[2017年1月版 国内・先進国REITインデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? そして真のベンチマークとの乖離は?

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今回は、東証REIT指数(国内REIT)、及びS&P先進国REIT指数(先進国REIT)に連動を目指すインデックスファンドについて、

・ファンドの騰落率に、ちゃんと実質コスト(信託報酬+α)が反映されているか?

・ベンチマークとの乖離、統一したベンチマークのもと、さらにコスト分を差し引いた純粋なベンチマークとの乖離

を調べます。

他のアセットクラスについては、下記の記事を参照して下さい。

使ったデータは、各ファンドの2017年1月末時点でのマンスリーレポートです。

但し、ファンドによっては、マンスリーレポートの騰落率が小数点第1位までしか記載されていませんので、その場合は、実際の基準価額より、「しんたろう」が独自に計算しています。

比較したファンドと、ベンチマーク騰落率

国内REIT

全てベンチマークは東証REIT指数です。

ファンド 配当 信託報酬 実質コスト マザーファンド総資産(百万円)
<購入・換金手数料なし>ニッセイJリート 配当込 0.270% 0.275% 22,822
三井住友・DC日本リート 配当込 0.281% (決算前)  —
iFree J-REIT 配当込 0.313% (決算前) — 
たわらノーロード国内リート 配当込 0.324% 0.328% 23,383
eMAXIS国内リート 配当込 0.432% 0.449% 15,494
Funds-i J-REIT 配当込 0.432% 0.436% 21,436
SMT J-REIT 配当込 0.432% 0.444% 68,806
日興インデックスファンドJ-REIT 配当込 0.702% 0.708% 24,750

ベンチマーク騰落率

全てのファンドのベンチマークは配当込で、その騰落率も全て同じである事を確認しました。

 

先進国REIT (& 新興国REIT)

ベンチマークは<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートだけはS&Pグローバルリートインデックス、それ以外は全てS&P先進国REIT指数です。S&Pグローバルリートインデックスは先進国だけでなく新興国を含みます。

ファンド 配当 信託報酬 実質コスト マザーファンド総資産(百万円)
<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリート 配当込/ネット 0.292% 0.396% 4,873
三井住友・DC外国リート 配当込/グロス 0.302% (決算前)  —
iFree 外国REIT 配当込/? 0.335% 0.846% 5,231
たわらノーロード先進国リート 配当込/グロス 0.378% 0.494% 32,918
Funds-i 外国REIT 配当込/グロス 0.594% 0.670% 17,911
SMT グローバルREIT 配当込/グロス 0.594% 0.660% 59,975
eMAXIS先進国リート 配当込/グロス 0.648% 0.750% 16,191

ベンチマーク騰落率

各ファンドのベンチマークは、全て配当込です。ただし、ニッセイは配当課税を考慮したネットです(ベンチマークも違いますが)。 iFreeは不明、その他は課税考慮しないグロス。

*ニッセイは電話で確認。
*その他は全てベンチマーク騰落率が同じであり、さらにニッセイより騰落率がプラスである事、及びFunds-iの運用報告書にベンチマークは”税引前で計算”と記載がある事からグロスと判断。

 

*尚、ニッセイは、2016.11.22に信託報酬の引下げがありましたが、下記の解析では、これを考慮し、日割りで計算してます。

実質コストがファンド騰落率に反映されているか?

国内REIT

1カ月、及び1年のファンドの騰落率と実質コストの関係を見てみます。

kokunai-reit-1month-funds_20170224

三井住友・DCだけが、大きくマイナス側にシフトしています(他にくらべ約-0.4%)しかも、たった1カ月間だけなのに。。。

おかげで、他のファンドの依存性がわかりにくくなっていますが、実質コストに対する依存性は、決して良いとは言えません。

kokunai-reit-1year-funds_20170224

*三井住友、iFreeは、まだ1年のデータありません。

1年で見ても、あまり良い相関とは言えません。

先進国REIT

*ニッセイはベンチマークが異なりますので参考値です。

同様に、1カ月、及び1年のファンドの騰落率と実質コストの関係を見てみます。

global-reit-1month-funds_20170224

1カ月の場合、国内REITほどではありませんが、三井住友・DC、そしてiFreeが、大きくマイナス側にシフトしています。iFreeにいたっては、他のファンドに対して、0.05%以上シフトしていますので、1カ月として、決して小さい値とは言えません。

