インデックス投資

【先進国リート(REIT)インデックスファンド】2017年のベスト・ファンド、そして2018年おすすめのファンドは?

投稿日:2018年1月27日 更新日:

S&P先進国REIT指数(除く日本)をベンチマークとする先進国リートインデックスファンドの中から、2017年最も優れたファンド、そして2018年に期待できるファンドを(可能な限り客観的なデータから)選びます。

インデックスファンドとしての評価の基準は、

  • 信託報酬、実質コストが低い事
  • 純資産総額(マザーファンド含む)が大きい事、そして順調に資産を伸ばしている事
  • ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)がない事

この3点に注目して比較していきます。

比較したのは下表のファンド。以降、下表記載の略称で表記する場合があります。

*<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンドは、新興国リートを含むS&PグローバルREIT指数をベンチマークとしているファンドですので参考値として取り扱います。
ただ、新興国といっても南アフリカが2%、その他は1%未満と先進国REIT指数と大きく変わるわけではありません。
参考記事【外国REITインデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国?

比較した先進国リート・インデックスファンド
 ファンド 略称 
たわらノーロード
先進国リート
たわらノーロード
SMT グローバルREIT
インデックス・オープン
SMT
野村インデックスファンド
・外国REIT
Funds-i
eMAXIS 先進国リート
インデックス
eMAXIS
三井住友・DC外国リート
インデックスファンド
*SBI、楽天、マネックスiDeCoでも取扱い
三井住友・DC
iFree
外国REITインデックス
iFree
Smart-i 先進国リート
インデックス
Smart-i
<購入・換金手数料なし>
ニッセイグローバルリート
インデックスファンド
ニッセイ
 

尚、2017年に新規設定されたファンドについては↓の記事もお読みください。
参考記事2017年新規設定インデックスファンド 人気ランキング。2018年に向けて期待のファンドは?

【先進国リートインデックスファンド】実質コスト ランキング

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先ずは、信託報酬にそれ以外のコストを加えた実質コストのランキングです。

*実質コストは直近の決算時の値。

2017年 期中平均実質コスト・ランキング

2017年期中に信託報酬の引下げがあったファンドは日数で按分し、2017年平均コストとして比較します。

[先進国リートインデックスファンド]
2017年実質コストランキング
順位 ファンド 2017年平均コスト
信託報酬 実質コスト
(参考) Smart-i 0.2160% ---
(参考) <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
0.2916% 0.386%
1 たわらノーロード 0.3780% 0.501%
2 SMT 0.594% 0.642%
3 Funds-i 0.594% 0.728%
4 eMAXIS 0.648% 0.732%
5 iFree 0.3348% 0.830%
6 三井住友・DC 0.3024% 0.847%

1位は、たわらノーロード先進国リート

2位  SMT グローバルREITインデックス・オープン

3位  野村インデックスファンド・外国REIT<Funds-i>

と続きます。

尚、参考値ながら最も実質コストが低いのは<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックス

信託報酬の低いiFreeや三井住友・DCは、信託報酬以外のコストが高く、実質コストでは大きく順位を落としています。

(注) iFreeの実質コストは3カ月にも満たない決算から年率換算したもので誤差が大きい可能性があります。ただ、後述するように、運用結果から見ると、概ね実際の実質コストを反映した値であると考えられます。

2018年の信託報酬・実質コストは?

先進国リートは、つみたてNISAの対象となっていない事もあり、各社、信託報酬の引下げには消極的でしたが、その中でも、たわらノーロードが2017/12/30から引下げを行い、また、2017年8月末には信託報酬最低水準となるSmart-iが新規設定されました。

まだ実質コストがわからないファンドもありますが、判明している分だけの2018年の実質コスト・ランキングです。

*信託報酬以外のコストは毎年変わりますが、ここでは現時点での値をそのまま使用します。 

[先進国リートインデックスファンド]
2018年実質コストランキング
順位 ファンド 2018年コスト
信託報酬 実質コスト
(参考) Smart-i 0.2160% ---
(参考) <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
0.2916% 0.386%
1 たわらノーロード 0.2916% 0.415%
2 SMT 0.594% 0.642%
3 Funds-i 0.594% 0.728%
4 eMAXIS 0.648% 0.732%
5 iFree 0.3348% 0.830%
6 三井住友・DC 0.3024% 0.847%

2017年と変更があるのはたわらノーロード先進国リートのみです。

2017年も1位だったたわらノーロード先進国リートが、さらなる信託報酬引下げで、2位以下との差を広げて2018年も1位となります。

ただ、参考値扱いの<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスと信託報酬は同じとなりましたが、依然、実質コストではニッセイの方が低くなっています。

そして、注目は、信託報酬で断トツの1位となるSmart-i。まだ純資産総額も少なく、運用が不安定ですが(後述)、今後に期待できるファンドです。

 

