さい事もあり、信託報酬と騰落率の依存性は観察されません

但し、ファンドによって騰落率に大きな差がある事が分かります。最も騰落率の高かった「たわらノーロード」やSMTに対し、最も低い三井住友・DC、0.42%もの差があります。

先進国株式で、あれだけ乖離が話題になった、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドですら、6カ月騰落率で見ると、0.37%の差です。

今回、新興国株式の三井住友・DCで見られた差は、これより大きな値です。

信託報酬を除いたベンチマークとの乖離

先進国株式同様、信託報酬を除外したベンチマークとの乖離を見てみます。

詳しくは、前回の先進国株式の記事中の「評価方法」を参照して下さい。

要は、統一したベンチマーク(全てのファンドに対して配当込のベンチマーク)、さらに、各ファンド毎に、ベンチマーク騰落率から信託報酬分を差し引いた、新たなベンチマークを定義し、これとファンドの騰落率の差から、乖離を評価するものです。

ここでいう乖離とは、ベンチマークに対して、運用の問題による乖離、及び信託報酬以外のコストを含んだものとなります。

尚、先進国株式の場合、同じ配当込のファンドでも、ベンチマーク騰落率が異なっているケースがありましたが、新興国株式では、配当込、配当含まず、それぞれで同じ騰落率となっていました。

結果

先進国株式同様、マザーファンドの総資産に対して「信託報酬を除いたベンチマークからの乖離」をプロットします。
(マザーファンド純資産総額は、各ファンドの決算時の運用報告書から調べていますので、ファンドによって最大1年、時期が異なります。)

msci-emerging-6month-funds_tracking_error_201611

騰落率の低かった三井住友・DC、信託報酬を除いたベンチマークから-0.48%も乖離しています。(これが、運用の問題なのか、信託報酬以外のコストが大きかったのが、このグラフでは、その切り分けは出来ません)

また、この乖離、マザーファンドの純資産総額に対して依存があるように見えます。純資産総額が大きいと、乖離も小さくなるというように。

実質コストを除いたベンチマークとの乖離

さらに解析を進めるため、今度は、ベンチマークから信託報酬だけでなく、それ以外のコストを含めた実質コストを除外し、それとの乖離を見てみます。

但し、実質コストは決算毎の運用報告書から計算しているため、最大1年時期が異なるデータとなっている事をご承知おきください。

結果

同じようにマザーファンド純資産総額に対してプロットします。

msci-emerging-6month-funds_tracking_error_total-cost_201611

理屈的には、この結果は、全てのコストを除いた乖離、即ち、運用そのものがベンチマークから、どれだけ乖離しているかを見ている事になります。

当然、全てのコストを除外した分、乖離がプラス側にシフトしますが、SMTと三井住友・DCの差を見ると、信託報酬だけを除外した場合と殆ど変わりません。

これから言える事は、三井住友・DCの騰落率の低さは、信託報酬や、その他のコストに起因するものではなく、運用そのものの問題(先物取引)であると推測されます。

まとめ

新興国株式の騰落率、各ファンドで信託報酬、及び、信託報酬以外のコストでも説明できない差がある事がわかりました。

2016年11月時点での結果では、三井住友・DCが大きく下方に乖離しています。

また、この乖離、マザーファンドの純資産総額に依存しているように見えます。(1回の結果だけで判断して良いものかはわかりませんので、今後、継続してウオッチしていきます。)

現時点で言えることは、新興国株式については、

信託報酬の安さだけで選んではいけない、ベンチマークからの乖離、及びマザーファンドの純資産総額も要チェック。

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