[2017年1月版 新興国株式インデックスファンド]実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? そして真のベンチマークとの乖離は?

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昨日記事にした先進国株式に続き、今回は新興国株式の2017年1月版です。

*新興国株式2016年12月版はこちら

MSCI emergingに連動する新興国株式インデックスファンドについて、

・ファンドの騰落率に、ちゃんと実質コスト(信託報酬+α)が反映されているか?

・ベンチマークとの乖離、統一したベンチマークのもと、さらにコスト分を差し引いた純粋な乖離

を調べます。

使ったデータは、各ファンドの2017年1月末時点でのマンスリーレポートです。

尚、新興国株式の場合、「たわらノーロード」が、未だ設定から1年たっておらず、データがないため、1カ月、6カ月の騰落率を比較します。

ベンチマーク

新興国株式の主要なインデックスファンドのベンチマークは以下のようになっています。

たわら、三井住友DC、Funds-i  : 配当込(グロス:配当課税考慮せず)

SMT、eMAXIS、日興インデックス : 配当含まず

*たわらノーロード、三井住友DCについては、運用会社に電話で確認し、グロスである事を確認しました。Funds-iは、ベンチマーク騰落率が同じであることから、グロスと推測されます。

実質コストがファンド騰落率に反映されているか?

1カ月騰落率

先ずは1カ月騰落率で見てみます。

MSCI-emerging-1month-funds_20170220

1カ月騰落率と実質コスト(1カ月なので1/12にしています)の関係です。

グレーの点線は傾き-1の線です。

(注意)コストと騰落率の関係は、理想的には、その傾き=-[ベンチマークの騰落率+1]となります。例えば、ベンチマーク騰落率が+10%なら傾き-1.1、-10%なら傾き-0.9となります。騰落率が+-10%以内だったら、傾き-0.9~-1.1の範囲に収まるという事です。

各ファンドの実質コスト、信託報酬の差が小さい事もあり、先進国株式のような明確な依存は認められません。

但し、先月は高い騰落率を示した三井住友・DC(殆どを先物で運用)、今回は、逆に突出して低く、運用が安定しません。1カ月で0.50%近い差となっており、決して無視できる値ではありません。

6カ月騰落率

次に、6カ月の騰落率です。

MSCI-emerging-6month-funds_20170220

1カ月同様、コスト依存、あまり明確ではありません。

一方、先月同様、三井住友・DCだけは、突出して低い値となっています。これでは、いくら信託報酬、実質コストが低くても意味がありません。

結論

基本的な傾向は先月と同じです。

相変わらず、三井住友・DCの不安定な運用が目立ちます。

ベンチマークとの乖離、真のファンド間比較

ベンチマークを全て「たわらノーロード」に合わせ、かつ、実質コスト分を差し引いた、真のベンチマークとの乖離を見てみます。

*「たわらノーロード」のベンチマークは、MSCI emerging(配当込・グロス)です。

具体的な評価方法は、先進国株式の場合と同じですのでこちらを参照して下さい

要は、統一、かつコスト分を差し引いたベンチマークを下式から計算し、

(ベンチマーク(たわら)騰落率 + 1 ) x ( 1 – (各ファンドの)期中実質コスト) – 1

これと、ファンド騰落率の差を見ました。

これも、1カ月、6カ月の両方で見てみます。

横軸は各ファンドのマザーファンドの純資産総額です。

MSCI-emerging-1month-funds_tracking_error_20170220MSCI-emerging-6month-funds_tracking_error_20170220

1カ月、6カ月とも、三井住友・DCの乖離が大きくなってます。

それ以外は、概ね横並びといった感じです。

最後に

以上、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているか、及び、ベンチマークの違い、及び実質コストの影響を除外したベンチマークとの乖離を評価しました。

新興国株式の場合、実質コストと騰落率の関係、コスト差が小さい事もあり、あまり明確な依存性を見る事は出来ませんでした。

いつものように三井住友・DCだけが、不安定な運用が続いています。

今後も継続的に監視していきます。

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