インデックス投資のリバランス、その効果を確認(1) ~一括投資の場合~

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[2017年3月9日]リターン推移のデータ追加しました。

多くの書籍、ネット記事(*)で推奨されているインデックス投資におけるリバランス、実際にその効果を検証してみます。

*例えば、NIKKEI STYLEのこの記事や、投信まとなびのこの記事など。

検証方法

ここでは、国内債券、国内株式(TOPIX)、先進国債券、先進国株式の4資産でリバランスの効果を確認します。

データ

データとして使わせて頂いたのは、インデックスファンドとして長い歴史を持つ、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する「SMTシリーズ」。

下記のファンドの基準価額(分配金再投資)を使い、検証してみます。

  • 国内債券 : SMT 国内債券インデックス・オープン
  • 国内株式 : SMT TOPIXインデックス・オープン
  • 先進国債券 : SMT グローバル債券インデックス・オープン
  • 先進国株式 : SMT グローバル株式インデックス・オープン

尚、分配金再投資の基準価額は「しんたろう」が独自に計算したものです。

上記ファンドの2008年1月から2017年2月までの約9年間のデータを使用。基準価額は月次データとし、月末の基準価額を採用。

2008年1月を1とした基準価額のチャートを下に示します。

smt-4asset-price_20170307

前提条件

アセットアロケーションとして、上記4資産を25%ずつ均等に投資するものとします。

そして投資は2008年1月に一括して行い、その後、リバランス以外の追加の売買を行わないとします。

リバランスは、当初のアセットアロケーションを上回る資産を売却し、その資金で、下回る資産を購入するものとし、売買に伴う手数料、税金などは考慮しません。

検証結果 ~リバランスの効果~

リバランスを行わない場合のアセットアロケーションの変化

先ずは、リバランスを行わない場合、アセットアロケションがどのように変化するかを下図に示します。

asset-allocation-wo-rebalance-lump-sum_20170307

当初、リーマンショックによって国内・先進国とも株価が低迷した影響で、債券、特に国内債券の比率が30%以上と高くなっています。このような状態が約4年間続きます。

その後、株式、特に先進国株式の上昇で、今度は、先進国株式の比率が徐々に高くなっていきます。

リバランス有無、及びリバランス間隔によるパフォーマンスの比較

リバランスを行わない場合、そしてリバランスを毎月、半年、1年、2年、3年間隔で行った場合のトータル・リターン、年率換算のリターン・リスクを下表にまとめます。そして、トータル・リターン及び、リスクとリターンの関係を下図に示します。

*実際の運用結果の月次リターンから、年率リターン、及びリスクを計算しました。
*トータル・リターン : 2017年2月の資産額/2008年1月の資産額(初期投資額)-1

リバランス 毎月 半年 1年 2年 3年
トータル・リターン 32.9% 38.4% 41.1% 41.1% 38.6% 36.5%
年率リターン 3.1% 3.6% 3.8% 3.8% 3.6% 3.5%
年率リスク 11.1% 11.8% 11.7% 11.7% 11.6% 11.4%
リターン/リスク 0.284 0.306 0.328 0.328 0.312 0.304

total-return-rebalance-lump-sum_20170307

risk-return-rebalance-lump-sum_20170307

トータル・リターン、及び年率リターンを見てわかるように、リバランスを行う事で、そのパフォーマンスが向上している事がわかります。そしてリバランス間隔1年でピークを持ちます。

リバランスは、毎月のように度々行う必要はなく、1年に1回程度が望ましいと良く言われますが、今回のデータからも、これが実証されました。

リスクはリバランスを行う事で若干増加しています。先に紹介した日経や投信まとなびのデータでは、リバランスによるリスクの低減も見られていますが、今回は、これらとと逆の結果。これは、検証したデータの期間によるものと思われます。

先に示した、リバランスを行わなかった場合のアセットアロケーションの変化を見てわかるように、計算期間の約半分で(リスクの小さな)国内債券の比率が大きくなっています。これが、リバランスを行う事で、(リバランス無より)株式の比率が増え、その分、リスクも大きくなったと考えられます。

これは、リバランスを行う事でリスクが大きくなったというより、当初想定していたリスクになったと理解すべきです。 リスク管理の点からもリバランスが必要なのです。

尚、リターン/リスク(=シャープレシオ)は、リバランスにより大きくなってますので、投資効率も向上していると言えます。

リターンの推移

上図では、2017年2月時点のリターンを示しましたが、2008年1月に投資し、その後、リターン(ある時点の資産額/初期投資額-1)がどのように変化していったか、リバランス無のリターンとの差としてプロットしてみます。

total-return-rebalance-transition-lump-sum_20170309

2009年初頭の一時期だけ(リーマンショックにより株価が大暴落した時)、リバランスを行った方が、リターンは悪化しています。

しかし、その後は、リバランスを行った方が、より高いリターンを得られたことがわかります。そして、毎月のリバランスより、1年に1度のリバランスの方が、より高いリターンとなっています。

まとめ

既に、多くの書籍、ネット記事で言われているように、リバランスによりパフォーマンスが向上する事が確認されました。

そして、リバランスは毎月行う必要はなく、1年に一度程度が最もパフォーマンスが良い事も確認されました。

尚、これらの結果は、基準価額が、どういう変動をするかによって変わっていく事をご承知おきください。

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