ファンド運用状況チェック & 決算報告

[2017年12月版] 先進国株式インデックスファンドの運用成績・純資産総額増減額の比較。

投稿日:2018年1月7日 更新日:

毎月定期的にチェックしているMSCI Kokusai(コクサイ)との連動を目指す先進国株式インデックスファンドの運用状況2017年12月版です。

今月から、1カ月間の純資産総額の増減額の比較・ランキングを新たに追加します。

各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それが、ちゃんとファンド騰落率に反映されているか、また各ファンドのベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

ベンチマークとの乖離がなければ、コストの低いファンドは、それに応じた高い騰落率を示す筈ですし、そうでなければコストの低いファンドを選択する意味がありません。

また、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。

例えば、同じMSCI Kokusaiといっても、各運用会社が独自に円換算している事、さらに、配当含む・含まない(プライス)、そして配当込でもグロス(配当課税無)ネット(配当課税有)と様々で、同じ基準で評価していないからです。

参考記事各アセットクラスのインデックスファンドのベンチマーク(配当有無、配当込の場合グロス、ネット)、及びその騰落率をまとめました。

勿論、ベンチマークの騰落率は、

グロス(配当課税無)ネット(配当課税有) > 配当除く

となります。

ただ、ベンチマークを配当除く指数にしているファンドが、配当込/グロスのファンドより実際の騰落率で劣っているという事ではありません。

参考記事インデックスファンドのベンチマーク、配当込、配当除くで実際の運用成績は異なるか?

 

尚、2017年11月末時点での結果は↓を参照して下さい。
参考記事[2017年11月版 先進国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか?

また各ファンドの信託報酬、実質コストは↓の記事を参考にして下さい。
参考記事インデックスファンド・コスト比較

 

比較した先進国株式インデックスファンド

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MSCI Kokusai(MSCI コクサイ)との連動を目指して運用する下記のインデックスファンドを比較しました。

今月より新たにi-SMT グロバール株式インデックスSmart-i 先進国株式インデックス、さらにSBI証券個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているDCニッセイ外国株式インデックスを追加します。

*ベンチマークが配当除く、配当含む(N/課税後)、配当含む(G/課税前)も記載してあります。
*以下、表中に示した略称で表記します。

ファンド 略称 信託報酬 実質
コスト
配当 
eMAXIS Slim
先進国株式
インデックス
eMAXIS
Slim 
 0.20412% 0.297% 除く 
2017.10.2に0.216%から0.2052%に、
2017.11.10に0.20412%に、
さらに2018.1.30より0.11826%に
引下げ。
実質コストは信託報酬以外のコスト
がeMAXISと同じと仮定して算出。
<購入・換金
手数料なし>
ニッセイ
外国株式
インデックス
ファンド
ニッセイ 0.20412% 0.324% 含(N)
2017.11.21に0.216%から引下げ。  
DCニッセイ
外国株式
インデックス 
[DC専用]
DC
ニッセイ
0.2268% 0.378% 含(N)
2018.1.10より0.20412%に引下げ。
iFree
外国株式
インデックス
iFree  0.2052% 0.275% 除く
2017.10.2に0.2268%から引下げ。  
i-SMT
グローバル株式
インデックス
・オープン
i-SMT 0.2052% 0.245% 除く
実質コストは信託報酬以外のコスト
がSMTと同じと仮定して算出。
たわら
ノーロード
先進国株式
 
たわら 0.2430% 0.281% 含(G)
2017.12.30より0.216%に引下げ。  
Smart-i
先進国株式
インデックス
Smart-i 0.2160% --- 含(G?)
 SMT
グローバル株式
インデックス
・オープン
SMT 0.540% 0.586% 除く
 外国株式
インデックスe
インデ
ックスe
0.540%  0.573% 含(G)
 野村
インデックス
ファンド
・外国株式
Funds-i 0.594% 0.615% 含(G)
 eMAXIS
先進国株式
インデックス
eMAXIS 0.648% 0.741% 除く
 (日興)
インデックス
ファンド
海外株式
(ヘッジ無)
日興DC
0.9072% 0.949%  除く
三井住友
・DC
外国株式
インデックス
ファンドS
[DC専用]
三井住友
・DC
0.1728% 0.241% 含(G)

純資産総額の増減額

先ずは2017年12月の1カ月間の純資産総額の実質的な増減額を見てみます。

実質的な増減額は、

(2017.12月末時点の純資産総額) – (2017年11月末時点の純資産総額) x (1カ月間騰落率+1)

で定義します。

どのファンドが多くの方に購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとして見て下さい。

*DC専用ファンドは参考値扱い

2017年12月 実質的な純資産増減額
順位 ファンド 増減額(億円)
1 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 30.48
(参考) 三井住友・DC外国株式インデックスファンドS 12.89
2 たわらノーロード先進国株式 12.28
 (参考) DCニッセイ外国株式インデックス 6.50
3 eMAXIS Slim先進国株式インデックス 5.49
4 SMTグローバル株式インデックス・オープン 2.69
5 野村インデックスファンド・外国株式 0.32
6 i-SMT グローバル株式 0.14
7 iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし) 0.10
8 Smart-i 先進国株式インデックス 0.03
9 インデックスファンド海外株式(ヘッジ無) -0.12
10 外国株式インデックスe -0.87
11 eMAXIS 先進国株式インデックス -3.17

堂々の1位は<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド。2位に倍以上の大差をつけての圧勝です。

2位はたわらノーロード先進国株式

3位はeMAXIS Slim先進国株式インデックス

となります。

今回比較した中での最下位はeMAXIS 先進国株式インデックス。実質的にマイナスで、eMAXIS Slimなどに変更される方も多かったのでしょう。

実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?

2017年12月末時点での各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は、各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した値です。

*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

1カ月騰落率

2017年12月の1カ月騰落率を見てみます。

実質コスト/12に対して1カ月騰落率をプロットします。

図中、グレーの点線は傾き-1.0の線です。

先進国株式インデックスファンド

2017年12月度は+3%程度の騰落率です。

先ず、新規に設定されたi-SMTSmart-i

i-SMTは、マザーファンドが巨額の資産を持つSMTと同じだけに、設定から1カ月足らずにも関わらず安定した運用で、そのコストに応じた高い騰落率を示しています。

一方のSmart-i、マザーファンドは既存のものですが、その規模は小さく、大きなマイナス乖離を起こしています。

他のファンドに関しては、

若干、iFreeインデックスe日興DCインデックスがプラス側に乖離しているように見えます。ただ、乖離といっても0.02%程度ですので大きな問題ではないでしょう。

勿論、上記3ファンドが正常で、他のファンドがマイナス乖離と見る事も出来るのですが・・・

今回新たに追加したDCニッセイも問題ない騰落率を示しています。

*基準価額は1円単位ですので、騰落率の精度も0.01%程度となります。

尚、いつもは6カ月、1年騰落率も記載していますが、今回は2017年の最後の月ですので、2017年全体の運用成績として別記事にてまとめます。

 

まとめ

以上、先進国株式(MSCI kokusai)インデックスファンドについて、実質的な純資産総額の増減額、及び、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているかの評価、2017年12月版でした。

今月は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドが最も資産を集めました。

そして、ファンド騰落率、ベンチマークとの乖離評価においては、iFreeインデックスe日興DCインデックスが若干プラス側に乖離しているように見えます。

新規に設定されたi-SMTは順調な滑り出し、Smart-iは大幅なマイナス乖離を起こしています。

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