[2017年1月版 国内株式(TOPIX)インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか? そして真のベンチマークとの乖離は?

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先日記事にした、先進国株式新興国株式に続き、今回は国内株式(TOPIX)に連動を目指すインデックスファンドについて、

・ファンドの騰落率に、ちゃんと実質コスト(信託報酬+α)が反映されているか?

・ベンチマークとの乖離、統一したベンチマークのもと、さらにコスト分を差し引いた純粋な乖離

を調べます。

国内株式(TOPIX)の調査は今回が初めてとなります。

使ったデータは、各ファンドの2017年1月末時点でのマンスリーレポートです。

但し、ファンドによっては、マンスリーレポートの騰落率が小数点第1位までしか記載されていませんので、その場合は、実際の基準価額より、「しんたろう」が独自に計算しています。

比較したファンドとベンチマークが配当込か否か。

ファンド 配当 信託報酬 実質コスト マザーファンド純資産(百万円)
<購入・換金手数料なし>
ニッセイTOPIXインデックス
配当込 0.194% 0.204% 34,137
iFree TOPIXインデックス 配当含まず 0.205% (決算前)  
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 配当込 0.205% 0.215% 204,698
SMT TOPIXインデックス・オープン 配当含まず 0.400% 0.406% 151,002
日本株式インデックスe 配当込 0.400% 0.406% 200,614
eMAXIS TOPIXインデックス 配当含まず 0.432% 0.439% 245,366
Funds-i TOPIX 配当含まず 0.432% 0.435% 279,492
日興インデックスファンドTOPIX 配当含まず 0.670% 0.676% 32,091

*ニッセイTOPIXは、2016.11.18に信託報酬の引下げがありましたが、下記の解析では、これを考慮し、日割りで計算してます。

実質コストがファンド騰落率に反映されているか?

1カ月騰落率

先ずは1カ月騰落率で見てみます。

TOPIX-1month-funds_20170221

1カ月騰落率と実質コスト(1カ月なので1/12にしています)の関係です。

グレーの点線は傾き-1の線です。

(注意)コストと騰落率の関係は、理想的には、その傾き=-[ベンチマークの騰落率+1]となります。例えば、ベンチマーク騰落率が+10%なら傾き-1.1、-10%なら傾き-0.9となります。騰落率が+-10%以内だったら、傾き-0.9~-1.1の範囲に収まるという事です。

各ファンドとも、概ね実質コストに応じた騰落率となっています。

但し、設定されたばかりのiFreeだけは、若干マイナス側にシフトしているように見えます。iFreeの場合、まだ実質コストが不明で、信託報酬に対してプロットしている事もありますが、それを考慮しても、まだ低めのように見られます。

1年騰落率

次に、1年の騰落率です。

TOPIX-1year-funds_20170221

*iFreeは未だ1年騰落率のデータがありません。

1カ月同様、概ね信託報酬に依存した騰落率となっています。

ただ、強いて言えば、ニッセイが若干小さく見えます。

結論

基本的には、各ファンドとも、実質コストに依存した騰落率を示しています。

ただ、1カ月騰落率のiFree、1年騰落率のニッセイが若干、マイナス側にシフトしているように見えます。

ベンチマークとの乖離、真のファンド間比較

先進国株式・新興国株式では、ベンチマークを「たわらノーロード」に合わせましたが、「たわらノーロード」はTOPIX連動型のファンドが無いため、今回は、インデックスeのベンチマーク騰落率に合わせます。
*インデックスeのベンチマークは配当込で、かつ騰落率が小数点第2位まで記載されているため、これを基準としました。

ベンチマークを全て「インデックスe」に合わせ、かつ、実質コスト分を差し引いた、真のベンチマークとの乖離を見てみます。

具体的な評価方法は、先進国株式の場合と同じですのでこちらを参照して下さい

要は、統一、かつコスト分を差し引いたベンチマークを下式から計算し、

(ベンチマーク(インデックスe)騰落率 + 1 ) x ( 1 – (各ファンドの)期中実質コスト) – 1

これと、ファンド騰落率の差を見ました。

今回は1年の騰落率だけで見てみます。

横軸は各ファンドのマザーファンドの純資産総額です。

TOPIX-1year-funds_tracking_error_20170221

先ほどの騰落率のグラフで、ニッセイが若干マイナス側に見えましたが、ベンチマークとの乖離を見ても、やはり、約-0.08%と大きくなっています。

また三井住友・DCも-0.06%と若干大き目。

尚、マザーファンド純資産総額に対して、依存性があるように見えますが、これは、ひとえにニッセイの影響かと思われます。

最後に

以上、騰落率に信託報酬・実質コストがちゃんと反映されているか、及び、ベンチマークの違い、及び実質コストの影響を除外したベンチマークとの乖離を評価しました。

概ね、実質コストに応じた騰落率になっていますが、若干、ニッセイの乖離が大きく、これだけマイナス側にシフトしています。

今後も継続的に監視していきます。

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