ファンド運用状況チェック & 決算報告

[2018年3月版] 新興国株式インデックスファンドの人気(純資産総額増減額)ランキング、運用成績の比較。

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定期的にチェックしている新興国株式インデックスファンドの人気(純資産総額の増減)、及び運用状況確認、2018年3月版です。

主にMSCIエマージング・マーケット・インデックス(以下、MSCI EMと略して表記する場合があります)との連動を目指す新興国株式インデックスファンドについて調査します。

ベンチマークは異なりますが、iFree新興国株式インデックス楽天・新興国株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)EXE-iつみたて新興国株式ファンドも同時に比較します。

先ず、純資産総額の実質的な増減額(=概ね資金流出入額)から、2018年3月に多く購入された人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じMSCIエマージング・マーケット・インデックスといっても、各社のベンチマーク騰落率は異なるからです。
参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

2018年2月末時点の結果は↓を参照して下さい。
参考記事[2018年1月版] 新興国株式インデックスファンドの人気(純資産総額増減額)ランキング、運用成績の比較。

また、先進国株式インデックスファンドの最新の結果は↓を参照して下さい。
参考記事[2018年3月版] 先進国株式インデックスファンドの人気(純資産総額増減額)ランキング、運用成績の比較。

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比較した新興国株式インデックスファンド

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、及び2018年3月末時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*DC専用ファンドは参考値扱い
*eMAXIS Slim、i-SMTの実質コストは、信託報酬以外のコストが、それぞれeMAXIS、SMTと同じと仮定して算出。

ベンチマークがMSCIエマージング・マーケット・インデックス以外のファンド
ファンド 信託報酬 実質コスト 純資産総額(億円)
EXE-i つみたて新興国株式ファンド 0.19480%  --- 3.3
eMAXIS Slim新興国株式インデックス 0.20520% (0.373%) 49.6
楽天・新興国株式インデックス 0.26960%  --- 5.1
i-SMT新興国株式インデックス 0.35460% (0.569%) 0.2
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド 0.36612%  --- 3.6
たわらノーロード新興国株式 0.36720% 0.593% 42.6
iFree 新興国株式インデックス 0.36720% 1.338% 15.7
Smart-i 新興国株式 0.36720% 0.367% 0.2
(日興)インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 0.59400% 0.911% 129.1
三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド *DC専用(SBI証券iDeCoで取扱) 0.59400% 0.761% 169.1
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド 0.60480% 0.768% 14.6
SMT新興国株式インデックス・オープン 0.64800% 0.862% 193.7
野村インデックスファンド・新興国株式[Funds-i] 0.64800% 0.839% 45.3
eMAXIS 新興国株式インデックス 0.64800% 0.816% 345.0

設定から8カ月しかたっていないeMAXIS Slimが約50億円、たわらノーロードより大きくなっています。

 

純資産総額の増減額 [人気ランキング]

先ずは、2018年3月の1カ月間の純資産総額の実質的な増減額をみてみます。

実質的な増減額は、

(2018年3月末時点の純資産総額) - (2018年2月末時点の純資産総額) x (1カ月間騰落率+1)

で定義します。概ね資金流出入額となります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

2018年3月  2018年2月 
順位 ファンド (億円) 順位 (億円)
1 eMAXIS Slim新興国株式 6.58 1 7.45
参考 三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド 4.04   1.97
3 インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 3.18 3 1.68
4 たわらノーロード新興国株式 1.24 7 0.54
5 SMT新興国株式インデックス・オープン 1.05 8 0.45
6 野村インデックスファンド・新興国株式 0.81 11 0.09
7 iFree 新興国株式インデックス 0.73 6 0.60
8 EXE-i つみたて新興国株式ファンド 0.60 5 0.82
9 楽天・新興国株式インデックス 0.57 4 0.87
10 eMAXIS 新興国株式インデックス 0.47 14 -2.84
11 三井住友・DC新興国株式インデックスファンド 0.44 9 0.34
12 <購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド 0.33 10 0.28
13 Smart-i 新興国株式 0.10 12 0.08
14 i-SMT新興国株式インデックス 0.04 13 -0.08

