[2017年10月版 新興国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? eMAXIS Slim 新興国株式は?

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MSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドの運用状況チェック 2017年10月版です。

先進国株式については毎月チェックしていますが、
参考記事[2017年10月版 先進国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか?

新興国株式は2017年7月に調査して以来3カ月ぶりとなります。
参考記事[2017年7月版 新興国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか?

今回の調査では、前回調査時点では設定されていなかったeMAXIS Slim 新興国株式インデックスが新たに加わります。

さらにSBI証券個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っている三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンドも追加しました。

各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それが、ちゃんとファンド騰落率に反映されているかを確認します。

折角、信託報酬の低いファンドを選択しても、それが騰落率に反映されなければ意味がありません。

また、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書に記載されていますが、これを信じてはいけません

例えば、同じMSCIエマージング・マーケット・インデックスといっても、各運用会社が、独自に円換算している事、さらに、配当含む・含まない(プライス)、そして配当込でもグロス(配当課税無)・ネット(配当課税有)と様々で、同じ基準で評価していないからです。

参考記事各アセットクラスのインデックスファンドのベンチマーク(配当有無、配当込の場合グロス、ネット)、及びその騰落率をまとめました。

使用したデータは、各ファンドの2017年10月末時点での月報、マンスリーレポートです。

*マンスリーレポートの騰落率が小数点第1位までしか記載されていないファンドについては、基準価額から独自に計算し、小数点第2位までの値で比較します。

*eMAXIS Slimの実質コストは信託報酬以外のコストがeMAXISと同じと仮定してあります。

また各ファンドの信託報酬、実質コストは↓の記事を参考にして下さい。
参考記事インデックスファンド・コスト比較

比較した新興国株式インデックスファンド

MSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指して運用する下記のインデックスファンドを比較しました。

*以下、[ ]内に示した略称で表記します。

  • たわらノーロード 新興国株式  [たわら]
  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス [eMAXIS Slim]
    *マネックス証券 個人型確定拠出年金(iDeCo)でも取扱っているファンドです。
  • eMAXIS 新興国株式インデックス [eMAXIS]
  • 野村インデックスファンド・新興国株式<Funds-i>  [Funds-i]
  • SMT 新興国株式インデックス・オープン   [SMT]
  • (日興)インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式  [日興DCインデックス]
     *楽天証券 個人型確定拠出年金(iDeCo)でも取扱っているファンドです。
  • 三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド [三菱UFJ DC]
    *SBI証券 個人型確定拠出年金(iDeCo)でも取扱っているファンドです。 
  • 三井住友・DC新興国株式インデックスファンド  [三井住友・DC]
  • iFree 新興国株式インデックス  [iFree]
    *iFreeはベンチマークがFTSE RAFI エマージングインデックスと異なりますが、参考値として記載します。

実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?

前回の調査が7月でしたので、先ずは、3カ月間の騰落率で見てみます。

3カ月騰落率

調査した全ファンドの実質コストに対する3カ月騰落率のグラフです。

新興国株式インデックスファンド

三井住友・DCの騰落率が低いのは毎度の事

またiFreeはベンチマークが異なりますので同じ土俵で比較すべきではないのですが、その実質コストの高さが際立っています。詳細は↓の記事を参照して下さい。
参考記事大和投資信託 「iFree 新興国株式インデックス」2017年7月決算。MSCIエマージングの騰落率とも比較。

この2本のファンドを除外して再度プロットしてみます。

*図中のグレーの点線は傾き-1.1の線を主観で描いているだけです。

新興国株式インデックスファンド

うーん、それなりの相関はあるのですが、結構ファンドによってバラバラだったりもします。新興国株式の場合、先進国株式のように綺麗な線にはのりません。

SMTFunds-i、そしてたわらノーロードはコストのわりに騰落率が高め、一方、三菱UFJ DCeMAXIS Slimは低めのように見えます。

ただ、あくまで主観が入った見方で、どのファンドが最もベンチマークにそった運用がなされているかは分かりません。

新規に設定されたeMAXIS Slim、同じマザーファンドで運用するeMAXIS三菱UFJ DCよりは、その低いコストに応じて騰落率も高くなっていますので、大きな乖離はなく順調な運用がなされていると推測されます。

1年騰落率

次に1年騰落率です。

大きくマイナス側に乖離している三井住友・DC、ベンチマークの異なるiFreeは除外してプロットします。

*図中のグレーの点線は傾き-1.3の線を主観で描いているだけです。

新興国株式インデックスファンド

1年で見てもあまり綺麗な相関ではありませんが、SMTたわらノーロードの騰落率が高く、日興DCインデックス三菱UFJ DCが低くなっています。

勿論、ここでも、どのファンドが最もベンチマークにそった運用がなされているかは分かりません。

ただ、楽天証券個人型確定拠出年金(iDeCo)に採用されている日興DCインデックスはコストも高く騰落率も低い事は確か。

まとめ

以上、MSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドについて、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているかの評価2017年10月版でした。

相変わらず乖離の大きい三井住友・DC

その他のファンドについては、決して綺麗な相関がある訳ではなく、細かい点まで正確な判断はしかねますが、それなりに信託報酬・実質コストに応じた騰落率と言って良いでしょう。

また、今回初めて評価したeMAXIS Slim 新興国株式インデックス、概ね順調な滑り出しと言って良いでしょう。

今後も継続的に監視していきます。

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