インデックス投資全般

バランスファンドより個々のインデックスファンド+リバランス。面倒なリバランス、その時給は? 特にiDeCoなど確定拠出年金に加入の方にお勧め。

投稿日:2017年2月27日 更新日:

複数のアセットクラスをまとめて1つのファンドとして運用してくれるバランス型のインデックスファンド、特に初めて投資をする方には、お勧めできる投資信託です。

バランスファンドのメリットは、何と言ってもリバランスが不要な事。

初めて投資する方だけでなく、忙しい方にとっても、リバランスって面倒なものです。

本サイトでバランスファンドをまとめた↓の記事が、多くの方に読んで頂いている事からも、バランスファンドに興味を持たれている方が多い事がわかります。

 

ただし、一般的にはバランスファンドは、どうしても、コスト(信託報酬)が高くなります。

そのコスト(信託報酬)の違いにより、最終的な資産額が、どれだけ変わってくるのか、そして、リバランスという作業が、時給に換算するといくらに相当するのかも計算してみます。

リバランス

例えば、先進国株式60%、国内株式30%、国内債券10%と自分のアセットアロケーションを決め、その比率にそって各ファンドを毎月定額で積立ていきます。しかし、時とともに、各アセットクラスの基準価額は変動しますので、やがて、この比率が当初考えていたものより変わってくる可能性があります。先進国株式の基準価額が大幅に上がったとすれば、先進国株式75%、国内株式20%、国内債券5%となっているかもしれません。この時、この比率を元の値に戻してやる作業の事をリバランスと言います。この場合だと、先進国株式の一部を売って、国内株式・国内債券を追加購入します。もしくは先進国株式の売却無に、国内株式・国内債券の追加購入だけでリバランスを行う事も出来ます(この場合、追加の投資資金が必要)。リバランスは、年に1回程度行うのが適当だと言われています。

 

バランスファンドと個別のファンドの組合せの最終的な資産額の差

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計算の前提条件

バランスファンドの信託報酬を0.50%個別のアセットクラスで組み合わせた場合の信託報酬を0.25%と仮定します。(正確な値は、先ほども紹介したこちらのページにまとめてあります。)

毎月投資し、総資産額の計算は、
月利 = (1 + 月率リターン) x (1 - 信託報酬/12) -1
とします。

毎月の投資額は5万円、10万円、年率リターンは2.5%と5.0%の二通り。

そして、個別のアセットクラスで組み合わせた場合は、1年に1回リバランスを行う、それにかかる時間は3時間とします。

 

計算結果

信託報酬0.25%と0.50%のファンドで運用した場合の、積立年数ごとの最終的な資産額の差を下表にまとめます。

年率リターン
 2.5%  5.0% 
毎月積立額 
 50,000円 100,000円 50,000円 100,000円
積立年数
 差額時給
換算
 差額時給
換算
 差額時給
換算
 差額時給
換算
5年19,771円1,318円39,542円2,636円21,433円1,429円42,867円2,858円
10年85,559円2,853円171,198円5,707円100,880円3,363円201,760円6,725円
20年396,779円6,613円793,558円13,226円555,995円9,267円1,111,990円18,533円
30年1,034,057円11,490円2,068,115円22,979円1,735,875円19,288円3,471,751円38,575

*信託報酬以外のコストはかからないと仮定。

年率リターン2.5%とし、毎月5万円、30年間の積立を行う場合、信託報酬0.25%、0.50%の違いで、最終的な資産額の違いは103万円にも達します。

つまり、信託報酬0.50%のバランスファンドを購入するのではなく、個別のファンドを組合せれば(信託報酬0.25%)、103万円の利益を余計に得ることが出来るのです。

そして年1回のリバランスが必要ですが、これを毎回3時間で行えば、そのリバランスの作業自体は時給11,490円になるのです。いいバイトだと思いませんか? 慣れれば、3時間もかからないかもしれません、そうすると時給換算はもっと高くなります。

さらに、年率リターン5%で毎月10万円の30年積立だと、その差額、実に347万円、時給にして38,575円です。こんな時給の良いバイトはありませんよね。

積立年数が5年と短い場合は、上の表の前提条件だと、時給換算にして1,318~2,858円ですので、リバランスの手間をかけるより、そんな暇があったら、仕事して残業代を稼いだ方が良いかもしれません。

しかし、10年以上の積立を行うんだったら、どうでしょう? あなたの仕事の時給と比べてどうですか?

 

特に確定拠出年金に加入の方なら、個別のファンドの組合せ+リバランスが絶対にお勧め

リバランスは手間がかかります。だからといって高い信託報酬のバランスファンドを購入するより、低コストの個別のファンドを組み合わせた方が、いかにお得なのかがお分かりになって頂けたかと思います。

但し、リバランスにも下記のような問題があります。

  • 売却を伴うリバランスでは、売却益に対して課税される。
  • NISAで、売却を伴うリバランスを行うと、売却した分の非課税枠を消費してしまう。
  • 追加購入でリバランスを行う場合は、予定以上の投資額になってしまう可能性がある。

このような問題も、確定拠出年金なら解決します。

確定拠出年金は、売却・購入(スイッチング)が自由に出来ます。勿論、売却に伴う課税はありません。(ただし、解約手数料として信託財産留保額が必要なファンドも稀にありますので注意)

企業型・個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入のかた、バランスファンドではなく、低コストのインデックスファンドを組み合わせて、年1回程度のリバランスを行ってみてはいかがでしょう?

その手間に見合うだけの報酬(=最終資産額)が十分得られます。

 

[参考]運営管理機関手数料無料のSBI証券、楽天証券、イオン銀行、マネックス証券のiDeCoをより詳しく比較した記事が↓になります。

 

リバランスも面倒、高い信託報酬も嫌だという方

バランスファンドにこだわる方

最近になって、低コストのバランス型ファンドも出てきました。eMAXIS Slimたわらノーロード8資産均等型のバランスファンドです。

信託報酬0.2376%(税込)と、個別のファンドを組み合わせた場合の信託報酬0.240%より低くなっています。ただ、REITを含む8資産に均等に配分するバランスファンドですので、このアセットアロケーションが気に入られた方限定ですが。(詳細はこちらのページを参照して下さい。)

 

個別のインデックスファンドでリバランス不要の松井証券 投信工房

本サイトでも何度かご紹介している松井証券 投信工房(例えば、こちらのページを参照して下さい。)

松井証券 投信工房なら、アセットアロケーションを維持するよう、毎回の積立額の中から、購入するファンドの配分を自動的に決定してくれます。

リバランス不要で、低コストのインデックスファンドを積立する事が出来ます。

口座開設は↓から。

松井証券

 

まとめ

便利なバランス型のインデックスファンド。ネックは、その高い信託報酬。

各アセットクラス毎の超低コストインデックスファンドを組み合わせて、年1回程度のリバランスを行う事で、より効率的な資産形成が可能になります。

面倒なリバランスも、高い時給のバイトだと思えば、苦にならないのでは?

特に、iDeCoなどの確定拠出年金に加入されている方には、バランスファンドより、個別のファンドでの組合せをお勧めします。

 

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