【先進国リートインデックスファンド】純資産総額ランキング

ファンドを選択する上で重要な指標の一つが、ファンド、及びマザーファンドの純資産総額。

純資産総額が大きいほど安定した運用が期待でき、そして信託報酬以外のコストを抑える事にもつながります。さらに繰上償還のリスクも減ります。

マザーファンド 純資産総額

先ずはマザーファンドの純資産総額のランキングです。

純資産総額は、それぞれのファンドの決算報告書から引用していますので、決算時期により最大1年、時期のずれがある事をご承知おきください。

マザーファンド純資産総額
順位 ファンド 純資産総額
(億円)
1 SMT
630.3
2 たわらノーロード
430.2
3 Funds-i 201.8
4 eMAXIS
189.5
(参考) <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
/ DCニッセイ
61.4
5 三井住友・DC 59.2
6 iFree 52.3
7 Smart-i 9.2

1位 SMTグローバルリートインデックス

2位 たわらノーロード先進国リート

3位 野村インデックスファンド・外国REIT<Funds-i>

ニッセイを含めて5位以下は100億円以下の純資産総額となります。

2017年末時点でのファンド純資産総額

各ファンドの2017年12月末時点での純資産総額のランキングです。

ファンド純資産総額(2017.12末)
順位 ファンド 純資産総額(億円)
1 SMT 135.2
2 eMAXIS 97.3
(参考) <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
46.9
3 Funds-i 32.6
4 たわらノーロード 21.1
5 三井住友・DC 11.3
6 iFree 1.5
7 Smart-i 0.1

1位 SMT グローバルREITインデックス・オープン

2位  eMAXIS 先進国リートインデックス 

3位 野村インデックスファンド・外国REIT<Funds-i>

設定間もないSmart-iは仕方ないとしても、設定から1年以上経過したiFreeが未だ1.5億しかありません。

2017年の純資産総額 実質増減額

次に、ファンドの2017年の純資産総額の実質的な純資産の増減額を見てみます。

実質的な増減額は、

(2017.12月末時点の純資産総額) – (2016年12月末時点の純資産総額) x (1年間騰落率+1)

で定義します。

概ね資金流出入額と思って良いでしょう。

前章のファンド純資産総額は設定時期に大きく依存しますが、ここでは、2017年に限定しますので、今、最も人気のある、そして多くの方が投資しているファンドのランキングを知る事が出来ます。

*Smart-iは2017.8.29と設定日が遅いので参考値として見て下さい。

2017年純資産総額 実質増減額
順位 ファンド 実質増減額(億円)
(参考) <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
8.46
1 三井住友・DC 8.16
2 たわらノーロード 8.11
3 iFree 0.54
4 Smart-i 0.10
5 SMT -2.94
6 Funds-i -3.79
7 eMAXIS -20.25

1位  三井住友・DC外国リートインデックスファンド

2位 たわらノーロード先進国リート

ここから大きく差が開いて、

3位 iFree 外国REITインデックス

信託報酬の低い3本がトップ3となっています。

一方、今となっては高コストのSMTFunds-ieMAXISはマイナスで資金流出を意味します。

尚、ここでも参考値扱いのニッセイが事実上のトップとなっています。

2017年12月 1カ月限定

新規設定ファンドを含めて評価、そして来年を占うために、2017年12月の1カ月だけの実質的な純資産総額の増減額を見てみます。

2017年12月純資産総額 実質増減額
順位 ファンド 実質増減額(億円)
1 SMT 1.40
2 たわらノーロード 1.12
(参考) <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
0.73
3 三井住友・DC 0.67
4 iFree 0.08
5 Smart-i 0.1
6 Funds-i -0.18
7 eMAXIS -1.59

1位  SMT グローバルREITインデックス・オープン

2位 たわらノーロード先進国リート

3位 三井住友・DC外国リートインデックス

年間では資金流出となったSMTが、2017年12月に限定するとトップとなります。

たわらノーロードが2位につけており、3位の三井住友・DCとの差が大きくなっています。またニッセイよりも上回っており、たわらノーロードの2017/12/30からの信託報酬引下げを受けての結果でしょう。

 

【先進国リートインデックスファンド】2017年の運用成績

騰落率ランキング

1年間、及び3カ月(2017年10月~12月)の騰落率を見てみます。

*Smart-iを含める為、3カ月のデータを記載。

ランキングは1年騰落率でつけています。

順位 ファンド 1年
騰落率
3カ月
騰落率
(参考) <購入・換金
手数料なし>
ニッセイ
6.47% 3.59%
1 たわらノーロード 6.42% 3.58%
2 Funds-i 6.41% 3.53%
3 SMT 6.32% 3.50%
4 eMAXIS 6.25% 3.46%
5 三井住友・DC 6.19% 3.43%
6 iFree 6.14% 3.56%
--- Smart-i --- 3.50%

