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インデックス投資全般

米国株式(アメリカ株)インデックスファンド、そのベンチマークとなるインデックス(指数)を解説、比較。~S&P500、NASDAQ100、NYダウなど~

投稿日:

圧倒的なパフォーマンスで人気の米国株式、従来、米国株式に広く分散投資する場合、米国ETFを購入するのが一般的でしたが、近年、多くの米国株式を投資対象とした国内インデックスファンドが登場しています。そして、その中には、米国ETFに比べても遜色ない低コストのファンドもあります。

より身近になった米国株式インデックスファンドですが、米国株式といっても多くのインデックス(指数)があります。

そこで、米国株式を対象とする代表的なインデックスについて解説、比較します。

*セクター分類はGICS(世界産業分類基準)で表記。

[最終更新日:2024.4.19]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2024.3末時点の情報に基づき記載しています。

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見出し

代表的な米国株式インデックス(指数)の概要、構成銘柄

S&P500とは

米国を代表する株価指数といえばS&P500

後述するNYダウは30銘柄と少なく分散性という点で十分とは言えませんが、S&P500は約500銘柄と米国株式に広く分散された時価総額加重平均型の指数です。

大型株だけですが、米国株式の約80%をカバーします。

S&P500 上位10銘柄
 銘柄【Ticker】WeightSector
1MICROSOFT CORP
【MSFT】
7.0%Information
Technology
2APPLE INC
【AAPL】
5.6%Information
Technology
3NVIDIA CORP
【NVDA】
5.0%Information
Technology
4AMAZON.COM INC
【AMZN】
3.7%Consumer
Discretionary
5ALPHABET INC CL A/C
【GOOGL/GOOG】
3.7%Communication
6META PLATFORMS INC CLASS A
【META】
2.4%Communication
7BERKSHIRE HATHAWAY INC CL B
【BRK.B】
1.7%Financials
8ELI LILLY + CO
【LLY】
1.4%Health
Care
9BROADCOM INC
【AVGO】
1.3%Information
Technology
10JPMORGAN CHASE + CO
【JPM】
1.3% Financials

*2024.3.28時点
*Alphabet IncはClass A/Cの合計で表示。
*データ引用:SPDR S&P500 ETF【SPY】

 

NYダウとは (ダウ・ジョーンズ工業株価平均)

日本で最もポピュラーな米国株価指数と言ったらNYダウ(ニューヨーク・ダウ)でしょう。

ダウ平均、ダウ・ジョーンズ工業株価平均とも言われ、S&P Dow Jones Indicesが公表する指数で、米国を代表する優良企業(ブルーチップ)30社から構成されています(輸送・公益企業を除く)

日経平均株価と同様、株価平均型株価指数で、基本的には30銘柄を同じ株数保有する事になります。

尚、NYダウにはアップル、マイクロソフト、アマゾンを除くGAFAM【アルファベット(グーグル)、アップル、メタ(旧フェイスブック)、アマゾン、マイクロソフト】、FAANG【メタ(旧フェイスブック)、アマゾン、アップル、ネットフリックス、アルファベット(グーグル)】銘柄は含まれません。

*アマゾンは2024.2.26に構成銘柄に加わりました。

NYダウ 上位10銘柄
 銘柄【Ticker】WeightSector
1UNITEDHEALTH GROUP INC
【UNH】
8.2%Health
Care
2MICROSOFT CORP
【MSFT】
7.0%Information
Technology
3GOLDMAN SACHS GROUP INC
【GS】
6.9%Financials
4HOME DEPOT INC
【HD】
6.3%Consumer
Discretionary
5CATERPILLAR INC
【CAT】
6.1%Industrials
6SALESFORCE INC
【CRM】
5.0%Information
Technology
7AMGEN INC
【AMGN】
4.7%Health
Care
8MCDONALD S CORP
【MCD】
4.7%Consumer
Discretionary
9VISA INC CLASS A SHARES
【V】
4.6%Financials
10TRAVELERS COS INC/THE
【TRV】
3.8%Financials

*2024.3.28時点
*データ引用:SPDR Dow Jones Industrial Average ETF【DIA】

 

CRSP U.S. Total Market Indexとは (CRSP USトータル・マーケット・インデックス)

