ニッセイ外国株式インデックスファンド、決算報告書を見ると、あの下方乖離の影響はないように見えるが、実はベンチマーク騰落率が他のファンドと異なる事が判明。

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<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、昨年11月、トランプ大統領誕生の相場の混乱時に、ベンチマークに対し大幅に下方に乖離するという事件(?)がありました。(公式なプレスリリースはこちら。)

一方で、先日記事にした、「ニッセイ<購入・換金手数料なし>インデックスシリーズ 6ファンド 2016年11月決算 運用報告書のまとめ」では、ベンチマークとの乖離は殆どなく(寧ろプラス)、この事件の影響は無かったように見えます。

どうも、いまいち納得できない、そこで、ベンチマークを含めて、もう少し調べてみました。

MSCIコクサイ・インデックス(配当込)の騰落率の比較

先進国株式インデックスファンドの中で、MSCIコクサイに連動することを目指し、かつ配当込と明記、または配当込と推測される下記の4ファンドのマンスリーレポート10月~12月に記載されているベンチマーク騰落率を比較してみます。

  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • たわらノーロード 先進国株式
  • 外国株式インデックスe
  • 野村インデックスファンド・外国株式 <愛称:Funds-i 外国株式>

以下の表は、2016年10月、11月、12月のベンチマーク騰落率の比較です。

2016年10月末のMSCIコクサイ(配当込)の騰落率 
期間 ニッセイ たわら インデックスe Funds-i
1カ月 2.1% 1.93% 1.95% 1.9%
3カ月 -0.7% -0.63% -0.50% -0.6%
6カ月 -3.5% -3.29% -4.11% -3.3%
1年 -12.5% -11.69% -12.0%

2016年11月末のMSCIコクサイ(配当込)の騰落率
期間 ニッセイ たわら インデックスe Funds-i
1カ月 9.2% 9.31% 9.20% 9.3%
3カ月 8.8% 8.83% 9.71% 8.8%
6カ月 4.2% 4.49% 4.81% 4.5%
1年 -5.5% -4.54% -5.0%

2016年12月末のMSCIコクサイ(配当込)の騰落率
期間 ニッセイ たわら インデックスe Funds-i
1カ月 6.3% 6.26% 5.77% 6.3%
3カ月 18.5% 18.39% 17.75% 18.4%
6カ月 22.5% 22.69% 22.95% 22.7%
1年 2.9% 3.48% 3.55% 3.5%

上の表は各ファンドの騰落率ではありません。あくまで本来は同じである筈のベンチマークの騰落率です。ただ、円換算時に運用会社が独自に計算している場合がありますので、これで多少の誤差は生じます。

たわらとFunds-iは同じ騰落率になっています。たわらは、10月・11月の1年騰落率のデータがありませんが、Funds-iと同じと思って良いでしょう。

インデックスeは、ちょっと違いますね。

そして問題のニッセイ、1年の騰落率を見ると、たわら・Funds-iに対して、10,11,12月とも約0.5%(12月は0.6%)もマイナスになっています。

ニッセイ外国株式インデックスファンドのベンチマークの1年騰落率は、Fund-i/たわらノーロードに比較し-0.5%と大きな違いがある。

0.5%というのは、非常に大きな値です。

運用報告書などで、ベンチマークとの差異を見て、トラッキングエラー等を調べたりしますが、これだけベンチマーク騰落率が異なると、何を見ているのかわからなくなります。

この差、いくら円換算時の誤差とはいえ、大きすぎるのでは?

