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【全世界株式インデックスファンド】2017年のベスト・ファンド、そして2018年おすすめのファンドは? 個別ファンド組合せとの比較も。 

投稿日:2018年1月19日 更新日:

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MSCI All Country World Index(MSCI ACWI)[除く日本]との連動を目指す全世界株式インデックスファンドの中から、2017年最も優れたファンド、そして2018年に期待できるファンドを(可能な限り客観的なデータから)選びます。

また、先進国株式、新興国株式インデックスファンドを組合せた場合とも比較します。

インデックスファンドとしての評価の基準は、

  • 信託報酬、実質コストが低い事
  • 純資産総額(マザーファンド含む)が大きい事、そして順調に資産を伸ばしている事
  • ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)がない事

この3点に注目して比較していきます。

比較したのは下表のファンド。以降、下表記載の略称で表記する場合があります。

比較した全世界株式インデックスファンド
ファンド 略称
eMAXIS 全世界株式
インデックス
eMAXIS
三井住友・
DCつみたてNISA・
全海外株インデックスファンド
三井住友・DC
野村つみたて外国株投信 野村つみたて
たわらノーロード組合せ(*)
たわら組合せ
eMAXIS Slim組合せ(*) Slim組合せ
楽天・全世界株式
インデックス・ファンド
楽天バンガード
EXE-i つみたてグローバル
(中小型含む)株式ファンド
EXE-iつみたて

(*)先進国株式、新興国株式の個々のインデックスファンドをMSCI ACWIの構成比率と一致するような配分で投資した場合。

 

【全世界株式インデックスファンド】実質コスト ランキング

先ずは、信託報酬にそれ以外のコストを加えた実質コストのランキングです。

*実質コストは直近の決算時の値。
*eMAXIS Slimの実質コストは、信託報酬以外のコストがeMAXISと同じと仮定して計算。よって参考値扱い。

 

実質コストの推定方法 及び、個別ファンドの組合せ

MSCI ACWIの構成比率

野村つみたて外国株投信の2017年11月月次レポート、eMAXIS全世界株式の2017年12月月次レポートの値から、

先進国株式 87% : 新興国株式 13%

とします。

個々のファンドを組合わせる場合は上記配分比率を用います。

 

実質コストの算出方法(野村つみたて外国株投信)

野村つみたて外国株投信は未だ実質コストが不明の為、Funds-i先進国株式、新興国株式の信託報酬以外のコストを、上記MSCI ACWI構成比率で按分し、それを信託報酬に足す事で暫定的な実質コストとします。

因みに、実質コストが判明しているeMAXIS全世界株式、三井三友・DC全海外株を、それぞれマザーファンドを同じとする個別のインデックスファンドから上記方法で計算してみます。
[eMAXIS 全世界株式] 実質コスト 0.752%、個別ファンドで計算 0.753%
[三井住友・DC全海外株] 実質コスト 0.354% 個別ファンドで計算 0.352%
と、この方法で概ね一致している事がわかります。
勿論、このようにして出した値を保証するものではありませんが。

また、たわらノーロードeMAXIS Slimの先進国株式、新興国株式を組み合わせる場合も、それぞれの実質コストを上記構成比率で按分した値を用います。

 

2017年 期中平均実質コスト・ランキング

2017年期中に信託報酬の引下げがあったファンドは日数で按分し、2017年平均コストとして比較します。

*eMAXIS Slim組合せは、Slim新興国株式が設定された2017年7月31日以降の平均コスト

[全世界株式インデックスファンド]
2017年実質コストランキング
順位 ファンド 2017年平均コスト
信託報酬 実質コスト
1 野村つみたて 0.2052% (0.248%)
(参考) Slim組合せ 0.2276% (0.332%)
(参考) たわら組合せ 0.2809% 0.343%
2 三井住友・DC 0.2700% 0.354%
3 eMAXIS 0.6480% 0.752%

1位 野村つみたて外国株投信

実質コストは上述の方法で計算した暫定値ですが、圧倒的な信託報酬の低さから1位は間違いないでしょう。

2位  三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド

3位  eMAXIS 全世界株式インデックス

となります。

尚、eMAXIS Slimや、たわらノーロードの組合せは2位の三井住友・DCより実質コストが低くなります。

 

2018年の信託報酬・実質コストは?

