[2017年4月版 新興国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? そして真のベンチマークとの乖離は?

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先日、MSCI Kokusaiとの連動を目指す先進国株式インデックスファンドについて、実質コスト(信託報酬+α)が、ちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そして、(統一された)ベンチマークとファンドの騰落率の乖離を報告しました。

[2017年4月版 先進国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? そして真のベンチマークとの乖離は?
毎月定期的にチェックしているMSCI Kokusaiとの連動を目指す先進国株式インデックスファンドの運用状況チェック 2017年4月版です。...

今回は、新興国株式インデックスファンドMSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとするファンドについて同様に調査します。

使用したデータは、各ファンドの2017年4月末時点での月報、マンスリーレポートです。

*マンスリーレポートの騰落率が小数点第1位までしか記載されていないファンドについては、基準価額から独自に計算し、小数点第2位までの値で比較します。

尚、新興国株式インデックスファンドについては2017年1月末時点でも調査しており、その結果は↓を参照して下さい。

[2017年1月版 新興国株式インデックスファンド]実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? そして真のベンチマークとの乖離は?
昨日記事にした先進国株式に続き、今回は新興国株式の2017年1月版です。*新興国株式2016年12月版はこちら。MSCI emergingに...

比較したファンド

MSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指して運用する下記のインデックスファンドを比較しました。

*以下、[ ]内に示した略称で表記します。

  • たわらノーロード 新興国株式  [たわら]
  • eMAXIS 新興国株式インデックス [eMAXIS]
  • 野村インデックスファンド・新興国株式<Funds-i>  [Funds-i]
  • SMT 新興国株式インデックス・オープン   [SMT]
  • (日興)インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式  [日興DCインデックス]
  • 三井住友・DC新興国株式インデックスファンド  [三井住友・DC]
  • iFree 新興国株式インデックス  [iFree]
    *iFreeはベンチマークがFTSE RAFI エマージングインデックスと異なりますが、参考値として記載します。

3カ月騰落率

前回の調査が1月でしたので、先ずは、3カ月間の騰落率で見てみます。

実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?

調査した全ファンドの実質コストに対する3カ月騰落率のグラフです。

MSCI-em-3m-funds-1_20170518

iFreeの騰落率が大幅に悪くなっています。但し、これはベンチマークの違いによるもので、この3カ月に限った現象かもしれません。iFree新興国株式については↓の記事を参照にして下さい。

大和投資信託「iFree 新興国株式インデックス」ってベンチマークが違うけど、どうなの? 
新興国株式インデックスファンドとしては、信託報酬が突出して低い大和投資信託が運用するiFree 新興国株式インデックス。ただ、懸念されるのは...

MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとするファンドの中では、三井住友・DCが他のファンドより1%程度低下してます。先物運用が主体の三井住友・DC、前回調査時と同様、苦戦しています。

上記グラフはiFree、及び三井住友・DCの影響で、他のファンドの差がよく分かりませんので、次に、この二つのファンドを除いてプロットしてみます。

MSCI-em-3m-funds-2_20170518

SMT、及びFunds-iが若干、騰落率が低く見えます。

真のベンチマークとの乖離は?

たわらノーロードのベンチマーク(配当込・gross)を基準とし、これに対する各ファンドの騰落率との乖離を見てみます。

また、各ファンドの騰落率は、実際の騰落率から実質コスト分を差引いた値を用います。

これにより、統一されたベンチマークのもと、運用そのものに起因するベンチマークからの乖離を評価する事が出来ます。これを「真のベンチマークからの乖離」と定義します。

*正確には、grossとnetの間に真のベンチマークがあると思われます。そういう意味では、「真」というのは、若干偽り有りですが。。

さて、3カ月のデータを見てみます。横軸は各ファンドのマザーファンド純資産総額です。

MSCI-em-3m-funds_tracking_error-1_20170518

ベンチマークが異なるiFreeは除外しています。

やはり三井住友・DCのマイナス乖離が大きくなっています。

次に、三井住友・DCを除外してプロットしてみます。

MSCI-em-3m-funds_tracking_error-2_20170518

ベンチマークがgross、即ち配当課税を含んでいない為、ベンチマークからの乖離はマイナスになるのが通常ですが、何故かグラフ中の全ファンドがプラス側にシフトしています。

そして、騰落率の低いSMTFunds-iが、ベンチマークとの乖離という点では、最も小さいという事になります。

1年騰落率

同じように1年騰落率を比較します。

実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?

MSCI-em-1y-funds-1_20170518

1年騰落率で見ると、三井住友・DC、他のファンドより3%程度低くなっています。3%というと、もう同じベンチマークに連動するインデックスファンドとは思えないほどの違いです。

次に三井住友・DCを除外してプロット。

MSCI-em-1y-funds-2_20170518

たわらだけが0.2%ほど突出して騰落率が大きくなっています。

真のベンチマークとの乖離は?

三井住友・DCに関しては見るまでも有りませんので、これを除外してプロット。

MSCI-em-1y-funds_tracking_error-2_20170518

配当込・grossをベンチマークとすると、最も乖離が小さいのがたわら

先ほど、「たわらだけが突出して騰落率が高い」と表現しましたが、「他のファンドが低い」という表現の方が正しいと推測されます。(この辺の正確な判断は難しいところですが…)

まとめ

以上、MSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドについて、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているか、及び、ベンチマークを統一し、さらに実質コストの影響を除外したベンチマークとの乖離の評価、2017年4月版でした。

2017年4月においても、三井住友・DCの騰落率の低さ・ベンチマークとの乖離の大きさが目立っています。

その他のファンドは、1年間騰落率で見ると、たわらがベンチマークとの乖離が小さく、それに信託報酬・実質コストの低さも加わり、騰落率が最も高くなっています。

今後も継続的に監視していきます。

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