確定拠出年金(iDeCo)

【個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)】高い手数料を払っているなら金融機関(証券会社・銀行)の変更(移換)を検討してみては?

投稿日:

掛金が全額所得控除、運用期間中非課税、受取時も退職所得控除や公的年金等控除が使え、老後の為の資産形成として有効な制度である個人型確定拠出年金(iDeCo)、難点は手数料がかかる事。

主要ネット証券(*1)は、運営管理機関手数料を無料とし年間2,004円(*2)ですみますが、まだまだ5,000円以上の手数料を必要としてる運営管理機関(銀行、証券会社、保険会社)も多いようです。中には年間7,000円を超えるところまであります。

(*1)SBI証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券

(*2)国民年金基金連合会や事務委託先金融機関への手数料として必ず年間2,004円はかかります(加入者、毎月拠出の場合)。これに、金融機関(運営管理機関)に払う手数料が加わります。
尚、年単位拠出で手数料を削減する事も可能です。

参考記事【個人型確定拠出年金(iDeCo)】2018年から年単位拠出が可能に。そして手数料 年間1,133円を節約。

そこで、この手数料、累計で(60歳到達までに)いくら支払う事になるのか計算してみました。

また、確定拠出年金では、(定期預金等の無リスク商品を除いて)投資信託(ファンド)に投資する事になりますが、投資信託にも信託報酬(*3)という名の手数料がかかります。この信託報酬についても、実際に支払う金額を計算してみます。

(*3)信託報酬以外にも「その他費用」として手数料がかかりますが、ここでは、これら手数料の合計を信託報酬とします。

スポンサーリンク

個人型確定拠出年金(iDeCo)にかかる手数料の合計

個人型確定拠出年金(iDeCo)は60歳到達時まで掛金を拠出する事が出来、その間、手数料を支払う事になります(*4)

(*4)60歳以降も、70歳までは掛金を拠出しない運用指図者として資産を運用する事が出来、その間も手数料がかかりますが、ここでは60歳到達時までの手数料の合計を計算します。

 

60歳までに支払う手数料の合計金額

運営管理機関手数料が無料となる主要ネット証券の年間手数料2,004円、

一例として、年間手数料5,760円(*5)が必要な金融機関、

この二つのケースを比較してみます。

(*5)運営管理機関への手数料が年間3,756円、月額313円。

当然、加入期間が長い方が支払う手数料は多くなりますので、今時点の年齢ごとに支払う手数料合計を計算し、それをグラフにしたのが下図です。

図中、グレーの点線は手数料5,760円、2,004円の場合の差額になります。

個人型確定拠出年金(iDeCo)手数料

一部の年齢を抜粋して表にまとめます。

iDeCo 手数料 60歳までの合計
年間手数料 ¥2,004  ¥5,760 差額
30歳 ¥60,120 ¥172,800 ¥112,680
35歳 ¥50,100 ¥144,000 ¥93,900
40歳 ¥40,080 ¥115,200 ¥75,120
45歳 ¥30,060 ¥86,400 ¥56,340
50歳 ¥20,040 ¥57,600 ¥37,560

例えば、今現在40歳の方、60歳到達までに支払う手数料の合計は、年間手数料2,004円の場合で約4万円、年間手数料5,760円だと11万5千円にもなります。その差、7万5千円です。

特に掛金拠出額の少ない方には無視できない金額です。(勿論、この差をどう感じるかは、人それぞれかと思いますが・・・)




 

iDeCo手数料に投資信託の信託報酬を加えた合計金額

次に、手数料に投資信託の信託報酬(*6)を加えた合計金額を比較してみます。

(*6)信託報酬は日々差引かれ、基準価額(投資信託の株価のようなもの)は、この信託報酬が差し引かれた後の値になります。

 

計算の前提条件

運営管理機関手数料無料のネット証券等では信託報酬の低いファンドをラインアップしていますが、手数料が高い金融機関の中では高コストのファンドしか選択できない場合もあります。(勿論、低コストのファンドをラインアップしている金融機関もあります)

そこで、

年間手数料が2,004円の場合は信託報酬率0.25%

年間手数料が5,760円の場合は信託報酬率0.50%

という、ちょっと極端な例で比較してみます。

尚、実際は複数のファンドに投資している方が多いと思いますが、その平均の信託報酬が0.25%、0.50%と考えて下さい。

また、信託報酬は、総資産に信託報酬率をかけた金額が差引かれる事になりますので、毎月の投資額、総資産額によって異なりますが、ここでは、毎月の拠出額1万円として計算します(*7)