既に信託報酬の引下げを公表している分を含めて2018年の実質コストのランキングです。

*信託報酬以外のコストは毎年変わりますが、ここでは現時点での値をそのまま使用します。

[全世界株式インデックスファンド]
2018年実質コストランキング
順位 ファンド 2018年コスト
信託報酬 実質コスト
(参考) Slim組合せ 0.1296% (0.234%)
1 野村つみたて 0.2052% (0.248%)
(参考) たわら組合せ 0.2357% 0.298%
2 三井住友・DC 0.2700% 0.354%
3 eMAXIS 0.6480% 0.752%

全世界株式ファンド3本は信託報酬の引き下げ予定は現時点でありませんので、順位も2017年と同じです。

変わるのはeMAXIS Slimたわらノーロードの組合せの場合だけです。

eMAXIS Slim 先進国株式、新興国株式の驚異的な信託報酬引下げで、それをMSCI ACWIに組み合わせた場合の信託報酬は、野村つみたて外国株投信より大幅に下回ります。

ただ、実質コストでは信託報酬ほど差がついていません。

これは、野村つみたて外国株投信の計算に使用したFunds-i先進国株式の信託報酬以外のコストがeMAXISより0.07%も低いからです。

 

【全世界株式インデックスファンド】純資産総額ランキング

ファンドを選択する上で重要な指標の一つが、ファンド、及びマザーファンドの純資産総額。

純資産総額が大きいほど、安定した運用が期待でき、そして信託報酬以外のコストを抑える事にもつながります。さらに繰上償還のリスクも減ります。

 

マザーファンド 純資産総額

先ずはマザーファンドの純資産総額のランキングです。

純資産総額は、それぞれのファンドの決算報告書から引用していますので、決算時期により最大1年、時期のずれがある事をご承知おきください。

*順位は先進国株式、新興国株式の合計でつけています。

マザーファンド純資産総額
順位 ファンド 純資産総額(億円) 
先進国
株式
新興国
株式
合計
1 野村つみたて 3,644 218 3,862
2 eMAXIS 2,701 356 3,057
3 三井住友・DC 1,656 68 1,724

先進国株式部分については3ファンドとも1,000億円以上あり十分大きい資産額ですが、気になるのは三井住友・DCの新興国株式部分、68億円しかありません。

 

2017年末時点でのファンド純資産総額

各ファンドの2017年12月末時点での純資産総額のランキングです。

ファンド純資産総額(2017.12末)
順位 ファンド 設定日 純資産総額(億円)
1 eMAXIS 2010/7/20 76.5
2 三井住友・DC 2011/4/18 64.8
3 野村つみたて 2017/10/2 4.8

ファンド純資産総額は単純に設定日が古い順となっています。

 

2017年の純資産総額 実質増減額

次に、ファンドの2017年の純資産総額の実質的な純資産の増減額を見てみます。

実質的な増減額は、

(2017.12月末時点の純資産総額) – (2016年12月末時点の純資産総額) x (1年間騰落率+1)

で定義します。

概ね資金流出入額と思って良いでしょう。

前章のファンド純資産総額は設定時期に大きく依存しますが、ここでは、2017年に限定しますので、今、最も人気のある、そして多くの方が投資しているファンドのランキングを知る事が出来ます。

*野村つみたて外国株投信は設定日が2017.10.2なので3カ月分の結果となっています。

2017年純資産総額 実質増減額
順位 ファンド 実質増減額(億円)
1 三井住友・DC 22.7
2 野村つみたて 4.8
3 eMAXIS 1.9

1位 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド

2位になったのが、野村つみたて外国株投信、10月から3カ月間だけですが、既にeMAXISを大きく引き離しています。(それだけeMAXISが売れていないという事ですが)

 

2017年12月 1カ月限定

設定が新しい野村つみたて外国株投信を正当に評価する為、そして来年を占うために、2017年12月の1カ月だけの実質的な純資産総額の増減額を見てみます。

参考までに、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとの連動を目指す、楽天・全世界株式インデックス・ファンドEXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式も比較します。

