SBIアセットマネジメントより下記2本の超低コストのインデックスファンド(FOFs)が新規に設定されます。
- EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド
- EXE-i つみたて新興国株式ファンド
*2018.9.5より、それぞれ下記の名称に変更になりました。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド [愛称:雪だるま(全世界株式)]
SBI・新興国株式インデックス・ファンド [愛称:雪だるま(新興国株式)]
明らかに楽天・バンガード・ファンドシリーズに対抗したものと思われます。
参考記事「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」新規設定。VTやVTIに気軽に投資可能!
参考記事「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」楽天バンガード・ファンドに新興国株式が追加。VWOに投資
楽天・バンガード・ファンド、及び新興国株式については既存のEXE-iシリーズとも比較する形でまとめます。
[最終更新日:2018.9.7]名称変更、販売会社情報を追記
楽天・全世界の株式の実質的な信託報酬変更(VT経費率引下げ)
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見出し
SBI・全世界株式インデックス・ファンド [愛称:雪だるま(全世界株式)] (旧名称:EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド)
ファンドの基本情報
SBI・ 全世界株式 インデックス | 楽天・ 全世界株式 インデックス | |
設定日 | 2017年12月6日 | 2017年9月29日 |
投資形態 | ファミリーファンド (マザーファンドがETFに投資しますので 実質的にファンド・オブ・ファンズ) | |
インデックス | FTSEグローバル・オールキャップ ・インデックス | |
投資国 | 日本を含む全世界(先進国・新興国) | |
投資ETF | シュワブ U.S. ブロード マーケット ETF [SCHB] (50%) | バンガード ・トータル ・ワールド ・ストック ETF [VT] |
SPDR ポート フォリオ・ ワールド (除く米国) ETF [SPDW] (40%) | ||
SPDR ポート フォリオ・ エマージング マーケッツETF [SPEM] (10%) | ||
ETF 経費率 | 0.042% | 0.10% |
購入時 手数料 | 無 | |
信託財産 留保額 | 無 | |
信託報酬 | 0.108% | 0.1296% |
実質的な 信託報酬 | 0.150% | 0.2296% |
*既存のEXE-iシリーズにはEXE-i 先進国株式や、中小型株に特化したEXE-i グローバル中小型株式ファンドが存在しますが、大・中・小型株を含めた全世界株式のファンドはSBI・全世界株式インデックス・ファンドが初めてのファンドとなります。
ファンドの詳細
SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、楽天・全世界株式インデックス・ファンドと同じベンチマークで(日本を含む)全世界の株式に投資するファンドです。
ともに事実上フォンド・オブ・ファンズ(以下FOF)で、楽天・全世界がVT一本に投資するのに対し、EXE-iは米国(SCHB)・先進国(SPDW)・新興国(SPEM)と3本のETFに投資します。
投資先のETF経費率を含む実質的な信託報酬はEXE-iの方が大幅に低くなっています。
SBI・新興国株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(新興国株式)] (旧名称:EXE-i つみたて新興国株式ファンド)
ファンドの基本情報
EXE-iシリーズには、元々EXE-i 新興国株式ファンドが存在しますので、これを含めて比較します。
SBI・ 新興国株式 インデックス | 楽天・ 新興国株式 インデックス | EXE-i 新興国株式 | |
設定日 | 2017年12月6日 | 2017年11月17日 | 2013年5月13日 |
投資 形態 | ファミリーファンド (マザーファンドがETFに 投資しますので実質的に ファンド・オブ・ファンズ) | ファンド・ オブ・ ファンズ | |
インデ ックス | FTSE エマージング ・インデックス | FTSEエ マージング ・マーケッツ ・オール キャップ (含む中国A株) | FTSE エマージング ・インデックス (参考指標) |
投資国 | 新興国 | ||
投資 ETF | シュワブ エマージング ・マケッツ エクイティ ETF [SCHE] | バンガード ・FTSE ・エマージング ・マーケッツ ETF [VWO] | シュワブ エマージング ・マケッツ エクイティ ETF [SCHE] 90% |
iシャアーズ コア MSCI エマージング ・マーケッツ ETF [IEMG] 10% | |||
ETF 経費率 | 0.13% | 0.14% | 0.131% |
購入時 手数料 | 無 | ||
信託財産 留保額 | 無 | ||
信託報酬 | 0.0648% | 0.1296% | 0.2484% |
実質的な 信託報酬 | 0.1948% | 0.2696% | 0.3794% |
ファンドの詳細
SBI・新興国株式インデックス・ファンドは、新興国の大型・中型株からなるFTSEエマージング・インデックスをベンチマークとし、楽天・新興国株式インデックス・ファンドの小型株をも含むFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップとは異なります。
投資するETFもEXE-iがSCHE、楽天がVWOとなります。
ETFの経費率は殆ど変わらないのですが、信託報酬がSBI・新興国株式は楽天・新興国株式の半分。ETF経費率を含めた実質的な信託報酬もSBIが大幅に安くなっています。
尚、EXE-iで既存のファンド、EXE-i 新興国株式ファンドは、ベンチマークは無く、参考指標としてSBI・新興国株式インデックス・ファンドと同じFTSEエマージング・インデックスを用いていますが、若干、小型株も含まれます。(10%を占めるIEMGが小型株を含みます)
参考記事SBI証券 個人型確定拠出年金(iDeCo)の新興国株式インデックスファンドは何を選ぶ? SBI EXE-i新興国株式ファンド vs. 三菱UFJ DC新興国株式
販売会社
2018.9時点で、販売会社はSBI証券、楽天証券、auカブコム証券、松井証券の4社のみとなっています。
つみたてNISAの対象ファンドです。
尚、SBI証券での投信マイレージサービスによるポイント還元は、全世界株式が0.03%、新興国株式は無し(0%)となります。
まとめ
新規設定されるSBI・全世界株式インデックス・ファンド、SBI・新興国株式インデックス・ファンドは、それぞれ全世界、新興国株式に投資するファンド・オブ・ファンズで、楽天・バンガード・ファンドに対抗する商品と思われます。
ETF経費率を含めた実質的な信託報酬は楽天・バンガードより大幅に引下げており、今後、注目・人気を集めるファンドになる事でしょう。