(*7)計算を簡便にするため、毎年年初に1年分を一括投資、運用利回りr、信託報酬率sとした時、1年後の資産は 投資額 x (1+r)(1-s)で計算します。あくまで概算の値である事をご承知おきください。

運用利回りは(信託報酬控除前で)年率5%と仮定します。

 

60歳までに支払う手数料+信託報酬の合計

iDeCo手数料に信託報酬を加えた60歳までの合計額を下図に示します。

個人型確定拠出年金(iDeCo)手数料

一部の年齢を抜粋して表にまとめます。

iDeCo 手数料 + 信託報酬 60歳までの合計
年間手数料 \2,004  ¥5,760 差額
信託報酬率 0.25% 0.50%
30歳 ¥521,063 ¥1,120,730 ¥599,668
35歳 ¥324,254 ¥712,746 ¥388,491
40歳 ¥191,373 ¥431,850 ¥240,476
45歳 ¥104,175 ¥242,909 ¥138,733
50歳 ¥49,276 ¥119,894 ¥70,618

例えば、今現在40歳の方、60歳到達までに支払う信託報酬を加えた手数料の合計は、

年間手数料2,004円、信託報酬率0.25%でも約19万円

年間手数料5,760円、信託報酬率0.50%なら43万円にもなります。その差、24万円にもなります。

さすがに、これを小さいと思う方は少ないでしょう。

毎月の拠出額が1万円以上の方は、さらに支払う金額、及び差額が大きくなります。

 

iDeCo 金融機関(運営管理機関)の変更(移換)

iDeCo手数料、及び信託報酬率の重要性がご理解頂けたかと思います。

企業型と異なり、個人型確定拠出年金(iDeCo)の場合、自由に金融機関を変更出来ます。

今、高い手数料、または信託報酬率の高いファンドしかラインアップされていない金融機関に加入している方、金融機関の変更を検討してみては如何でしょう?

 

金融機関変更にあたり懸念される点

手数料

金融機関によっては、他の金融機関に変更する際、手数料を徴収される場合があります。(無料の金融機関もあります)

例えば、主要ネット証券だと4,320円。

先ずは、現在加入されている金融機関に移管時手数料を確認してみて下さい。

数千円の手数料だと、すぐに元を取れる場合が多い事は上記計算結果をみれば明らかでしょう。

 

移換に時間がかかる、その間、資産が現金化される。

金融機関変更は、(金融機関、時期などにもよりますが)2~3カ月かかると思った方が良いでしょう。

そして、「しんたろう」が移管した時のケースでは、元の金融機関の投資資産が売却され、新しい金融機関で投資できるようになるまでの期間、すなわち現金化されている期間が約1カ月ありました。

懸念は、この間に基準価額が大幅に上昇する事。大きな機会損失となってしまいます。

特に、iDeCo内に所有している資産が大きい方の場合、この期間のロスが、変更による手数料削減を上回る可能性がないとも言えません。(勿論、値下がりする場合は、結果的に得する事になりますが)

現金化されている期間だけでも、所有していた投資資産と同様のファンドを特定口座等で一時的に買い付けるのも一つの方法でしょう。ただ、課税口座ですので、利益が出た場合の課税分だけは免れませんが。

 

移換後、元加入していた金融機関のプランが大幅に改善されてしまったら。

競争の激しい世界ですので、こういう事が無いとも言えません。

その時は、素直に諦めましょう!

 

まとめ

個人型確定拠出年金(iDeCo)での手数料、ラインアップされているファンドの信託報酬の影響は非常に大きく、決して無視できる金額ではありません。

運営管理機関手数料無料の金融機関がある中、わざわざ手数料を支払う意味はありません。

新規に加入を検討している方は勿論、既に(手数料の高い)金融機関で加入している方も、運営管理機関手数料が無料で、かつ信託報酬の低いファンドをラインアップされている金融機関への移管を検討されては如何でしょう。

ただし、移換する場合は、上記懸念点もお忘れなく。

 

運営管理機関手数料が無料で、超低コストのファンドをラインアップしているのがマネックス証券です。

公式サイトマネックス証券 iDeCo

また運営管理機関手数料が無条件で無料のマネックス証券、SBI証券、楽天証券、松井証券、イオン銀行を詳細に比較した記事が↓です。

 

スポンサーリンク

応援お願いします。
にほんブログ村 その他生活ブログ 資産運用へにほんブログ村 株ブログ 投資信託へにほんブログ村 その他生活ブログ 家計管理・貯蓄へ

-確定拠出年金(iDeCo)

Copyright© しんたろうのお金のはなし , 2018 All Rights Reserved.