ファンド運用状況チェック & 決算報告

iFreeシリーズ 2017年11月決算。iFree外国株式の実質コスト、ベンチマークとの乖離は?

投稿日:2018年1月30日 更新日:

大和投資信託が運用する低コスト・インデックスファンド「iFreeシリーズ」の下記5ファンドが2017年11月30日に決算を迎え、その運用報告書がアップされましたので、これから最新の実質コストをまとめます。

また外国株式(為替ヘッジなし)についてはベンチマークとの乖離についても調査します。

  • iFree 日本債券インデックス
  • iFree 外国債券インデックス
  • iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)
  • iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)
  • iFree 外国REITインデックス

[最終更新日:2018.2.1]外国債券の運用報告書がアップされましたので、その結果を更新。

外国株式(為替ヘッジあり)を除く4ファンドは2期目の決算となります。ただ1期目の決算が僅か3カ月程度のものでしたので、事実上、最初の決算と言っても良いでしょう。

外国株式(為替ヘッジあり)は今回が1期目の決算で、しかも4カ月分だけですので、これから求めた年間実質コストは概算値と考えて下さい。

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iFreeシリーズの最新 実質コスト

信託報酬以外のコスト(前期、及び今期、さらに今期、前期の差分)、

最新の信託報酬、それに信託報酬以外のコストを加えた最新の実質コスト、

そして現時点での最安値のファンドの実質コストを下表にまとめます。

引用元iFree公式サイト

*eMAXIS Slimの実質コストは、信託報酬以外のコストがeMAXISと同じと仮定して算出。

ファンド 信託報酬以外のコスト 最新の
信託報酬
最新の
実質コスト
実質コスト
最安値の
ファンド
前期(*1) 今期 今期-前期
日本債券 0.000% 0.005% 0.005% 0.1512% 0.156% (たわら)
0.153%
外国債券 0.030% 0.033% 0.003% 0.1944% 0.227% (たわら)
0.201%
(Slim)
0.200%
外国株式
(為替ヘッジなし)
0.070% 0.069% -0.001% 0.2052% 0.274%
(*2)
(たわら)
0.254%
(Slim)
0.211%
外国株式
(為替ヘッジあり)
--- (0.119%)
(*3)
--- 0.2052% (0.324%)
(*3)
(たわら)
0.262%
外国REIT 0.496% 0.271% -0.224% 0.3348% 0.606% (たわら)
0.415%

(*1)前期の信託報酬以外のコストは決算期間が短いため参考値扱い
(*2)外国株式(為替ヘッジなし)は、期中(2017.10.2)に信託報酬の引下げがあり(0.2268%-->0.2052%)、決算期間の平均信託報酬は0.223%になりますが、運用報告書では信託報酬0.205%と記載。おかしいように思えますが、取りあえずこれを無視し、信託報酬以外のコストを最新の信託報酬に加えた値を最新の実質コストとしています。

(*3)今期の外国株式(為替ヘッジあり)は決算期間が4カ月と短いため参考値扱い。また年率実質コストは、運用報告書記載の信託報酬0.052%、合計コスト0.081%、そして期中に信託報酬引下げがあったため日割りで期中平均信託報酬を計算し、0.081% x (期中平均信託報酬) / 0.052%で算出。

iFree日本債券は、同じ信託報酬であるたわらノーロードに実質コストで0.03%負けています。

iFree外国債券は、信託報酬でも0.011%負けているたわらノーロードに、実質コストでは、さらに差が広がり、0.026%高くなっています。

iFree外国株式(為替ヘッジなし)は、信託報酬以外のコストは前期(概算値)と概ね同じ。信託報酬はiFreeより高いものの信託報酬以外のコストが低いたわらノーロードに実質コストで負けています。実質コストが未だ不明ですが、信託報酬で他社を圧倒するeMAXIS Slimの実質コストはさらに低くなる事でしょう。
それでも、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式よりは低くなっています。
(次章の表参照)

iFree外国株式(為替ヘッジあり)は信託報酬では最安値ですが、決算期間が短く参考値扱いながら、実質コストでは大きくたわらノーロードに負けています。

iFree外国REITは、前期(参考値扱い)よりは信託報酬以外のコストが大きく下がりましたが、それでも、信託報酬、及び信託報酬以外のコストともたわらノーロードより高く、実質コストでは0.191%もの差がついています。

主な先進国株式インデックスファンドの実質コストランキング

現時点の主な先進国株式インデックスファンドの実質コストは下表のようになります。

*eMAXIS Slim,i-SMTの実質コストは、信託報酬以外のコストがeMAXIS、SMTと同じと仮定して算出。

先進国株式インデックスファンド
実質コスト・ランキング
順位  ファンド 実質コスト 信託報酬
(参考) eMAXIS Slim (0.211%) 0.11826%
(参考) i-SMT (0.245%) 0.2052%
1 たわらノーロード 0.254% 0.2160%
2 iFree 0.274% 0.2052%
3 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
0.303% 0.20412%

 

iFree外国株式インデックス(為替ヘッジなし)のベンチマークとの乖離

iFree外国株式インデックス(為替ヘッジなし)のベンチマークとの乖離を見てみます。

運用報告書には、ベンチマーク(MSCIコクサイ、配当除く)騰落率20.0%、ファンド騰落率22.3%と記載されており、これからベンチマークとの乖離は+2.3%となります。

これが配当分だと説明されていますが、実際の運用結果から詳細に検証してみます。

下図は2017.12月末日時点の複数の先進国株式インデックスファンドの1年騰落率を実質コストに対してプロットしたものです。
*今回のiFreeの決算期間とは1カ月ずれている事をご承知おきください。

先進国株式インデックスファンド

ピンクの星印がコスト0の時の真のベンチマーク(*)の値となります。

(*)配当込で配当課税を適切に控除した指数と定義。

この期間のiFreeの騰落率は18.6%。

真のベンチマーク騰落率が18.9%。

配当除く指数の騰落率が16.4%。

今回のiFree 外国株式インデックスのベンチマークとの乖離を正確に記載すれば、

ベンチマークが配当を含まないことによる成分が+2.5%、信託報酬などのコストによる成分が-0.3%、結果的にベンチマークに対して+2.3%の乖離となりました。

という事になります。

図中、グレーの点線上にiFreeの騰落率が綺麗に乗っている事から、事実上、運用に起因する乖離はなかったと判断できます。

参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

以上、iFreeシリーズ 5ファンドの運用報告書からみた実質コスト、及び外国株式のベンチマークとの乖離のまとめでした。

今回の決算結果を反映し、下記記事も更新しました。
参考記事インデックスファンド・コスト比較

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