ファンド運用状況チェック & 決算報告

[2018年1月版] 先進国株式インデックスファンドの人気(純資産総額増減額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:2018年2月1日 更新日:

毎月定期的にチェックしているMSCI Kokusai(コクサイ)との連動を目指す先進国株式インデックスファンドの人気(純資産総額の増減)、及び運用状況2018年1月版です。

先ず、純資産総額の実質的な増減額(=概ね資金流出入額)から、2018年1月に多く購入された人気のファンドを調べます。

2017年12月末に驚異的な信託報酬引下げを発表したeMAXIS Slimに注目です。実際の引下げは2018.1.30からで騰落率には未だ寄与していませんが、このニュースがどれだけ資金流入に反映されたでしょうか?

また、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それが、ちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

2018年1月に入り、たわらノーロードの信託報酬が引き下げられました。これが騰落率に反映されているかも注目です。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。

参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

 

2017年12月末時点での結果は↓を参照して下さい。
参考記事[2017年12月版] 先進国株式インデックスファンドの運用実績・純資産総額増減額の比較

また各ファンドの信託報酬、実質コストは↓の記事を参考にして下さい。
参考記事インデックスファンド・コスト比較

 

比較した先進国株式インデックスファンド

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MSCI Kokusai(MSCI コクサイ)との連動を目指して運用する下記のインデックスファンドを比較しました。

*ベンチマークが配当除く、配当含む(N/課税後)、配当含む(G/課税前)も記載してあります。
*以下、表中に示した略称で表記します。

ファンド 略称 信託報酬 実質
コスト
配当 
eMAXIS Slim
先進国株式
インデックス
eMAXIS
Slim 
 0.11826% 0.211% 除く 
2017.10.2に0.216%から0.2052%に、
2017.11.10に0.20412%に、
さらに2018.1.30より0.11826%
に引下げ。
実質コストは信託報酬以外のコスト
がeMAXISと同じと仮定して算出。
<購入・換金
手数料なし>
ニッセイ
外国株式
インデックス
ファンド
ニッセイ 0.20412% 0.303% 含(N)
2017.11.21に0.216%から引下げ。
実質コスト最新の値に更新。
  
DCニッセイ
外国株式
インデックス 
[DC専用]
DC
ニッセイ
0.20412% 0.307% 含(N)
2018.1.10より0.20412%に引下げ。
実質コスト最新の値に更新。
iFree
外国株式
インデックス
iFree  0.2052% 0.274% 除く
2017.10.2に0.2268%から引下げ。
実質コスト最新の値に更新。
i-SMT
グローバル
株式
インデックス
・オープン
i-SMT 0.2052% 0.245% 除く
実質コストは信託報酬以外のコスト
がSMTと同じと仮定して算出。
たわら
ノーロード
先進国株式
 
たわら 0.2160% 0.254% 含(G)
2017.12.30より0.216%に引下げ。  
Smart-i
先進国株式
インデックス
Smart-i 0.2160% --- 含(G?)
 SMT
グローバル
株式
インデックス
・オープン
SMT 0.540% 0.586% 除く
 外国株式
インデックスe
インデ
ックスe
0.540%  0.573% 含(G)
 野村
インデックス
ファンド
・外国株式
Funds-i 0.594% 0.615% 含(G)
 eMAXIS
先進国株式
インデックス
eMAXIS 0.648% 0.741% 除く
 (日興)
インデックス
ファンド
海外株式
(ヘッジ無)
日興DC
インデ
ックス
0.9072% 0.946%
(更新)
除く
三井住友
・DC
外国株式
インデックス
ファンドS
[DC専用]
三井住友
・DC
0.1728% 0.256%
(更新)
含(G)

純資産総額の増減額 [人気ランキング] 

先ずは2018年1月の1カ月間の純資産総額の実質的な増減額を見てみます。

実質的な増減額は、

(2018.1月末時点の純資産総額) – (2017年12月末時点の純資産総額) x (1カ月間騰落率+1)

で定義します。概ね資金流出入額となります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとして見て下さい。

*DC専用ファンドは参考値扱い

2018年1月 実質的な純資産増減額
順位 ファンド   1月
増減額
(億円)
12月 前月比 
順位 増減額
(億円)
1 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ
50.50 1 30.48 1.7
2 eMAXIS Slim 17.26 3 5.49 3.1
3 たわらノーロード 11.34 2 12.28 0.9
参考 三井住友・DC 10.25   12.89 0.8
参考 DCニッセイ 7.10   6.50 1.1
4 SMT 3.52 4 2.69 1.3
5 Funds-i 2.88 5 0.32 9.0
6 iFree 0.80 7 0.10 8.0
7 日興DCインデックス 0.60 9 -0.12 ---
8 i-SMT 0.16 6 0.14 1.1
9 Smart-i 0.05 8 0.03 1.7
10 eMAXIS -0.48 11 -3.17 ---
11 インデックスe -0.78 10 -0.87 ---

2018年1月も先月に引き続き、1位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

注目のeMAXIS Slim先進国株式インデックスは2位。先月の3位から、たわらノーロードを抜いての2位です。
そして前月比で見ると、eMAXIS Slimは3.1倍と大幅に伸ばしており、ニッセイの1.7倍を大きく上回ります。
実際に信託報酬が引下げとなる来月(2018年2月)には、もっと伸びると期待。

先月の2位から3位に転落したたわらノーロード。上位2ファンドが資産を増やしているのに対し、たわらノーロードは若干マイナスとなっています。

i-SMT、新規ファンドながら、SMTと同じ大きなマザーファンドを持ち、期待されるファンドの1つですが、販売会社の少なさもあってか苦戦しています。

 

実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?

2018年1月末時点での各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は、各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した値です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

1カ月騰落率

2018年1月の1カ月騰落率を見てみます。

実質コスト/12に対して1カ月騰落率をプロットします。

図中、グレーの点線は傾き-1.0の線です。

先進国株式インデックス

1カ月騰落率は+1.1%程度。

騰落率そのものの値が小さい事もあり、低コストファンドの細かい差、実質コストに対する依存性が良くわかない結果となっています。

*eMAXIS Slimの信託報酬引き下げは2018.1.30ですので、1月の騰落率には2日分しか寄与していません。
一方、たわらノーロードの引下げは2017.12.30ですので、今回の1カ月騰落率は引下げ後のコストでの値になります。

*基準価額は1円単位ですので、騰落率の精度は0.01%程度です。
(基準価額10,000円として1/10,000=0.01%)

Smart-iの騰落率が最も高くなっていますが、これは、運用の不安定さが未だ続いている結果かもしれません。

6カ月、1年騰落率

次に6カ月、及び1年騰落率です。

先進国株式インデックス

先進国株式インデックス

6カ月、及び1年騰落率で見ると、2017年11月に0.05%程度のマイナス乖離を起こしたFunds-i以外は、概ね乖離のない安定した運用になっています。

若干、たわらノーロードがマイナス側に乖離しているように見えるのが気になりますが。

まとめ

以上、先進国株式(MSCI kokusai)インデックスファンドについて、実質的な純資産総額の増減額、及び、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているかの評価、2018年1月版でした。

今月も、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドが最も純資産を増やしています。

2位のeMAXIS Slimとまだまだ大きな差がありますが、前月比で見るとeMAXIS Slimの方が大きく、徐々に差が縮まる傾向にはあります。

そして、ファンド騰落率、ベンチマークとの乖離評価においては、1カ月騰落率ではあまり明確な依存が観察されませんでした。

6カ月、1年騰落率では、Funds-iを除き概ね乖離のない安定した運用となっています。

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