中・小型株まで含み、S&P500より、さらに広く分散された時価総額加重平均型の指数がCRSP U.S. Total Market Indexです。

約3,700銘柄から構成され、米国株式のほぼ100%をカバーします。

人気の米国バンガード社ETF、Vanguard Total Stock Market ETF【VTI】に採用されている指数です。

S&P500と同じ時価総額加重ですので、上位銘柄は概ね同じでウエイトが小さくなるだけです。

CRSP U.S. Total Market Index 上位10銘柄
 銘柄【Ticker】WeightSector
1Microsoft Corp
【MSFT】
6.1%Information
Technology
2Apple Inc
【AAPL】
4.9%Information
Technology
3NVIDIA Corp
【NVDA】
4.2%Information
Technology
4Amazon.com Inc
【AMZN】
3.3%Consumer
Discretionary
5Alphabet Inc
【GOOGL/GOOG】
3.2%Communication
6Meta Platforms Inc
【META】
2.1%Communication
7Berkshire Hathaway Inc
【BRK.B】
1.5%Financials
8Eli Lilly & Co
【LLY】
1.3%Health
Care
9Broadcom Inc
【AVGO】
1.2%Information
Technology
10JPMORGAN CHASE + CO
【JPM】
1.1% Financials

*2024.3.28時点
*Alphabet IncはClass A/Cの合計で表示。
*データ引用:Vanguard Total Stock Market ETF【VTI】

 

NASDAQ100とは

米国ナスダック市場に上場している金融以外の時価総額上位100銘柄から構成される時価総額加重平均型の指数。

ハイテク企業が多くなります。

NASDAQ100 上位10銘柄
 銘柄【Ticker】WeightSector
1Microsoft Corp
【MSFT】
8.8%Information
Technology
2Apple Inc
【AAPL】
7.4%Information
Technology
3NVIDIA Corp
【NVDA】
6.3%Information
Technology
4Amazon.com Inc
【AMZN】
5.2%Consumer
Discretionary
5Alphabet Inc
【GOOGL/GOOG】
4.9%Communication
6Meta Platforms Inc
【META】
4.8%Communication
7Broadcom Inc
【AVGO】
4.4%Information
Technology
8Tesla Inc
【TSLA】
2.4%Consumer
Discretionary
9Costco Wholesale Corp
【COST】
2.4%Consumer
Staples
10Advanced Micro Devices Inc
【AMD】
2.1%Information
Technology

*2024.3.28時点
*Alphabet IncはClass A/Cの合計で表示。
*データ引用:PowerShares QQQ Trust Series1【QQQ】

 

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FTSE High Dividend Yield Indexとは (FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス)

REITを除く米国の高配当利回りの株式、約550銘柄で構成される時価総額加重平均型の指数。

配当・分配金利回りは、S&P500 1.35%に対し、FTSE High Dividend Yield Index 2.81%となっています。(バンガードETF VOO/VYMのデータより。2024.3末時点)

FTSE High Dividend Yield Index 上位10銘柄
 銘柄【Ticker】WeightSector
1JPMorgan Chase & Co
【JPM】
3.4%Financials
2Broadcom Inc
【AVGO】
3.4%Information
Technology
3Exxon Mobil Corp
【XOM】
2.8%Energy
4Home Depot Inc/The
【HD】
2.3%Consumer
Discretionary
5Procter & Gamble Co/The
【PG】
2.3%Consumer
Staples
6Johnson & Johnson
【JNJ】
2.3%Health
Care
7Merck & Co Inc
【MRK】
2.0%Health
Care
8AbbVie Inc
【ABBV】
1.9%Health
Care
9Chevron Corp
【CVX】
1.6%Energy
10Bank of America Corp
【BAC】
1.6%Financials

*2024.3.28時点
*データ引用:Vanguard HIgh Dividend Yield ETF【VYM】

 

S&P500 Dividend Aristocratsとは (S&P500配当貴族指数)

S&P500構成銘柄の中で、25年以上連続で増配している企業、最低40銘柄以上から構成される均等加重時価総額(均等加重平均)の指数です。40銘柄に満たない場合は20年以上増配している企業の中から配当利回りの高い順に追加されます。(2024.3末時点で67銘柄)

均等加重:基本的には各銘柄、同じ比率(金額)で構成されます。

尚、配当利回りは2.38%となっています。(2024.3末)

