ファンド評価・解説・比較

【先進国株式インデックスファンド】2017年のベスト・ファンド、そして2018年おすすめのファンドは?

投稿日:2018年1月8日 更新日:

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MSCI Kokusai(コクサイ)との連動を目指す先進国株式インデックスファンドの中から、2017年最も優れたファンド、そして2018年に期待できるファンドを(可能な限り客観的なデータから)選びます。

インデックスファンドとしての評価の基準は、

  • 信託報酬、実質コストが低い事
  • 純資産総額(マザーファンド含む)が大きい事、そして順調に資産を伸ばしている事
  • ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)がない事

この3点に注目して比較していきます。

比較したのは下表のファンド。以降、下表記載の略称で表記する場合があります。

*DC専用ファンドが2ファンド含まれていますが参考値として取り扱います。

比較した先進国株式インデックスファンド
ファンド 略称
たわらノーロード先進国株式 たわら
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国株式
インデックスファンド
ニッセイ
iFree 外国株式インデックス
(為替ヘッジなし)
iFree
eMAXIS Slim
先進国株式インデックス
eMAXIS Slim
i-SMT グローバル株式 i-SMT
Smart-i 先進国株式
インデックス
Smart-i
外国株式インデックスe インデックスe
SMTグローバル株式
インデックス・オープン
SMT
野村インデックスファンド
・外国株式
Funds-i
eMAXIS 先進国株式
インデックス
eMAXIS
[日興]
インデックスファンド
海外株式(ヘッジ無)
日興DCインデックス
三井住友・DC外国株式
インデックスファンドS
[DC専用]
三井住友・DC
DCニッセイ外国株式
インデックス [DC専用]
DCニッセイ

 

新興国株式については↓の記事を参照して下さい。
参考記事【新興国株式インデックスファンド】2017年のベスト・ファンド、そして2018年おすすめのファンドは?

また2017年に新規設定されたファンドについては↓の記事もお読みください。
参考記事2017年新規設定インデックスファンド 人気ランキング。2018年に向けて期待のファンドは?

 

【先進国株式インデックスファンド】実質コスト ランキング

先ずは、信託報酬にそれ以外のコストを加えた実質コストのランキングです。

*実質コストは直近の決算時の値。
*DC専用ファンドは参考値扱い。
*eMAXIS Slim、i-SMTの実質コストは、それぞれ信託報酬以外のコストがeMAXIS、SMTと同じと仮定して計算。よって参考値扱い。

 

2017年 期中平均実質コスト・ランキング

2017年期中に信託報酬の引下げがあったファンドは日数で按分し、2017年平均コストとして比較します。

[先進国株式インデックスファンド]
2017年実質コストランキング
順位 ファンド 2017年平均コスト
信託報酬 実質コスト
(参考) 三井住友・DC 0.1728% 0.241%
(参考) i-SMT 0.2052% (0.245%)
(参考) Smart-i  0.2160% ---
1 たわらノーロード 0.2430% 0.281%
2 iFree  0.2216% 0.292%
(参考) eMAXIS Slim 0.2132% (0.306%)
3 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
0.2148% 0.335%
(参考) DCニッセイ 0.2268% 0.378%
4 インデックスe 0.540% 0.573%
5 SMT 0.540% 0.580%
6 Funds-i 0.594% 0.615%
7 eMAXIS 0.648% 0.741%
8 日興DC
インデックス
0.9072% 0.946%

1位 たわらノーロード先進国株式。

信託報酬は最安値ではありませんが、信託報酬以外のコストが低く堂々の1位となりました。

2位  iFree外国株式インデックス
*iFreeの実質コストは約3カ月間の決算から年間値に換算した値。

3位  <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

と続きます。

信託報酬では最安値の<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式ですが、信託報酬以外のコストが高く、実質コストでは3位となりました。

(注)iFree、ニッセイは2016年の実質コストです。2018.1には最新の実質コスト(2017年)が判明しますのでその値に注目です。

 

2018年の信託報酬・実質コストは?

