ファンド評価・解説・比較

バンガードETFの直接投資と楽天・バンガード・ファンド、年間手数料どちらがお得?

投稿日:2017年12月19日 更新日:

気軽にバンガード社のETFに投資でき、かつコスト(信託報酬)も低く、今最も注目を集めているファンドの一つである楽天・バンガード・ファンド

  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド [楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)」
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド [楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」

参考記事「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」新規設定。VTやVTIに気軽に投資可能!

気になるのは、直接バンガードETFを購入するのと楽天・バンガード・ファンド、どちらがお得なの?という点かと思います。

以前、海外ETFと国内ファンドを、その分配金に対する課税の点から比較しましたが、今回は、分配金を考慮せず(*)、単に購入、及び保有にかかる手数料という点だけに注目して比較してみます。

*分配金に対する課税、及び課税相当分の複利効果、分配金再投資のコストを全て無視した計算です。

参考記事国内インデックスファンド vs. 海外ETF(米国籍ETF) お得なのはどちら?

尚、今回、この計算をするきっかけとなったのは、バンガード・インベストメンツ・ジャパン(株)が、モーニングスターETFカンファレンス2017、及び、バンガードブロガー限定交流会で公表したプレゼン資料です。

「しんたろう」自身は参加していませんので、とし様、及び水瀬ケンイチ様のブログ記事を参考にさせて頂きました。

参考・引用モーニングスターETFカンファレンス2017に参加してきたので、講演内容をまとめておく。(とし様)

参考・引用バンガードブロガー限定交流会に参加。「VT」対「楽天VT」の興味深い検証も!(水瀬ケンイチ様)

以下、基本的には上記引用ブログに記載のバンガード・ジャパンと同様の方法で計算しますが、一部、バンガード・ジャパンの計算に納得できない点がある為、それについては本文中にコメントします。

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バンガードETFの直接投資と楽天・バンガード・ファンド、手数料で見た時、どちらがお得?

計算の前提条件

下記の条件で計算します。

  • 為替レート:$1=112円
  • 為替手数料(片道) :4銭 (住信SBIネット銀行で外貨売買、SBI証券で取引)
  • 外国ETF売買手数料 0.45%(下限$5、上限$20) x 消費税1.08
  • 運用損益は考慮せず、元本が維持されると仮定。
  • ETFの場合、本来、経費率は投資額から為替手数料、購入手数料を引いた額に対してかかるが、ここでは簡略化の為、投資額に経費率をかけた値とする。

バンガードの資料では為替手数料25銭で計算していますので、その点だけが異なります。

一括投資の場合

一括投資し、それを10年、20年間保有後売却した場合の年間手数料を計算します。

バンガードETFの場合、かかるコストは為替手数料、株式売買手数料、経費率となります。

一方の楽天・バンガード・ファンドは信託報酬(+その他のコスト)だけとなりますが、実質コストが未だわかりませんので、ここでは信託報酬の値で計算します。

10年間、20年間の場合の年間コスト(トータルのコストを保有年数で割った値)を投資額に対してプロットしたのが下図です。

VT楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)の比較になります。

楽天・バンガード・ファンド

楽天・バンガード・ファンド

投資額が大きい程、VTが有利になるのですが、その分岐点は、

10年保有で9.9万円、20年保有で4.8万円

となります。

即ち、

10年投資で10万円以上の一括投資ならVTが有利、

20年投資なら5万円以上でVTが有利

という事になります。

予想していたよりだいぶ低い金額でVT有利となりました。為替手数料や外国株式売買手数料引き下げの恩恵ですね。

尚、VTI楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の比較においても分岐点は変わりませんでした。

為替手数料25銭の場合

一応、バンガード・ジャパンと同じく為替手数料25銭でも計算してみました。保有期間は20年間のみです。

楽天・バンガード・ファンド

上記引用サイトの資料によると、100万円投資時の年間コストはETFで1,565円、楽天バンガードで2,396円となっていますが、これは今回計算した結果と一致します。

ただ、バンガード・ジャパンのコメントでは「一括投資では25万円以上でETFが有利」との事ですが、今回の計算では5.7万円となります。

バンガード社の計算は、株式売買手数料を投資額によらず一定(上限額)にしているのではないかな???  (そうすると確かに25万円が分岐点になります)

積立投資の場合

今度は、積立投資の場合です。

バンガード・ジャパンの資料にも積立投資の計算結果が記載されていますが、下記の点を変更して計算しています。

  • バンガードの資料は、1年間だけ積立て、その後、(積立を中止し)20年間保有した場合の計算のようですが(つみたてNISAの1年分をイメージ)、今回は、20年間積立を継続するケースで計算します。
  • バンガードの計算では、1年間12回の購入手数料を2倍して年間売買コストとしていますが、購入は12回でも売却は1回だけですので、ここを修正して計算してあります。

尚、経費率・信託報酬は、それぞれの年の年末時点の総資産額に対して1年分がかかるものと簡略化して計算しました。

以下のグラフが、VT楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)の比較になります。

楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)の場合、コストが信託報酬だけの場合と、信託報酬以外に0.05%のコストがかかった二通りで計算しています。

一括投資と同じく、10年間、20年間で計算。下図の横軸で投資額とありますが、これは毎月の積立額です。

楽天・バンガード・ファンド

楽天・バンガード・ファンド

先ず、楽天・バンガードのコストが信託報酬だけの場合、

10年間なら月9.8万円以上、20年間なら月4.8万円以上ならVTが有利となります。

概ね一括投資と同じ分岐点です。

即ち、

10年投資で毎月10万円以上の積立ならVTが有利、

20年投資なら毎月5万円以上の積立でVTが有利

という事になります。

言い換えると、5万円以内の毎月積立だったら楽天・バンガードの方が有利と言う事です。

但し、楽天・バンガードの場合、必ず信託報酬以外のコストもかかります。それが0.05%だったとしたら、10年投資で6.9万円、20年投資で3.4万円まで分岐点が下がります。

尚、積立投資で、VTI/楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の比較においても同様の結果となり、分岐点は変わりません。

まとめ

以上、単純にコスト(為替手数料、株式売買手数料、経費率・信託報酬)の観点から、バンガードETF(VTVTI)の直接投資と、楽天・バンガード・ファンドを比較しました。

楽天・バンガード・ファンドの実質コスト次第にはなりますが、少額、かつ投資期間が短かいほど楽天・バンガード・ファンドが有利となり、10年の投資期間で数万円レベルの投資(積立・一括によらず)であれば、楽天・バンガード・ファンドの方が、それ以上の投資期間・投資金額であれば、ETFの直接購入の方がコスト的に有利になります。

勿論、外国ETFの投資・購入には手間もかかりますし、かつ分配金の問題もあります。

分配金が欲しい方はETF、そうでない方は楽天・バンガード・ファンドという棲み分けでも良いかと思います。

楽天・バンガード・ファンドは、楽天証券や、楽天証券のiDeCoでも購入出来ます。
公式サイト楽天証券楽天証券 確定拠出年金

バンガードETFの購入は、為替手数料の安いSBI証券(&住信SBIネット銀行)がお得です
公式サイトSBI証券

 

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