均等加重で各銘柄同じ比率(概ね1.3~1.8%)ですのでWeight順位はあまり意味を成しませんが、参考までに記載します。

S&P500 Dividend Aristocrats(配当貴族指数) 上位10銘柄
 銘柄【Ticker】WeightSector
1TARGET CORP
【TGT】
1.8%Consumer
Staples
2CATERPILLAR INC
【CAT】
1.7%Industrials
3EMERSON ELECTRIC CO
【EMR】
1.7%Industrials
4PENTAIR PLC
【PNR】
1.7%Industrials
5DOVER CORP
【DOV】
1.6%Industrials
6ARCHER-DANIELS-MIDLAND CO
【ADM】
1.6%Consumer
Staples
7LOWE'S COS INC
【LOW】
1.6%Consumer
Discretionary
8EXXON MOBIL CORP
【XOM】
1.6%Energy
9MCCORMICK & CO-NON VTG SHRS
【MKC】
1.6%Consumer
Staples
10ECOLAB INC
【ECL】
1.6%Materials

*2024.4.1時点
*データ引用:ProShares S&P500 Dividend Aristocarts ETF【NOBL】

 

 

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米国株式指数の構成セクター比較

各指数を構成するセクター(業種)構成比率を比較します。

*セクター分類はGICS(世界産業分類基準)で表記
*S&P500, NYダウ, S&P500配当貴族指数は各インデックスのFact sheetより、その他はETF(VTI/QQQ/VYM)より。
*CRSP U.S.Total Market Index、及びFTSE High Dividend YieldIndexは元となる分類データをS&P500から取得しているため、S&P500構成銘柄以外は未分類としています。

アメリカ(米国)株式インデックス セクター分類

米国株式市場全体のセクター構成比率は概ねS&P500で代表できますので、これを基準に比較すると、

  • NYダウは、キャタピラー、ハネウェル、ボーイング、3Mなどに代表されるIndustrials(資本財・サービス)比率が高く、Communication Services(通信サービス)が低い。
  • NASDAQ100は、圧倒的にInformation Technology(情報技術)、いわゆるハイテク企業の比率が高く50%を占める。
  • FTSE High Dividend Yield Indexは、ディフェンシブ銘柄が多いConsumer Staples(生活必需品)、及びFinancials(金融)比率が高い。
  • S&P500 Dividend Aristocratsは、Consumer Staples(生活必需品)、及びIndustrials(資本財・サービス)比率が高く、Information Technology(情報技術)は殆ど含まれない。

といった特徴があります。

*CRSP U.S.Total Market IndexはS&P500と同じ時価総額加重平均型の指数なので、約85%を占めるS&P構成銘柄の比率は殆ど同じとなります。S&P500に含まれない残り14%の中・小型株のセクター分類(GICS)は情報がありません。

尚、各セクターの代表的な企業は文末に備考としてまとめてあります。

 

米国株式指数に占めるGAFAM/FAANG比率 & Tesla

GAFAM/FAANG銘柄 & Tesla

米国のみならず世界のIT、ネットビジネスを牽引するGAFAMやFAANGと呼ばれる企業、そして近年急成長しているEV(電気自動車)大手のTesla(テスラ)が各指数に占める割合を見てみます。

GAFAM : グーグル(Alphabet)、アップル、メタ(旧フェイスブック)、アマゾン、マイクロソフト

FAANG : メタ(旧フェイスブック)、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグル(Alpahbet)

アメリカ(米国)株式インデックス GAFAM/FAANG/TESLA比率

Apple, Microsoft, Google(Alphabet), Amazon,  Meta(Facebook), Netflix, Teslaの7社が各指数に占める比率が上図。

*FTSE High Dividend Yield Index, S&P 500 Dividend AristocratsにはGAFAM/FAANG企業/TESLAは含まれません。

これら7社だけでS&P500なら24%、CRSP U.S. Total Market Indexで21%を占めます。

さらに、NASDAQ100だと7社だけで約35%と多くを占めます。

逆にNYダウはApple, Microsoft, Amazonの3社のみで13%だけです。

 

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米国株式指数のパフォーマンス比較 ~リターン、リスク、シャープレシオ~

*S&P500, NY dow, CRSP U.S. Total Market Index、S&P500 Dividend Aristocrrats、及びMSCIは指数値、
NASDAQ100, FTSE High dividend Yield Indexは指数値が入手できなかった為、それぞれETF QQQ、VYMの市場価格終値(配当込)を使用。

