日経平均を毎月ドルコスト法で積立していたらどうなっていたか、過去のデータで検証しました。

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日本の代表的株価指数である日経平均を毎月積立していたら、どうなっていたか、過去のデータで検証してみます。

勿論、日経平均そのものを購入できるわけではありませんので、日経平均に完全に連動するファンドを購入したとお考えください。

*日経平均株価のデータは日経平均プロファイルより入手したデータを使用しております。

*日経平均株価の指数に関する著作権ならびに「日経」および「指数」の表示に対する知的財産権、その他一切の権利はすべて日本経済新聞社に帰属しています。

チャートと過去のリターン・リスク

先ずは、チャートを見てください。日経平均株価は月次データの終値を使用しています。

*以降の計算も全て、月次データの終値を使用しています。

日経平均チャート

                   *日経平均プロファイルのデータをもとに、しんたろう作成
                      

バブルのピーク1989年12月には4万円近くまで上昇しました。しかし、その後バブルがはじけ、皆さんご存知のように、「失われた20年」(いや20年以上ですね)という時代が続くわけです。どうです、このチャートを見て、日本の経済が右肩上がりに成長していると思えますか? ちょっと、いや、かなり強引な見方をすれば、バブル期の10年間ぐらいを除外すれば、成長していると見えなくもないですが。。。

次に、過去のリターンとリスクです。

日経平均リターン、リスク
               *日経平均プロファイルのデータをもとに、しんたろうが独自に計算し作成
                      

良く、ファンドの運用報告書でも、過去何年のリターン、リスクとして記載されていますよね。それを日経平均でしんたろうが計算したものです。

リスク(標準偏差)は20%程度で安定してます。リターンの方、5年ぐらい前だと15%近い数字になっています。所謂、アベノミクスの効果ですね。一方で15年から30年のリターンはマイナスです。

ここで注意しなければならないのは、この過去何年のリターンという値、例えば、10年前に持っていた株が、今現在いくらになっているか、それを年利回りに換算するといくつになるかを示しているだけであって、実際、私たちが投資する時に良く使う積立での成績を表したものではありません

ドルコスト法による積立を行った結果

そこで、今度は、ドルコスト法で日経平均を毎月、定額積立した場合の利回りがどうなるのか、計算した結果をお見せします。

当然ですが、いつ積立を開始したかで利回りは異なります。そこで、積立を開始した年月に対する利回りを計算しました。

利回りは、以前の記事でご紹介したEXCELのRATE関数を使い、

月利回り= RATE(投資月数, -毎月の投資額, 0, 積立終了時の資産総額,1)
年換算利回り = (1 + 月利回り)12 -1

で計算しました。

日経平均ドルコスト積立 長期間
                *日経平均プロファイルのデータをもとに、しんたろうが独自に計算し作成

横軸が積立を開始した年月になります。そして、現在(2016年6月)まで積立てた場合、30年、25年、20年、15年間積立てた場合の年率換算利回りです。同時に、日経平均のチャートも青色の点線で示してあります。

現在まで積立を継続した場合(ピンク色の線です)を例にとると、グラフの一番左側は1960年ですので、56年間積立を継続した場合の年率換算利回りという事になります。

さて、この「現在まで積立を継続した場合」、直近3~4年を除けば、ずっとプラスを維持しています。さすがに、バブルのピーク前、数年の間に積立を開始した場合は、0.3%代とプラスと言ってもギリギリですが。

尚、プラスを維持しているといっても、これは名目利回りで、インフレ率を差引いた実質利回りは、特にインフレが激しかった1960,1970年代は大きくマイナスになると推測されます。

 最も利益を上げているのが、2008~2012年頃に積立を開始した方。ちょうど株価が低迷した時期に積立を開始し、その後、アベノミクスの恩恵を最も受けているという方々です。しんたろうのように、2014年頃に積立開始した方は、今現在は、涙、涙…