*参考までに先月(2018年2月)の値も示しています。

2018年3月も先月に引き続き、

1位 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

信託報酬の圧倒的な低さ、そして運用の安定性、現時点でMSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドとしては敵なし、確定拠出年金以外ではeMAXIS Slimの独壇場と言っても良いでしょう。

ベンチマークは異なりますが、eMAXIS Slimと同等の信託報酬のEXE-iつみたてや、楽天バンガード、先月より順位を落とし、ちょっと伸び悩んでいるように見えます。eMAXIS Slimには遠く及びません。

比較的低コストのi-SMTSmart-iは最下位と、殆ど伸びておらず苦戦しています。

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実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離は?

2018年3月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

1カ月騰落率

2018年3月の1カ月騰落率を見てみます。

実質コスト/12に対して1カ月騰落率をプロットします。

 

全ファンドの騰落率

先ずは、ベンチマークの違いを無視し、全てのファンドをプロットします。

図中、グレーの点線は傾き-1.0の線です。

新興国株式インデックスファンド

 

今月はマイナスの騰落率ですが、楽天・新興国EXE-iつみたての下落率が小さくなっています。一方で、FTSE RAFIエマージング インデックスをベンチマークとするiFreeの下落率が大きくなっています。

もっとも、1カ月騰落率だけでベンチマークの異なるファンドを比較しても意味がありませんので、あくまでも参考程度に留めておいてください。

 

MSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指すインデックスファンドのみ

ここからが本番です。

上記グラフから、MSCI EMとの連動を目指すファンドのみを抜き出してプロットします。

尚、上図で、(毎度の事ですが)三井住友・DCの乖離が大きい事がわかりますので、下図ではプロットしてありません。

新興国株式インデックスファンド

 

明らかに、Smart-i、たわらノーロードが大きく乖離しています。

たわらノーロード、今年になってから何故か不安定な運用が続いています。

 

次に、比較的乖離の少ないと思われるファンドだけを抜き出し、拡大してプロットしてみます。

新興国株式インデックスファンド

 

三菱UFJ国際投信の3本(eMAXIS、eMAXIS Slim、三菱UFJ DC)とFunds-iSMT/i-SMTの2本とで2極化しているように見えます。どちらが、よりベンチマークに近い運用になっているのかは判断できません。

その中で、明らかに日興インデックスがプラス側に若干乖離しています。

尚、設定から6カ月近い<購入・換金手数料なし>ニッセイ、今までは不安定な運用が続いていましたが、2018年3月になり、かなりベンチマークに近い騰落率になっています。ニッセイは実質コストではなく、信託報酬でプロットしていますので、これに信託報酬以外のコストを加えると、概ねSMT/i-SMTと同一線上にのると推測されます。

 

6カ月騰落率

次に6カ月騰落率と実質コストの関係を見てみます。

新興国株式インデックスファンド

信託報酬の低さで他を圧倒するeMAXIS Slim、そのコストの低さに応じた高い騰落率になっています。もはや敵なし。

 

まとめ

以上、主にMSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドについて、実質的な純資産総額の増減額、及び、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているかの評価、2018年3月版でした。

もはや新興国株式インデックスファンドでは、eMAXIS Slimの独壇場といっても良いでしょう。

圧倒的な信託報酬の低さ、安定した運用、コストの低さに応じた高い騰落率、そして純資産総額も順調に伸びています。

eMAXIS Slimに続く2番手が欲しいところですが、比較的低コストと言われるMSCI EMのインデックスファンドでは、信託報酬の違いだけでなく、運用の安定性でも未だ問題を残しているようです。

尚、ベンチマークは異なりますが、EXE-iつみたて楽天・バンガード、純資産総額の伸びで若干足踏みといった状況になっています。

 

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