過去10年間、5年間のパフォーマンス(円ベース)

各米国株式指数のパフォーマンス(円ベース)を、2024年3月末日時点の過去10年間で比較します。

参考までに全世界株式(MSCI ACWI)、先進国株式(MSCI KOKUSAI)、新興国株式(MSCI Emerging Markets)とも比較します。

*リターンは分配金再投資時のトータルリターン(分配金非課税・グロス)、シャープレシオ(S/R)は無リスク資産の利回り0として計算しています。
*円換算は三菱UFJ銀行公表のTTMを使用。

【円換算値】直近10年間の年率リターン・リスク (2024.3末日時点)
 年率リターン年率リスクS/R
S&P50017.50%16.75%1.04
NY dow16.25%16.96%0.96
CRSP U.S. Total Market Index16.81%17.17%0.98
NASDAQ10023.35%19.63%1.19
FTSE High Dividend Yield Index.14.54%16.06%0.91
S&P500 Dividend Aristocrats15.81%16.08%0.98
全世界株式 MSCI ACWI13.60%15.95%0.85
先進国株式 MSCI KOKUSAI14.63%16.59%0.88
新興国株式 MSCI EM7.48%17.19%0.43

 

これをリスク-リターンのグラフにしたのが下図。10年に加え、直近5年間のデータも追加します。

アメリカ(米国)株式インデックス パフォーマンス比較(円ベース)

アメリカ(米国)株式インデックス パフォーマンス比較(円ベース)

リターンでは10年、5年ともNASDAQ100が圧倒的に高くなっています。その分リスクも高くなりますが、シャープレシオでも他のインデックスより勝っています。この10年の好調な米国市場をハイテク企業が牽引してきたことが分かります。

一方、最もリターンが低かったのがFTSE High Dividend Yield Index。シャープレシオで見てもワーストです。

中小型株の有無で異なるS&P500CRSP U.S. Total Market Indexですが、直近10年、5年ともリターン、シャープレシオともS&P500が勝っています。ただ、大きな差ではありません。

NYダウS&P500配当貴族指数S&P500に劣後、特に直近5年で大きく負けています。

尚、先進国株式、全世界株式と比較すると、10年では指数によらず(FTSE High Dividend Yield Indexを除く)米国株式が勝っています。勿論、将来は分かりませんが。

 

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円ベース・米ドルベースでのリターン比較

参考までに円ベース・ドルベ―スでの年率リターンを比較します。

米国株式インデックス リターンの円・ドル比較

尚、この10年間でドル円為替レートは47%、年率にすると3.9%円安に振れています。

よって直近10年の米国株式リターンの1/5~1/4程度は為替に起因するものです。

 

5年間の運用成績(2012年3月~2024年3月) ~ローリングリターン~

前章の現時点までの運用成績は、ある一期間の基準価額の暴騰・暴落に大きく左右されインデックスの比較・評価として十分とは言えません。

そこで、2012年3月から5年間、さらに2012年4月から5年間・・・2019年3月から2024年3月までの5年間と起点(投資月)を1カ月ずつずらして、それぞれの5年間のリターン(年率)を計算します。全部で85個(区間)のデータとなります。

この複数の5年間のリターン(年率/円ベース)の平均、最大値、最小値をプロットしたのが下図。

米国株式インデックスのトータルリターン比較

複数の5年間の運用成績の平均でも、NASDAQ100のリターンが高くなっています。

これに続くのがS&P500CRSP U.S. Total Market IndexNYダウ、これら3種のインデックスは概ね同等のパフォーマンスです。

そして、S&P500配当貴族指数FTSE High Dividend Yield Indexと続きます。

FTSE High Dividend Yield Indexは他のインデックスに対し明らかに劣後しています(あくまで今回の評価期間での結果ですが)

 

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各インデックスの相関係数

各インデックスに連動するファンド、ETFに複数投資する方にとって重要なのは各インデックス騰落率の相関係数。

そこで月次騰落率の対数から相関係数を計算し、下表にまとめます。

各指数のトータルリータン(グロス・円)から算出します。
*NASDAQ100、FTSE High Dividendは指数値を入手できなかった為、それぞれETF QQQ/VYMの終値(配当込)を使用。

[スマホの方は横にスクロールしてご覧下さい]