2017年12月純資産総額 実質増減額
順位 ファンド 実質増減額(億円)
(参考) 楽天バンガード 5.21
1 野村つみたて 2.02
2 三井住友・DC 1.54
(参考) EXE-iつみたて 1.22
3 eMAXIS 0.30

1位は 野村つみたて外国株投信 。

ただ、それ以上に楽天・バンガード(全世界株式)が売れています。

 

【全世界株式インデックスファンド】2017年の運用成績

騰落率ランキング

1年間、及び2カ月(2017年11月~12月)の騰落率を見てみます。
*野村つみたてのデータを含める為、2カ月騰落率を記載。

ランキングは1年騰落率でつけています。

順位 ファンド 1年騰落率 2カ月騰落率
(参考) Slim組合せ --- 3.76%
(参考) たわら組合せ 20.39% 3.75%
  野村つみたて --- 3.72%
1 eMAXIS 19.80% 3.69%
2 三井住友・DC 19.40% 3.67%

1年騰落率で見ると、eMAXIS三井住友・DCの2本だけの比較になりますが、信託報酬が高いにもかかわらず、eMAXIS 全世界株式インデックスの方が騰落率が高くなっています。

ただ、それでもたわらノーロードの組合せには負けます。

2カ月騰落率では、

eMAXIS Slim組合せ、たわらノーロード組合せに次いで、

野村つみたて外国株投信

eMAXIS 全世界株式インデックス

三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド

の順となります。

ベンチマークとの乖離。実質コストと騰落率の関係。

いくら騰落率が高くても、それがベンチマークとの乖離によるものであれば、たとえ上振れだったとしてもインデックスファンドとして良いファンドとは言えません。

そこで、実質コストに対する騰落率の関係からベンチマークとの乖離を見てみます。

 

2017年 1年間騰落率

先ずは2017年の1年間の騰落率です。

全世界株式(MSCI ACWI)インデックスファンド

 

eMAXIS 全世界株式たわらノーロードの組合せは、概ね実質コストに応じた騰落率となってます。両者にベンチマークとの乖離は無いと言って良いでしょう。

一方、三井住友・DC 全海外株式は大きくマイナス側に乖離しています。

これは三井住友・DCの新興国株式部分の乖離に起因するものです。

参考記事三井住友・DC全海外株式 vs. eMAXIS 全世界株式 徹底比較。

参考記事【全世界株式インデックスファンド 2017年11月】野村つみたて外国株投信の成績は? 若干のマイナス乖離!

その結果、圧倒的に信託報酬の低い三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドですが、騰落率ではeMAXIS 全世界株式インデックスより大きく下回っています。

 

2017年11月~12月 2カ月・1カ月騰落率

2017年10月2日に新規設定された野村つみたて外国株投信を含めて比較する為、2カ月(2017年11~12月)、及び1カ月(2017年12月)の騰落率を見てみます。

また、新たにeMAXIS Slim組合せのデータも追加します。

先ずは2カ月騰落率から。

全世界株式(MSCI ACWI)インデックスファンド

eMAXIS全世界株式、及び、たわらノーロードeMAXIS Slimの組合せは、ベンチマークとの乖離がない事がわかります。

そして、三井住友・DC 全海外株式に加え、野村つみたて外国株投信もマイナス側に乖離しています。

これは、Funds-i外国株式を含め、野村つみたての先進国株式部分のマザーファンドが2017年11月に乖離を引き起こしたことに起因します。

参考記事【全世界株式インデックスファンド 2017年11月】野村つみたて外国株投信の成績は? 若干のマイナス乖離!

 

次に1カ月騰落率です。

全世界株式(MSCI ACWI)インデックスファンド

2017年12月の1カ月だけで見れば、野村つみたて外国株投信は、その低い信託報酬・実質コストに応じた高い騰落率を示しています。eMAXIS Slimたわらノーロードの組合せより高い騰落率です。

尚、このように良い相関を示しているという事は、野村つみたて外国株投信の実質コストをFunds-iの結果から推測していますが、この推測に大きな間違いがないという事の証明でもあります。

さらに高い騰落率を示している三井住友・DCですが、これはプラス側への乖離によるものですので、インデックスファンドとして評価できるものではありません。

 

2018年の騰落率はどうなるか?

