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【米国株式インデックスファンドの評価】2018年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:2018年10月9日 更新日:

米国株式(NYダウ、S&P500など)との連動を目指すインデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(ベンチマークとの乖離)を調査します。

[最終更新日:2018.10.9]2018年9月末日時点の情報に更新
iFree NEXT NASDAQ100追加、楽天バンガード実質コスト判明。

*本記事は2018年9月末日時点の情報に基づき記載しています。

ベンチマークとの乖離は、月報・運用報告書に記載されていますが、その値を他社のファンドと比較する事は出来ません。各社、同じベンチマークでも、配当込・除く、配当課税有無、円換算レートなどの影響でベンチマーク騰落率がファンドにより異なるからです。そこで、 本サイトでは騰落率とコストの関係からベンチマークとの乖離を評価していきます。

参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

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比較した米国株式インデックスファンドの信託報酬・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、2018年9月末時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*信託報酬・実質コストは税込み

ファンド 信託報酬
(実質コスト)
設定日 純資産総額
(億円)
NYダウ
iFree NYダウ・インデックス 0.243%
(0.329%)
2016/9/8 84.1
たわらノーロード NYダウ 0.243%
(0.525%)
2017/3/21 12.5
SMT ダウ・ジョーンズ インデックスオープン 0.540%
(0.564%)
2013/11/19 78.3
eMAXIS NYダウインデックス 0.648%
(0.734%)
2013/8/7 83.2
日興インデックスファンドNYダウ30(アメリカ株式) 0.6696%
(0.800%)
2014/3/31 15.4
S&P500
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.1728%
(---)
2018/7/3 35.8
iFree S&P500インデックス 0.243%
(---)
2017/8/31 61.6
iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド 0.405%
(0.490%)
2013/9/3 29.6
SSGA米国株式インデックス・ファンド 0.486%
(0.543%)
2017/9/29 12.5
CRSP USトータル・マーケット・インデックス[VTI]   
楽天・全米株式インデックス 0.1696%
(0.311%)
2017/9/29 229.6
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス[VYM]   
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド 0.2096%
(0.467%)
2018/1/10 13.4
NASDAQ100
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 0.486%
(---)
2018/8/31 3.9
S&P500配当貴族指数
野村インデックスファンド・米国株式配当貴族 0.540%
(0.869%)
2017/1/10 57.9
SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン 0.594%
(0.779%)
2016/8/30 7.4

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。

 

NYダウ (ダウ・ジョーンズ工業株価平均)

NYダウとの連動を目指すインデックスファンドで、信託報酬最安値はiFree NYダウ インデックスたわらノーロードNYダウの0.243%。ただし、たわらノーロードの実質コストは0.525%と、信託報酬以外のコストが非常に大きくなっています。

そして、純資産総額では、設定から僅か2年のiFreeが、eMAXIS NYダウインデックスを抜いてトップとなりました。

 

S&P500

S&P500との連動を目指すインデックスファンドは数が少ないですが、iFree S&P500インデックス(実質コストは未だ不明)がファンド純資産総額で最も大きくなっています。

しかし、2018年7月3日に設定されたeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が信託報酬最低水準となり、僅か3カ月で約36億と、このペースでいけばiFreeを早い時期に抜き去る事でしょう。

 

楽天・バンガード・ファンド (楽天VTI/VYM)

それぞれ米国バンガード社のETF VTI、及びVYMに投資する楽天・全米株式インデックス・ファンド楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド

楽天・全米株式インデックス・ファンドは設定から僅か1年で220億円を突破しています。今回比較する米国株式インデックスファンドの中で最も純資産総額の大きいファンドという事になります。

楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドは、設定から約9カ月、純資産総額13億円とあまり伸びていません。

 

S&P500配当貴族指数

S&P500配当貴族指数との連動を目指すインデックスファンドは野村インデックスファンド・米国配当貴族[Funds-i]SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンの2本。信託報酬はFunds-iが若干低いですが、実質コストでは逆転しています。

純資産総額は、Funds-iが設定が新しいにも関わらず、SMTより断然大きくなっています。

 

資金流出入額 (米国株式インデックスファンド・人気ランキング)

2018年9月の概算の月次資金流出入額(*)、及び2018年の累計(1~9月の9カ月間の合計)を見てみます。

9月の資金流出入額の大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。
但し、iシェアーズ、SSGAは日次データが入手できなかった為、月次データから計算しています。