米国株式インデックスの相関係数 (2011.9~2024.3)
*MSCIは2012.4より
 S&P
500
NY
ダウ
CRSP
U.S.
NAS
DAQ
100
FTSE
High
Divi
dend
配当
貴族
MSCI
ACWI
MSCI
KOK
USAI
MSCI
EM
S&P
500
---------------------------
NY
ダウ
0.965------------------------
CRSP
U.S.
0.9970.960---------------------
NAS
DAQ

100
0.9280.8330.924------------------
FTSE
High
Divi
dend
0.9370.9680.9330.764---------------
配当貴族0.9410.9580.9400.7850.970------------
MSCI
ACWI
0.9720.9410.9740.8940.9220.916---------
MSCI
KOKU
SAI
0.9850.9530.9860.9030.9310.9310.995------
MSCI
EM
0.7080.6830.7180.6610.6840.6570.8280.777---

最も相関が強いのがS&P500CRSP U.S. Total Market Index。基本的には小型株を含むか否かだけの違いで、約85%の銘柄が重複していますので当然の結果とも言えます。

比較的相関が弱いのがNASDAQ100FTSE High Dividend Yield IndexS&P500配当貴族指数の高配当系指数。グロース株中心のNASDAQ100、バリュー株中心の高配当系指数で構成銘柄の重複が殆どありません。

またNASDAQ100NYダウの相関係数も小さくなっています。

MSCI ACWIMSCI KOKUSAIとの相関が比較的小さいのがNASDAQ100

 

2020年3月コロナショックでの最大下落率(Max draw down)

2020年3月、新型コロナウイルスの影響により株価は大きく下落しました。その時の最大下落率をまとめます(円/ドル両方)

各指数のトータルリータン(グロス・円)から算出します。
*前章同様、NASDAQ100、FTSE High DividendはETF QQQ/VYMの終値(配当込)を使用。

*コロナショック時最大下落率 : (2020年最安値) / (2020年コロナショック前[2020.1~3]最高値) - 1

米国株式インデックス コロナショック時Max Drawdown

コロナショックで各指数とも30%を超える大きな下落率を示しています。

最も下落率が大きかったのがNYダウ、逆に小さかったのがNASDAQ100、ただ、その差は大きくありません。

 

2022年騰落率

2022年もロシアのウクライナ侵攻、インフレ、金利上昇により株価は大きく下げています(暴落というより調整でしょうか?)

そこで、2022年の年間騰落率を円、米ドルの両方でまとめます。

*前章同様、NASDAQ100、FTSE High DividendはETF QQQ/VYMの終値(配当込)を使用。

米国株式インデックス2022年騰落率

最も大きく下げているのがNASDAQ100。ドルベースで-33.2%、この期間急激に円安が進みましたが円ベースでも-22.9%です。

一方、FTSE High Dividend Yield IndexS&P500配当貴族指数の高配当系指数は比較的小さな下落に留まっています(円ベースではプラス)

直近10年/5年で見ると奮わなかった高配当系指数ですが、このように相場環境によってはS&P500NASDAQ100を凌ぐパフォーマンスを示す事もあります。

 

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米国株式各指数をベンチマークとするインデックスファンド・ETF

以上、解説してきた指数をベンチマークとする主なインデックスファンドを紹介します。

(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。

S&P500

国内インデックスファンド

 ファンド
[設定日]
信託報酬実質コスト
---つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス
[2023.11.17]
[2026.5.7まで]
0.0586%
---
1ステート・ストリートS&P500インデックス・オープン
[2024.1.11]
0.0748%---
2楽天・S&P500インデックス・ファンド
[2023.10.27]
0.0770%---
3つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス
[2023.11.17]
[2026.5.8以降]
0.09072%
---
4eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
[2018.7.3]
0.09372%0.106%
4たわらノーロードS&P500
[2023.3.30]
0.09372%0.135%
4はじめてのNISA米国株式(S&P500)
[2023.7.10]
0.09372%---%
7
SBI・V・S&P500インデックス
[2019.9.26]
0.0938%0.104%
7iシェアーズ米国株式(S&P500)インデックス
[2013.9.3]
0.0938%0.102%
9SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)
[2020.7.22]
0.0968%0.152%
9My SMT S&P500インデックス
[2022.3.29]
0.0968%0.291%
11iFree S&P500・インデックス
[2017.8.31]
0.198%0.215%
12つみたて米国株式(S&P500)
[2020.3.6]
0.2200%0.235%
12NZAM・ベータ・S&P500
[2020.2.13]
0.2200%0.287%
14Smart-i S&P500インデックス
[2020.7.29]
0.242%0.301%
15eMAXIS S&P500インデックス
[2020.12.14]
0.330%0.345%

