三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する「SMTインデックスシリーズ」が2017年10月20日、11月10日に決算を迎え、その運用報告書がアップされましたので、これから最新の実質コストをまとめます。
*代表的なアセットクラス、バランスファンドの17ファンドについてまとめました。一部ファンドについては割愛させて頂きます。
尚、SMTシリーズは半年毎の決算となります。実質コストは下記の式で1年間の値に換算して表示します。
- 年間実質コスト = 期中実質コスト x (年間信託報酬/期中信託報酬)
今回の決算結果を反映し、下記の記事も更新しました。
参考記事インデックスファンド・コスト比較
SMTインデックスシリーズ 実質コスト
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実質コスト一覧
*信託報酬・実質コストは全て税込みで表示してあります。
*(H)は為替ヘッジありです。
ファンド | 信託報酬 | 信託報酬 以外のコスト |
実質コスト | ||
今期 | 前期 | 前期と の差分 |
|||
国内債券 | 0.3996% | 0.006% | 0.406% | 0.406% | 0.00% |
TOPIX | 0.3996% | 0.008% | 0.408% | 0.406% | 0.00% |
日経225 | 0.3996% | 0.014% | 0.414% | 0.410% | 0.00% |
JPX日経400 | 0.3996% | 0.012% | 0.412% | 0.410% | 0.00% |
グローバル債券 | 0.5400% | 0.030% | 0.570% | 0.570% | 0.00% |
グローバル債券 (H) |
0.5400% | 0.030% | 0.570% | 0.572% | 0.00% |
グローバル株式 | 0.5400% | 0.040% | 0.580% | 0.586% | -0.01% |
ダウ・ジョーンズ | 0.5400% | 0.024% | 0.564% | 0.574% | -0.01% |
新興国債券 | 0.6480% | 0.143% | 0.791% | 0.783% | 0.01% |
米ドル建て 新興国債券(H) |
0.6480% | 0.118% | 0.766% | 0.784% | -0.02% |
新興国株式 | 0.6480% | 0.214% | 0.862% | 0.888% | -0.03% |
J-REIT | 0.4320% | 0.008% | 0.440% | 0.444% | 0.00% |
グローバルREIT | 0.5940% | 0.048% | 0.642% | 0.650% | -0.01% |
新興国REIT | 0.6480% | 0.451% | 1.099% | 1.150% | -0.05% |
インデックス バランス |
0.5400% | 0.096% | 0.636% | 0.648% | -0.01% |
日米インデックス | 0.5400% | 0.179% | 0.719% | 0.960% | -0.24% |
8資産バランス | 0.5400% | 0.061% | 0.601% | --- | --- |
殆どのアセットクラスで前期と同じ実質コストとなっており、前期より実質コストが大きく上がったファンドはありません。
一方で大きく下がったのは、日米インデックスバランスの-0.24%、新興国REITの-0.05%、新興国株式の-0.03%です。
i-SMTを占う意味でも重要なグローバル株式
注目のグローバル株式(先進国株式)、前期より0.01%下がって、信託報酬以外のコストが0.040%となりました。
そして気になるのがSMTシリーズの低コスト版として登場したi-SMTシリーズのi-SMTグローバル株式インデックス。
参考記事[i-SMT]三井住友トラスト・アセットメンジメントより低コスト・インデックスファンド i-SMT グローバル株式・日経225が新規設定。
SMTシリーズとマザーファンドは同じですので、仮にi-SMTの信託報酬以外のコストがSMTと同じと仮定すると、i-SMTグローバル株式インデックスの実質コストは0.245%となります。
これは、信託報酬で勝る<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックス、eMAXIS Slim先進国株式インデックスをも実質コストで下回り、i-SMTグローバル株式インデックスが最低水準の実質コストとなる可能性があります。
*eMAXIS SlimもeMAXISと信託報酬以外のコストが同じと仮定。
以上、SMTインデックスシリーズの2017年10-11月の決算報告書での実質コストのまとめでした。