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【インデックスファンド評価・解説】SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

投稿日:2019年3月12日 更新日:

1本のファンドで、日本を含む全世界の株式に投資するインデックスファンドSBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]について解説します。

[2019.3.12]初版。本記事は原則2019年3月12日時点の情報に基づき記載しています。

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SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]の基本情報

(愛称)雪だるまシリーズは、SBIアセットマネッジメントが運用する(事実上)FOFの超低コスト・インデックスファンドで、当初「EXE-i つみたて」という名称で設定・販売されました。現在、今回紹介する全世界株式の他、先進国株式、新興国株式の3本がラインアップされています。

今回解説するのは、1本のファンドで日本を含む全世界の株式に投資するSBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

*設定当初は、EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドという名称でしたが、2018.9に現在の名称に変更になりました。

先ず、SBI・全世界株式インデックス・ファンドの基本情報をまとめます。

運用会社 SBIアセットマネジメント
設定日 2017年12月6日
運用形態 インデックスファンド
投資形態 ファミリーファンド
*マザーファンドがETFに投資するので事実上FOF
ベンチマーク FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(配当込・ネット)
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込) 0.150%
(投資先ETF経費率 0.042%含む)
実質コスト 0.342%
純資産総額 20.79億円(2019.3.11時点)
(マザーファンド) 純資産総額 14.57億円(2018.11.12時点)
分配金実績
つみたてNISA 対象商品
SBI証券ポイント還元年率 0.03%
楽天証券ポイント還元年率 0.048%

 

投資対象

ベンチマークFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス[配当込み・ネット]で、中・小型株を含む全世界の株式に広く投資します。

ネットとは配当に対する源泉徴収税を考慮した指数の事です。(但し、その源泉徴収税率が適切なものなのかは管理人は把握していません)
但し、投資先ETFの分配金に対する米国課税は考慮されていません。

(注)配当込・ネットは、同じベンチマークを採用し、月報などに記載のベンチマーク騰落率が一致する楽天・全世界株式インデックス・ファンドについて楽天投信投資顧問に確認した結果です。公表された情報ではない為、その真偽を保証するものではありません。

実際の運用は、マザーファンドを通して米国Charles Schwab、及びState Street Global Advisorsの3本のETFに投資します。

 

投資先ETF

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、下記3本のETFに投資する事で全世界の株式をカバーする事になります。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

画像引用:SBI・全世界株式インデックス・ファンド交付目論見書

ETF 投資対象 経費率 資産配分
シュワブ U.S.ブロードマーケットETF
[SCHB]
米国株式 0.03% 52.2%
SPDR ポートフォリオ・ワールド(除く米国)ETF
[SPDW
先進国株式(除く米国) 0.04% 37.2
SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF
[SPEM
新興国株式 0.11% 9.9%

*資産配分は2019.2月報より

(交付目論見上は)上記3本のETF経費率合計が約0.042%となります。

尚、各地域の時価総額比率に応じて各ETFの配分比率は変化します。言い換えれば、3本のETFの配分比率を上手く調整してベンチマーク通りの運用を目指します。ここが1本のETFだけで全世界の株式に投資する楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天バンガード)との大きな違いとなります。

 

投資国比率

組入上位10カ国は下表のようになります(2019.2末時点)

SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

画像引用:SBI・全世界株式インデックス・ファンド月次レポート(2019/2)

トップはアメリカで51.4%、全体の約半分です。2位が日本。

新興国では中国が1位で2.8%です。

詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事【外国株式インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国? 

 

投資銘柄

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、3本のETF合計で約5,600銘柄に投資しています。

尚、ベンチマークは約8,000銘柄となっていますので、ベンチマークを構成する70%の銘柄を保有している事になります。

組入上位10銘柄は下表のように9位までを米国企業が占めています。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

画像引用:SBI・全世界株式インデックス・ファンド月次レポート(2019/2)

ただ組入比率トップのマイクロソフトでさえ1.6%ですので、広く分散されている事が分かります。

 

手数料(信託報酬、実質コストなど)

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの最大の魅力は、何と言っても信託報酬の低さ。

信託報酬0.108%に投資先ETF経費率0.042%を加えた実質的な信託報酬は、

全世界株式インデックスファンドとしては、最低水準の0.150%(税込)となっています。

実質コストは、初回決算の結果、0.342%。偶然にも楽天・全世界株式インデックス・ファンドの第2期前期の実質コストと同じとなっています。

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

 

他社 類似ファンド(全世界株式インデックスファンド)との信託報酬・実質コスト比較

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとするファンドはSBI・全世界株式インデックス・ファンド以外に楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天バンガード)があります。

また、小型株は含みませんが、同じく全世界株式を投資対象としたMSCI ACWI(All Country World Index)をベンチマークとするeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)等、さらにeMAXIS SlimシリーズのTOPIX、先進国株式、新興国株式を8%:83%:9%の比率で組み合わせた場合も比較します。

(低コスト)全世界株式・インデックスファンドの信託報酬・実質コスト比較
ファンド 信託報酬
実質コスト
eMAXIS Slim
TOPIX/先進国株式/新興国株式
3本の組合せ
0.1295%
0.212%
SBI
全世界株式インデックス
0.150%
0.342%
eMAXIS Slim
全世界株式(オール・カントリー)

[MSCI ACWI]
0.15336%
決算前
楽天・バンガード
全世界株式
0.2196%
0.492%
ステート・ストリート
全世界株式インデックス
[MSCI ACWI]
0.5184%
0.608%

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、直接のライバルとなる楽天・全世界株式インデックス・ファンドに対し信託報酬で0.07%勝っています。そしてベンチマークは異なりますがeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とは概ね同じです(税抜きで同一)

*最も低コストなのは各地域別のファンドを組み合わせた場合ですが、3本を購入しリバランスを行う等の手間はかかります。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、最も低コストで全世界の株式に1本で投資出来るファンドです。

 

信託報酬の変更履歴

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、まだ信託報酬引下げの実績はありません。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの信託報酬変更履歴
引下げ日 信託報酬(税込) 備考
2017/12/6
 0.1500% 新規設定
??? ??? ???

