[2017年1月版 国内・先進国債券インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? そして真のベンチマークとの乖離は?

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[2017/2/24 17:15] 先進国債券のベンチマークの違いについて更新しました。

今回は、NOMURA-BPI総合(国内債券)、及びシティ世界国債インデックス(先進国債券)に連動を目指すインデックスファンドについて、

・ファンドの騰落率に、ちゃんと実質コスト(信託報酬+α)が反映されているか?

・ベンチマークとの乖離、統一したベンチマークのもと、さらにコスト分を差し引いた純粋な乖離

を調べます。

他のアセットクラスについては、下記の記事を参照して下さい。

使ったデータは、各ファンドの2017年1月末時点でのマンスリーレポートです。

但し、ファンドによっては、マンスリーレポートの騰落率が小数点第1位までしか記載されていませんので、その場合は、実際の基準価額より、「しんたろう」が独自に計算しています。

比較したファンドと、ベンチマーク騰落率

国内債券

全てベンチマークはNOMURA-BPI総合です。

ファンド 信託報酬 実質コスト マザーファンド純資産(百万円)
iFree日本債券インデックス 0.151% 0.177% 14,863
<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券 0.157% 0.164% 25,320
たわらノーロード国内債券 0.162% 0.163% 400,593
三井住友・日本債券インデックス 0.173% 0.174% 115,394
SMT国内債券インデックス 0.400% 0.406% 319,650
日本債券インデックスe 0.400% 0.405% 315,515
eMAXIS国内債券インデックス 0.432% 0.435% 343,834
Funds-i 国内債券 0.432% 0.433% 656,174
日興インデックスファンド日本債券 0.486% 0.491% 33,952

ベンチマーク騰落率

各ファンドのベンチマーク騰落率は、全て同じである事を確認しました。

(日興インデックスファンドのみ、小数点第2位の桁が若干違いましたが、誤差の範囲内と思われます。)

先進国債券

ファンド 信託報酬 実質コスト マザーファンド純資産
(百万円)
ベンチマーク騰落率
3カ月
1年
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国債券
0.184% 0.254% 10,062 4.7% -7.5%
iFree外国債券インデックス 0.194% 0.234% 154,977 4.4%
たわらノーロード先進国債券 0.216% 0.233% 267,780 4.88% -7.53%
三井住友・DC外国債券 0.227% 0.264% 70,818 4.7% -7.5%
SMTグローバル債券 0.540% 0.570% 212,962 4.35% -5.81%
外国債券インデックスe 0.540% 0.560% 181,815 4.35% -5.81%
Funds-i外国債券 0.594% 0.605% 632,898 4.4% -5.8%
eMAXIS先進国債券 0.648% 0.668% 159,683 4.88% -7.53%
日興インデックス海外債券 0.724% 0.744% 152,382 4.88% -7.53%

ベンチマーク騰落率

上表に、3カ月、1年のベンチマーク騰落率を示しましたが、ファンドによって異なる事が分かります。青、緑、ピンクで色分けしましたが、3種類に分かれます。(赤と緑の差は小さく、これぐらいは為替レートで説明がつくかもしれませんが、ピンクだけは大幅に違います。)

[2017/2/24 17:15追記]
証券会社を通して、この違いを確認して頂いたところ、ベンチマークを円換算する時の為替レートの違いによるとの事。為替レートにしては、差が大きすぎないかと思ったのですが、ちょうど1年前は日銀がマイナス金利を発表した日。一日で2円程度為替が動いています。青のたわらは発表後のレート、ピンクのFunds-iは発表前のレート(ロンドン)を用いているとの事です。一応、これで説明がつきます。
ちょっと、疑問が残るのが、緑に属する三井住友・DC。殆ど青のたわらと1年騰落率は同じです。しかし、三井住友の運用報告書には、”ベンチマークは前日ロンドン16:00時点のWMロイターを採用”と書かれている事。それなら、日銀マイナス金利発表前になる筈ですが。。。

 

*尚、ニッセイは、2016.11.22に信託報酬の引下げがありましたが、下記の解析では、これを考慮し、日割りで計算してます。

実質コストがファンド騰落率に反映されているか?

国内債券

1カ月、及び1年のファンドの騰落率と実質コストの関係を見てみます。

kokunai-saiken-1month-funds_20170224

1カ月だと多少ばらついて見えますが、その差は小さく問題となるレベルではありません。

kokunai-saiken-1year-funds_20170224

1年になると、実質コストと綺麗に相関が取れています。

先進国債券

同様に、1カ月、及び1年のファンドの騰落率と実質コストの関係を見てみます。

global-saiken-1month-funds_20170224

1カ月の場合、三井住友・DC、インデックスe、SMTが、マナイス側にシフトして見えますが、これも値的には大きなものではありません。

global-saiken-1year-funds_20170224

1年になると、実質コストと綺麗に相関が取れています。

図中のグレーの点線は傾き-1の線ですが、先進国債券の場合、騰落率がマイナス側に大きいので、実質コストとの傾きは-1より小さくなります(傾きがねてきます)

(注意)コストと騰落率の関係は、理想的には、その傾き=-[ベンチマークの騰落率+1]となります。例えば、ベンチマーク騰落率が+10%なら傾き-1.1、-10%なら傾き-0.9となります。騰落率が+-10%以内だったら、傾き-0.9~-1.1の範囲に収まるという事です。

ベンチマークとの乖離、真のファンド間比較

ベンチマークを全て「たわらノーロード」に合わせ、かつ、実質コスト分を差し引いた、真のベンチマークとの乖離を見てみます。

国内債券は、各ファンドともベンチマークが全く同じですので、基準として、どのファンドを選んでも構わないのですが、小数点第2位まで記載されている「たわらノーロード」を基準としました。

先進国債券は、ファンドによってベンチマーク騰落率が異なるため、ここでは「たわらノーロード」を基準とします。

具体的な評価方法は、先進国株式の場合と同じですのでこちらを参照して下さい

要は、統一、かつコスト分を差し引いたベンチマークを下式から計算し、

(ベンチマーク(たわら)騰落率 + 1 ) x ( 1 – (各ファンドの)期中実質コスト) – 1

これと、ファンド騰落率の差を見ました。

横軸は各ファンドのマザーファンド純資産総額です。

国内債券

1カ月、及び1年の騰落率から真のベンチマークとの乖離を見てみます。

kokunai-saiken-1month-funds_tracking_error_20170224

最大でも0.01%ですので許容範囲かと思います。

kokunai-saiken-1year-funds_tracking_error_20170224

1年で見ると、最も乖離が大きいのがSMTの0.07%です。これも決して大きな値ではないのですが、そもそも期待リターンの小さい国内債券ですので、もう少し小さく抑えて欲しいところ。

先進国債券

同様に、1カ月、及び1年の騰落率から真の乖離を見てみます。

global-saiken-1month-funds_tracking_error_20170224

各ファンドとも、-0.15~-0.20%と、1カ月にしては大きくなっています。

global-saiken-1year-funds_tracking_error_20170224

1年で見ると、日興とeMAXISは約0.1%と、ちょっと乖離が大きくなっています。

それ以外のファンドは、十分、許容範囲内と言えるでしょう。

最後に

以上、国内債券・先進国債券について、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているか、及び、ベンチマークの違い、及び実質コストの影響を除外したベンチマークとの乖離を評価しました。

概ね、実質コストに応じた騰落率になっていますが、国内債券のSMT、先進国債券の日興、eMAXISの乖離が若干大きい点が気になります。

今後も継続的に監視していきます。

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