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【米国株式インデックスファンドの評価】2019年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

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米国株式(NYダウ、S&P500など)との連動を目指すインデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(ベンチマークとの乖離)を調査します。

*原則、毎月更新します。

[最終更新日:2019.3.5]2019年3月末日時点の情報に更新

*本記事は2019年3月末日時点の情報に基づき記載しています。

ベンチマークとの乖離は、月報・運用報告書に記載されていますが、その値を他社のファンドと比較する事は出来ません。各社、同じベンチマークでも、配当込・除く、配当課税有無、円換算レートなどの影響でベンチマーク騰落率がファンドにより異なるからです。そこで、 本サイトでは騰落率とコストの関係からベンチマークとの乖離を評価していきます。

参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

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比較した米国株式インデックスファンドの信託報酬・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、2019年3月末時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

News楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドは、2019.2.26より投資先ETF VYMの経費率低下(0.08%->0.06%)にともない、実質的な信託報酬が0.1896%に引き下げられました。
NewseMAXIS NYダウ実質コスト更新。

*信託報酬・実質コストは税込み

ファンド 信託報酬
(実質コスト)
設定日 純資産総額
(億円)
NYダウ
iFree NYダウ・インデックス 0.243%
(0.288%)
2016/9/8 102.7
たわらノーロード NYダウ 0.243%
(0.443%)
2017/3/21 14.5
SMT ダウ・ジョーンズ インデックスオープン 0.540%
(0.568%)
2013/11/19 83.4
eMAXIS NYダウインデックス 0.648%
(0.696%)
2013/8/7 92.4
日興インデックスファンドNYダウ30(アメリカ株式) 0.6696%
(0.800%)
2014/3/31 16.3
S&P500
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.1728%
(---)
2018/7/3 145.6
iFree S&P500インデックス 0.243%
(0.372%)
2017/8/31 68.5
iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド 0.405%
(0.490%)
2013/9/3 29.2
SSGA米国株式インデックス・ファンド 0.486%
(0.543%)
2017/9/29 15.7
CRSP USトータル・マーケット・インデックス[VTI]   
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.1696%
(0.311%)
2017/9/29 369.3
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス[VYM]   
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド 0.1896%
(0.447%)
2018/1/10 15.8
NASDAQ100
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 0.486%
(---)
2018/8/31 6.9
S&P500配当貴族指数
野村インデックスファンド・米国株式配当貴族 0.540%
(0.869%)
2017/1/10 70.7
SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン 0.594%
(0.723%)
2016/8/30 7.8

 

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。

 

米国株式の各指数について詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。

 

NYダウ (ダウ・ジョーンズ工業株価平均)

NYダウとの連動を目指すインデックスファンドで信託報酬最安値は、iFree NYダウ インデックスたわらノーロードNYダウの0.243%。ただし、たわらノーロードの実質コストは0.443%と、信託報酬以外のコストが非常に大きくなっています。

そして、純資産総額では、設定から僅か2年半程度のiFreeeMAXIS NYダウインデックスを抜いてトップとなっています。

 

S&P500

S&P500との連動を目指すインデックスファンドは数が少ないですが、信託報酬最安値で設定から僅か9カ月のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が、純資産総額でiFree S&P500インデックスを抜きトップとなっています。そして、2019.1.18には100億円の大台にのり、2019.4.3に150億円を超えました。

 

楽天・バンガード・ファンド (楽天VTI/VYM)

それぞれ米国バンガード社のETF VTI、及びVYMに投資する楽天・全米株式インデックス・ファンド楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド

楽天・全米株式インデックス・ファンドは設定から僅か1年4カ月で300億を超え、400億円にも迫る勢いです。今回比較する米国株式インデックスファンドの中で最も純資産総額の大きいファンドになります。

一方、楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドは、設定から約1年3カ月、純資産総額16億円とあまり伸びていません。

尚、楽天・全米株式の実質コストは2期目の途中結果が公表され、0.245%まで下がってきています。

 

S&P500配当貴族指数

S&P500配当貴族指数との連動を目指すインデックスファンドは、野村インデックスファンド・米国配当貴族[Funds-i]SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンの2本。信託報酬はFunds-iが若干低いものの、実質コストでは逆転しています。

純資産総額は、Funds-iが設定が新しいにも関わらず、SMTより断然大きくなっています。

 

資金流出入額 (米国株式インデックスファンド・人気ランキング)

2019年3月の概算の月次資金流出入額(*)、及び2019年年初来(2019年1月~3月)の累計を見てみます。

3月の資金流出入額の大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。
但し、iシェアーズ、SSGAは日次データが入手できなかった為、月次データから計算しています。