最も人気があるのはeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、信託報酬、及び信託報酬以外のコストの低さ、ベンチマークとの乖離がない安定した運用で支持を集めています。

尚、S&P500はNISA(つみたて投資枠)の指定インデックスになっています。

NISAでeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に投資したい方はマネックス証券などの主要ネット証券で取り扱っています。

 

また個人型確定拠出年金(iDeCo)ではマネックス証券 iDeCoなどで取扱っています。

S&P500インデックスとの連動を目指すインデックスファンドの詳細・比較は下記ページをご覧下さい。

 

 

国内(東証上場) ETF

S&P500との連動を目指す東証上場ETFの詳細は下記ページをご覧ください。

 

 

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NYダウ (ダウ・ジョーンズ工業株価平均)

国内インデックスファンド

 ファンド
[設定日]
信託報酬実質コスト
1My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックス
[2022.3.29]
0.0968%0.117%
2PayPay投信 NYダウインデックス
[2021.3.8]
0.1980%0.279%
3NZAM・ベータ・NYダウ30
[2020.3.12]
0.2310%0.313%
4iFree NYダウ・インデックス
[2016.9.8]
0.2475%0.261%
4たわらノーロード NYダウ
[2017.3.21]
0.2475%0.265%
6SMT ダウ・ジョーンズインデックス・オープン
[2013.11.19]
0.5500%0.571%
7eMAXIS NYダウインデックス
[2013.8.7]
0.6600%0.676%

NYダウなら信託報酬ではMy SMTダウ・ジョーンズ・インデックスが低くなっていますが、販売会社の少なさが難点。

尚、NISA(つみたて投資枠)で購入出来るのはiFree NYダウ・インデックスeMAXIS NYダウインデックスたわらノーロードNYダウなど限られたファンドだけです。(その他、日興インデックスファンドNYダウ、三井住友・NYダウ・ジョーンズインデックス(為替ノーヘッジ型)なども対象)

NYダウインデックスとの連動を目指すインデックスファンドの詳細・比較は下記ページをご覧下さい。

 

 

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CRSP U.S. Total Market Index (CRSP USトータル・マーケット・インデックス)

国内インデックスファンド

*参考までにCRSP U.S. Total Market Indexと同様、米国の大型から小型株をも含むMSCI USA インベスタブル・マーケット指数との連動を目指すeMAXIS Slim米国株式も記載。

 ファンド
[設定日]
信託報酬実質コスト
1PayPay投資信託インデックス アメリカ株式
[2023.3.22]
0.0806%---
--eMAXIS Slim 全米株式
(MSCI USA IMI)
[2023.9.15]
0.09372%---
2SBI・V・全米株式インデックス
[2021.6.29]
0.0938%0.110%
3楽天・全米株式インデックス・ファンド
[2017.9.29]
0.1620%0.186%

実績では楽天インデックス・シリーズ(旧名称:楽天・バンガード・ファンド)の1つで、米国バンガード社ETF VTIに投資する楽天・全米株式インデックス・ファンド

信託報酬・実質コストの低さでは、同じくVTIに投資するSBI・V・全米株式インデックスファンド

CRSP U.S. Total Market Indexとの連動を目指すインデックスファンドの詳細・比較は下記ページをご覧下さい。

 

 

NASDAQ100

国内インデックスファンド

 ファンド
[設定日]
信託報酬

実質コスト
1楽天・NASDAQ-100インデックス
[2024.1.30]
0.198%
---
2PayPay投信NASDAQ100インデックス
[2021.6.29]
0.2024%0.702%
3<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックス
[2023.3.31]
0.2035%
0.321%
4SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス
[2023.8.23]
0.2388%---
5eMAXIS NASDAQ100インデックス
[2021.1.29]
0.4400%0.465%
5たわらノーロードNASDAQ100
[2023.12.26]
0.4400%---
5NZAM・ベータNASDAQ100
[2020.3.12]
0.4400%0.532%
8インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)
[2020.8.31]
0.4840%0.573%
9iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
[2018.8.31]
0.4950%0.516%