実際には、いくら長期投資といっても永遠に積み立てることは出来ませんから、期間を限定して積立てた結果の方が、より知りたい情報かと思います。

バブル・ピークの10年ぐらい前からバブル・ピークの間に積立開始した場合、すべての積立期間でマイナスになってしまっています。ただし、15年、20年積立の場合、バブルが完全にはじけた後に積立開始した方は、プラスに転じています。(当然ですが、25年以上の積立は、1991年以前のデータは存在しません)

もっと、短期間の積立、5年、10年だと、どうなるか、参考までにお見せします。

日経平均ドルコスト積立 短期間

             *日経平均プロファイルのデータをもとに、しんたろうが独自に計算し作成

バブル以前はともかく、バブル以降は、もうバラバラ。大きくプラスになったり、マイナスになったり、もう運としか言いようがないですね。
良くも悪くも、より長期投資の方が安定した(?)結果を残せるという事になります。

まとめ

なかなか、グラフではわかりにくいところもあるかと思いますので、平均と標準偏差を表にまとめます。

それぞれの積立期間ごとに、積立開始年月による年率換算利回りの平均、標準偏差です。

*例えば、1960年1月に積立開始した場合、換算利回り 10%、1970年1月開始 5%、1980年1月開始 7%と3つのデータだけだとしたら、平均は(10+5+7)/3というふうに計算。
30年積立の場合、積立開始年月が1960年1月から1986年6月まで318個のデータがありますので、それの平均、標準偏差です。 尚、「現在まで積立の場合」、短期間だけの利回りが平均値に与える影響を除くため、直近2年間のデータは除外してあります。

ドルコスト積立による積立期間毎の年率換算利回りの平均と標準偏差 
1961年1月~2016年6月
積立期間 現在まで 30年 25年 20年 15年 10年 5年
平均 2.4% 3.4% 4.1% 4.4% 4.7% 5.4% 5.7%
標準偏差 2.3% 4.6% 6.2% 6.8% 7.5% 8.8% 12.1%

積立期間によらず、平均するとプラスになるんですね。

ただし、このデータは1960年1月からの2015年6月までの平均、標準偏差ですが、バブル以前の高利回りの時期が平均を大きく押し上げている可能性があります。

そこで、バブル以前のデータを除外し、35年前の1981年1月から現在までの平均、標準偏差を計算してみます。

ドルコスト積立による積立期間毎の年率換算利回りの平均と標準偏差
1981年1月~2016年6月
積立期間 現在まで 30年 25年 20年 15年 10年 5年
平均 2.4% -0.6% -1.2% -2.1% -1.7% -1.0% 2.6%
標準偏差 2.9% 1.9% 2.6% 3.1% 4.4% 5.7% 13.5%

今度は、10~30年間の積立、全てでマイナスになってしまいました。5年積立はプラスですが、その分標準偏差が13.5%と非常に大きくなっています。

さらに期間を狭めて、バブルが完全にはじけた1992年1月から現在までの平均、標準偏差をお見せします。

ドルコスト積立による積立期間毎の年率換算利回りの平均と標準偏差
1992年1月~2016年6月
積立期間 現在まで 30年 25年 20年 15年 10年 5年
平均 3.3% —- 0.8% -0.3% -0.9% 0.0%
標準偏差 3.2% 2.9% 4.2% 6.0% 11.3%

さすがに、バブル期に購入していない分、平均は上がっています。しかし、それでも15年、10年積立は平均でマイナスリターンです。

このように長期間の積立投資を行った場合でも、積立開始時期による平均ですらマイナスになってしまう事が多かったというのが、日本の株価の過去の状況です。

「長期投資は必ず儲かる」という訳ではありません。これは小さな波を繰り返しながらも長期的に見れは経済(株価)が成長(上昇)している場合に言える事であって、残念ながら過去(1981年以降)の日本の株価では、そうはなっていません。

勿論、今までの計算は全て過去の話であって、将来どうなるかは誰にも予測できませんが。

それと、日経平均株価には配当が入っていません。実際には毎年の配当分、さらにそれの複利効果が足されて、今回の結果より良い利回りになります。

一方で、先ほども書きましたが、あくまで名目利回りである事に注意して下さい。

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