確定拠出年金(iDeCo)

【楽天証券 個人型確定拠出年金(iDeCo)】「楽天・バンガード・ファンド」と「たわらノーロード先進国株式」、コスト的に得なのはどちら?

投稿日:2018年2月16日 更新日:

楽天証券 個人型確定拠出年金(iDeCo)にラインアップされている「たわらノーロード先進国株式」、eMAXIS Slim先進国株式の驚異的な信託報酬引下げで若干割高に感じるようになりました。

一方、2017年12月23日から楽天・バンガード・ファンド楽天・全世界株式インデックス・ファンド楽天・全米株式インデックス・ファンドの2本が追加されました。

参考記事【楽天証券 個人型確定拠出年金(iDeCo)】楽天・バンガード・ファンドが追加されます。

設定当初はベンチマークに対して大きな乖離を起こしていましたが、設定から4カ月以上たち、その運用も安定してきたように見えます。

参考記事楽天・バンガード・ファンド(全米株式/全世界株式/新興国株式/米国高配当株式)の2018年1月・月次レポートと純資産総額。

ただ、楽天・バンガード・ファンドのように、米国ETFに投資するFOFでは、配当に対する課税の点で、日本から直接海外に投資する国内ファンドより税制上不利になる事があります。

参考記事国内インデックスファンド vs. 海外ETF(米国籍ETF) お得なのはどちら?

上記、参考記事では、信託報酬最低水準のeMAXIS Slimと比較しましたが、今回は、楽天証券 個人型確定拠出年金(iDeCo)にラインアップされている商品に限定して、楽天・バンガード・ファンドとコストの観点から比較してみます。

*各国の配当に対する課税は一律10%と仮定した上での計算結果となります。

*iDeCo内での比較ですので売却時は非課税とします。
(厳密には、iDeCoは非課税ではなく税の繰延べです)

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楽天・全世界株式インデックス・ファンドとの比較

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

楽天・全世界株式インデックス・ファンドはバンガード社のETF VTに投資するファンドです。

その信託報酬は0.2396%(ETF経費率含む)

実質コストは未だ分かりません。

 

配当課税

配当が出た場合、

米国株は10%、

米国以外の株式では現地国で10%、米国で(1 - 10%) x 10% =9%の計19%が課税されると仮定すると、

VTの米国比率は53%ですので、

10% x 0.53 + 19% x 0.47 = 14.23%が源泉徴収される事になります。

 

楽天証券 iDeCoの国内ファンドの組合せでVT相当の投資配分にした場合

楽天証券iDeCoにラインアップされている商品で(楽天・バンガード・ファンドを除く)VT相当の投資配分にした場合を考えてみます。

アセット
クラス
ファンド名 信託報酬 実質
コスト
配分
比率
国内株式
(TOPIX)
三井住友・DC
つみたてNISA
・日本株
インデックス
ファンド
0.1728% 0.184% 8%
先進国
株式
たわら
ノーロード
先進国株式
0.2160% 0.254% 81%
新興国
株式
インデックス
ファンド
海外新興国
(エマージング)
株式
0.5940% 0.911% 11%
VT相当   0.254% 0.321%  

*先進国・新興国はMSCIの基準で分類。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドに対して、他の個別の国内ファンドを組み合わせた場合、信託報酬で0.014%高くなります。

 

配当課税

配当が出た場合、

国内株式は源泉徴収無、

先進国株式、新興国株式とも現地国で10%、

国内株式の比率8%ですので、全体で配当の9.20%が源泉徴収される事になります。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの配当課税が14.23%でしたので、国内ファンドの組合せの方が約5%税率が低くなります。

 

どちらが得か、年利回りで比較すると?

年利回りは、

トータル・リターン -  実質コスト - (配当利回り x 配当課税)

で計算できます。

*トータルリターンは配当を含んだ年利回り

ここで、トータルリターンを5%、そのうち2%が配当利回りと仮定します。

楽天・全世界株式の実質コストは未だわかりませんので、信託報酬以外のコストを0, 0.05%、0.1%の3通りで計算します。

  国内
ファンド
組合せ
楽天・全世界株式
()内は信託報酬以外のコスト
実質
コスト
0.321% 0.2396%
(0%)
0.2896%
(+0.05%)
0.3396%
(+0.10%)
年利回り 4.50% 4.48% 4.43% 4.38%

仮に楽天・全世界株式インデックス・ファンドの信託報酬以外のコストが0だったとしても、国内ファンドの組合せの方が有利になるという結果です。

FOFでは、一度米国を通して各国に投資する事で税制上不利になり、その低い信託報酬を活かしきれないという結果です。

勿論、国内インデックスファンドと、楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、小型株の有無などベンチマーク(投資対象)が異なりますので、単純にコストだけで比較できるものではありません。