既に信託報酬の引下げを公表している分を含めて2018年の実質コストのランキングです。

*信託報酬以外のコストは毎年変わりますが、ここでは現時点での値をそのまま使用します。

[先進国株式インデックスファンド]
2018年実質コストランキング
順位 ファンド 2018年コスト
信託報酬 実質コスト
(参考) eMAXIS Slim 0.11826% (0.211%)
(参考) 三井住友・DC 0.1728% 0.241%
(参考) i-SMT 0.2052% (0.245%)
1 たわらノーロード 0.2160% 0.254%
2 iFree  0.2052% 0.275%
3 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
0.20412% 0.324%
(参考) DCニッセイ 0.20412% 0.355%
(参考) Smart-i  0.2160% ---
4 インデックスe 0.540% 0.573%
5 SMT 0.540% 0.580%
6 Funds-i 0.594% 0.615%
7 eMAXIS 0.648% 0.741%
8 日興DC
インデックス
0.9072% 0.946%

2017年後半になって各社、相次いで信託報酬引下げを発表しましたが、実質コストランキングでは2018年も2017年と順位は変わりません。

1位 たわらノーロード先進国株式

となります。

但し、未だ実質コストが不明の為、参考値扱いとしていますが、驚異的な信託報酬引下げを発表したeMAXIS Slim、2017年の運用成績を見る限り、信託報酬以外のコストがそう高くなっているようには見えませんので(後述)、他のファンドがeMAXIS Slimに勝つことは難しいでしょう。

という事で、

参考値ながら、事実上の1位は eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

また、それを追う2番手として、これも参考値ながらi-SMT グローバル株式にも注目です。

 

【先進国株式インデックスファンド】純資産総額ランキング

ファンドを選択する上で重要な指標の一つが、ファンド、及びマザーファンドの純資産総額。

純資産総額が大きいほど、安定した運用が期待でき、そして信託報酬以外のコストを抑える事にもつながります。さらに繰上償還のリスクも減ります。

 

マザーファンド 純資産総額

先ずはマザーファンドの純資産総額のランキングです。

純資産総額は、それぞれのファンドの決算報告書から引用していますので、決算時期により最大1年、時期のずれがある事をご承知おきください。

マザーファンド純資産総額
順位 ファンド 純資産総額
(億円)
1 Funds-i 3,644
2 i-SMT / SMT 3,065
3 たわらノーロード 2,790
4 eMAXIS Slim / eMAXIS 2,701
5 インデックスe 2,262
 (参考) 三井住友・DC 1,656
6 日興DCインデックス 826
7 iFree 790
8 <購入・換金手数料なし>ニッセイ / DCニッセイ 624
9 Smart-i 19

1位 野村インデックスファンド・外国株式(Funds-i)

2位 i-SMT グローバル株式SMT グローバル株式

3位 たわらノーロード先進国株式

そして

4位 eMAXIS Slim先進国株式eMAXIS先進国株式

となります。

ここまでは3,000億円程度の純資産総額がありますので十分と言って良いでしょう。

一方、iFree外国株式<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式は、マザーファンド純資産総額が1,000億円以下で、ここが、これらのファンドの弱みとなります。

 

2017年末時点でのファンド純資産総額

各ファンドの2017年12月末時点での純資産総額のランキングです。

ファンド純資産総額(2017.12末)
順位 ファンド 純資産総額(億円)
1 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
757.2
2 SMT 639.6
(参考) 三井住友・DC 412.7
3 eMAXIS 366.2
4 たわらノーロード 190.1
5 インデックスe 162.7
6 日興DCインデックス 104.0
(参考) DCニッセイ 98.4
7 Funds-i 77.0
8 eMAXIS Slim 30.0
9 iFree 9.7
10 i-SMT 0.2
11 Smart-i 0.0

1位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式

2位 SMT グローバル株式 

3位 eMAXIS 先進国株式

となります。

 

2017年の純資産総額 実質増減額

次に、ファンドの2017年の純資産総額の実質的な純資産の増減額を見てみます。

実質的な増減額は、

(2017.12月末時点の純資産総額) – (2016年12月末時点の純資産総額) x (1年間騰落率+1)

