[2017年4月版 先進国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? そして真のベンチマークとの乖離は?

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毎月定期的にチェックしているMSCI Kokusaiとの連動を目指す先進国株式インデックスファンドの運用状況チェック 2017年4月版です。

各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それが、ちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そして、ベンチマークとファンドの騰落率の乖離を確認します。

折角、信託報酬の低いファンドを選択しても、それが騰落率に反映されなければ意味がありません。

また、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書に記載されていますが、これを信じてはいけません

例えば、同じMSCI Kokusaiといっても、各運用会社が、独自に円換算している事、さらに、配当含む・含まない(プライス)、そして配当込でもグロス(配当課税無)ネット(配当課税有)と様々で、同じ基準で評価していないからです。

詳しくは↓の記事を参照して下さい。

各アセットクラスのインデックスファンドのベンチマーク(配当有無、配当込の場合グロス、ネット)、及びその騰落率をまとめました。
はじめに各アセットクラス毎に多くのインデックスファンドがありますが、そのベンチマークとなる指数、同じ指数を使っていても、実は、配当を含む、含...

使用したデータは、各ファンドの2017年4月末時点での月報、マンスリーレポートです。

*マンスリーレポートの騰落率が小数点第1位までしか記載されていないファンドについては、基準価額から独自に計算し、小数点第2位までの値で比較します。

尚、2017年3月末時点での結果は↓を参照して下さい。

[2017年3月版 先進国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? そして真のベンチマークとの乖離は?
毎月定期的にチェックしているインデックスファンドの運用状況チェック 2017年3月版です。各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なり...

比較したファンド

MSCI Kokusaiとの連動を目指して運用する下記のインデックスファンドを比較しました。

*以下、[ ]内に示した略称で表記します。

  • たわらノーロード 先進国株式  [たわら]
  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド  [ニッセイ]
  • eMAXIS 先進国株式インデックス [eMAXIS]
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス [eMAXIS Slim]
     *実質コストは信託報酬にeMAXISの信託報酬以外のコストを足した値を使用。
  • 野村インデックスファンド・外国株式<Funds-i>  [Funds-i]
  • SMT グローバル株式インデックス・オープン   [SMT]
  • 外国株式インデックスe   [インデックスe]
  • iFree 外国株式インデックス  [iFree]
  • (日興)インデックスファンド海外株式(ヘッジ無)  [日興DCインデックス]
  • 三井住友・DC外国株式インデックスファンドS  [三井住友・DC]
     *DC専用で一般には販売されていません。

1カ月騰落率

実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?

先ずは1カ月騰落率で見てみます。

MSCI-Kokusai-1month-funds_20170516

今月も各ファンドとも概ね実質コストに応じた騰落率となっています。但し、先月に引き続き、Funds-iの騰落率が(その実質コストから期待される騰落率より0.02~0.03%程度低いのが気になるところ。一方、eMAXIS Slimは若干高めに見えます。

真のベンチマークとの乖離は?

たわらノーロードのベンチマーク(配当込・gross)を基準とし、これに対する各ファンドの騰落率との乖離を見てみます。

また、各ファンドの騰落率は、実際の騰落率から実質コスト分を差引いた値を用います。

これにより、統一されたベンチマークのもと、運用そのものに起因するベンチマークからの乖離を評価する事が出来ます。これを「真のベンチマークからの乖離」と定義します。

*正確には、grossとnetの間に真のベンチマークがあると思われます。そういう意味では、「真」というのは、若干偽り有りですが。。

さて、1カ月のデータを見てみます。横軸は各ファンドのマザーファンド純資産総額です。MSCI-Kokusai-1month-funds_tracking_error_20170516

ベンチマークがgross、即ち配当課税を含んでいない為、ベンチマークからの乖離はマイナスになるのが通常ですが、今月は、何故か全てのファンドがプラス側にシフトしています。

また、今月のベンチマーク1カ月騰落率ですが、

配当無 0.37%  配当込(gross) 0.59%    配当込(net) 0.7%

と、grossよりnetが大きくなっているも不思議。通常はgrossより課税を考慮したnetの方が小さくなります。

6カ月騰落率

同じように6カ月の騰落率を比較します。

実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?

MSCI-Kokusai-6month-funds_20170516

昨年の米国大統領選時に大幅な乖離を起こしたニッセイ、それに加え、Funds-iも若干低い騰落率となっています。

真のベンチマークとの乖離は?

MSCI-Kokusai-6month-funds_tracking_error_20170516

ニッセイは言うまでもなく、Funds-iの乖離も大きいように見えます。

まとめ

以上、先進国株式(MSCI kokusai)インデックスファンドについて、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているか、及び、ベンチマークを統一し、さらに実質コストの影響を除外したベンチマークとの乖離の評価、2017年4月版でした。

2017年4月においても、概ね実質コスト(信託報酬+α)に応じた騰落率を示し、さらに大きな乖離も無かったと言って良いでしょう。ただ、Funds-iが、ちょっと気になりますが。

今後も継続的に監視していきます。

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