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SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま) 初回決算でのベンチマークとの乖離。楽天・バンガード・ファンドとも比較。

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SBIアセットマネジメントが運用し、1本のファンドで全世界の株式に超低コストで投資できるインデックスファンド、SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))、初回決算で、その実質コストの高さが明らかになりましたが、本記事では、ベンチマークとの乖離について楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)との比較を含めてまとめます。

尚、本記事には管理人の推測が一部含まれる事にご注意ください。

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SBI・全世界株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(全世界株式))

ベンチマーク

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(以下、SBI雪だるまと略して表記する場合があります)のベンチマークは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(配当込・ネット)です。

*ネットとは配当の源泉徴収税を考慮した指数。尚、楽天・バンガード・ファンドのベンチマークが配当込・ネットである事を楽天投資顧問に確認し、それとSBI雪だるまのベンチマーク騰落率が同じだった事から配当込・ネットと判断。

 

実質コスト

初回決算で判明した実質コストをまとめます。詳細は下記記事を参照して下さい。

ベンチマークが同じで、本ファンドのライバルとなる楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)の値も参考までに記載します。(初回決算時と、その後の4半期の2回)

*実質コストの()内は日数換算で年率に計算した値。

ファンド投資先ETFの経費率を含む実質的な負担
信託報酬実質コスト
SBI・全世界株式インデックス・ファンド0.1500%0.342%
(0.342%)
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)
初回決算
(2018.7.17)
0.2296%0.502%
(0.480%)
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)
2期4半期臨時報告
(2018.7.18
~10.17)
0.2296%0.318%
(0.286%)

 

ベンチマークとの乖離 (楽天・バンガード・ファンドとの比較)

運用報告書には、ベンチマークを1.2%下回ったと記載がありますが、これを詳しく解析していきます。

 

実質コストを考慮したベンチマークとの乖離・成分分離

下図は、今回の決算期間のファンド騰落率と実質コストの関係をプロットしたものです。(およそ11カ月なので年率実質コストを11/12としてあります)

全世界株式 SBI雪だるま、楽天バンガード

図中、赤の点線が配当込指数(ネット)の値。ネットが各国の税率を正確に考慮しているかは分かりませんが、取りあえず、ここをベースとして考えます。

この指数と、SBI雪だるまの騰落率の差、図中①-1.14%が運用報告書に記載されているベンチマークとの乖離です。

一方、米国ETFを経由して投資するFOFの宿命として、米国ETFが出す分配金に対して米国で課税されますので、その分は必ずベンチマークからマイナス側に乖離します。(若干計算期間が異なりますが)VTの分配金で計算すると、この成分が-0.22%となります。
*およそ配当利回りの10%。SBI・雪だるまはVTではなく、SCHB等に投資しますが同じ配当利回りと仮定。
参考記事【インデックスファンド評価・解説】楽天・全世界株式インデックス・ファンド [楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)]

即ち、ファンドのコストが0だとしても、ファンド騰落率は配当込指数(ネット)から-0.22%引いた値(図中ピンクの星印)までしかいかないという事です。(このピンク星印の点をrとします)
そして、ファンド騰落率は、コスト以外の乖離要因が無いとした場合、ファンド騰落率=-(1+r) x 実質コスト + r で表されます。これが図中グレーの点線です。

楽天・バンガードは概ねこのグレーの点線上にのっていますが、SBI雪だるまは大きく下方に乖離しています。この図中②がコスト以外の要因による乖離で、-0.60%となります。

以上をまとめると、SBI雪だるま(全世界株式)の乖離は下図のように成分分離出来ます。

SBI・全世界株式インデックスファンド(雪だるま)

実質コストの高さだけでなく、コストでは説明できない運用上の問題によるベンチマークとの乖離が大きいという結果になります。

*繰り返しになりますが、本考察には管理人の推測・仮定が多く含まれており、その真偽を保証するものではありません。

 

楽天・バンガード・ファンドとの騰落率差

ベンチマークが同じ楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)よりも信託報酬が低い分、本来はSBI雪だるまの騰落率が高くなければなりません。しかし、上記決算期間においては、騰落率で楽天・バンガードに大きく負けています。

そこで、最近のデータも含めて、SBI雪だるま楽天バンガードの騰落率の差を見てみます。

下図は、SBI雪だるまの騰落率(1カ月、3カ月、6カ月)から楽天バンガードの騰落率を引いた値をプロットしたもの。

全世界株式 SBI雪だるま、楽天バンガード

1カ月騰落率だと勝ったり負けたりを繰返しています。
一方、3カ月・6カ月騰落率では、設定当初を除き騰落率で負けていたSBI雪だるまが、2018.11~12になり漸く楽天バンガードを上回るようになりました。まだ、評価期間が短く今後の運用成績を見ていく必要はありますが、SBI雪だるまにとっては期待できる結果です。

 

まとめ

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)の初回決算では大きなマイナス乖離が生じています。1つは高い実質コストに起因するものですが、コストだけでは説明できない運用上の乖離も大きいように思えます。

また、同じベンチマークで信託報酬が高い楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)にも騰落率で負けています。ただ、最近に限れば、楽天・バンガードを上回る傾向に見えなくもありません。

今後も引き続き両者の比較を行っていきます。

SBI雪だるま、楽天バンガードを含む最新の全世界株式インデックスファンドの人気・運用状況は下記ページを参照して下さい。今後の騰落率比較も順次更新していきます。

 

 

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