全世界株式のインデックスファンド3本の信託報酬引下げ予定は現時点でありませんが、2018年になり、eMAXIS Slimたわらノーロードの個々のファンドの信託報酬が大幅に引き下がります。

信託報酬以外のコストが直近の値と変わらない、さらに全ファンドともベンチマークとの乖離がないという仮定のもの、2018年の騰落率をイメージしてみます。

全世界株式(MSCI ACWI)インデックスファンド

 

勿論、実際の騰落率はわかりませんので、あくまでイメージです。

信託報酬が格段に低くなるeMAXIS Slimの組合せの騰落率が最も高くなる事でしょう。

但し、野村つみたて外国株投信との差は僅差です。

そして三井住友・DC全海外株は、今後、新興国株式部分で、どれだけ乖離を減らすことが出来るかがキーとなります。2018年も同様に乖離を引き起こすようであれば、折角の低いコストも意味がありません。

またeMAXIS 全世界株式、信託報酬が高すぎます。eMAXIS Slimシリーズでの全世界株式ファンドの新規設定に期待。

 

まとめ

以上、コスト(信託報酬・実質コスト)、純資産総額、騰落率(ベンチマークとの乖離)の3点からMSCI ACWIをベンチマークとする全世界株式インデックスファンドを評価、そしてeMAXIS Slimたわらノーロードの先進国株式、新興国株式インデックスファンドとの組合せとも比較しました。

 

2017年のベスト・ファンドは?

(ここからは、おもいきっり主観が入ります)

3本から選択する事になりますが、

信託報酬の高いeMAXIS 全世界株式

信託報酬は低いですが、ベンチマークとの乖離が大きい三井住友・DC全海外株

圧倒的に低い信託報酬で10月に登場した野村つみたて外国株投信、運用期間が2017年の後半3カ月しかない事、そして11月にマイナス乖離を起こしてしまった、

以上を考慮し、

本サイトが選ぶ、2017年全世界株式インデックスファンドのベスト・ファンドは、

該当ファンドなし

とします!

 

2018年 全世界株式、お勧めのファンドは?

ずばり、圧倒的なコストの低さ、及びマザーファンドの大きさなどから、

野村つみたて外国株投信

2017年11月にマイナス乖離を起こしてしまいましたが、今後、そういう事はないと期待します。

ただ、販売先、購入方法が限定されている、「つみたてNISA」でしか購入できない金融機関もある点がマイナスポイント。もっと、広く購入できるようにしてもらいたいものです。

尚、単純にコストだけで見ると、eMAXIS Slimで先進国株式、新興国株式を自分で組み合わせた方がベストですが、実質コストでは信託報酬ほどの差がない事(注)、及び、そもそも全世界株式インデックスファンドのメリットは、1本で先進国・新興国株式の両方に投資できるという点ですので、コストをとるか、利便性をとるか、それぞれの好みで判断されれば良いかと思います。

2018年3月19日にeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)が新規に設定されます。その信託報酬0.15336%と、野村つみたて外国株投信を大きく引き離して最安値となります。まだ運用が始まっていませんが、要注目のファンドになります。

(注)野村つみたて、eMAXIS Slimとも、実質コストは、それぞれ信託報酬以外のコストがFunds-i、eMAXISと同じと仮定して算出したものであり、その値に大きな間違いはないと思っていますが、それを保証するものではありません。勿論、投資、及びファンドの選択は自己責任で行ってください。

尚、(ベンチマークは異なりますが)同じ全世界株式に投資する、楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天・バンガード)EXE-iつみたてグローバル(中小型株含む)株式ファンドも、2018年に期待できるファンドですが、まだ運用実績が少ないことから、ある程度のデータが揃ったところで評価する予定です。

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「2017年ベストファンド、2018年のおすすめのファンド」シリーズの他のアセットクラスは↓の記事を参照して下さい。

 

2017年に新規設定されたファンドについては↓の記事もお読みください。
参考記事2017年新規設定インデックスファンド 人気ランキング。2018年に向けて期待のファンドは?

また各ファンドの最新の信託報酬、実質コストは↓の記事を参考にして下さい。
参考記事インデックスファンド・コスト比較

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