米国株式インデックスファンド 資金流出入額
2018年9月 2018年累計
順位 ファンド (億円) 順位 (億円)
1 楽天・全米株式インデックス 30.8 1 173.3
2 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 11.2 3 34.4
3 野村インデックスファンド・米国株式配当貴族 7.5 2 38.8
4 iFree NYダウ・インデックス 6.9 4 33.4
5 SMT ダウ・ジョーンズ インデックスオープン 5.4 6 21.1
6 iFree NEXT NASDAQ100インデックス 2.8 10 2.8
7 iFree S&P500インデックス 2.8 5 26.8
8 SSGA米国株式インデックス・ファンド 2.2 13 1.0
9 eMAXIS NYダウインデックス 1.0 7 19.8
10 日興インデックスファンドNYダウ30(アメリカ株式) 0.2 12 1.8
11 たわらノーロード NYダウ 0.2 9 4.1
12 SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン 0.2 14 0.5
13 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド 0.1 8 12.6
14 iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド -0.4 11 1.8

 

1位 楽天・全米株式インデックス・ファンド (楽天・バンガード・ファンド)

圧倒的に人気を集めているのが楽天・バンガード・ファンドの一つである楽天・全米株式インデックス・ファンド、通称、楽天VTI

設定当初から毎月10億円以上の資金流入が続いていますが、2018年6月以降はさらに増加傾向にあり、2018年9月の月次資金流入額は30億を超えました。

楽天・全米株式インデックス

 

2位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

2位はS&P500との連動を目指すeMAXIS Slim米国株式(S&P500)。2018年7月3日の設定ですが、いきなりの2位で、2018年9月は11億円集めています。

今までS&P500連動型インデックスファンドで最も売れていたiFree S&P500インデックスと比較したのが下図。

eMAXIS Slimが圧倒的な強さを見せ、eMAXIS Slimの設定後、iFreeの資金流入は明らかに減っています。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) & iFree S&P500インデックス

 

3位 野村インデックスファンド・米国株式配当貴族[Funds-i]

S&P500 配当貴族指数との連動を目指す野村インデックスファンド・米国株式配当貴族指数が3位となっています。

2017年10月以降、急に資金流入が増えています。

野村インデックスファンド・米国株式配当貴族[Funds-i]

 

4位 iFree NYダウ・インデックス

4位に入ったのはiFree NYダウインデックスNYダウ連動型の中では1位となります。

NYダウ連動型の主なインデックスファンドの資金流出入額を比較したのが下図。

NYダウ・インデックスファンド

iFreeが圧倒的な強さを見せています。

一方、信託報酬はiFreeと同率首位ながら、なかなか伸びないのがたわらノーロード。毎月1億以下の資金流入に留まっています。

 

iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

NASDAQ100との連動を目指す低コストのインデックスファンド iFree NEXT NASDAQ100インデックスが2018.8.31に設定されました。

2018年9月の月次資金流入額は2.8億、まずまずの出足と言ってよいでしょう。

参考記事iFreeシリーズに「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」「iFreeレバレッジ S&P500」新規設定。

 

リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

各インデックスの騰落率の比較

先ずは2018.9月末日時点の6カ月、1年騰落率を比較してみます。各ベンチマークで代表的な(運用期間が長い)ファンドで比較します。

直近半年、1年間のリターン
インデックス(ファンド) 6カ月騰落率 1年騰落率
NYダウ(iFree) 18.27% 21.04%
S&P500(iシェアーズ) 18.42% 18.16%
S&P配当貴族(SMT) 15.72% 15.04%
CRSP USトータル・マーケット[VTI](楽天・全米) 18.67% 17.20%
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス[VYM](楽天・米国高配当) 14.14% ---%

直近1年で見ると、NYダウが最も良い成績を残しています。

6ケ月では、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(VTI、楽天・全米株式)の騰落率が高くなっています。

次にNYダウS&P500について直近4年間の年率リターン、リスク、シャープレシオをまとめます。

尚、参考までに先進国株式(MSCI Kokusai)とも比較します。

直近4年間のリターン・リスク 
インデックス(ファンド) 年率リターン 年率リスク シャープレシオ
NYダウ(SMT) 14.67% 16.86% 0.87
S&P500(iシェアーズ) 12.33% 16.02% 0.77
MSCI kokusai(SMT) 9.39% 15.78% 0.60

直近4年間で見ても、NYダウがリターンで勝り、若干リスクは高くなっていますが、シャープレシオ大という結果です。

NYダウS&P500を、先進国株式[MSCI kokusai]と比較すると、リータンは大きく上回り、リスクは若干高くなっているもののシャープレシオでは勝っています。ここ数年の米国株式の強さがわかります。勿論、今後もこの成績が続くかどうかはわかりませんが。

