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「楽天資産形成ファンド」(愛称:楽天525)のパフォーマンス評価・評判

投稿日:2019年6月14日 更新日:

明治安田アセットマネジメントが運用し、全世界の株式、債券に投資する楽天資産形成ファンド、バランス型のアクティブファンドながらインデックスファンド並みの低コストが魅力のファンドです。

その楽天資産形成ファンドのパフォーマンスを評価します。

[最終更新日:2019.6.14]最新の情報に更新。本記事は原則2019年5月末日時点の情報に基づき記載しています。

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楽天資産形成ファンド (愛称:楽天525)の基本情報

先ず、楽天資産形成ファンドの基本情報をまとめます。

運用会社 明治安田アセットマネジメント(株)
設定日 2008年12月1日
信託期間 無期限
運用形態 アクティブファンド
投資形態 ファミリーファンド
ベンチマーク
(各マザーファンドには有。後述)
参考指数
購入時手数料 最大3.24%
楽天証券では無料。
信託財産留保額
信託報酬(税込) 0.54%
実質コスト 0.698%(2018.11.30決算時点)
純資産総額 47.70億円(2019.6.13時点)
マザーファンド 純資産総額 ---
分配金実績 (2012~2018年は20円/年)
つみたてNISA 対象外
個人型確定拠出年金(iDeCo) ---
SBI証券ポイント還元年率 SBI証券での取扱い無し
楽天証券ポイント還元年率 0.048%

楽天資産形成ファンドは、楽天証券のみで取り扱っているファンドで、10年以上の長い運用実績とインデックスファンド並みの低い信託報酬を特徴するバランス型のアクティブファンドです。

 

楽天資産形成ファンドの運用方針、投資対象

運用方針

1.日本を含む世界の伝統的資産(株式・債券)に分散投資を行う。
2.基本資産配分比率は明治安田アセットマネジメントの年金運用にて長年培われてきたアセットアロケーション手法を活用し決定。
3.資産配分比率は原則年1回見直し。

楽天資産形成ファンド 交付目論見書(2019/2)より抜粋して引用。

これだけでは、世界の株式・債券に分散投資するという事だけで、どのような方針でアセットアロケーションを決めるのかがわかりません。そこで、具体的な過去のアセットアロケーションを次章以降詳しく見ていきます。

 

投資対象

国内債券・国内株式・外国債券、外国株式(米国、欧州、アジア)に投資します。

各投資先のマザーファンドは下表に示すベンチマークを上回る事を目指すアクティブ運用です。(外国債券だけはインデックス運用)

アセットクラス ベンチマーク 運用形態
国内債券 FTSE日本国債インデックス アクティブ
外国債券 FTSE世界国債インデックス(除く日本)
インデックス
国内株式 TOPIX アクティブ
アメリカ株式 S&P500 アクティブ
欧州株式 MSCIヨーロッパ指数 アクティブ
アジア株式 MSCIオール・カントリー・ファー・イースト・フリー(除く日本) アクティブ

 

投資配分

楽天資産形成ファンドは基本的に年1回基本資産配分比率を変更します。2012年以降の基本資産配分比率の履歴は下図のようになります。

過去の資産配分比率では主に国内債券、外国債券と債券クラスの比率が大きく変わってますが、株式クラスはあまり変わっていません。

楽天資産形成ファンド

上記6年間の基本資産配分の平均値をまとめたのが下図。

株式・債券は概ね1:1、株式、債券とも国内比率が高く、株式、債券の合計で国内が65%も占めます。また新興国はアジア株式の1%(*)だけと非常に少なくなっています。

(*)アジア株式1%の中には先進国(香港・シンガポール)も約14%含まれます。

楽天資産形成ファンド

 

 

比較の対象とするインデックスファンドの合成指数

アクティブ型のバランスファンドは、比較するのに適当なベンチマーク・参考指数がなく、そのパフォーマンスの評価が容易ではありません。

そこで、インデックスファンドを過去の資産配分比率(平均値)で組み合わせた合成指数を比較の対象とし、楽天資産形成ファンドの評価を行っていきます。

*楽天資産形成ファンドの米国・欧州株式を先進国株式(MSCI-KOKUSAI)、アジア株式を新興国株式(MSCI-EM)とし、上記過去6年の平均資産配分比率を使用。

インデックス 資産配分
国内株式
(TOPIX)
30%
先進国株式
(MSCI KOKUSAI)
20%
新興国株式
(MSCI EM)
1%
国内債券
(Nomura-BPI)
37%
先進国債券
(FTSE世界国債)
12%

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、世界経済インデックスファンド、4資産均等型とも比較

楽天資産形成ファンドは株式:債券に概ね50%ずつ投資することから、同じような株式・債券比率のインデックス型バランスファンド、セゾン・バンガード・グロバールバランスファンド世界経済インデックスファンド4資産均等型とも比較します。

*セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドをセゾン・バンガードGBF、世界経済インデックスファンドを世界経済IFと略して表記する場合があります。また両ファンドともアクティブファンドに分類される場合もあります。

両ファンドの詳細は下記記事をご覧ください。

 

楽天資産形成ファンドセゾン・バンガード・グロバールバランスファンド世界経済インデックスファンド4資産均等型の4本の資産配分比率を比較したのが下図。

資産配分を時価総額比で決めるセゾン・バンガードGBF、GDP比で決まる世界経済IFに対し、楽天資産形成ファンドは国内比率が高く、新興国比率が小さいバランスファンドです。4資産均等型から国内比率を上げたファンドに近いと言った方が良いかもしれません。

楽天資産形成ファンド

 

 

