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【楽天・バンガード・ファンド】楽天・全世界株式インデックス・ファンド、ベンチマークとの乖離の要因分析(2018年3月)。

投稿日:2018年4月13日 更新日:

楽天・バンガード・ファンドの一つである、楽天・全世界株式インデックス・ファンドの2018年3月の月次レポートがアップされました。

公式サイト楽天投信投資顧問 楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)

設定当初はベンチマークとの大きな乖離があったものの、次第にその乖離も解消され、殆ど問題ないレベルに落ちついたように見えましたが、2018年3月度は再度+0.5%の大きな乖離となっています。

そこで、この乖離の要因を詳しく分析してみます。

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楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)、ベンチマークとの乖離の成分分離

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの2018年3月の乖離

2018年3月のファンド、及びベンチマーク騰落率は下表のようになります。

尚、月次レポートには小数点第1位までしか記載されていない為、ファンド騰落率は基準価額から直接計算、ベンチマーク騰落率は、同じベンチマークであるEXE-i つみたて(中小型含む)グローバル株式ファンドの月次レポートから引用しました。

楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)のベンチマークとの乖離
  ファンド騰落率 ベンチマーク騰落率 乖離
2018年3月 -3.53% -4.01% +0.48%

+0.48%と1カ月にしてはかなり大きな乖離です。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとの連動を目指すインデックスファンドである一方、同じ指数をベンチマークとするバンガード・トータル・ワールド・ストックETF[VT]に投資するファンド(FOF)でもあります。

そこで、先ずはVTの騰落率、及びベンチマークとの乖離を見てみます。

 

VTの騰落率・ベンチマークとの乖離

*VTの市場価格等のデータは米国バンガード社のサイトより引用。
*各騰落率にはドルのみならず、円換算値も併記。ドル円換算レートはベンチマーク騰落率のドル(VTのレポートに記載の値)、円(EXE-iつみたてのレポートに記載の値)の比から計算。

VTは3月26日に分配金を出していますが、分配金再投資時(課税無)の市場価格(終値)から騰落率を計算しています。またベンチマークは配当込指数(配当課税後・ネット)です。

VT(分配金課税無)のベンチマークとの乖離
  VT 騰落率 ベンチマーク騰落率 乖離
ドル -1.26% -1.87% +0.61%
円換算 -3.41% -4.01% +0.60%

VT自体が0.61%(ドル)/+0.60%(円)の乖離を起こしています。

*VTが投資する米国以外の各国で、その配当に対して源泉徴収されますが、それはVTの市場価格・基準価額に織り込まれている筈ですので、ここでは現地国課税は考慮しません。

 

楽天・バンガード・ファンドの騰落率に換算

VTが分配金を出した場合、それが楽天・バンガード・ファンドに入る際、米国で10%が課税されます。

そこで、分配金10%課税後のVT騰落率を計算してみます。

VT(分配金課税10%)のベンチマークとの乖離
  VT 騰落率 ベンチマーク騰落率 乖離
ドル -1.29% -1.87% +0.58%
円換算 -3.45% -4.01% +0.56%

これで、+0.58%(ドル)/+0.56%(円)の乖離となります。

米国課税の成分が-0.03%(ドル)/-0.04%(円)という事です。

また、楽天・バンガードの騰落率が-3.53%でしたので、楽天・バンガード自身の乖離は-0.08%となります。

 

まとめ

以上の結果を整理し、2018年3月の楽天・バンガード・ファンドの乖離+0.48%を成分分離すると、
(全て円ベースで記載)

  • 楽天・バンガード自身の運用・コストに起因する乖離  -0.08%
  • VTの配当金が楽天・バンガードに入る時の米国課税の成分 -0.04%
  • VTの乖離 +0.60%

となります。

楽天・バンガード自身の乖離が-0.08%。1カ月の値ですので決して小さい値ではありませんが、かといって、そう驚くほどの数字でもありません。

但し、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとの連動を目指すインデックスファンドとしては、結果的に(VTの乖離を含めて)+0.48%の乖離を起こしている訳ですから良い事ではありません。

一方、あくまでVTに投資する手段、いわばVTがベンチマークだと考えれば、-0.08%の乖離に留まりますので、まずまずとも言えるでしょう。(今後、さらに小さくなるだろうという期待も込めて)

要は、楽天・バンガード・ファンドをどのように位置づけて投資するかの考え方で、この乖離をどう判断するか意見が分かれるところでしょう。

 

EXE-i つみたて(中小型含む)グローバル株式ファンドとの比較

同じFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとするEXE-i つみたて(中小型含む)グローバル株式ファンド(以下、EXE-iつみたてと略して表記)と楽天・バンガードの3月の1カ月騰落率を比較します。

2018年3月の1カ月騰落率
  騰落率 信託報酬 純資産総額
楽天・バンガード -3.53% 0.2296% 5,640百万円
EXE-iつみたて -3.31% 0.1500% 619百万円

EXE-iつみたての方が騰落率で+0.22%上回っています。

信託報酬の差 0.0796%を1カ月に換算すると0.007%。騰落率の差はコスト差で説明できるような値ではありません。楽天・バンガードは前述のようにベンチマークに対して上振れしていますので、EXE-iつみたてはそれ以上プラス側に乖離している事になります。

純資産総額で見ると楽天・バンガードの圧勝です。

 

まとめ

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)は2018年3月、1カ月騰落率において、ベンチマークに対して大きなプラス乖離を起こしていますが、その主な要因はVTそのものの乖離です。楽天・バンガード自身の運用・コストによる乖離は-0.08%と推定されます。

また、同じベンチマークをインデックスとするEXE-i つみたて(中小型含む)グローバル株式ファンドは、さらに大きなプラス乖離を起こしているようです。

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンドはSBI証券、楽天証券、マネックス証券などのネット証券で購入できます。EXE-i つみたて(中小型含む)グローバル株式ファンドは、SBI証券のみの取扱です。

公式サイトSBI証券 楽天証券 マネックス証券

 

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