NASDAQ100との連動を目指すインデックスファンドでは、信託報酬・実質コストとも低く、人気を集めているのが<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDASQ100インデックス

尚、個人型確定拠出年金(iDeCo)でNASDAQ100に投資できるのがマネックス証券。運用実績の長いiFree NEXT NASDAQ100インデックスに投資出来ます。

公式サイト(PR)マネックス証券 iDeCo

 

国内(東証上場) ETF

NASDAQ100との連動を目指すインデックスファンド、ETFの詳細、比較は下記ページをご覧ください。

 

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FTSE High Dividend Yield Index (FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス) 

国内インデックスファンド

 ファンド
[設定日]
信託報酬実質コスト
1SBI・V・米国高配当株式インデックス
[2021.6.29]
0.1238%0.149%
1SBI・V・米国高配当株式インデックス(年4回決算型)
[2024.1.30]
0.1238%---
3楽天・米国高配当株式インデックス
[2018.1.10]
0.1920%0.237%

米国バンガード社ETF VYMに投資する3本のファンドがあります。

信託報酬が低いSBI・V、運用実績が長い楽天。

尚、SBI・Vには年4回決算型もラインアップしています。定期的に分配金が欲しい方はこれを選択すると良いでしょう(勿論必ず分配金が出るとは限りません)

 

S&P500 Dividend Aristocrats (S&P500配当貴族指数)

国内インデックスファンド

 ファンド
[設定日]
信託報酬実質コスト
1Tracers S&P500配当貴族インデックス
[2022.10.28]
0.1155%0.369%
2Funds-i 米国株式配当貴族
[2017.1.10]
0.550%0.583%
2米国株式配当貴族(年4回決算型)
[2018.11.14]
0.550%0.580%
2たわらノーロード S&P500配当貴族
[2023.12.16]
0.550%---
5SMT 米国株配当貴族インデックス
[2016.8.30]
0.605%0.661%

圧倒的に信託報酬が低いのがTracers、信託報酬以外のコストがやや高くなっているものの実質コストでも最安値です。

S&P500配当貴族指数との連動を目指すインデックスファンドの詳細は下記ページをご覧ください。

 

 

国内インデックスファンドに投資したい方

多くのネット証券で100円から投資出来る国内インデックスファンド。最も手軽に米国株式に投資出来ます。

信託報酬も十分低くなり、コスト的にも米国ETFと遜色ないレベルになりました。

さらに(証券会社によっては)クレジットカード決済や投資信託保有でのポイント付与もあります。

マネックス証券 クレジットカード積立 最高水準のポイント還元率1.1%
マネックス証券ではマネックスカード(クレジットカード)で投資信託が積立出来ます。ポイント還元率は月5万円までは最高水準の1.1%(5~10万円部分の還元率は下がります)
(2023.10以降にマネックス証券のNISA口座を開設した方は2024年9月30日までNISA口座でのクレカ積立還元率2.2%[5~10万円部分も2.2%])
*通常ショッピング時は1.0%
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。

公式サイト(PR)マネックス証券

 

SBI証券 三井住友カードでのクレジットカード積立
SBI証券では三井住友カードで投資信託積立が出来ます。ポイント付与率はスタンダードカードで最大0.5%、ゴールドカードなら最大1.0%(2024.11買付分からはカード利用実績に応じた付与率に変更)
また投資信託保有でTポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにT/Pontaポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト(PR) SBI証券

*三井住友カード(NL)なら年会費永年無料、三井住友カード ゴールド(NL)は1年間だけでも年間100万円以上利用(一部取引は集計対象外 ※対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。)すれば翌年以降は利用額によらず年会費永年無料。

公式サイト(PR)三井住友カード(NL)

公式サイト(PR)三井住友カード ゴールド(NL)

 

auカブコム証券のクレジットカード積立 & auじぶん銀行との連携
auカブコム証券はau Payカードで投資信託積立が出来ます。Pontaポイント還元率は1.0%(月10万円まで)。
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.1%、au Payアプリ等の連携で最大0.20%になるのも魅力。

公式サイト(PR)auカブコム証券

 

楽天証券 クレジットカード & 楽天キャシュ積立 
楽天証券では楽天カードで投資信託積立が出来ます。信託報酬(販売会社分)が税込0.4%未満のファンドの還元率は0.5%(ゴールド、プレミアムなら還元率アップ)、0.4%以上のファンドの還元率は1.0%(2023.6買付分より)
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。楽天カードから楽天キャッシュへチャージすると0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で10万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月15万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト(PR)楽天証券