米国株式インデックスファンド 資金流出入額
2019年3月 2019年累計
順位 ファンド (億円) 順位 (億円)
1 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 14.0 2 45.8
2 楽天・全米株式インデックス 7.7 1 51.0
3 iFree NYダウ・インデックス 1.3 3 6.5
4 iFree S&P500インデックス 1.0 5 1.2
5 日興インデックスファンドNYダウ30(アメリカ株式) 0.3 10 0.3
6 野村インデックスファンド・米国株式配当貴族 0.1 14 -1.1
7 SSGA米国株式インデックス・ファンド 0.0 6 1.0
8 たわらノーロード NYダウ 0.0 8 0.5
9 SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン -0.1 11 0.1
10 iFreeNEXT NASDAQ100インデックス -0.1 7 0.8
11 iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド -0.3 13 -1.0
12 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド -0.4 9 0.5
13 eMAXIS NYダウインデックス -0.9 4 1.9
14 SMT ダウ・ジョーンズ インデックスオープン -1.2 12 -0.6

全体的に見て、2019年3月の資金流入額は2月に比べ減っています。これで2カ月連続の減少です。

 

eMAXIS Slim米国株式(S&P500) vs. 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)

米国株式インデックスファンドで人気を二分するeMAXIS Slim米国株式(S&P500)楽天・全米株式インデックス・ファンドの資金流出入額を比較します。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500) vs. 楽天・全米株式インデックス

2019年3月は、初めてeMAXIS Slim米国株式(S&P500)楽天・全米株式インデックス・ファンドを上回り1位となりました。これは、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が伸びたというより、今年に入り楽天・全米株式インデックス・ファンドの資金流入額が大きく減少した事によるものです。

 

1位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

1位はS&P500との連動を目指すeMAXIS Slim米国株式(S&P500)。2018年7月3日の設定と新しいファンドですが、設定後すぐに人気を集め、ついに楽天・全米株式インデックス・ファンドを抜き初めての1位です。

2019年3月は多くのファンドが資金流入額を減らす中、本ファンドは先月と概ね同等、設定直後より毎月10億以上の資金流入と安定した人気があります。

 

2位 楽天・全米株式インデックス・ファンド (楽天・バンガード・ファンド)

設定来、人気を集めているのが楽天・バンガード・ファンドの一つである楽天・全米株式インデックス・ファンド、通称、楽天VTI

設定当初から毎月10億円以上の資金流入が続いていましたが、2019年に入り急速にその勢いに陰りが見られ、2019年3月は7.7億と10億を下回ってしまいました。(それでも7.7億というのは十分大きな金額です)

尚、今月大きく減少したのは、3月1日の1日だけで5.5億もの資金流出があった影響が大きいと思われます。

 

NYダウ・インデックスの資金流出入額比較

NYダウ連動型の主なインデックスファンドの資金流出入額を比較したのが下図。

月毎に資金流出入額が大きく変わる傾向があるNYダウ。2019年3月は殆ど資金流入はなく、4ファンド合計で0.5億の資金流出です。

その中で、比較的人気を集めているのがiFree NYダウインデックス。2019年3月は1.3億円の資金流入と米国株式インデックスファンドの中で3位に入っています。

NYダウ・インデックスファンド

 

iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

NASDAQ100との連動を目指す低コストのインデックスファンド iFree NEXT NASDAQ100インデックスが2018.8.31に設定されました。

2018年9月の月次資金流入額は2.8億、まずまずの出足でしたが、2018年11月以降は毎月1億以下となっています。

参考記事iFreeシリーズに「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」「iFreeレバレッジ S&P500」新規設定。

 

リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

各米国株式インデックスの騰落率の比較

先ずは2019.3月末日時点の年初来、6カ月、1年騰落率を比較してみます。各ベンチマークで代表的な(運用期間が長い)ファンドで比較します。

年初来、直近半年、1年間のリターン
インデックス(ファンド) (年初来)
3カ月騰落率
6カ月騰落率 1年騰落率
NYダウ(iFree) 11.7% -4.1% 13.4%
S&P500(iシェアーズ) 13.4% -4.8% 12.8%
S&P500配当貴族(SMT) 12.1% -0.6% 15.1%
CRSP USトータル・マーケット[VTI](楽天・全米) 14.0% -5.2% 12.5%
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス[VYM](楽天・米国高配当) 10.8% -3.0% 10.7%
NASDAQ100(iFree) 16.5% -6.1% ---%

2019年3月は米国債逆イールドに端を発し大きく下落した日はあったものの、2019年年初来(3カ月騰落率)で見ると依然堅調な相場が続いています。

年初来最も上昇したのがNASDAQ100、一方、直近6カ月、1年ではS&P500配当貴族が好成績となっています。

騰落率が最も低かったのは、年初来、及び1年がFTSEハイディビデンド・イールド・インデックス(楽天VYM)、6カ月はNASDAQ100となっています。

 

次にNYダウS&P500について直近5年間の年率リターン、リスク、シャープレシオをまとめます。

尚、参考までに先進国株式(MSCI Kokusai)とも比較します。

直近5年間のリターン・リスク 
インデックス(ファンド) 年率リターン 年率リスク シャープレシオ
NYダウ(SMT) 13.2% 16.8% 0.79
S&P500(iシェアーズ) 11.5% 16.2% 0.71
MSCI kokusai(SMT) 8.3% 16.0% 0.52

