三菱UFJ国際投信は、同社が運用するeMAXIS Slim 先進国株式インデックスの信託報酬を引き下げると発表しました。
これは、2020年1月20日に発表された<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬引下げに対抗したものです。
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見出し
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 信託報酬引下げ
信託報酬引下げ日
2020年3月17日より
*<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬引下げは2020年2月21日より。
引下げ後の信託報酬
下表のように引き下げられます。
*参考までに<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、SBI・先進国株式インデックス・ファンドも記載します。
現状 | 改定後 | |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.10615% (税抜 0.0965%) | 0.1023% (税抜 0.093%) |
[参考] <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式 | 0.10989% (税抜 0.0999%) | 0.1023% (税抜 0.093%) |
[参考] SBI・先進国株式インデックス・ファンド | 0.1022% (税抜 0.0960%) |
引下げ後は<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドとならび、MSCI-Kokusaiをベンチマークとする先進国株式クラスとしては信託報酬最安値(*)となります。
さらに後述する受益者還元型信託報酬を考慮すると単独で最安値です。
*最安値とは「つみたてNISA」限定ファンドを除く。
受益者還元型信託報酬
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、下表のように純資産総額に応じて信託報酬率が変わる受益者還元型信託報酬を採用していますが、当然これも引下げとなります。
*税込表記
純資産総額 | 現状 | 改定後 |
500億円未満の部分 | 0.10615% | 0.1023% |
500億円以上1,000億円未満の部分 | 0.10252% | 0.1006% |
1,000億円以上の部分 | 0.09889% | 0.09889% |
純資産総額が500億円増えるごとに、その超えた部分について税抜で0.0016%ずつ下がります。
*従来は0.005%ずつ下がっていましたが、2019年12月27日の改定から0.0033%となり、今回の改定ではさらに下げ幅が小さくなりました。その結果、1,000億円以上の部分については変更がありせん。
ただベースとなる信託報酬が下がっていますので1,000億円以上についても引下げとなります。
これを純資産に対してプロットしたのが下図。
現時点(2020.2.25)の純資産総額は884億で、この時の信託報酬は0.1016%となります。
尚、SBI・先進国株式インデックス・ファンドも受益者還元型信託報酬を採用していますが、こちらは純資産総額19億円(2020.2.25)ですので、eMAXIS Slimの方が低コストです。
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eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの信託報酬変更履歴
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは設定から約3年の短期間で7回目の信託報酬引下げとなります。
引下げ日 | 信託報酬(税込) | 備考 |
2017/2/27 | 0.2160% | 新規設定 |
2017/10/2 | 0.2052% | iFree外国株式の引下げに対抗 |
2017/11/10 | 0.20412% | ニッセイ外国株式の引下げに対抗 |
2018/1/30 | 0.11826% | EXE-iつみたて先進国株式(現SBI・先進国株式)に対抗 |
2018/7/25 | 0.11772% | ニッセイ外国株式の引下げに対抗 |
2019/6/25 | 0.107892% | ニッセイ外国株式の引下げに対抗 |
2019/10/1 | 0.10989% | 消費税増税(8%-->10%) |
2019/12/27 | 0.10615% | SBI先進国株式の引下げに対抗 |
2020/3/17 | 0.10230% | ニッセイ外国株式の引下げに対抗 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、信託報酬でライバルファンドに負けることがないよう常に対抗引下げを行ってきたことがわかります。
ライバルファンドが信託報酬を引き下げても、迅速に対抗引下げを行うのがeMAXIS Slimシリーズの大きな魅力です。そして、ベンチマークが異なっていても概ね類似のファンドであれば、それにも対抗してきました。
販売会社
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは下記の金融機関で購入出来ます。
販売会社 SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、SMBC日興証券(ダイレクトコース)、松井証券、岡三オンライン、GMOクリック証券 など。
勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります)
また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているのは、マネックス証券 iDeCo、松井証券 iDeCo、SBI証券 iDeCo(セレクトプラン)
のみです。
主なインデックスファンド一覧は下記ページをご覧ください。(今回の改定も更新済)
先進国株式インデックスファンドの最新の人気・運用状況は下記ページをご覧下さい。
以上、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの信託報酬引下げのニュースでした。