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【国内リートETF】東証REIT指数連動型ETF 徹底比較。実質コスト、乖離、インデックスファンドとの比較も。おすすめのETFは?

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資産形成期におけるインデックス投資、長期積立投資において、一般の投資信託(*)(インデックスファンド)の低コスト化が進んだ今、(分配金、及びその課税を考慮すると)必ずしも有利と言えなくなってきたETFですが、定期的に分配金が欲しい方、リアルタイムで取引したい方などにとって、まだ魅力的な商品である事には変わり有りません。

(*)ここではETFに対して非上場の投資信託を「一般の投資信託」、あるいは「インデックスファンド」と便宜上呼びます。

そこで、本記事では国内の不動産投信(J-REIT)に投資し東証REIT指数との連動を目指すETFを、そのコスト(実質コスト)、流動性、乖離などの点から比較します。

尚、国内株式(TOPIX)との連動を目指すETFについては下記記事をご覧ください。

[最終更新日:2019.8.29]初版。本記事は原則2019年7月末日時点の情報に基づき記載しています。

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東証REIT指数との連動を目指すETFの基本情報

現在、東証に上場している東証REIT指数との連動を目指すETFは10本あります。(東証REIT Core指数を除く)

その基本情報を下表にまとめます。(信託報酬は税込み)

*参考までに非上場の投資信託で信託報酬最安値のSmart-i Jリートインデックスも記載します。

[スマホでご覧の方は横にスクロールしてご覧ください]

(*)略称とは本記事で使用する略称であり、公式な名称ではありません。

ETFコード略称(*)運用会社信託報酬売買単位分配金
NEXT FUNDS
東証REIT指数
連動型上場投信
1343野村
1343
野村
AM
0.3456%10年4回
上場インデックス
ファンド
Jリート
(東証REIT指数)
隔月分配型
1345日興
1345
日興
AM
0.3240%100年6回
MAXIS Jリート
上場投信
1597MAXIS
1597
三菱UFJ
国際
0.2700%10年4回
NZAM 上場投信
東証REIT指数
1595NZAM
1595
農林中金
AM
0.26784%10年4回
SMAM
東証REIT指数
上場投信
1398SMAM
1398
三井住友
DS
0.2376%10年4回
iシェアーズ・コア
Jリート ETF
1476iShares
1476
ブラック
ロック
0.1728%1年4回
ダイワ上場投信-
東証REIT指数
1488ダイワ
1488
大和
投信
0.1674%10年4回
上場インデックス
ファンド
Jリート
(東証REIT指数)
隔月分配型(ミニ)
2552日興M
2552
日興
AM
0.2646%1年6回
東証REIT ETF2555シンプレクス
2555
シンプ
レクス
0.2646%10年4回
One ETF
 東証REIT指数
2556One
2556
アセマネ
One
0.1674%10年4回
Smart-i
Jリート
インデックス
------りそな
AM
0.1836%100円---

 

信託報酬

信託報酬は0.1674%~0.3456%

最安値はダイワ【1488】One【2556】の2本で0.1674%。

現時点(2019.8.27)(非上場の)インデックスファンドの信託報酬最安値は0.1836%ですので、これより0.0162%低いですが大きな差ではありません。

 

売買単位

積立投資や分配金再投資を考えると売買単位にも注目です。

現時点(2019.8.29)で各ETFとも市場価格は2,200円程度ですので、売買単位が10口であれば2.2万円で投資する事が出来ます。

iシェアーズ【1476】、日興M【2552】は1口単位ですので2,200円での投資が可能で分配金再投資には便利でしょう。

一方、日興【1345】は100口単位。22万円必要となりますので毎月少額を積立てるような方には向いていません。

 

分配金支払頻度

分配金の支払いは、ETFにより年4回、6回のものがあります。これはお好みで選べば良いでしょう。

複数のETFを組合わせることで毎月分配とする事も出来ます。

東証REIT指数連動型ETFの流動性、基準価額、市場価格の乖離。

売買したい時に適正な価格で取引出来るかがETFの重要なポイント。

 

純資産総額、出来高

純資産総額の大きさ、日々の売買代金(出来高)が流動性の一つの目安となります。

また純資産総額が大きければ繰上償還のリスクも減ります。

*純資産総額は2019年7月末日時点、売買代金は2019年7月。

ETF純資産総額
(億円)
売買代金
(百万円)
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】3,3249,583
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型【1345】2,3742,413
MAXIS Jリート上場投信【1597】1,4871,101
NZAM 上場投信 東証REIT指数【1595】1,8782,636
SMAM 東証REIT指数上場投信【1398】745212
iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】2,1333,422
ダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】814324
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)【2552】922
東証REIT ETF【2555】---9
One ETF 東証REIT指数【2556】------

