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【米国株式インデックスファンドの評価】2018年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

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米国株式(NYダウ、S&P500など)との連動を目指すインデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(ベンチマークとの乖離)を調査します。

[最終更新日:2018.12.6]2018年11月末日時点の情報に更新

*本記事は2018年11月末日時点の情報に基づき記載しています。

ベンチマークとの乖離は、月報・運用報告書に記載されていますが、その値を他社のファンドと比較する事は出来ません。各社、同じベンチマークでも、配当込・除く、配当課税有無、円換算レートなどの影響でベンチマーク騰落率がファンドにより異なるからです。そこで、 本サイトでは騰落率とコストの関係からベンチマークとの乖離を評価していきます。

参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

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比較した米国株式インデックスファンドの信託報酬・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、2018年11月末時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*信託報酬・実質コストは税込み

ファンド 信託報酬
(実質コスト)
設定日 純資産総額
(億円)
NYダウ
iFree NYダウ・インデックス 0.243%
(0.288%)
2016/9/8 95.0
たわらノーロード NYダウ 0.243%
(0.525%)
2017/3/21 13.3
SMT ダウ・ジョーンズ インデックスオープン 0.540%
(0.564%)
2013/11/19 83.6
eMAXIS NYダウインデックス 0.648%
(0.734%)
2013/8/7 89.9
日興インデックスファンドNYダウ30(アメリカ株式) 0.6696%
(0.800%)
2014/3/31 16.2
S&P500
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.1728%
(---)
2018/7/3 79.9
iFree S&P500インデックス 0.243%
(0.372%)
2017/8/31 65.0
iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド 0.405%
(0.490%)
2013/9/3 30.3
SSGA米国株式インデックス・ファンド 0.486%
(0.543%)
2017/9/29 15.7
CRSP USトータル・マーケット・インデックス[VTI]   
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.1696%
(0.311%)
2017/9/29 283.5
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス[VYM]   
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド 0.2096%
(0.467%)
2018/1/10 14.8
NASDAQ100
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 0.486%
(---)
2018/8/31 5.5
S&P500配当貴族指数
野村インデックスファンド・米国株式配当貴族 0.540%
(0.869%)
2017/1/10 68.4
SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン 0.594%
(0.779%)
2016/8/30 7.4

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。

 

NYダウ (ダウ・ジョーンズ工業株価平均)

NYダウとの連動を目指すインデックスファンドで、信託報酬最安値はiFree NYダウ インデックスたわらノーロードNYダウの0.243%。ただし、たわらノーロードの実質コストは0.525%と、信託報酬以外のコストが非常に大きくなっています。

そして、純資産総額では、設定から僅か2年のiFreeeMAXIS NYダウインデックスを抜いてトップとなりました。

 

S&P500

S&P500との連動を目指すインデックスファンドは数が少ないですが、信託報酬最安値で設定から僅か5カ月のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が純資産総額でiFree S&P500インデックスを抜きトップとなりました。

 

楽天・バンガード・ファンド (楽天VTI/VYM)

それぞれ米国バンガード社のETF VTI、及びVYMに投資する楽天・全米株式インデックス・ファンド楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド

楽天・全米株式インデックス・ファンドは設定から僅か1年2カ月で280億を超え300億円に迫る勢いです。今回比較する米国株式インデックスファンドの中で最も純資産総額の大きいファンドという事になります。

楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドは、設定から約11カ月、純資産総額14.8億円とあまり伸びていません。

 

S&P500配当貴族指数

S&P500配当貴族指数との連動を目指すインデックスファンドは野村インデックスファンド・米国配当貴族[Funds-i]SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンの2本。信託報酬はFunds-iが若干低いですが、実質コストでは逆転しています。

純資産総額は、Funds-iが設定が新しいにも関わらず、SMTより断然大きくなっています。

 

資金流出入額 (米国株式インデックスファンド・人気ランキング)

2018年11月の概算の月次資金流出入額(*)、及び2018年の累計(1~11月の11カ月間の合計)を見てみます。

11月の資金流出入額の大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。
但し、iシェアーズ、SSGAは日次データが入手できなかった為、月次データから計算しています。

