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【eMAXIS Slimシリーズ】実質コストが明らかに! 第1回決算報告書の解説(1)。

投稿日:2018年6月26日 更新日:

三菱UFJ国際投信が運用するeMAXIS Slimシリーズが第1回目の決算を2018年4月25日に迎え、その運用報告書がアップされましたので、その内容を確認します。

*全世界株式(除く日本)(3地域均等型)の1回目の決算は2019年4月で今回は対象ではありません。

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eMAXIS Slimシリーズ 実質コスト

運用報告書記載の信託報酬、実質コスト

先ず、運用報告書に記載の信託報酬・実質コストを下表にまとめます。

表中、決算期間とは設定日から決算日までの休業日を含めた日数です。

運用報告書記載の信託報酬・実質コスト
*年率ではありません
 設定日決算期間信託報酬実質コスト信託報酬以外
のコスト
国内株式(TOPIX)2017/2/27422日0.211%0.218%0.007%
国内株式(日経平均)2018/2/282日0.038%0.040%0.002%
国内債券2017/2/27422日0.174%0.177%0.003%
先進国株式2017/2/27422日0.184%0.276%0.092%
先進国債券2017/2/27422日0.213%0.237%0.024%
新興国株式2017/7/31268日0.176%0.312%0.136%
バランス(8資産均等型)2017/5/9351日0.219%0.278%0.059%

このように、全てのファンドが決算期間が1年超、あるいは1年未満ですので、これを年率に換算する必要があります。

 

実質コストの年率換算

本サイトでは、決算期間が1年ちょうどでない場合、

(決算期間の実質コスト) x  (年率・信託報酬) / (決算期間の信託報酬) ---(式1)

で年率・実質コストを計算しています。

但し、期中に複数回の信託報酬引下げを行っているeMAXIS Slimの場合、年率・信託報酬がそう単純ではありません。

そこで、信託報酬の変更を考慮し、その日数で按分した信託報酬を計算してみます。これを下表では「計算した信託報酬」と表記します。

期中の信託報酬 計算値と運用報告書記載の値
 決算期間計算した
信託報酬

(年率)
計算した
信託報酬
(期中合計)
運用報告報告
記載の
信託報酬
国内株式(TOPIX)422日0.184%0.213%0.211%
国内株式(日経平均)82日0.172%0.039%0.038%
国内債券422日0.151%0.174%0.174%
先進国株式422日0.193%0.223%0.184%
先進国債券422日0.184%0.212%0.213%
新興国株式268日0.287%0.210%0.176%
バランス(8資産均等型)351日0.230%0.221%0.219%

期中に大幅な信託報酬引下げがあった先進国株式、新興国株式は、計算した信託報酬と運用報告書記載の信託報酬に大きな差があります。これは計算した平均信託報酬は期中の基準価額の変動を考慮していないからです。(2018.7.2 一部表現を変更しました。計算結果に変更はありません)

このように(年率)信託報酬が正確にわからない状況では式1で(年率)実質コストを計算する事が出来ません。

そこで、

(運用報告書記載の信託報酬以外のコスト(*)) x 365日 / 決算期間  --- (式2)

(*)運用報告書記載の実質コスト - 信託報酬

で、年率の信託報酬以外のコストを計算します。

そして、これを最新の信託報酬に加える事で実質コストと定義する事にします。

このようにして求めた信託報酬以外のコストと実質コストを下表にまとめます。

信託報酬以外のコスト、及び実質コスト [年率]
 (最新の)
信託報酬
信託報酬以外
のコスト

(年率)
実質コスト
(年率)
国内株式(TOPIX)0.17172%0.006%0.178%
国内株式(日経平均)0.17172%0.009%0.181%
国内債券0.15012%0.003%0.153%
先進国株式0.11826%0.080%0.198%
先進国債券0.18360%0.021%0.204%
新興国株式0.20520%0.185%0.390%
バランス(8資産均等型)0.17280%0.061%0.234%

以後、本サイトでは、ここで求めた値を、eMAXIS Slimの実質コストと定義します。

 

eMAXISシリーズと比較

信託報酬以外のコストをeMAXISシリーズ(Slimでない方)と比較します。

信託報酬以外のコスト eMAXIS Slim、eMAXISの比較
 eMAXIS SlimeMAXIS
国内株式(TOPIX)0.006%0.005%
国内株式(日経平均)0.009%0.010%
国内債券0.003%0.003%
先進国株式0.080%0.070%
先進国債券0.021%0.020%
新興国株式0.185%0.168%
バランス(8資産均等型)0.061%0.062%

