[2017年2月版 先進国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? そして真のベンチマークとの乖離は?

スポンサーリンク

スポンサーリンク

シェアする

毎月定期的にチェックしているインデックスファンドの運用状況チェック。

各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それが、ちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そして、ベンチマークとファンドの騰落率の乖離を確認します。

折角、信託報酬の低いファンドを選択しても、それが騰落率に反映されなければ意味がありません。

また、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書に記載されていますが、これを信じてはいけません

例えば、同じMSCI kokusaiといっても、各運用会社が、独自に円換算している事、さらに、配当含む・含まない(プライス)、そして配当込でもグロス(配当課税無)・ネット(配当課税有)と様々で、同じ基準で評価していないからです。

詳しくは↓の記事を参照して下さい。

各アセットクラスのインデックスファンドのベンチマーク(配当有無、配当込の場合グロス、ネット)、及びその騰落率をまとめました。
はじめに各アセットクラス毎に多くのインデックスファンドがありますが、そのベンチマークとなる指数、同じ指数を使っていても、実は、配当を含む、含...

今回は、MSCI Kokusaiとの連動を目指す先進国株式ファンドについて調査します。

使ったデータは、各ファンドの2017年2月末時点での月報、マンスリーレポートです。

尚、2017年1月末時点での結果は↓を参照して下さい。

[2017年1月版 先進国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? そして真のベンチマークとの乖離は?
MSCI Kokusaiとの連動を目指す先進国株式ファンド、各社、実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それが、ちゃんとファンド騰落率に...

実質コストがファンド騰落率に反映されているか?

1カ月騰落率

先ずは1カ月騰落率で見てみます。

上段のグラフが2月の結果、下段は既に報告した1月の結果です。

MSCI-Kokusai-1month-funds_20170320

MSCI-Kokusai-1month-funds_20170217

1月(下段)は、各ファンドとも概ね実質コストに応じた騰落率となっていますが、2月(上段)は若干ずれてきているように見えます。たわらノーロードiFreeが同程度、それに対しニッセイ<購入・換金手数料なし>が0.02%プラス側にずれています。

日次データの騰落率を確認してみましたが、たわらノーロードニッセイ<購入・換金手数料なし>、2月1日に騰落率(前日比)で0.027%の差がついており、これが影響しているようです。ただ、乖離といっても、0.02%程度の話ですので、許容しなければいけないレベルかと考えます。

1年騰落率

次に、1年の騰落率です。

MSCI-Kokusai-1year-funds_20170320

*ニッセイの信託報酬、期中に引下げがありましたが、これを考慮し、日割りで信託報酬を計算し、それに、それ以外のコストを加え、実質コストとしています。

ニッセイ<購入・換金手数料なし>は、依然、トランプ大統領誕生時の大幅下方乖離の影響が見えていますが、後は概ね実質コストに応じた騰落率になっていると言って良いでしょう。

ベンチマークとの乖離、真のファンド間比較

ベンチマークを全てたわらノーロードのベンチマークに合わせ、かつ、実質コスト分を差し引いた、真のベンチマークとの乖離を見てみます。

*「たわらノーロード」のベンチマークは、MSCI Kokusai(配当込、配当課税考慮無のグロス)です。

尚、本来は配当課税有(ネット)のベンチマークを基準とした方が、より真の乖離が見えるかと思いましたが、残念ながら、唯一、ネットを採用しているニッセイ<購入・換金手数料なし>のベンチマーク騰落率、月次レポートには小数点第1位までしか記載されておらず、詳細な評価が出来ません。そこで、やむを得ずグロスのたわらノーロード(こちらは小数点第2位まで記載)を基準としました。従って、仮にベンチマークに完全に連動したとしても、配当課税分、マイナス側にシフトする事になります

具体的な評価方法は、2016年11月末の評価と同じですのでこちらを参照して下さい。

要は、統一、かつコスト分を差し引いたベンチマークを下式から計算し、

(ベンチマーク(たわら)騰落率 + 1 ) x ( 1 – (各ファンドの)期中実質コスト) – 1

これと、ファンド騰落率の差を見ました。

これも、1カ月、1年の両方で見てみます。

横軸は各ファンドのマザーファンド純資産総額です。

1カ月騰落率でのベンチマークとの乖離

先ずは1カ月騰落率で見てみます。

MSCI-Kokusai-1month-funds_tracking_error_20170320

前述のように、たわらノーロードiFreeが若干マイナス乖離が大きいように見えます。

一方、ネットとグロスでベンチマーク騰落率の差は約0.2%あります。

ネットを基準にすると、-0.20%の点に対して乖離を見る事になりますが、今度はニッセイ<購入・換金手数料なし>のプラス乖離が大きいという事になります。

残念ながら、0.02%程度の乖離であれば、どちらが正しい(=ベンチマークに正確に連動している)かは判別不可能という事です。

1年騰落率でのベンチマークとの乖離

MSCI-Kokusai-1year-funds_tracking_error_20170320

全てのファンドが-0.28%以上のマイナス乖離です。

ニッセイ<購入・換金手数料なし>の大幅なマイナス乖離の理由は、前述の通りです。

1年で見た時、ベンチマークのグロス・ネットの差は約0.9%、

ネットを基準にし、-0.9%の点に対する乖離を見ると、ニッセイ<購入・換金手数料なし>を含めて全てプラス乖離となっていまいます。

ちょっと変ですよね。

ニッセイアセットマネネジメント社に電話で質問したところ、

例えば、米国だけ見ても州により税率が異なる。MSCIの指数が、どこまで正確に課税を考慮しているか分からない。

との事。因みに、対応して下さった方は、ニッセイ<購入・換金手数料なし>もグロスだとおっしゃってましたが。。。そんな筈はない!

即ち、真のベンチマークとの乖離というのは正確に出す事が出来ないという事になります。

そこで、大雑把な評価ではありますが、殆どのファンドがベンチマークに正確に連動して運用されているという前提のもと、明らかな乖離を示したニッセイ<購入・換金手数料なし>を除いた全ファンドの平均値を出し、これを基準として見てみます。

平均値は-0.41%。ここを基準として見ると、たわらノーロード日興DCインデックスインデックスeが最も乖離が少なく、SMTeMAXISFunds-iは0.1%程度乖離しているだろう、と推測されます。

最後に

以上、先進国株式(MSCI kokusai)インデックスファンドについて、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているか、及び、ベンチマークを統一し、さらに実質コストの影響を除外したベンチマークとの乖離の評価、2017年2月版でした。

2017年2月においては、概ね実質コストに応じた騰落率を示し、さらに大きな乖離も無かったと言って良いでしょう。

今後も継続的に監視していきます。

尚、1月は、殆どのアセットクラスのインデックスファンドについて同様の調査を行いましたが、今後は、基本的に先進国株式だけを毎月、他のアセットクラスは3カ月毎を目安として見ていきます。

スポンサーリンク
アドセンス336
アドセンス336

応援お願いします。
にほんブログ村 その他生活ブログ 資産運用へ にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 その他生活ブログ 家計管理・貯蓄へ

シェアする

フォローする