 
2018年11月 2018年累計
順位 ファンド (億円) 順位 (億円)
1 楽天・全米株式インデックス 28.1 1 242.0
2 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 17.5 2 80.8
3 iFree NYダウ・インデックス 6.3 4 47.7
4 eMAXIS NYダウインデックス 3.1 6 29.8
5 SMT ダウ・ジョーンズ インデックスオープン 2.6 7 29.3
6 iFree S&P500インデックス 2.5 5 33.8
7 SSGA米国株式インデックス・ファンド 1.6 10 4.9
8 野村インデックスファンド・米国株式配当貴族 1.2 3 50.0
9 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド 0.8 8 14.3
10 iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 0.7 11 4.8
11 iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド 0.6 12 4.2
12 日興インデックスファンドNYダウ30(アメリカ株式) 0.5 13 3.2
13 たわらノーロード NYダウ 0.4 9 5.4
14 SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン 0.2 14 0.8

 

1位 楽天・全米株式インデックス・ファンド (楽天・バンガード・ファンド)

圧倒的に人気を集めているのが楽天・バンガード・ファンドの一つである楽天・全米株式インデックス・ファンド、通称、楽天VTI

設定当初から毎月10億円以上の資金流入が続いていますが、2018年6月以降はさらに増加傾向にあり、ここ数カ月は20億円/月を超えています。

尚、2018年9月19日に第1回目の決算が公開され、その実質コストの高さが話題になりましたが、2018年10月以降の資金流入を見るとその影響は見られません。

楽天・全米株式インデックス

 

2位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

2位はS&P500との連動を目指すeMAXIS Slim米国株式(S&P500)。2018年7月3日の設定ですが、いきなりの2位です。

設定直後より毎月10億以上の資金流入があります。

米国株式インデックスファンドでは、上記、楽天・全米株式インデックス・ファンドと人気を二分する存在となっています。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

 

3位 iFree NYダウ・インデックス

3位に入ったのはiFree NYダウインデックスNYダウ連動型の中では1位となります。

NYダウ連動型の主なインデックスファンドの資金流出入額を比較したのが下図。

NYダウ・インデックスファンド

比較的安定した人気を集めているのがiFree

一方、信託報酬はiFreeと同率首位ながら、なかなか伸びないのがたわらノーロード。毎月1億以下の資金流入に留まっています。

 

iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

NASDAQ100との連動を目指す低コストのインデックスファンド iFree NEXT NASDAQ100インデックスが2018.8.31に設定されました。

2018年9月の月次資金流入額は2.8億、まずまずの出足でしたが、10月1.2億、11月0.7億と早くも減少に転じています。

参考記事iFreeシリーズに「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」「iFreeレバレッジ S&P500」新規設定。

 

リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

各インデックスの騰落率の比較

先ずは2018.11月末日時点の6カ月、1年騰落率を比較してみます。各ベンチマークで代表的な(運用期間が長い)ファンドで比較します。

直近半年、1年間のリターン
インデックス(ファンド) 6カ月騰落率 1年騰落率
NYダウ(iFree) 8.15% 9.02%
S&P500(iシェアーズ) 5.64% 6.97%
S&P500配当貴族(SMT) 9.73% 8.02%
CRSP USトータル・マーケット[VTI](楽天・全米) 4.62% 6.42%
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス[VYM](楽天・米国高配当) 6.65% ---%

直近1年ではNYダウ、6カ月ではS&P500配当貴族が最も良い成績を残しています。

 

次にNYダウS&P500について直近5年間の年率リターン、リスク、シャープレシオをまとめます。

尚、参考までに先進国株式(MSCI Kokusai)とも比較します。

直近5年間のリターン・リスク 
インデックス(ファンド) 年率リターン 年率リスク シャープレシオ
NYダウ(SMT) 13.84% 16.02% 0.86
S&P500(iシェアーズ) 12.06% 15.34% 0.79
MSCI kokusai(SMT) 8.77% 15.17% 0.58

直近5年間では、NYダウがリターンで勝り、若干リスクは高くなっていますが、シャープレシオ大という結果です。

NYダウS&P500を、先進国株式[MSCI kokusai]と比較すると、リターンは大きく上回り、リスクは若干高くなっているもののシャープレシオでは勝っています。ここ数年の米国株式の強さがわかります。勿論、今後もこの成績が続くかどうかはわかりませんが。

 

ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)

NYダウS&P500に連動を目指す各インデックスファンドのベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を調べます。

騰落率と実質コストの関係から乖離を評価します。

ここでは、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないであろうという前提のもと、これから外れたファンドを乖離が大きいと判定します。

*騰落率は各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。
*騰落率は全て分配金再投資時(分配金課税無)の基準価額より計算。

騰落率とコストの関係は、理想的にはインデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。ただ、外国株式の場合、配当課税を適切に考慮したインデックス騰落率がわかりませんので、管理人の主観で、図中グレーの点線を引いています。

 