データ引用:日本取引所グループ

最も純資産総額が大きく、売買代金も多いのが野村【1343】

一方、SMAM【1398】ダイワ【1488】は一桁少なくなっています。

尚、日興M【2552】シンプレクス【2555】One【2556】は2019年6~8月に新規設定された新しいETFですので、以降の評価からは除外します。

 

市場価格と基準価額の乖離

ETFには実際に市場で売買する時の価格=市場価格、一般の投資信託同様、純資産総額を口数で割った真の価格=基準価額の二つの価格が存在します。

勿論、この二つの価格は同じである方が望ましいのですが実際には差=乖離が生じます。

この乖離はモーニングスターのサイトで調べる事が出来ます。(終値と基準価額の乖離)

下表は2018年9月~2019年8月(8月は28日まで)の各月の乖離率の平均値をまとめたものです。(乖離率の絶対値の平均)

ETF乖離率
(2018.9~2019.8平均)
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】0.05%
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型【1345】0.06%
MAXIS Jリート上場投信【1597】0.07%
NZAM 上場投信 東証REIT指数【1595】0.06%
SMAM 東証REIT指数上場投信【1398】0.07%
iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】0.05%
ダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】0.04%

データ引用:モーニングスター

ETF、0.04~0.07%程度の乖離が生じていますが、最も小さいのがダイワ【1488】

一方、MAXIS【1597】SMAM【1398】が若干大きくなっています。

 

取引時間中の推定価値 [インディカティブNAV]

基準価額は市場が閉まった後、1日1回公表されます。

一方、一般の投資信託と異なり市場で取引されるETFは、それを組成する株式の値動きとともに取引時間中も刻々とその価値が変化します。

取引時間中の推定された基準価額をインディカティブNAV(iNAV)といいます。

ETFを売買する際、その時の市場価格がiNAVよりも高ければ割高、逆であれば割安という事になります。特に流動性の低いETFを売買する時はiNAVを参考にすると良いでしょう。

iNAV東京証券取引所のサイトで見ることができます(外国株などの一部銘柄を除く)

今回取り上げた東証REIT指数との連動を目指すETF10本はiNAV配信対象銘柄です。

 

マーケットメイク制度

東京証券取引所では2018年7月2日よりマーケットメイク制度を導入しました。

指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ(報酬)を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。

~東京証券取引所サイトより引用~

マーケットメイク制度の導入で、より流動性が上がり、より適正な価格で売買できるようになると期待できます。

今回取り上げた東証REIT指数との連動を目指すETFでは、設定の新しいシンプレクス【2555】One【2556】以外は全てマーケットメイク制度対象です。

 

東証REIT指数連動型ETFの実質コスト

信託報酬の低さがETFの魅力の一つですが、一般の投資信託同様、信託報酬以外のコストがかかります。信託報酬と、それ以外のコストの総和を実質コストと定義し、各ETFの実質コストを比較してみます。

*実質コストは森村ヒロさんのこちらの記事を参考に計算しました。
*決算短信の損益計算書に記載されている営業費用を実質コストとしています。尚、半期決算の直近2回分(1年分)から計算しています。

ETF信託報酬実質コスト信託報酬以外のコスト
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】0.3456%0.376%0.030%
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型【1345】0.3240%0.356%0.032%
MAXIS Jリート上場投信【1597】0.2700%0.317%0.047%
NZAM 上場投信 東証REIT指数【1595】0.26784%0.302%0.034%
SMAM 東証REIT指数上場投信【1398】0.2376%0.281%0.044%
iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】0.1728%0.217%0.045%
ダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】0.1674%0.202%0.035%
Smart-i Jリート インデックス0.1836%0.224%0.040%

MAXIS【1597】SMAM【1398】iシェアーズ【1476】が信託報酬以外のコストが若干高くなっています。

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東証REIT指数連動型ETFのベンチマークとの乖離、インデックスファンドとのリターンの比較。

実際の基準価額から過去のリターンを調べます。

基準価額は分配金再投資時の価額で分配金課税は考慮していません。即ちNISA等の非課税口座で分配金を全額再投資したという前提でのリターンになります。

図中ETFが非上場のインデックスファンドです。

また、茶色の点線が配当込指数のリターン、グレーの点線が、傾き=-(1+ベンチマークの年率リターン)、切片=ベンチマークの年率リターンです。ベンチマークとの乖離がなければこの点線上に乗る筈です。

(注)ETFは配当を必ず分配金として出しますので、そのベンチマークは配当除く指数です。ただ、今回は分配金再投資基準価額でリターンを見ていますので、ベンチマークも配当込指数と比較します。