直近5年間ではNYダウがリターンで勝り、若干リスクは高くなっていますが、シャープレシオ大という結果です。

NYダウS&P500を、先進国株式[MSCI kokusai]と比較すると、リターンは大きく上回り、リスクは若干高くなっているもののシャープレシオでは勝っています。ここ数年の米国株式の強さがわかります。勿論、今後もこの成績が続くかどうかはわかりませんが。

尚、各米国株式指数の詳細、長期のパフォーマンス比較は下記記事をご覧ください。
参考記事米国株式(アメリカ株)インデックスファンド、そのベンチマーク(指数)を解説、比較。

ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)

NYダウS&P500に連動を目指す各インデックスファンドのベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を調べます。

騰落率と実質コストの関係から乖離を評価します。

ここでは、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないであろうという前提のもと、これから外れたファンドを乖離が大きいと判定します。

*騰落率は各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。
*騰落率は全て分配金再投資時(分配金課税無)の基準価額より計算。

騰落率とコストの関係は、理想的にはインデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。ただ、外国株式の場合、配当課税を適切に考慮したインデックス騰落率がわかりませんので、管理人の主観で、図中グレーの点線を引いています。

 

NYダウ連動型インデックスファンドのベンチマークとの乖離

2019.3末日時点の1年騰落率と実質コストの関係を見てみます。

NYダウ・インデックスファンド

概ね各ファンド、そのコストに応じた騰落率を示しています。

そして最もコストの低いiFreeが騰落率でもトップとなっています。iFreeと同じ信託報酬ながら実質コストの高いたわらノーロードは、その分騰落率も低くなっています。

 

S&P500連動型インデックスファンドのベンチマークとの乖離

データ数を増やすため、日興AMのETF(1547) 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(分配金再投資)、及び農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式S&P500を追加します。
*1547は、現在、先物運用ですが、現物運用への変更、さらに信託報酬引下げ、そしてつみたてNISA対象となるよう約款変更を予定しています。

 

1年騰落率

先ずは2019.3末日時点の1年騰落率と実質コストの関係を見てみます。
(eMAXIS Slimは設定から1年未満の為データはありません)

S&P500・インデックスファンド

日興EFTが若干下振れしているように見えますが、他のファンドは概ね同一線上にのっています。これは、コスト要因以外でのベンチマークとの乖離がない事を意味します(4本とも同じように乖離している可能性も否定は出来ませんが)

 

6カ月騰落率 ~eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の運用成績はいかに?~

次に設定から9カ月のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の運用成績を見る為、2019.3末日時点の6カ月騰落率を見てみます。

*eMAXIS Slimは実質コストが初回決算前で不明の為、信託報酬でプロットしてあります。

S&P500・インデックスファンド

iSharesが大きくプラス側に乖離しているように見えますが、これを除くとeMAXIS Slimの騰落率が最も高くなっています。そのコストの低さに応じた高い騰落率で、他のファンドと同一直線上に乗っている事から、コスト要因以外でのベンチマークとの乖離が無く、かつ信託報酬以外のコスト(実質コスト)もそう高くなっていないと推測されます。

 

おすすめの米国株式インデックスファンドは?

(注)「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

NYダウ

iFree NYダウ・インデックス

設定から1年半以上たち、順調に純資産を伸ばしている事、そして低いコストに応じた高い騰落率となっています。

 

S&P500

信託報酬最安値の

eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 

運用も安定もしてきており、騰落率でもiFree S&P500インデックスを上回るようになりました。

ただ、慎重を期す方は1回目の決算まで様子を見た方が良いでしょう。

 

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)

CRSP USトータル・マーケット・インデックス、そしてVTIに気軽に投資できるファンド。

初回決算では実質コスト0.311%と高めでしたが、2期目の途中結果では順調に下がっていると確認された事、そして小型株を含めた米国株式に投資できる唯一無二の存在だけに、そのベンチマークに拘りがあり、米国ETF VTIへの直接投資の代わりとして、つみたてNISA等で購入したい方にはお勧め。

 

まとめ

以上、米国株式に投資するインデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、及びベンチマークとの乖離を調査しました。

圧倒的な人気を誇るのがeMAXIS Slim米国株式(S&P500)楽天・全米株式インデックス・ファンドの2本。

2018年7月に新規設定されたばかりのeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、早くも運用が安定してきており、今まで人気だったiFree S&P500インデックスを資金流入額で追い越し、圧倒的な強さを見せています。そして、騰落率でもiFreeを上回るようになってきました。

楽天・全米株式インデックス・ファンド、若干、その人気に陰りが見えてきたとはいえ、依然、その資金流入額は十分大きく、純資産総額も400億に迫る勢いです。

NYダウでは、iFree NYダウ・インデックス。低い信託報酬と、それに応じた高い騰落率で、純資産総額も古参のSMTeMAXISを追い越しました。

 

楽天・全米株式インデックス・ファンドeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券カブドットコム証券

などのネット証券で取扱っています。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)では、

楽天・全米株式インデックスファンド楽天証券 iDeCo

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、マネックス証券 iDeCoSBI証券 iDeCo(セレクトコース)で取扱っています。

 

 

米国株式の各種インデックスについての解説は下記記事を参照して下さい。

 

他のアセットクラスの最新の情報・結果は下記記事を参照して下さい。

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