ファンド運用状況チェック & 決算報告

[2017年11月版 先進国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか?

投稿日:2017年12月13日 更新日:

毎月定期的にチェックしているMSCI Kokusai(コクサイ)との連動を目指す先進国株式インデックスファンドの運用状況チェック2017年11月版です。

各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それが、ちゃんとファンド騰落率に反映されているかを確認します。

折角、信託報酬・実質コストの低いファンドを選択しても、それが騰落率に反映されなければ意味がありません。

また、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書に記載されていますが、これを信じてはいけません

例えば、同じMSCI Kokusaiといっても、各運用会社が独自に円換算している事、さらに、配当含む・含まない(プライス)、そして配当込でもグロス(配当課税無)ネット(配当課税有)と様々で、同じ基準で評価していないからです。
参考記事各アセットクラスのインデックスファンドのベンチマーク(配当有無、配当込の場合グロス、ネット)、及びその騰落率をまとめました。

尚、2017年10月末時点での結果は↓を参照して下さい。
参考記事[2017年10月版 先進国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか?

また各ファンドの信託報酬、実質コストは↓の記事を参考にして下さい。
参考記事インデックスファンド・コスト比較

 

比較した先進国株式インデックスファンド

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MSCI Kokusai(MSCI コクサイ)との連動を目指して運用する下記のインデックスファンドを比較しました。

*ベンチマークが配当除く、配当含む(N/課税後)、配当含む(G/課税前)も記載してあります。
*以下、表中に示した略称で表記します。

ファンド 略称 信託報酬 実質コスト 配当 
eMAXIS Slim
先進国株式
インデックス
eMAXIS
Slim  
 0.20412% 0.297% 除く 
2017.10.2に0.216%から0.2052%に、
2017.11.10に0.20412%に引下げ。
実質コストは信託報酬以外のコストが
eMAXISと同じと仮定して算出。
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ
外国株式
インデックスファンド
ニッセイ 0.20412% 0.324% 含(N)
2017.11.21に0.216%から引下げ。  
iFree 外国株式
インデックス
iFree  0.2052% 0.275% 除く
2017.10.2に0.2268%から引下げ。  
 たわらノーロード
先進国株式
 
たわら 0.2430% 0.281% 含(G)
2017.12.30より0.216%に引下げ。  
 SMT グローバル
株式インデックス
・オープン
SMT 0.540% 0.586% 除く
 外国株式
インデックスe
インデッ
クスe
0.540%  0.573% 含(G)
 野村インデックス
ファンド
・外国株式
Funds-i 0.594% 0.615% 含(G)
 eMAXIS
先進国株式
インデックス
eMAXIS 0.648%  0.741% 除く
 (日興)
インデックスファンド
海外株式
(ヘッジ無)
日興DC
インデックス
0.9072% 0.949%  除く
三井住友・DC
外国株式
インデックスファンドS
[DC専用]
三井住友
・DC
0.1728% 0.241% 含(G)

実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?

2017年11月末時点での各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は、各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した値です。

*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

1カ月騰落率

先ずは2017年11月の1カ月騰落率を見てみます。

実質コスト/12に対して1カ月騰落率をプロットします。

図中、グレーの点線は傾き-1.0の線です。

尚、ベンチマークの騰落率は配当込(Gross/課税前)で0.75%で、下図縦軸スケールの上方にあります。

先進国株式インデックスファンド

 

2017年11月度は+0.6~0.7%程度の騰落率です。

先ず、注目すべきはFunds-iの大きな乖離。約0.05%、マイナス側に乖離してます。

マザーファンドの運用に問題があったようで、同じマザーファンドで運用する野村つみたて外国株投信も同じようにマイナス乖離を起こしています。
参考記事【全世界株式インデックスファンド 2017年11月】野村つみたて外国株投信の成績は? 若干のマイナス乖離!

低コストの、eMAXIS SlimたわらニッセイiFree三井住友・DCですが、そのコストに見合った大きな騰落率を示してはいますが、各ファンドの明確な差は認められません。

*基準価額は1円単位ですので、騰落率の精度も0.01%程度となります。

6カ月騰落率

次に6カ月騰落率です。

同じように実質コスト/2に対して6カ月騰落率をプロットします。

図中、グレーの点線は傾き-1.1の線です。

先進国株式インデックスファンド

11月の1カ月騰落率の影響を受けて、Funds-iだけが乖離していますが、その他のファンドについては問題ありません。

1年騰落率

次に1年騰落率です。

同じように実質コストに対して1年騰落率をプロットします。

1年騰落率は、各ファンドのプロットの色分けを変え、ベンチマークが配当除く、含む(グロス/ネット)で分類しています。

図中、グレーの点線は傾き-1.2の線です。

先進国株式インデックスファンド

*eMAXIS Slimは、まだ設定から1年たっていませんのでデータはありません。

2016年11月の米国大統領選挙時に大幅な乖離を引き起こしたニッセイが、1年騰落率で漸く他のファンドと同一線上にプロットされるようになりました。

*あくまで直近の1年騰落率で見えなくなっただけで、一度起こした乖離=失われた資産は、二度と戻る事はありません。

今月マイナス乖離を起こしたFunds-i以外は、実質コスト(信託報酬、及びその他の費用)に応じた騰落率となっています。

ただ、低コストのたわらiFreeニッセイの差は殆どありません。信託報酬・実質コストに0.01%程度の差があったとしても、実際の騰落率に正確に反映されるほど、各ファンドの運用は一致していないという事です(厳密にベンチマーク通りに運用されていないという意味)

だからと言って0.01%の信託報酬の差にこだわる意味が無いという訳ではありません。ベンチマークとの乖離は、いつ、どのファンドで発生するか分かりませんが、コストは明らかにリターンを低下させるからです。

なるべく低コスト、そして少しでも乖離の可能性が少ないマザーファンドの大きなファンドを選択するべきです。

ベンチマークが配当除く・含むの違い

ベンチマークが配当除く、含む(gross/net)の違い、2017年11月末時点の1年騰落率で見ても依存はありません。

参考記事インデックスファンドのベンチマーク、配当込、配当除くで実際の運用成績は異なるか?

まとめ

以上、先進国株式(MSCI kokusai)インデックスファンドについて、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているかの評価、2017年11月版でした。

今月は、 野村インデックスファンド・外国株式[Funds-i]が大きなマイナス乖離を起こしています。同じマザーファンドで運用する野村つみたて外国株投信も同様です。

他のファンドについては、ベンチマークが配当除く・含むに関わらず、概ね実質コスト(信託報酬+α)に応じた騰落率を示し、特に問題となるような大きな乖離はなかったと言えます。

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