ファンド運用状況チェック & 決算報告

[2018年1月版] 新興国株式インデックスファンドの人気(純資産総額増減額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:2018年2月5日 更新日:

新興国株式、主にMSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドの人気(純資産総額の増減)ランキング、及び運用状況チェック2018年1月版です。

ベンチマークは異なりますが、iFree 新興国株式インデックス楽天・新興国株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)EXE-i つみたて新興国株式ファンドも同時に比較します。

2018年1月の先進国株式の結果は↓を参照して下さい。
参考記事[2018年1月版] 先進国株式インデックスファンドの人気(純資産総額増減額)ランキング、運用成績の比較。

先ず、純資産総額の実質的な増減額(=概ね資金流出入額)から、2018年1月に多く購入された人気のファンドを調べます。

2017.12.13に新興国株式としては驚異的な信託報酬引下げを行ったeMAXIS Slimに注目です。

また、超低コストのインデックスファンド(FOF)として新規に設定された楽天バンガードやEXE-iつみたての動向も気になるところ。

また、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それが、ちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。

参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

 

2017年の1年間の新興国株式の結果は↓を参照して下さい。
参考記事【新興国株式インデックスファンド】2017年のベスト・ファンド、そして2018年おすすめのファンドは?

また各ファンドの信託報酬、実質コストは↓の記事を参考にして下さい。
参考記事インデックスファンド・コスト比較

 

新興国株式インデックスファンド 純資産総額の増減額
 [人気ランキング]

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先ずは2018年1月の1カ月間の純資産総額の実質的な増減額を見てみます。

実質的な増減額は、

(2018.1月末時点の純資産総額) – (2017年12月末時点の純資産総額) x (1カ月間騰落率+1)

で定義します。概ね資金流出入額となります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとして見て下さい。

*DC専用ファンドは参考値扱い

2018年1月 実質的な純資産増減額 

ファンド 信託報酬 1月
増減額
(億円)
12月 前月比 
順位 増減額
1 eMAXIS Slim
新興国株式
インデックス
0.2052% 14.15 1 4.34 3.3

三菱UFJ DC
新興国株式
インデックス
ファンド
0.594% 7.19   1.93 3.7
SBI証券iDeCoで取扱
2 インデックス
ファンド
海外新興国
(エマージング)
株式
[日興DC]
0.594% 5.36 2 3.00 1.8
楽天証券iDeCoで取扱
3 たわら
ノーロード
新興国株式
0.3672% 3.16 3 1.63 1.9
4 eMAXIS
新興国株式
インデックス
0.648% 2.54 11 0.08 30.8
5 楽天
新興国株式
インデックス・
ファ
ンド
0.2696% 1.66 5 1.32 1.3
6 EXE-iつみたて
新興国株式
ファンド
0.1948% 1.33 7 0.68 2.0
7 Funds-i
新興国株式
0.648% 1.17 9 0.53 2.2
8 三井住友・DC
新興国株式
インデックス
ァンド
0.6048% 1.15 8 0.66 1.8
9 SMT
新興国株式
インデックス・
オープン
0.648% 0.90 4 1.50 0.6
10 iFree
新興国株式
インデックス
0.3672% 0.79 10 0.36 2.2
11 <購入・換金
手数料なし>
ニッセイ
新興国株式
インデックス
ファンド
0.36612% 0.63 6 0.87 0.7
12 i-SMT
新興国株式
インデックス
0.3546% 0.27 -- ---   ---
13 Smart-i
新興国株式
インデックス
0.3672% 0.05 12 0.01 5.0

2018年1月も先月に引き続き、1位 eMAXIS Slim 新興国株式。

前月比3.3倍、2位以下を大きく引き離し圧勝といっても良いでしょう。設定時の信託報酬0.3672%から2回の引下げを行い、2017年12月13日には0.2052%と他社を圧倒する信託報酬にしたことが人気の理由でしょう。

2位 インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式[日興AM]。

ちょっと意外な気もしますが、楽天証券iDeCoをはじめ、DC・特定口座での一般販売を含む多くの販売会社がある事、設定日が古く継続して積立している方が多いのでしょう。

