[2017年7月版 新興国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか?

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先日の先進国株式インデックスファンドに続き、今回は、MSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドの運用状況チェック 2017年7月版です。

参考記事[2017年7月版 先進国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか?

各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それが、ちゃんとファンド騰落率に反映されているかを確認します。

折角、信託報酬の低いファンドを選択しても、それが騰落率に反映されなければ意味がありません。

また、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書に記載されていますが、これを信じてはいけません

例えば、同じMSCIエマージング・マーケット・インデックスといっても、各運用会社が、独自に円換算している事、さらに、配当含む・含まない(プライス)、そして配当込でもグロス(配当課税無)・ネット(配当課税有)と様々で、同じ基準で評価していないからです。

参考記事各アセットクラスのインデックスファンドのベンチマーク(配当有無、配当込の場合グロス、ネット)、及びその騰落率をまとめました。

使用したデータは、各ファンドの2017年7月末時点での月報、マンスリーレポートです。

*マンスリーレポートの騰落率が小数点第1位までしか記載されていないファンドについては、基準価額から独自に計算し、小数点第2位までの値で比較します。

尚、2017年4月末時点での結果は↓を参照して下さい。

参考記事[2017年4月版 新興国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? そして真のベンチマークとの乖離は?

また各ファンドの信託報酬、実質コストは↓の記事を参考にして下さい。

参考記事インデックスファンド・コスト比較

比較したファンド

MSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指して運用する下記のインデックスファンドを比較しました。

*以下、[ ]内に示した略称で表記します。

  • たわらノーロード 新興国株式  [たわら]
  • eMAXIS 新興国株式インデックス [eMAXIS]
  • 野村インデックスファンド・新興国株式<Funds-i>  [Funds-i]
  • SMT 新興国株式インデックス・オープン   [SMT]
  • (日興)インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式  [日興DCインデックス]
     *楽天証券 個人型確定拠出年金(iDeCo)でも取扱っているファンドです。
  • 三井住友・DC新興国株式インデックスファンド  [三井住友・DC]
  • iFree 新興国株式インデックス  [iFree]
    *iFreeはベンチマークがFTSE RAFI エマージングインデックスと異なりますが、参考値として記載します。

実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?

前回の調査が4月でしたので、先ずは、3カ月間の騰落率で見てみます。

3カ月騰落率

調査した全ファンドの実質コストに対する3カ月騰落率のグラフです。

新興国株式インデックスファンド

グラフ中、茶色の点線がベンチマークの値です。ベンチマークはたわらノーロード 新興国株式の月報に記載されている値で、配当込、配当の課税を考慮しないグロスです。

iFreeの騰落率が大幅に低くなっています。但し、これはベンチマークの違いによるもので、この3カ月に限った現象かもしれません。iFree新興国株式については↓の記事を参照して下さい。

参考記事大和投資信託「iFree 新興国株式インデックス」ってベンチマークが違うけど、どうなの? 

iFree以外のファンドの相関が上図ではよく分かりませんので、iFreeを除外してプロットしてみます。

新興国株式インデックスファンド

今度は、同じMSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとするファンドにもかかわらず、三井住友・DCが他のファンドより0.4%程度高くなっています。明らかにベンチマークより上方に乖離していると言って良いでしょう。

先物運用が主体の三井住友・DC、前回調査時と同様、苦戦しています。

さらに、今度は三井住友・DCも除外してプロットしてみます。

新興国株式インデックスファンド

Funds-iがマイナス側に乖離しているように見えます。

1年騰落率

次に1年騰落率です。

新興国株式インデックスファンド

3カ月ではプラス側に乖離していた三井住友・DCですが、1年間で見ると1%以上マイナス側に乖離しています。

プラスに乖離したり、マイナスに乖離したりと安定しない運用である事が良くわかります。

次に、三井住友・DCを除外してプロットしてみます。

新興国株式インデックスファンド

*図中のグレーの点線は傾き1の線を適用に描いているだけです。実際の騰落率とコストの傾きは単純には-(1+騰落率)となります。

たわらSMTがプラス側、eMAXISFunds-i日興インデックスがマイナス側と2つのグループに分かれているように見えます。

グロスのベンチマーク騰落率は31.7%で、このグラフの範囲外(上方)にあります。

グロスのベンチマークより下方にくるのは当然ですので、どちらが、より真のベンチマークに近いのかは、残念ながら判断出来ません。

強いて言えば、SMTがコストのわりに騰落率が高く、ちょっとプラス側に乖離している可能性が高そうだ、という事でしょうか。

尚、先進国株式の場合、明確な騰落率のコスト依存性が観察されましたが、新興国株式ではよく分かりません。これは、1つには、先進国株式の場合、ファンドによって実質コストの差が最大0.7%程度あったのに対し、新興国株式では、0.1%以内と非常に狭い範囲で見ているからです。 

(eMAXIS Slim 新興国株式のように低コストのファンドのデータが揃うまで待つか、あるいは、もっとコストの高いファンドを含めて比較すれば良かったのですが・・・)

まとめ

以上、MSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドについて、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているかの評価2017年7月版でした。

2017年7月においても、三井住友・DCの乖離の大きさが目立っています。

その他のファンドについては、概ね、信託報酬・実質コストに応じた騰落率を示していますが、調査したファンドのコスト差が小さく、細かいところまでは正確には判断しかねるといった結果です。

今後も継続的に監視していきます。

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