global-reit-1year-funds_20170224

*三井住友、iFreeは、まだ1年のデータありません。

1年で見ると、実質コストと騰落率の関係、もう殆ど関係無いといってもいいぐらい、相関が小さくなっています。

ただ、Funds-iとeMAXISを除外すれば、残りの3本のファンドは依存性が見えますし、逆もそうです。

トラッキングエラー、真のファンド間比較

ベンチマークを全て「たわらノーロード」に合わせ、かつ、実質コスト分を差し引いた、真のベンチマークとの乖離を見てみます。

国内REITは、各ファンドともベンチマークが全く同じですので、基準として、どのファンドを選んでも構わないのですが、小数点第2位まで記載されている「たわらノーロード」を基準としました。

先進国REITは、ファンドによってベンチマーク騰落率が大きく異なるため、ここでは、配当込・グロスの「たわらノーロード」を基準とします。

具体的な評価方法は、先進国株式の場合と同じですのでこちらを参照して下さい

要は、統一、かつコスト分を差し引いたベンチマークを下式から計算し、

(ベンチマーク(たわら)騰落率 + 1 ) x ( 1 – (各ファンドの)期中実質コスト) – 1

これと、ファンド騰落率の差を見ました。

横軸は各ファンドのマザーファンド総資産額です。

国内REIT

1カ月、及び1年の騰落率から真のベンチマークとの乖離を見てみます。

kokunai-reit-1month-funds_tracking_error_20170224

*三井住友、iFreeはマザーファンド資産額不明のため、0としてプロットしてあります。

先ほどの、実質コストと騰落率の関係から予測された通り、三井住友・DCのベンチマークとの乖離が僅か1カ月で-0.35%と非常に大きくなっています。

三井住友・DCのチャートを見てみると、たわらノーロードやニッセイの前日比と比較して、1月4日に-0.26%、そして1月31日に-0.07%と、この2日間で大きな乖離が生じたようです。

トランプ大統領誕生時のニッセイ外国株式の乖離が問題となりましたが、それと同レベルです。

他のファンドのベンチマークとの乖離は、概ね問題ありません。

kokunai-reit-1year-funds_tracking_error_20170224

*三井住友、iFreeは、まだ1年のデータありません。

1年で見ると、0.10%以内に入っているのは、たわらとニッセイのみ。Funds-iやeMAXISは0.30%と大きくなっています。

先進国REIT

*ニッセイはベンチマークが異なりますので参考値です。

同様に、1カ月、及び1年の騰落率から真のベンチマークとの乖離を見てみます。

global-reit-1month-funds_tracking_error_20170224

*三井住友はマザーファンド資産額不明のため、0としてプロットしてあります。

やはり、三井住友、iFreeの乖離が大きくなっています。

global-reit-1year-funds_tracking_error_20170224

(三井住友、iFreeは、まだ1年のデータありません)

1年で見ると、全てのファンドで、乖離がマイナス側に大きくなっていますが、そもそも基準をグロスとしたため、実際に課税されるファンドでは、課税分マイナス側にシフトするのは仕方のない事です。

最後に

以上、国内REIT・先進国REITについて、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているか、及び、ベンチマークの違い、及び実質コストの影響を除外したベンチマークとの乖離を評価しました。

国内REIT、先進国REITとも、あまり実質コストとの相関は強くありません。

そして、最大の問題は、国内REITの三井住友・DC。この1カ月間で約0.4%も他のファンドより騰落率が低くなっています。

今後も継続的に監視していきます。

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