 

ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)

NYダウS&P500に連動を目指す各インデックスファンドのベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を調べます。

騰落率と実質コストの関係から乖離を評価します。

ここでは、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないであろうという前提のもと、これから外れたファンドを乖離が大きいと判定します。

*騰落率は各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。
*騰落率は全て分配金再投資時(分配金課税無)の基準価額より計算。

騰落率とコストの関係は、理想的にはインデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。ただ、外国株式の場合、配当課税を適切に考慮したインデックス騰落率がわかりませんので、管理人の主観で、図中グレーの点線を引いています。

 

NYダウ連動型インデックスファンドのベンチマークとの乖離

3カ月騰落率、1年騰落率

2018.9末日時点の3カ月騰落率、1年騰落率と実質コストの関係を見てみます。

NYダウ・インデックスファンド

NYダウ・インデックスファンド

概ね各ファンドとも、そのコストに応じた騰落率を示していますが、SMTが若干上振れしているように見えます。

そして最もコストの低いiFreeが、騰落率でもトップとなっています。

信託報酬ではiFreeと同じたわらノーロードは、実質コストが高く、これが綺麗に騰落率の差として表れています。

 

S&P500連動型インデックスファンドのベンチマークとの乖離

データ数を増やすため、日興AMのETF(1547) 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(分配金再投資)、及び農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式S&P500を追加します。
*1547は、現在、先物運用ですが、現物運用への変更、さらに信託報酬引下げ、そしてつみたてNISA対象となるよう約款変更を予定しています。

 

1カ月騰落率 ~eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の運用成績はいかに?~

設定から3カ月余りのeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の運用成績を見る為、先ずは2018.9末日時点の1カ月騰落率を見てみます。

*eMAXIS SlimiFree農林中金は実質コストが初回決算前で不明の為、信託報酬でプロットしてあります。

S&P500・インデックスファンド

 

圧倒的に信託報酬の低いeMAXIS Slimですが、騰落率ではiFreeに負けています。2018年8月も同様の結果でした。

iFreeが上振れしているのか、あるいはeMAXIS Slimが下振れしているのかは未だ分かりません。今後も継続的に調査していきます。

 

6カ月騰落率

同じように2018.8末日時点の6カ月騰落率を見てみます。

S&P500・インデックスファンド

理想的には図中点線上に各ファンドがのらなければいけないのですが、1カ月同様、騰落率のコスト依存性があまり明確ではありません。

そして、どのファンドが、よりベンチマーク通りに運用されているのか明確な判断は出来ません。

ただ、その中で、最も低コストのiFreeが騰落率でもトップとなっています。

 

おすすめの米国株式インデックスファンドは?

(注)「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

NYダウ

iFree NYダウ・インデックス

設定から1年半以上たち、順調に純資産を伸ばしている事、そして低いコストに応じた高い騰落率となっています。

 

S&P500

信託報酬最安値のiFree S&P500インデックス

でしたが、

さらに信託報酬の低いeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が登場し、その運用の安定性が確認出来たら、eMAXIS Slimの方が良いでしょう。

残念ながら、現時点でeMAXIS SlimiFree、どちらが、よりベンチマーク通りに運用されているか未だ判断出来ません。

 

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)

CRSP USトータル・マーケット・インデックス、そしてVTIに気軽に投資できるファンド。

初回決算を迎え、実質コスト0.311%と高めの結果でしたが、次回決算ではさらに下がるだろうという期待、そして小型株を含めた米国株式に投資できる唯一無二の存在だけに、そのベンチマークに拘りのある方、米国ETF VTIへの直接投資が面倒な方、あるいはつみたてNISAで購入したい方にはお勧め。

 

まとめ

以上、米国株式に投資するインデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、及びベンチマークとの乖離を調査しました。

圧倒的な人気を誇るのが楽天・全米株式・インデックスファンド。毎月10~30億円程度の資金流入があり、純資産総額も既に220億円を超えています。

NYダウでは、iFree NYダウ・インデックス。低い信託報酬と、それに応じた高い騰落率で、純資産総額も古参のSMTeMAXISを追い越しました。

S&P500は、2018年7月に新規設定されたばかりのeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が、今まで人気だったiFree S&P500インデックスを資金流入額で追い越し、圧倒的な強さを見せています。ただ、その運用(ベンチマークとの乖離)については、まだ判断できません。

 

楽天・全米株式インデックスファンドeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券カブドットコム証券

などのネット証券で取扱っています。

 

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