NISA、つみたてNISA

NISA口座を別の金融機関に変更しようと考えている方へ、ロールオーバーする予定はありませんか?

投稿日:2016年12月16日 更新日:

今年も、もうすぐ終わり。NISA口座の新規開設キャンペーンなどを行っている金融機関もありますが、この機会にNISA口座を別の金融機関に変更しようと思っている方も多いかと思います。

NISA口座は1年に1度、金融機関を変更することが出来ます。

だけど、変更して、本当に大丈夫ですか?

ロールオーバーする可能性はありませんか?

 

異なる金融機関でのロールオーバーは出来ません。

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NISAの非課税期間は5年ですので、5年後、その資産を売却、あるいは通常の課税口座に移管する事になりますが、もう一つの選択肢として、5年後の新規NISA枠に移管することが出来ます。これをロールオーバーと言います。勿論、ロールオーバーした分は新規NISA枠を消費し、その余った分しか新規に投資出来ません。

但し、現行制度では異なる金融機関間でのロールオーバーは出来ません。

2016年にA証券で開設したNISA口座の資産は、2021年のB証券のNISA口座にはロールオーバー出来ません。

 

ロールオーバーのメリット

*平成29年度税制改正大綱を「しんたろう」が独自に解釈し、それに沿って説明しますが、情報の正確性を保証するものではありません。そもそも税制大綱そのものが与党の案であり、未だ法制化されたものではない事にもご注意願います。

5年後、含み益がある場合

例えば、2016年のNISA枠、120万円で購入した投資信託。運用がうまくいって5年後150万円になっていたとします。

今の制度だと、2021年の非課税枠にロールオーバーしようと思っても、120万円分しか移換できません。しかし、先日の税制改正大綱通りに制度改革が行われたならば、150万円分を丸々次のNISA枠にロールオーバー出来るようになります。

事実上、非課税枠が120万円から150万円分に拡大されたとみる事も出来ます。

もし、5年の非課税期間終了後、売却、もしくは課税口座に移管して、その後、新規のNISA枠で新たに投資しようと思っても、使える非課税枠は120万円分のみです。

2016年分も運用を継続し、さらに2021年に新規資金(120万円)で投資を行おうと考えている方の例で具体的に説明すると、

 

1. ロールオーバーしない場合

2021年NISA枠(新規資金) : 120万円 

課税口座(2016年分NISA移管分) :  150万円 (取得価格120万円)

 

2. ロールオーバーした場合

2021年NISA枠 (2016年分ロールオーバー) : 150万円

課税口座(新規資金) : 120万円  (取得価格120万円)

 

どちらがお得でしょうか? 「しんたろう」なら2のロールオーバーを選択します。

 

5年後、含み損になっている場合

今度は、2016年のNISA枠、120万円で購入した投資信託。運用がうまくいかず、5年後90万円になっていたとします。

このまま課税口座に移管すれば、現行制度では取得価格90万円となります。その後、基準価額が上がり、100万円になったところで売却。最終的に20万円の損失にもかかわらず、逆に10万円の利益が出たとみなされ、この10万円に対して課税されることになります。

これが現行NISAの一番の問題と言われるところですが、こういう含み損のケースでは、ロールオーバーして、基準価額の回復を待つのも有力な選択肢です。

尚、金融庁の税制項目要望項目には、払い出し価額をそもそもの取得価額にするという内容も含まれており、いずれ改善されるかもしれませんが。

 

以上、NISAをうまく活用するには、ロールオーバーする可能性も残しておくべきだと「しんたろう」は考えています。むやみな金融機関の変更は、この選択肢を消してしまう事をお忘れなく。

一方で、新設されるであろう積立てNISA、こちらを選択すると、きっとロールオーバー使えなくなりますね。具体的にどのような制度になるか、今後の動向に注目する必要があります。

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