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松井証券 投信保有での最高水準のポイント還元
松井証券は、投資信託保有による最高水準のポイント還元率が魅力。
またMATSUI Bank(住信SBIネット銀行マツイ支店)の口座開設すれば普通預金金利 年0.20%になるのも魅力。

公式サイト(PR)松井証券

 

 

 

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[備考] 各セクターの主要企業

参考までに各セクター(業種)の主要企業をまとめます。各セクターがどのような銘柄で構成されているかを理解できるかと思います。

information Technology
情報技術
マイクロソフト
Microsoft Corporation
【MSFT】
アップル
Apple Inc.
【AAPL】
エヌビディア
NVIDIA CORP
【NVDA】
インテル、シスコ、オラクル、アドビ、IBMなど
Health care
ヘスルケア
ジョンソン&ジョンソン
Johnson & Johnson
【JNJ】
ユナイテッドヘルスグループ
UnitedHealth Group Incorporated
【UNH】
ファイザー
Pfizer Inc.
【PFE】
イーライリリー、メルク・アンド・カンパニー(MSD)など
Financials
金融
バークシャ・ハサウェイ
Berkshire Hathaway Inc. Class B
【BRK.B】
JPモルガン・チェース
JPMorgan Chase & Co.
【JPM】
ビザ
Visa Inc. Class A
【V】
マスターカード
MASTERCARD INC CLASS A
【MA】
Communication Services
通信サービス
メタ(旧フェイスブック)
Meta Platforms Inc
【FB】
アルファベット(Google)
Alphabet Inc.
【GOOG、GOOGL】
ベライゾン コミュニケーションズ
Verizon Communications Inc.
【VZ】
AT&T、ウォルト・ディズニー、ネットフリックスなど
Consumer Discretionary
一般消費財・サービス
アマゾン・ドット・コム
Amazon.com Inc.
【AMZN】
ホームデポ
Home Depot Inc.
【HD】
マクドナルド
McDonald's Corporation
【MCD】
テスラ
Tesla Inc.
【TSLA】
ナイキ、スターバックス、GM、フォードなど
Industrials
資本財・サービス
ボーイング
Boeing Company
【BA】
スリーエム
3M Company
【MMM】
ユニオン パシフィック
Union Pacific Corporation
【UNP】
キャタピラー、GE、FedEx、デルタ エアラインなど
Consumer Staples
生活必需品
プロクター&ギャンブル
Procter & Gamble Company
【PG】
コカコーラ
Coca-Cola Company
【KO】
ペプシコ
PepsiCo Inc.
【PEP】
コストコ、ウォルマート、フィリップモリスなど
Energy
エネルギー
エクソン モービル
Exxon Mobil Corporation
【XOM】
シェブロン
Chevron Corporation
【CVX】
コノコフィリップス
ConocoPhillips
【COP】
Utilities
公益事業
ネクステラ エナジー
Nextera Energy Inc.
【NEE】
デューク エナジー
Duke Energy Corporation
【DUK】
サザン
Southern Company
【SO】
Real Estate
不動産
アメリカン・タワー
American Tower Corporation
【AMT】
サイモン・プロパティ・グループ
Simon Property Group Inc.
【SPG】
クラウン・キャッスル・インターナショナル
Crown Castle International Corp
【CCI】
Materials
素材
シャーウィン・ウィリアムズ
SHERWIN WILLIAMS
【SHW】
リンデ
Linde plc
【LIN】
エコラブ
Ecolab Inc.
【ECL】

 

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マネックス証券のクレジットカード投信積立

マネックス証券

マネックスカード(クレジットカード)での投信積立でのポイント還元率は月5万円までは最高水準の1.1%(5~10万円部分の還元率は下がります)

*マネックスカードの発行はマネックス証券の口座が必要です。

公式サイト(PR)マネックス証券

マネックス証券の口座はSBI新生銀行経由でも開設出来ます。

SBI新生銀行新規口座開設+エントリーで1,000円、1回3万円以上の入金で2,000円、最大3,000円がもらえます。

公式サイト(PR)SBI新生銀行

 
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au Payカード(クレジットカード)での投信積立が2022.3.28より始まりました。投信積立でのポイント還元率は月10万円まで1.0%

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