で定義します。

概ね資金流出入額と思って良いでしょう。

前章のファンド純資産総額は設定時期に大きく依存しますが、ここでは、2017年に限定しますので、今、最も人気のある、そして多くの方が投資しているファンドのランキングを知る事が出来ます。

*eMAXIS Slimは設定日が2017.2.27なので若干不利な比較となっています。また、i-SMT、SMTは設定日が2017年後半と遅いので参考値として見て下さい。

2017年純資産総額 実質増減額
順位 ファンド 実質増減額(億円)
1 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
295.0
2 たわらノーロード 118.8
(参考) DCニッセイ 71.6
(参考) 三井住友・DC 62.3
3 eMAXIS Slim 30.0
4 Funds-i 9.2
5 iFree 4.6
6 i-SMT 0.2
7 Smart-i 0.0
8 日興DCインデックス -9.1
9 インデックスe -13.6
10 SMT -16.3
11 eMAXIS -68.0

1位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式

2位以下を大きく引き離してのトップとなります。

2位 たわらノーロード先進国株式

3位 eMAXIS Slim先進国株式

となります。

コストの高いファンドは、(Funds-iを除き)マイナス(資金流出)となっています。

中でもeMAXIS 先進国株式の減少が大きく、一部がeMAXIS Slimに流れたとしても、まだマイナスとなります。(eMAXISeMAXIS Slimを足しても-38億円)

 

2017年12月 1カ月限定

新規設定ファンドを含めて評価、そして来年を占うために、2017年12月の1カ月だけの実質的な純資産総額の増減額を見てみます。

2017年12月純資産総額 実質増減
 順位 ファンド  実質増減額(億円)
1 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
30.5
(参考) 三井住友・DC 12.9
2 たわらノーロード 12.3
(参考)  DCニッセイ 6.5
3 eMAXIS Slim 5.5
4 SMT 2.7
5 Funds-i 0.3
6 i-SMT 0.1
7 iFree 0.1
8 Smart-i 0.0
9 日興DCインデックス -0.1
10 インデックスe -0.9
11 eMAXIS -3.2

TOP3の順位は年間結果と同じで、依然、人気があるのは<購入換金手数料なし>ニッセイ

ただ、3位のeMAXIS Slimと、1位、2位の差が徐々にですが縮まってきています。

 

【先進国株式インデックスファンド】2017年の運用成績

騰落率ランキング

1年間、及び6カ月(2017年7月~12月)の騰落率を見てみます。

ランキングは1年騰落率でつけています。

順位 ファンド 1年騰落率 6カ月騰落率
(参考) 三井住友・DC 18.73% 11.48%
1 iFree 18.64% 11.48%
2 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
18.61% 11.46%
3 たわらノーロード 18.60% 11.44%
(参考) DCニッセイ 18.59% 11.45%
インデックスe 18.32% 11.32%
SMT 18.25% 11.29%
Funds-i 18.15% 11.21%
eMAXIS 18.12% 11.20%
日興DCインデックス 17.92% 11.14%
---  eMAXIS Slim --- 11.45%
---  i-SMT --- ---
---  Smart-i --- ---

1位 iFree外国株式インデックス

2位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式

3位 たわらノーロード先進国株式

となります。

1位~3位の差は0.04%と僅差です。

尚、2017年2月に設定されたeMAXIS Slim先進国株式は1年騰落率のデータはありませんが、6カ月騰落率で見ると、iFreeニッセイに次いで3位となります。

 

ベンチマークとの乖離。実質コストと騰落率の関係。

いくら騰落率が高くても、それがベンチマークとの乖離によるものであれば、たとえ上振れだったとしてもインデックスファンドとして良いファンドとは言えません。

そこで、実質コストに対する騰落率の関係からベンチマークとの乖離を見てみます。

 

2017年 1年間騰落率

先ずは2017年の1年間の騰落率です。

先進国株式インデックスファンド

Funds-iだけは若干下振れしていますが、他のファンドは概ね実質コストに応じた騰落率となっています。

即ち、ベンチマークとの乖離は殆ど無いと言って良いでしょう。

*Funds-iは2017年11月にマイナス乖離を起こし、その影響が出ています。
参考記事[2017年11月版 先進国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか?