3位 たわらノーロード新興国株式

2016年3月14日の設定ですが、2017年12月30日から信託報酬0.3672%に引き下げた事が人気を集めたと推測。

一方、設定が昨年末で、信託報酬の低い<購入・換金手数料なし>ニッセイは11位と振るいません。先月より増加額が減っています。

また、(ベンチマークは異なりますが)超低コストのFOFで注目を集めている楽天・新興国株式・インデックスファンド(楽天・バンガード)、EXE-iつみたて 新興国株式ファンド、それぞれ5位、6位で1億円台。まだ様子見といったところでしょう。

実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?

2018年1月末時点での各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は、各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した値です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。
*eMAXIS Slimの実質コストは、信託報酬以外のコストがeMAXIS(Slimでないほう)と同じと仮定して計算した暫定値です。

1カ月騰落率

2018年1月の1カ月騰落率を見てみます。

実質コスト/12に対して1カ月騰落率をプロットします。

図中、グレーの点線は傾き-1.0の線です。

全ファンド

先ず、ベンチマークの異なるファンドを含めて全てのファンドをプロットします。

新興国株式インデックス

 

今月はiFree(FTSE RAFIエマージング インデックス)の騰落率が非常に高くなっています。楽天・バンガード(FTSE エマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株))やEXE-iつみたて(FTSE エマージング・インデックス)も多少高め。

但し、これはあくまで今月だけの結果であって、これをもって、ファンド(ベンチマーク)の優劣をつけられるものではない事に注意して下さい。

MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとするファンドのみ

次は、MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとするファンドのみプロットします。

新興国株式インデックス

1カ月騰落率は+4%程度。

先ず、2017.12.13に驚異的な信託報酬引下げを行ったeMAXIS Slim、1カ月騰落率(2017.12.29~2018.1.31)は、この引下げ後の信託報酬となりますが、その低いコストに応じた高い騰落率となっています。

明らかにベンチマークとの乖離が大きいのが<購入・換金手数料なし>ニッセイ。2017.10.13の設定ですが、まだ運用は不安定です。

三井住友・DCの乖離も大きいですが、これはいつもの事。

Smart-iはかなり良くなったとは言え未だ暫く様子をみる必要がありそうです。

さらに、たわらノーロードFunds-iも、それぞれマイナス、プラス側に0.05%程度乖離しているようにも見えます。

新興国株式インデックスファンドでは、ある程度の乖離が恒常的に生じているのが現状ですので、上記乖離の有無は、あくまで、その他のファンドがベンチマークに概ね連動しているという前提の下での判定である事に注意して下さい。

3カ月騰落率

*以下、MSCI EMをベンチマークとするファンドのみです。

次に3カ月騰落率です。

新興国株式インデックス

当然ですが、同じマザーファンドで運用する三菱UFJ国際投信(eMAXIS, Slim、三菱UFJ DC)の3本は綺麗に同一直線上にのります。そして、他のファンドに対して、高い騰落率を示すことが多いようです。

勿論、高いから良いというものではなく、その他のファンドと、どちらがよりベンチマークに連動しているのかは判断できません。

1年騰落率

最後に1年騰落率です。

新興国株式インデックス

1年で見ると、三井住友・DCを除くファンドは、概ねベンチマークに連動しているように見えます。

勿論、前述の1~3カ月とはグラフ縦軸のスケールが異なりますので、0.1%以下まで見るとファンドにより騰落率がばらついているという結果には変わりません。

まとめ

以上、(主にMSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとする)新興国株式インデックスファンドについて、実質的な純資産総額の増減額、及び、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているかの評価、2018年1月版でした。

純資産総額の増加額は、圧倒的にeMAXIS Slimが大きくなっています。そして、そのコストの低さに応じた高い騰落率を示しています。

(MSCI EMに連動する)新興国株式インデックスファンドならeMAXIS Slimの一択と言っても良いでしょう。

それを追うたわらノーロード<購入・換金手数料なし>ニッセイは、信託報酬でeMAXIS Slimに大きな差をつけられた上、ニッセイは未だ運用自体も安定していません。

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