NYダウ連動型インデックスファンドのベンチマークとの乖離

2018.11末日時点の1年騰落率と実質コストの関係を見てみます。

S&P500・インデックスファンド

概ね各ファンドとも、そのコストに応じた騰落率を示していますが、SMTが若干上振れしているように見えます。

そして最もコストの低いiFreeが騰落率でもトップとなっています。

たわらノーロード、信託報酬はiFreeと同じですが実質コストが高く、これが綺麗に騰落率の差として表れています。

 

S&P500連動型インデックスファンドのベンチマークとの乖離

データ数を増やすため、日興AMのETF(1547) 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(分配金再投資)、及び農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式S&P500を追加します。
*1547は、現在、先物運用ですが、現物運用への変更、さらに信託報酬引下げ、そしてつみたてNISA対象となるよう約款変更を予定しています。

 

1年騰落率

先ずは2018.11末日時点の1年騰落率と実質コストの関係を見てみます。

(eMAXIS Slim、農林中金は設定から1年未満の為データはありません)

NYダウ・インデックスファンド

日興ETFを除き、他の3本は概ねコストに応じた騰落率となっています。そして、最も低コストのiFreeが騰落率でもトップとなっています。

*月次騰落率で低い事が多かったiSharesが、2018年10月に起きた上方乖離のせいで、うまい事辻褄があったという感じもしますが・・・

 

3カ月騰落率 ~eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の運用成績はいかに?~

次に設定から5カ月余りのeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の運用成績を見る為、2018.11末日時点の3カ月騰落率を見てみます。

*eMAXIS Slim農林中金は実質コストが初回決算前で不明の為、信託報酬でプロットしてあります。

S&P500・インデックスファンド

圧倒的に信託報酬の低いeMAXIS Slimですが、騰落率ではiFreeと全く同じとなってます。

iFree農林中金SSGA、それに日興ETFも同一線上に乗っている事から、eMAXIS Slimだけが若干下振れしている可能性も否定できません。(勿論、厳密にはiFreeが上振れしているのか、あるいはeMAXIS Slimが下振れしているのかは未だ分かりません。)

ただ、ここには示しませんが2018年8月、9月と1カ月騰落率でiFreeに負けていたeMAXIS Slimですが、10月、11月は同等レベルにまでなってきており、今後の運用結果に期待できます。(iFreeが常に上振れしているとしたら、iFreeと比較する事自体、無意味になりますが)

尚、iSharesは2018年10月に大きな上振れを起こしており、これが上図3カ月騰落率に反映されています。

 

おすすめの米国株式インデックスファンドは?

(注)「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

NYダウ

iFree NYダウ・インデックス

設定から1年半以上たち、順調に純資産を伸ばしている事、そして低いコストに応じた高い騰落率となっています。

 

S&P500

信託報酬最安値の

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

未だiFree S&P500インデックスに対して明確な優位性が見えておらず、かつ、その運用の安定性も確認できていない状況ですが、少なくともiFreeと騰落率で同等となった事から、eMAXIS Slimをお薦めとします。

ただ、慎重を期す方は、もうしばらく様子を見た方が良いでしょう。

 

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)

CRSP USトータル・マーケット・インデックス、そしてVTIに気軽に投資できるファンド。

初回決算を迎え、実質コスト0.311%と高めの結果でしたが、次回決算ではもっと下がるだろうという期待、そして小型株を含めた米国株式に投資できる唯一無二の存在だけに、そのベンチマークに拘りがあり、米国ETF VTIへの直接投資の代わりとして、つみたてNISA等で購入したい方にはお勧め。

 

まとめ

以上、米国株式に投資するインデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、及びベンチマークとの乖離を調査しました。

圧倒的な人気を誇るのが楽天・全米株式・インデックスファンド。毎月10~40億円程度の資金流入があり、純資産総額も既に280億円を超えています。

NYダウでは、iFree NYダウ・インデックス。低い信託報酬と、それに応じた高い騰落率で、純資産総額も古参のSMTeMAXISを追い越しました。

S&P500は、2018年7月に新規設定されたばかりのeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が、今まで人気だったiFree S&P500インデックスを資金流入額で追い越し、圧倒的な強さを見せています。ただ、まだ騰落率でその優位性が確認できていませんが、今後、iFreeを上回る事になると期待します。

 

楽天・全米株式インデックスファンドeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券カブドットコム証券

などのネット証券で取扱っています。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)では、

楽天・全米株式インデックスファンド楽天証券 iDeCo

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、マネックス証券 iDeCoSBI証券 iDeCo(セレクトコース)で取扱っています。

 

 

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