あくまで、コストだけに注目して比較すると、たわらノーロード先進国株式等の国内インデックスファンドを組み合わせた方が有利になるという事です。

因みに、マネックス証券 iDeCoにラインアップされているeMAXIS Slim(先進国・新興国)、DIAM DC(国内)の組合せで同じ計算をすると4.59%と、さらに高い利回りとなります。

 

楽天・全米株式インデックス・ファンドとの比較

楽天・全米株式インデックス・ファンドと比較するといっても、楽天iDeCoには他に米国株式だけに投資するファンドはありませんので、たわらノーロード先進国株式と比較してみます。

楽天・全米株式インデックス・ファンド

楽天・全米株式インデックス・ファンドはバンガード社のETF VTIに投資するファンドです。

その信託報酬は0.1696%(ETF経費率含む)

実質コストは未だ分かりません。

 

配当課税

配当が出た場合、米国で10%が源泉徴収されます。

 

たわらノーロード先進国株式

たわらノーロード先進国株式は、MSCI Kokusaiとの連動を目指すインデックスファンドです。

米国比率は約62%。

信託報酬 0.2160%、実質コストは0.254%です。

楽天・全米株式インデックス・ファンドの方が、信託報酬で0.046%低くなります。

 

配当課税

保有する株式から配当が出た場合、

各先進国で10%が源泉徴収される事になります。

FOF楽天・全米株式インデックス・ファンドと、配当の源泉徴収税率は同じです。

 

どちらが得か、年利回りで比較すると?

米国のみに投資する米国ETFFOFでは、国内ファンドに対して税制上不利になる事はありませんので、信託報酬・実質コストの差がそのまま年利回りの差となります。

計算するまでもありませんが、一応、先ほどと同様の方法で計算した結果を下表にまとめます。

トータルリターンを5%、そのうち2%が配当利回りと仮定します。

楽天・全米株式の実質コストは未だわかりませんので、信託報酬以外のコストを0, 0.05%、0.1%の3通りで計算します。

  たわら
ノーロード
先進国株式
楽天・全米株式
()内は信託報酬以外のコスト
実質
コスト
0.254% 0.1696%
(0%)
0.2196%
(+0.05%)
0.2696%
(+0.10%)
年利回り 4.55% 4.63% 4.58% 4.53%

楽天・全米株式インデックス・ファンドの信託報酬以外のコストが0.084%より小さければ、楽天・全米株式が有利、それ以上だったら「たわらノーロード」が有利となります。

勿論、米国株式と先進国株式の比較ですので、正当な評価ではありませんが、米国株式だけに投資したい方、あるいはMSCI Kokusaiより米国比率を増やしたい方にとっては、楽天・全米株式インデックス・ファンドは、(よほど信託報酬以外のコストが高くならない限り)良い選択となるでしょう。

 

主なネット証券 iDeCoプランの米国株式インデックスファンドとの比較

SBI証券マネックス証券個人型確定拠出年金(iDeCo)でも、(ベンチマークは異なりますが)米国のみに投資できるインデックスファンドがあります。

   ファンド 信託報酬 実質コスト
楽天証券 楽天・
米国株式
インデックス
0.1696% ---
SBI証券 iFree
NYダウ
・インデックス
0.2430% 0.329%
マネックス
証券
たわら
ノーロード
NYダウ
0.2430% 0.525%

信託報酬で他社に大きな差をつけて優位に立つ楽天・全米株式インデックス・ファンドをラインアップする楽天証券個人型確定拠出年金(iDeCo)(よほど信託報酬以外のコストが高くならない限り)米国株式を中心に投資したい方にとっては魅力的なプランと言えるでしょう。

 

まとめ

(繰り返しになりますが、あくまで配当に対する各国の源泉徴収税率を10%と仮定して評価した結果です)

楽天証券個人型確定拠出年金(iDeCo)にラインアップされている、楽天・バンガード・ファンド楽天・全世界株式インデックス・ファンド楽天・全米株式インデックス・ファンドを、コストの点のみから評価しました。

配当に対して税制上不利な楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、たわらノーロード先進国株式などの国内ファンドの組合せよりもコスト的に不利になる可能性が高いと考えられます。

一方、楽天・全米株式インデックス・ファンドは、まだ実質コストが不明ではありますが、(よほど信託報酬以外のコストが高くならない限り)米国株式を中心に投資したい方にとっては魅力的なファンドとなる事でしょう。

公式サイト楽天証券 確定拠出年金

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