*基準価額は各運用会社のサイトより引用。

1年リターン

2019年7月末日時点の1年間のリターンを見てみます。

 

信託報酬とリターンの関係

先ずは信託報酬とリターンの関係を見てみます。

Jリート(東証REIT指数)連動型ETF

コストと騰落率には強い相関がありますが、ベンチーマークの値から決まるグレーの点線より若干マイナス側にプロットされています。

 

実質コストとリターンの関係

次に前章で求めた実質コストとリターンの関係を見てみます。

Jリート(東証REIT指数)連動型ETF

実質コストでは殆どのETFがグレーの点線上にのり、コスト要因以外でのベンチマークとの乖離がない運用になっている事がわかります。結構バラツキが大きいインデックスファンドとは対照的です。

そして信託報酬、実質コスト最安値のダイワ【1488】が騰落率でもトップとなっています。それに続くのがiシェアーズ【1476】

ただ、ETFでも、NZAM【1595】が若干、そしてSMAM【1398】は大きくマイナス側に乖離しています。

(注)ここでの乖離はベンチマークと基準価額との乖離。上述の基準価額と市場価格との乖離と混同しないよう注意して下さい。

尚、インデックスファンドですが、信託報酬最安値のSmart-i Jリートインデックスは、多くのETFに負けない良好なパフォーマンスである事も分かります。

 

2年、5年リターン

もっと長期のリターンという事で2019年7月末日時点の2年間、5年間のリターンを見てみます。(リターンは年率換算)

*信託報酬ではなく実質コストとの関係を見ていきます。
*SMAM、iシェアーズ、ダイワは未だ5年のデータはありません。
*ベンチマークの5年リターンはデータが入手出来なかったため記載してありません。

Jリート(東証REIT指数)連動型ETF

Jリート(東証REIT指数)連動型ETF

ETFとも概ね実質コストに応じた騰落率となっています。

ただ1年騰落率でも観察されたように、NZAM【1595】SMAM【1398】はマイナス側の乖離が見えます。

 

リターン(騰落率)は分配金非課税での再投資の結果です。

繰り返しになりますが、前章のETF騰落率の結果は全て分配金を非課税で再投資した場合の結果である事に注意してください。

NISAなどの非課税口座を除き、実際は分配金が出ると、それに20.315%課税された後の配当金を再投資しますので上記リターンより低くなります。そして無分配のインデックスファンドの方が高いリターンになる事があります。

ETFは保有する銘柄から配当が出ると、それを分配金として必ず出さなければなりません。一方、(非上場の)インデックスファンドの多くが分配金を出さず、配当を非課税のままファンド内部で自動的に再投資してくれます。資産形成期においては分配金無し、配当に対する課税を繰延される無分配インデックスファンドの方が一般的には有利となります。
詳細は下記記事をご覧ください。
下記記事には配当控除を使ってETFが有利になる場合もあるとの記載がありますが、REIT ETFでは配当控除を使えませんので注意してください。

 

まとめ & おすすめのETFは?

(注)「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

以上、Jリート(東証REIT指数)との連動を目指すETFの比較でした。

その中で、信託報酬、実質コストとも最安値で騰落率でもトップとなったのが、

ダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】

まだ純資産総額、売買高がそう大きくはないという懸念がありますが、基準価額と市場価格との乖離、そして基準価額とベンチマークとの(コスト要因以外での)乖離も小さい事からおすすめのETFとします。

次点は、iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】

信託報酬・実質コストで2位、そして1口単位で購入出来るのも便利です。

 

勿論、ETFに投資する場合は、株式売買手数料の安い(無料)証券会社を選択する事は言うまでもありません。

20万円までの売買取引手数料が無料(定額プラン)となる岡三オンライン証券
公式サイト岡三オンライン証券

あるいは、【1343】【1476】【1597】を含む86本の売買手数料が無料となる楽天証券
さらに10万円までの株式売買手数料が無料となります(いちにち定額コース)
公式サイト 楽天証券

カブドットコム証券でも【1597】を含む8本のETFが手数料無料で売買できます。
公式サイトカブドットコム証券

またSMBC日興証券では、独自の「キンカブ」で500円からETFの購入、積立が可能です。しかも購入時は手数料がかかりません(100万円まで)。
*東証REIT指数ETFで購入出来るのは[1343][1345]のみ。
公式サイトSMBC日興証券

 

尚、Jリート ETFでは信託報酬もそう極端に低いわけではなく、コストの観点からはSmart-iなど低コストのインデックスファンドに対する優位性が大きくありません。配当金が欲しいという方以外はインデックスファンドへの投資も検討されては如何でしょうか?

Jリートインデックスファンドの最新の情報・運用状況は下記記事をご覧ください。

 

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