肝心のiFree<購入・換金手数料なし>ニッセイたわらノーロードの比較ですが、ここまで信託報酬・実質コストの差が小さいと、騰落率の差がベンチマークとの乖離なのか、あるいは、最新の実質コストが異なるのかを判別する事は出来ません。

たわらノーロードの実質コストは2017/10/12と最近ですが、iFreeは2016/11/30、<購入・換金手数料なし>ニッセイは2016/11/21と古く、2017年の実質コストは下がっている可能性も否定できません。(しかもiFreeは約3カ月間だけの決算から年間コストに換算したものですので誤差も大きいと推測されます)

iFreeニッセイとも近日中に新しい運用報告書がアップされる筈ですので、その際に本記事も更新します。

 

2017年 下半期6カ月騰落率

1年間騰落率ではeMAXIS Slimのデータがありませんので、下半期 6カ月だけの騰落率を見てみます。

先進国株式インデックスファンド

eMAXIS Slim 先進国株式の実質コストは、信託報酬以外のコストがeMAXISと同じと仮定して出したものですが、騰落率が他のファンドと同一線上にのっていることから、この仮定に大きな間違いがない、言い換えると、eMAXIS Slimの信託報酬以外のコストは、eMAXISと概ね同等だと推測できます。

 

2018年の騰落率はどうなるか?

信託報酬以外のコストが直近の値と変わらない、さらに全ファンドともベンチマークとの乖離がないという仮定のもの、2018年の騰落率をイメージしてみます。

先進国株式インデックスファンド

勿論、実際の騰落率はわかりませんので、あくまでイメージです。

当然ですが、信託報酬・実質コストが格段に低いeMAXIS Slim先進国株式の騰落率が最も高くなる事でしょう。

 

まとめ

以上、コスト(信託報酬・実質コスト)、純資産総額、騰落率(ベンチマークとの乖離)の3点からMSCI Kokusaiをベンチマークとする先進国株式インデックスファンドを評価・比較しました。

2017年のベスト・ファンドは?

以下の3本であれば、大きな違いは有りませんが、

  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックス
  • たわらノーロード 先進国株式
  • iFree外国株式インデックス

(ここからは、おもいきっり主観が入ります)

本サイトが選ぶ、2017年先進国株式インデックスファンドのベスト・ファンドは、

実質コストの低さ、マザーファンド純資産総額の大きさから、

たわらノーロード 先進国株式

とします!

コストの低さが騰落率に若干反映されていない点が気になりますが、これがベンチマークとの乖離に起因するものかどうか明確でないことから、現時点で実質コストが最も低い点を重視しました。また、新規流入資金はニッセイに負けますが、それにあまるマザーファンド純資産総額の大きさを評価した結果です。

 

2018年 先進国株式、お勧めのファンドは?

ずばり、

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

驚異的な信託報酬の引下げを2018/1/30より行い、他のファンドと大きく差をつけた単独首位のコスト、大きなマザーファンド、設定から1年経っていませんが既に安定した運用を見せていることなどを評価しました。

*勿論、投資、及びファンドの選択は自己責任で行ってください。

個人型確定拠出年金(iDeCo)で投資を始めようと思っている方、iDeCoeMAXIS Slimを取扱っているのはマネックス証券です。
公式サイト マネックス証券 iDeCo

つみたてNISA特定口座eMAXIS Slimに投資したい方は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券など。
公式サイト SBI証券 楽天証券 マネックス証券

最新の先進国株式インデックスファンドの状況は下記記事を参照下さい。本記事と結論が変わっている場合もあります。

 

「2017年ベストファンド、2018年のおすすめのファンド」シリーズの他のアセットクラスは↓の記事を参照して下さい。

2017年に新規設定されたファンドについては↓の記事もお読みください。
参考記事2017年新規設定インデックスファンド 人気ランキング。2018年に向けて期待のファンドは?

また各ファンドの最新の信託報酬、実質コストは↓の記事を参考にして下さい。
参考記事インデックスファンド・コスト比較

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