先進国株式で0.010%、新興国株式で0.017%、eMAXIS Slimの方が高くなっています。但し、これは上記計算方法に起因する誤差の可能性もあります。

それ以外のファンドはeMAXIS SlimeMAXISが概ね同じとなっています。

 

eMAXIS Slimと他社ファンドとの実質コスト比較

このようにして計算したeMAXIS Slimの実質コストを、(Slim以外で)最安値だった他社ファンドと比較してみます。

実質コスト 他社ファンドとの比較
 eMAXIS Slim今までの実質コスト
最安値のファンド
 信託報酬実質コスト実質コストファンド
国内株式
(TOPIX)
0.17172%0.178%0.180%<購入・換金
手数料なし>

ニッセイ
国内株式
(日経平均)
0.17172%0.181%0.190%iFree
国内債券0.15012%0.153%0.153%たわら
先進国株式0.11826%0.198%0.254%たわら
先進国債券0.18360%0.204%0.201%たわら
新興国株式0.20520%0.390%0.593%たわら
バランス
(8資産均等型)
0.17280%0.234%0.314%たわら

先進国債券がたわらノーロードに若干負け、国内債券が同等ですが、他のアセットクラスではeMAXIS Slimが実質コスト最安値を更新しています。

先進国株式、新興国株式については、さらに詳細に他社ファンドと比較します。

 

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 他社ファンドとの実質コスト比較

MSCI Kokusaiをベンチマークとする他の低コスト・先進国株式インデックスファンドとの実質コストを比較します。

*i-SMTの実質コストは、信託報酬以外のコストがSMTと同じと仮定して記載。

eMAXIS Slim先進国株式 他社ファンドとの比較
ファンド信託報酬
実質コスト
eMAXIS Slim
先進国株式インデックス
0.11826%
0.198%
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ
外国株式インデックス
0.20412%
0.303%
iFree
外国株式インデックス
0.2052%
0.274%
i-SMT
グローバル株式インデックス
0.2052%
(0.245%)
たわらノーロード
先進国株式
0.2160%
0.254%
三菱UFJ
つみたて
先進国株式
0.2160%
(決算前)
Smart-i
先進国株式インデックス
0.2160%
(決算前)

eMAXIS Slim先進国株式は、信託報酬で<購入換金手数料なし>ニッセイを0.086%、実質コストではたわらノーロードを0.056%下回ります。

eMAXIS Slim先進国株式は、名実ともにコスト最安値の先進国株式インデックスファンドとなりました。

 

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 他社ファンドとの実質コスト比較

MSCI エマージング・マーケットをベンチマークとする他の低コスト・新興国株式インデックスファンドとの実質コストを比較します。

*iFreeだけはベンチマークがFTSE RAFIエマージングインデックス
*i-SMTの実質コストは、信託報酬以外のコストがSMTと同じと仮定して記載。

 

eMAXIS Slim新興国株式 他社ファンドとの比較
ファンド信託報酬
実質コスト
eMAXIS Slim
新興国株式インデックス
0.2052%
0.390%
i-SMT
新興国株式インデックス
0.3546%
(0.569%)
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ
新興国株式インデックス
0.36612%
(決算前)
三菱UFJ
つみたて
新興国株式
0.3672%
(決算前)
たわらノーロード
新興国株式
0.3672%
0.593%
Smart-i
新興国株式インデックス
0.3672%
(決算前)
iFree 新興国株式0.3672%
1.338%
日興インデックス
ファンド海外新興国
(エマージング)株式
0.5940%
0.911%
三井住友・DC
新興国株式インデックス
0.6048%
0.768%

eMAXIS Slim新興国株式は、信託報酬でi-SMTを0.149%、実質コストではたわらノーロードを0.203%下回ります。

eMAXIS Slim新興国株式は、他社と圧倒的な差をつけての名実ともにコスト最安値の新興国株式インデックスファンドとなりました。

 

まとめ

以上、eMAXIS Slimシリーズの第1回目の決算・運用報告書から実質コストをまとめました。

信託報酬引下げを度々行っている事、及び決算期間が1年ではない事から、概算値とはなりますが、概ねeMAXIS(Slimではない方)から予想されたコストとなっています。(若干、先進国株式、新興国株式はSlimが高め)

そして、殆どのアセットクラスで、信託報酬のみならず実質コストでも、最低コストである事が確認できました。

eMAXIS Slim先進国株式、新興国株式のベンチマークとの乖離については下記記事で詳細に解説してあります。

 

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