各ファンドの騰落率と実質コストの関係

今度は、ベンチマークではなく、各ファンドの騰落率の比較です。

当然、ファンドの騰落率は信託報酬や、その他のコストの分、ファンドにより異なりますので、これを実質コストを横軸にしてプロットしてみます。

下記の記事でも同様のプロットを行っています。
[先進国株式インデックスファンド]信託報酬と騰落率の関係。あの、ニッセイはどうなった?
今回は信託報酬ではなく、実質コストで見てみました。

2016年11月末時点の6カ月と1年の騰落率と実質コストのプロットです。
(11月時点で、たわらノーロードは未だ設定から1年たっていませんので、6カ月騰落率のデータのみです)

MSCI-Kokusai-6month-funds_20170123 MSCI-Kokusai-1year-funds_20170123

グレーの点線は傾き-1の線です。実質コストと騰落率の関係は、理想的には、その傾き=-[ベンチマークの騰落率+1]となります。例えば、ベンチマーク騰落率が+10%なら傾き-1.1、-10%なら傾き-0.9となります。騰落率が+-10%以内だったら、傾き-0.9~-1.1の範囲に収まるという事です。

6カ月、1年とも、実質コストに対するニッセイの騰落率は大きくマイナス側にシフトしています。

これは、あのトランプ相場での下方乖離の影響と推測されます。

ニッセイ外国株式インデックスファンド、やはり、トランプ相場での下方乖離の影響をうけて、他のファンドより確実にパフォーマンスが悪くなっている。

ニッセイ外国株式インデックスファンドの決算運用報告書では、ベンチマークとの乖離がないように見えたが?

先日記事にした、「ニッセイ<購入・換金手数料なし>インデックスシリーズ 6ファンド 2016年11月決算 運用報告書のまとめ」によると、

ニッセン外国株式インデックスファンドの1年間の騰落率、実質コストは下表のとおり。

ファンド騰落率 -7.97%
ベンチマーク騰落率 -7.76%
実質コスト 0.379%
ベンチマーク騰落率とファンド騰落率の差 -0.20%
上記差に実質コストを足した値 0.18%

ベンチマーク騰落率とファンド騰落率の差が-0.20%。実質コスト分はファンド騰落率がマイナスになるので、-0.20%に実質コストを足した値 +0.18%が、実質的なベンチマークとの乖離。

+0.18%と、あの大幅な下方乖離があったにも関わらず、1年で見るとベンチマークよりプラスの乖離。(勿論、インデックスファンドではプラスでも良い事ではありませんが。)

どうも納得がいかなかったのですが、先のベンチマーク騰落率の違いを合わせて考えると、

元々ニッセイの場合、ベンチマークが他のファンドより約-0.5%と小さくなっているのでプラスの乖離に見えただけで、ベンチマーク騰落率を、たわらノーロードやFunds-iに合わせると、0.5%を引いて、結局、ベンチマークより-0.32%と、やはりマイナス側に乖離している事になります。

ニッセイ外国株式インデックスファンド、決算運用報告書だけを見ると、あのトランプ相場での下方乖離の影響はなく、ベンチマークとの乖離も殆ど無いように見えたが、これは、ベンチマーク騰落率そのものを、他のファンドよりマイナス側に見ているためと推測される。

まとめ

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、昨年11月の決算での運用報告書を見ると、ベンチマークに対する乖離は、あのトランプ相場での下方乖離の影響はないように見えました。

しかし、一方で、ニッセイ外国株式ファンドの、(コストに対する)パフォーマンスが悪かったのも事実。

この理由は、ベンチマークそのものが、他のファンドと大きく違う事によるものだと推測されます。

今後、運用報告書を見る時は、その報告書に書かれているベンチマークを信じるのではなく、他のファンドと比較してみる事が重要だと認識しました。

それにしても、ベンチマークの騰落率、なぜニッセイだけが、3カ月も続けて、マイナス側にシフトしているのでしょう? この状態が続くようだろと、他の先進国株式ファンドと同じベンチマークとは思えなくなってきます。

[2017年1月24日 21:50追記]

たわら、ニッセイともベンチマークは配当込ですが、たわらノーロード(及びFunds-i)は、課税分を差し引かず算出した「グロス」、一方のニッセイは、配当の課税を差引いた「ネット」である事がわかりました。

たわら男爵さんのブログ、及び、りあるむえさんのブログで知りました。

当然、課税考慮の「ネット」の方がマイナスとなります。

これで、すっきり!

だけど、これからは、ベンチマーク、配当込か否かだけでなく、グロスかネットかも把握しなければいけません。

全部、統一して欲しいな。そうでないと、運用報告書を見ただけではベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)が正確に判断出来ない事になります。

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