各種サービスで激しい競争を繰り広げているSBI証券と楽天証券ですが、海外株式・ETFへの投資においては、為替手数料(住信SBIネット銀行)や米国株式・ETF定期買付サービスなどSBI証券が一歩リードしていると言って良いでしょう。
そのSBI証券での海外株・ETFの購入方法を解説します。
*以下、海外といっても、多くの方が投資するであろう米国、そして主にETFについて解説します。
[最終更新日:2022.6.28]住信SBIネット銀行の為替手数料改定(2022.7.25より)を反映。
[2019.11.21]SBI証券、SBI FXαでの米ドルスプレッド0.3-->0.2銭への引下げを反映。
[2019.8.3]住信SBIネット銀行の取引画面を最新の画面に更新。
[2019.7.22]米国株式取引手数料の最低手数料撤廃
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見出し
米国株・ETF投資におけるSBI証券、楽天証券の手数料比較
米国株・ETFの買付手数料などをSBI証券、楽天証券で比較します。
SBI証券 | 楽天証券 | |
取引手数料(税抜き) | 約定代金の0.45% | |
決済通貨 | 円・ドル | |
為替手数料(片道) | 25銭 | |
為替手数料(片道/住信SBIネット銀行) | 6銭(*) | --- |
基本的には取引手数料、及び為替手数料ともSBI証券、楽天証券で全く同じです。
*従来、最低取引手数料5ドルという料金体系(約定代金が少額でも5ドルは必ずかかる)になっていましたが、SBI証券、楽天証券とも2019年7月22日より撤廃され、少額の取引でも約定代金の0.45%となりました。(マネックス証券も同様)
両社とも円貨決済が可能で、証券口座に保有する円で直接米国株・ETFを購入する事が出来ます。但し、為替手数料が25銭かかります。
住信SBIネット銀行からSBI証券への外貨入金
SBI証券には住信SBIネット銀行で保有する外貨(ドル)を無料で入出金出来るサービスがあります。
しかも、住信SBIネット銀行の為替手数料が通常6銭(*)と、証券会社で為替取引を行うより断然安くなります。
(*)2022年7月25日改定後の為替手数料(4-->6銭になりました)
そこで、ちょっと面倒にはなりますが、
- 住信SBIネット銀行でドル購入
- 住信SBIネット銀行からSBI証券へ出金
- SBI証券で米国株・ETF購入
という流れで購入・投資する事をお勧めします。
この方法であれば、為替手数料6銭と、楽天証券等より、より低コストで米国株式・ETF取引が出来る事になります。
為替手数料(スプレッド)とは、ドル購入時レートと売却時レートの差の事です。
例えば基準為替レートが110円の時、為替手数料片道25銭だと、買付レートは110.25円、売却レートは109.75円。
この時、10万円をドルに換えると907.03ドルになります。
一方、為替手数料が6銭だと買付レートは110.06円で、10万円は908.60ドル、約0.2%お得に買えることになります。
*SBI FXαを利用すると為替手数料0.2銭(2019.11.22から)と、さらに安くする事が出来ます。ただ、100万円以上の資金が必要な事から、ここでは少額から始められる住信SBIネット銀行を使用する方法を解説します。
住信SBIネット銀行でドル購入
先ず、住信SBIネット銀行でドルを購入します。
通常(スポット)購入
住信SBIネット銀行の円普通預金の資金でドルを購入します。
*ハイブリッド預金からは購入出来ません。
為替手数料は片道6銭です。
*下記画面キャプチャーは為替手数料4銭の時のものです。
上記、ドル買付の画面で、注文方法、注文金額を指定します。
リアルタイムは成行のようなもので、その時点のレートで即時に取引が成立します。
勿論、指値で注文する事も出来ます。
外貨積立購入
住信SBIネット銀行ではドルを積立て購入する事も出来ます。
しかも、この時の為替手数料は3銭と通常購入時の半分となります。
(*)外貨積立時の為替手数料も2022年7月25日から2-->3銭に改定。
最低500円から、そして毎日、毎週、毎月と買付頻度を選択する事が出来ます。
後述しますが、SBI証券では米国株式・ETF定期買付サービスを行っていますので、ETF等を毎月積立て投資したい方は、住信SBIネット銀行の外貨積立購入とセットで利用するのも良いでしょう。
住信SBIネット銀行の外貨(ドル)をSBI証券へ
SBI証券の外貨入出金サービスを利用して住信SBIネット銀行で購入したドルをSBI証券に入金します。
振込手数料は無料、インターネット上の操作だけで即時に買付余力に反映されます。
また10通貨単位以上、1/100通貨単位での入金が可能です。(10米ドル以上1セント単位)
さあ、これで米国株式・ETFを購入する準備が出来ました。
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SBI証券での米国株・ETF購入
外国株式口座開設
SBI証券の口座を開設しただけでは米国株・ETFは取引出来ません。
既に口座を持ちの方は、ログインし「今すぐ外国株式口座開設」をクリックして下さい。通常、外国株式口座開設はネット上で完結し、すぐに完了します。
勿論、口座開設・管理手数料はかかりません。
これからSBI証券の口座開設を行う方は、証券総合口座と外国株式取引口座の開設手続きを同時に行う事も出来ます。(勿論、証券総合口座だけ開設し、後で外国株式口座を開設しても構いません)
外国株式取引
後は、実際に取引を行うだけです。
国内株式の取引を行った事がある方なら、そう迷う事もないでしょう。
ただ、上述のように住信SBIネット銀行から入金した外貨で取引する場合、決済方法は「外貨決済」を選択して下さい。
米国株式・ETF定期買付サービス
米国株式・ETFを、投資信託の積立と同様、定期的に購入する事が出来ます。
これはSBI証券だけのサービスです。
買付日は、日付(複数日設定可)、曜日(複数曜日設定可)を指定することが出来ます。
株数指定、金額指定の両方を選べますが、金額指定の場合、設定した銘柄の最低発注金額に満たない場合は発注されません。(全て成行注文です)
また、NISA枠ギリギリ注文、課税枠シフト注文にも対応しています。
*NISA枠ギリギリ注文:NISAで定期買付時に、NISA枠が積立設定額以下しか残っていない場合、自動的にNISA枠内に入るよう積立金額を引き下げる機能。
*課税枠シフト注文:NISAで定期買付時に、NISA枠が積立設定額以下しか残っていない場合、NISA枠内に入らない分は課税口座で注文する機能。
下記公式サイトから、SBI証券、及び住信SBIネット銀行の口座も同時に開設する事が出来ます。
まとめ
以上、SBI証券での、住信SBIネット銀行の安い為替手数料を使った米国株式・ETFの買付方法の解説でした。
為替手数料の安さ(住信SBIネット銀行)、米国株式・ETF定期買付サービスなど、米国株式・ETF取引においてSBI証券が他社を一歩リードしてます。
尚、SBI証券のNISA口座では海外ETFの買付手数料が無料となっています。
安くなったとはいえ、まだまだ国内株式に比べると高い取引手数料ですので、米国ETFはNISAを活用するとさらにお得に投資できます。
特に、米国ETF定期買付サービスを使用する場合は、一回の投資額が少なく、相対的に手数料の負担が大きくなりますので、NISAとの併用をお勧めします。
*つみたてNISAでは米国ETFは購入出来ません。米国ETFをNISA枠で購入する場合は一般NISAを選択して下さい。
*下記公式サイトよりSBI証券、住信SBIネット銀行、両方の口座を同時に開設できます。
公式サイトSBI証券