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【楽天・バンガード・ファンド】実質コストが明らかに! 第1回決算運用報告書。eMAXIS Slimとも比較。

投稿日:2018年9月19日 更新日:

楽天投信投資顧問が運用する楽天・バンガード・ファンドが2018年7月17日に1回目の決算を迎え、その運用報告書がアップされましたので、これから各ファンドの実質コストをまとめます。

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尚、決算を迎えたのは下記4ファンドです。

  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • 楽天・新興国株式インデックス・ファンド
  • 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド

*上記4ファンドとも決算期間が1年に満たないため、実質コスト(年率)は下式で算出。
実質コスト=(運用報告書記載の合計コスト率) x (年間信託報酬率) / (運用報告書記載の信託報酬率)
これに投資先ETFの経費率を加えた値を実質的な実質コストと表記します。

尚、ベンチマークは異なりますが、国内の投資信託で信託報酬最低水準のeMAXIS Slimシリーズとも比較します。

*米国ETFの3重課税のデメリットに関する記述は、管理人の推測を一部含みます。

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンド 【楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)】

決算期間は291日となります。

設定日 投資先ETFの経費率を含む実質的な負担
信託報酬 実質コスト 信託報酬以外のコスト
2017.9.29 0.2296% 0.502% 0.272%

投資先ETF VTの経費率(0.10%)を加えた実質的な実質コストは0.502%

信託報酬以外のコストが0.272%もかかっています。

一方、eMAXIS Slimシリーズで全世界株式を組合わせると下表のようになります。

*配分比率は2018/7月末日時点のVTの配分比率より(バンガード社サイトより引用)

eMAXIS Slim 信託報酬 実質コスト 配分比率
国内株式(TOPIX) 0.17172% 0.178% 8.1%
先進国株式インデックス 0.11772% 0.197% 82.4%
新興国株式インデックス 0.20412% 0.389% 9.5%
組合せコスト 0.130% 0.214% ---

その合計の信託報酬は0.130%、そして実質コストは0.214%。

楽天・全世界株式との実質コスト差は0.288%となります。

さらに、米国ETFを経由して全世界に投資する事による3重課税のデメリット、例えば配当利回りが2%なら概算で0.1%の実質的なコスト増となります。

残念ながら、コストだけを見ると、eMAXIS Slimの全世界株式組合せと大きな差をつけられる結果になってしまいました。

 

楽天・全米株式インデックス・ファンド 【楽天・バンガード・ファンド(全米株式)】

決算期間は291日となります。

設定日 投資先ETFの経費率を含む実質的な負担
信託報酬 実質コスト 信託報酬以外のコスト
2017.9.29 0.1696% 0.311% 0.142%

投資先ETF VTIの経費率(0.04%)を加えた実質的な実質コストは0.311%

一方、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、信託報酬0.1728%、実質コストは未だ不明ですが、0.311%以上になる可能性は少ないと推測します。

*米国株式の場合、全世界株式・新興国株式のような3重課税のデメリットは生じません。

 

楽天・新興国株式インデックス・ファンド 【楽天・バンガード・ファンド(新興国株式)】

決算期間は242日となります。

設定日 投資先ETFの経費率を含む実質的な負担
信託報酬 実質コスト 信託報酬以外のコスト
2017.11.27 0.2696% 0.601% 0.331%

投資先ETF VWOの経費率(0.14%)を加えた実質的な実質コストは0.601%

因みにeMAXIS Slim 新興国株式インデックスの信託報酬 0.2041%、実質コスト 0.389%

楽天・新興国株式との差は0.212%となります。

さらに、米国ETFを経由して全世界に投資する事による3重課税のデメリットが全世界株式よりも大きくなり、例えば配当利回りが2%なら約0.18%の実質的なコスト増となります。

 

楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド 【楽天・バンガード・ファンド(米国高配当株式)】

決算期間は188日となります。

設定 投資先ETFの経費率を含む実質的な負担
信託報酬 実質コスト 信託報酬以外のコスト
2018.1.10 0.2096% 0.467% 0.257%

投資先ETF VYMの経費率(0.08%)を加えた実質的な実質コストは0.467%

本ファンドも米国株式だけに投資しますので、3重課税のデメリットはありません。

類似のファンドがeMAXIS Slimにはありませんので、敢えて比較するとしたら、同じ米国株式で配当に注目したS&P500配当貴族指数との連動を目指すSMT 米国株配当貴族インデックス・オープンでしょうか。こちらは信託報酬0.594%、実質コスト 0.779%ですので、圧倒的に楽天・バンガード・ファンドが有利となります。

 

まとめ

以上、楽天・バンガード・ファンド 4本の実質コストのまとめでした。

設定からまだ1年も経っていない、そして第1回目の決算という事もありますが、実質コストは非常に高くなっています。(特に売買委託手数料が高くなっています)

コストの観点だけから見ると(ベンチマークは異なりますが)eMAXIS Slimの方が断然有利になります。

勿論、全世界株式なら一本のファンドで全世界の株式に投資できる利便性、その他のファンドも、小型株を含みより広く分散した投資、巨額の純資産総額を誇るバンガードETFに気軽に投資できる等、楽天・バンガード・ファンドならではの強みもあります。

今後、実質コストが下がる事に期待しましょう。

*実質コスト(信託報酬以外のコスト)は固定されたものではなく毎年変わります。一般的にはファンド、マザーファンドの純資産総額が大きくなるほど低くなります。

*ベンチマークとの乖離については下記記事を参照して下さい。

*配当に対する3重課税の詳細は下記記事を参照して下さい。

 

[2018.10.31追記]楽天・全世界株式、全米株式については2期目3カ月間の最新情報があります。

 

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