 

 

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (人気は?)

月次資金流出入額純資産総額から、SBI・全世界株式インデックス・ファンドの売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

概ね毎月1億程度の資金流入があります。決して大きな額ではありませんが、そこそこ売れています。

 

楽天・バンガード(全世界株式)やeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と比較

ライバルとなる楽天・全世界株式インデックス・ファンドeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と資金流出入額を比較してみます。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

最も人気のある楽天・全世界株式インデックス・ファンド、そして人気を集めつつあるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に比較すると大きく負けています。

 

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの運用状況は? (ベンチマークとの乖離)

インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。

 

月次レポートで見るベンチマークとの乖離

2019年2月末日時点の月次レポートでのファンド騰落率とベンチマーク騰落率の比較です。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

画像引用:SBI・全世界株式インデックス・ファンド月次レポート(2019/2)

設定来で1%以上、直近の1カ月でも0.66%と大きなマイナス乖離を起こしています。

但し、月次レポート記載のベンチマークはETFの分配金に対する米国配当課税が考慮されていないなど、必ずしも、この乖離の全てが運用に起因するものではありません。

*下記記事に米国配当課税による乖離について具体的に計算した結果があります(楽天・全世界株式の場合)。

そこで、同じベンチマークの楽天・全世界株式インデックス・ファンド騰落率を比較してみます。

 

楽天・バンガード(全世界株式)との騰落率比較

6カ月騰落率

信託報酬で勝っているSBI・全世界株式インデックス・ファンドは、その分、騰落率も高くならないといけません。

*高い騰落率がベンチマークからの上方乖離というケースもありますが、月報記載の値ではSBI、楽天ともに大きくベンチマークからマイナス乖離を起こしていますので、その可能性は少ないでしょう。

下図は、2019年2月末日時点の信託報酬(/2)に対する6カ月騰落率をプロットしたものです。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

6カ月騰落率においては、SBI・全世界株式インデックス・ファンド楽天・全世界株式インデックス・ファンドに勝っており、その信託報酬の低さがちゃんと騰落率に反映されています。

 

月次騰落率の比較

次に、2018年1月からの月次騰落率を楽天・全世界株式インデックス・ファンドと比較します。

下図は、各月の1カ月の騰落率の差、SBI・全世界株式から楽天・全世界株式を引いたものです。本来なら、信託報酬の低いSBI・全世界株式の騰落率が高く、即ち、この差がプラスではないといけません。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

結果は、14カ月で7勝7敗の互角。

しかも、月次騰落率で0.10%以上の大きな差がついている月が7月もあります。

直近の6カ月騰落率では、信託報酬の低いSBI・全世界株式が勝っていましたが、ベンチマークからの乖離と言う点では、まだ運用が安定していないと推測されます。

尚、楽天・全世界株式も同様の状況にあると思われます。

 

 

まとめ

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、全世界株式に投資するファンドとしては最も信託報酬が低いファンドです。

 

懸念点

  • 3本のETFの組合せで、ベンチマーク通りの運用が出来るか?
    ETFへの資産配分の調整、そして、それぞれのETFも乖離を起こしますので、その影響も受けます。
  • 直接のライバルとなる楽天・全世界株式インデックス・ファンドに対して、資金流入額で劣っている。
  • ベンチマークからの乖離という点で現時点では未だ運用が安定していない。(楽天・全世界株式も同様)

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンドとどちらを選ぶ

現時点では、SBI・全世界株式楽天・全世界株式、優劣をつけられません。

信託報酬の低さがやがてパフォーマンスに反映されると思う方はSBI・全世界株式インデックス・ファンド

信託報酬がやや高くなりますが、1本のETFでのシンプルな運用、そして人気のVTに魅力を感じる方は楽天・全世界株式インデックス・ファンド

を選択すれば良いでしょう。

*両者とも米国ETFを介して全世界株式に投資する事による三重課税の問題があります。三重課税については下記ページで詳細に解説してあります。

 

尚、小型株は含まれませんが、同じく全世界の株式に投資するeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)も魅力的な商品です。まだ実質コストは分かりませんが、三重課税をも考慮すると実質的なコストが最も低くなる可能性が高いと推測します。

 

購入先

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは下記の金融機関で購入出来ます。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券カブドットコム証券松井証券岡三オンライン証券など。

楽天証券なら楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです(上限5万円/月)。さらに、そのポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト楽天カード

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります)

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているのは、SBI証券 iDeCo(セレクトコース)のみとなります。

 

 

 

ライバルとなるファンド

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)  

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)  *本記事

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)

 

他の全世界株式インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

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