楽天資産形成ファンドのパフォーマンス

*以下、年率リターン・リスクは月次データ(終値)より計算。またシャープレシオは、無リスク資産の収益率0としています。
*基準価額は、各運用会社のサイトより入手。分配金がある場合は、分配金再投資の価額に独自に変換。
*比較した合成指数はSMTインデックスシリーズの各ファンドの基準価額を使用。
*4資産均等型もSMTインデックスシリーズの各ファンドの基準価額から計算した値を使用。

 

基準価額のチャート

楽天資産形成ファンドの設定日は2008年12月1日ですが、比較対象とするインデックス(SMT)の設定日に合わせ2008年12月15日を基準(10,000)として規格化した基準価額のチャートを示します。

楽天資産形成ファンド

チャートを見る限り、楽天資産形成ファンドは、その資産配分の平均値を用いたインデックスの合成指数とほぼ同様の動きをしているように見えます。

以下、運用成績を詳細に分析していきます。

 

設定来運用実績(リターン・リスク)

設定日からは若干遅れますが2019年1月末から2019年5月末までの10年4カ月のリターン・リスクを見てみます。

*スマホの方は横にスクロールしてご覧ください。

  楽天
資産形成
合成指数 セゾン・
バンガード

GBF
世界経済
IF
4資産均等
年率リターン 6.89% 7.01% 8.02% 8.08% 7.50%
年率リスク 8.78% 8.86% 11.19% 12.37% 9.65%
シャープレシオ 0.79 0.79 0.72 0.65 0.78

*一般的にシャープレシオが大きいほど投資効率が良いとされています。

さらに、各アセットクラスのインデックスとともにリスク・リターンの関係をグラフで示したのが下図。

楽天資産形成ファンド

楽天資産形成ファンドセゾン・バンガードGBF世界経済インデックスファンドにはリターンでは負けるもののリスクが小さくシャープレシオでは勝っています。

ただ合成指数4資産均等型に対してはほぼ互角の成績です。

 

5年間の運用成績(2009年1月~2019年5月)

上述の現時点までの運用成績は、ある一期間の基準価額の暴騰・暴落に大きく左右され、ファンドの比較・評価として十分とは言えません。

そこで、2009年1月から5年間、さらに2009年2月から5年間・・・2014年5月から5年間と、起点(投資月)を1カ月ずつずらして、それぞれの5年間のリターン、リスクを計算します。全部で65個(区間)のデータとなります。

この複数の5年間のリターンの平均、最大値、最小値をプロットしたのが下図。

楽天資産形成ファンド

楽天資産形成ファンドは平均値で合成指数、および世界経済IF4資産均等型を上回っています。ただ、セゾン・バンガードGBFには若干負けています。

下表に5年間のリターン、リスクの平均値をまとめます。(ここでのリターン、リスク、シャープレシオは65区間の平均値を示したもので、厳密な意味でのリスクやシャープレシオとは異なります。)

*スマホの方は横にスクロールしてご覧ください。

  楽天
資産形成
合成指数 セゾン・
バンガード

GBF
世界経済
IF
4資産均等型
年率リターン 9.54% 8.86% 9.81% 8.74% 9.51%
年率リスク 8.74% 8.75% 11.36% 12.22% 9.62%
シャープレシオ 1.09 1.01 0.86 0.72 0.99

楽天資産形成ファンドはリスクが最も小さく、シャープレシオでは最も良い成績を残しています。

尚、この65区間の5年間で楽天資産形成ファンド合成指数に対し58勝7敗と大きく勝ち越しています。ただし、その差は最大1.3%と大きくはありません。

 

1年間騰落率 年別比較

アクティブファンドの評価としてもう一つ重要な要素は、常にインデックスに対して勝ち続ける事が出来るかという点です。

そこで1年騰落率(リターン)を合成指数と年別に比較してみます。

騰落率が高い方
楽天資産形成 合成指数
2018年 -8.7% -7.5% -1.2%
2017年 10.9% 10.7% 0.2%
2016年 1.6% 1.9% -0.2%
2015年 3.2% 3.0% 0.2%
2014年 11.5% 11.3% 0.2%
2013年 33.5% 28.8% 4.7%
2012年 16.5% 15.1% 1.4%
2011年 -6.4% -6.3% -0.2%
2010年 -0.6% -0.5% -0.2%
2009年 6.5% 11.8% -5.3%

2009年~2018年の10年間で楽天資産形成ファンドは合成指数に対して5勝5敗と五分の成績です。

尚、セゾン・バンガードGBFとは4勝6敗、世界経済IFとは6勝3敗(2009年のデータなし)4資産均等型とは5勝5敗という成績です。

 

まとめ

以上、過去の平均的な資産配分をインデックスファンドで組み合わせた合成指数を比較対象として、楽天資産形成ファンドのパフォーマンスを評価してきました。

また、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド世界経済インデックスファンド4資産均等型とも比較しました。

楽天資産形成ファンドセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド世界経済インデックスファンドに対し、リターンでは負ける事があるものの、リスクを抑えシャープレシオでは勝る運用実績を残しています。

一方、合成指数4資産均等型との比較では僅かに勝ってはいるものの、その差は大きくありません。

楽天資産形成ファンドはインデックスファンド並みの低い信託報酬が特徴のファンドですが、そのパフォーマンスもインデックスファンドとそう大きく変わらないという印象を受けます。大きな超過リターンを狙うファンドではなく、リスクを抑えた運用を行っているファンドです。

国内比率を高めたアセットアロケーションで新興国は殆どいらないという方が、インデックス型のバランスファンド 4資産均等型と比較しつつ投資を検討するファンドと言えるでしょう。

 

販売会社

楽天資産形成ファンド楽天証券の専用ファンドで、楽天証券以外では購入できません。

販売会社楽天証券

*これらは全て過去のデータですので、将来のリターンを保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

他の人気・低コストのアクティブファンド一覧は下記ページを参照して下さい。

 

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