1年騰落率で、

1位 たわらノーロード先進国リート

2位 野村インデックスファンド・外国REIT<Funds-i>

3位 SMT グローバルREITインデックス・オープン

となります。

ベンチマークは異なりますがニッセイの騰落率が最も高くなっています。

尚、3カ月騰落率では、信託報酬最安値のSmart-iの騰落率は5位となっています。

ベンチマークとの乖離。実質コストと騰落率の関係。

いくら騰落率が高くても、それがベンチマークとの乖離によるものであれば、たとえ上振れだったとしてもインデックスファンドとして良いファンドとは言えません。

そこで、実質コストに対する騰落率の関係からベンチマークとの乖離を見てみます。

2017年 1年間騰落率

先ずは2017年の1年間の騰落率です。

*ニッセイはベンチマークが異なりますので、あくまで参考値です。

先進国リートインデックスファンド

(あくまで、たわらSMTeMAXISiFreeの騰落率が正しい=乖離が無いと仮定した場合の話ですが)

騰落率第2位のFunds-iは、プラス側に大きく乖離しているように見えます。

また三井住友・DCも若干上振れしています。

三井住友・DC、そしてiFreeは、2017年4月時点で大きな乖離を起こしており、それが2017年9月時点で、だいぶ改善された経緯がありますが、今回の結果を見ると、iFreeは概ね乖離無、三井住友・DCも以前のような大幅な乖離からは改善傾向にあると言えます。

参考記事[2017年4月版 国内REIT&先進国REITインデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか?

参考記事[2017年9月版 先進国REITインデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか?

2017年 10月~12月 3カ月騰落率

2017年10~12月の3カ月間騰落率を見てみます。

新たにSmart-iのデータが加わります。

*Smart-iは実質コスト不明、予測も困難な為、信託報酬でプロットしてあります。

先進国リートインデックスファンド

先ず、Smart-iですが、はやり設定から日が浅い、純資産総額が小さい事も有り、大きなマイナス乖離を起こしています。(もしくは実質コストの増大)

そして、1年間騰落率では問題ないと思われたiFreeがプラス側に乖離しているようです。まだ運用の不安定性があるのかもしれません。

総じて、先進国リートは、国内リート同様、(TOPIXなどと比較し)ベンチマークとの乖離が生じやすいアセットクラスのようです。

2018年の騰落率はどうなるか?

信託報酬以外のコストが直近の値と変わらない、さらに全ファンドともベンチマークとの乖離がないという仮定のもの、2018年の騰落率をイメージしてみます。

*実質コストが推測できないSmart-iは、信託報酬以外のコストが0.15%、0.55%と仮定した二つでプロットしてあります。
iFreeと三井住友・DCを除き、信託報酬以外のコストが最も高いのがFunds-iの0.134%。そこから、ちょっとマージンを持って0.15%としたのがSmart-i(1)。
また、三井住友・DCの信託報酬以外のコスト0.545%と概ね同等の0.55%と仮定したのがSmart-i(2)。

先進国リートインデックスファンド

 

勿論、実際の騰落率はわかりませんので、あくまでイメージです。

信託報酬が最も低いSmart-iですが、信託報酬以外のコストが(三井住友・DC、iFreeを除く)多くの類似ファンドと同様で、そして早期にベンチマークとの乖離が解消されれば、騰落率トップとなる事でしょう。ただし、iFree三井住友・DCなどのように信託報酬以外のコストが0.55%程度になってしまうと、Funds-ieMAXISより低い騰落率となってしまいます。

2017年の実績があり、そして騰落率が高いのがたわらノーロード。及び、ベンチマークの異なるニッセイ

 

まとめ

以上、コスト(信託報酬・実質コスト)、純資産総額、騰落率(ベンチマークとの乖離)の3点から、先進国リートインデックスファンドを評価・比較しました。

2017年のベスト・ファンドは?

(ここからは、おもいきっり主観が入ります)

たわらノーロード 先進国リート

とします!

まだファンド純資産総額はそう大きくはありませんが、マザーファンドは十分大きく、そして信託報酬、実質コストの低さ、それに応じた高い騰落率を評価。

2018年 先進国リート、お勧めのファンドは?

2017年同様、

たわらノーロード 先進国リート

他の低コスト・ファンドの実質コストが低くならない限り、たわらノーロードの優位性は変わらないでしょう。

尚、ベンチマークが異なり他のファンドと直接比較する事は出来ませんが、(若干ですが)新興国REITも含めたい、含めても構わないと思う方なら、<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスも良い選択でしょう。

また、期待したいファンドとして、信託報酬が圧倒的に低い

Smart-i 先進国リートインデックス

ただ、先進国リートの場合、三井住友・DCiFreeなどのように信託報酬以外のコストが非常に高くなるケースがありますので、暫くは様子を見た方が良いでしょう。

以上、先進国リートインデックスファンドの評価でした。

*投資、及びファンドの選択は自己責任で行ってください。

先進国リート・インデックスファンドに投資したい方は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券など。(リート単独のファンドはつみたてNISAでは購入できません。)
公式サイト SBI証券 楽天証券 マネックス証券

 

「2017年ベストファンド、2018年のおすすめのファンド」シリーズの他のアセットクラスは↓の記事を参照して下さい。

 

2017年に新規設定されたファンドについては↓の記事もお読みください。
参考記事2017年新規設定インデックスファンド 人気ランキング。2018年に向けて期待のファンドは?

また各ファンドの最新の信託報酬、実質コストは↓の記事を参考にして下さい。
参考記事インデックスファンド・コスト比較

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